表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/1716

#150 岩運びと花畑

佳代姉に昼食をご馳走してもらい、スーパーで大量に食材を買いこむ。イベント終わるまで持たせないとな。


そこで岩場の情報を聞くことが出来た。石ころや鉱石、岩が手に入ったらしい。


完全に使えと言ってるな。


しかし岩には問題があったらしい。インベントリに1つしか入れさせて貰えなかったらしい。非常に効率が悪い。


しかし岩を大量に持ち運べる筋力がある存在に心当たりがある。


「というわけで黒鉄ちゃんで岩運びして欲しいんだって」


お昼の予定が決められた。いや、別にやりたいこと無いんだけどね。


というわけでゲームにログインして、ひたすら黒鉄で岩を運ぶ。メンバーは恋火、黒鉄、リキュール、ダーレー、狐子だ。リキュールとダーレーはメルとリサが乗り、岩を運んでいる。


「わりぃな。運ぶの手伝わせちまってよ」


「全然悪いと思ってないでしょ…クロウさん」


「まあな。お前さんはポイント独走状態だ。少しは俺たちのポイント稼ぎに付き合ってくれ」


「食材や素材を結構渡していると思いますが?」


「そこはギブアンドテイクだろ。今回のイベントは生産職の意地がかかっている。威張っている攻略組の奴等に生産職はただ自分たちのサポートする駒だと思われるわけにはいかないからな」


「…何かあったんですね」


「まぁな…まさか自分の連敗の責任を俺らに押し付けて来るとは思わなかった」


うわ…最悪だ。敗けは自分たちの作戦のせいだろうに…


「だからこっちに来たんですね」


「そう言うことだ。ポイント稼ぎになるから向こうに残ったが、流石に愛想が尽きた。ま、向こうの奴等は終わりだろうな」


終わり?どういうことだろう?


「度重なる敗けでポイントのマイナスが続いて、他のプレイヤーが協力すると思うか?」


「あー…確かに協力しないですね」


「しかも溜め込んでいた食料が尽きてきたはずだ。俺たちに食材を渡さないようになったからな。ワイヤートラップも無くなった。今日中に向こうのベースエリアは落ちるかもな」


「もし落ちたら、あの人たち、ここに来ますかね?」


「リーダーの奴が頭を下げるとは思えないな…」


ですよね…だとすると空腹をしのぎながら、フィールドをさ迷うことになるのか?凄いサバイバル。あ、そう言うイベントだったか…


「他のプレイヤーはどうするつもりですか?」


「ルインの奴が動いてる。交渉はあいつの領分だ。ま、腕のある良心的な攻略組はこちら側につくと思うぜ?」


ルインさん、そう言うの上手そうだよな。そんなことを思っていたら、恋火が何かを察知する。


「タクトさん、蜂の音が聞こえます」


「こっちに向かってるか?」


「いえ、一ヶ所からたくさん聞こえます」


つまり巣があるわけか…これは狙いたいな。だけど、今は運搬中だ。


「今は手を出さないでおこう。みんなを危険に晒すわけにはいかないからさ」


「わかりました」


これでも岩運び兼護衛だからな。


そしてルインさんたちがカタパルトを作っている所に到着する。


「ご苦労様。タクト君。早速だけど、悪いニュースよ。癒しの湖が落ちたらしいわ」


「やっぱ、そうなるよな」


クロウさんの予想的中か。


「で、こっちはいいニュース。向こうの攻略についていた何組かの攻略組がこちら側についてくれたわ。信頼していい人たちよ」


確かにそれはいいニュースだな。仲間にした方法は聞けないな。


「拠点の喪失に食材不足、武器のメンテも出来ないんじゃこちらに来るしかないわな…で、こちらにつかない奴等はどうするつもりなんだ?」


「このベースエリアに入れないわよ。当然でしょ」


「無理矢理来ると思うがな…」


「私も鬼じゃないわ。ログアウトぐらいなら許してあげるつもりよ。食材はあいつらがやったように現在取りつくしてるわ」


目には目を歯には歯をだな。ルインさんが邪悪な笑顔を見せている。


「こちらについてくれる攻略組の人たちは夕方に合流予定よ。タクト君にも紹介したいから時間取れるかしら?」


「大丈夫です。相談したいこともありますから」


「相談したいこと? 何かしら?」


「トリスタンさんが言ってました。増えたモンスターが他のベースエリアに向かうかも知れないと」


「その話ね…私も防衛には悩んでいて」


「いい手があります。きっとみんな喜んで協力してくれると思いますよ」


何せ大量ポイントをお手軽にゲット出来るチャンスだからな。俺はみんなにその話をして、その為の準備に生産職も動き出した。


俺は岩を黒鉄で三回運び終え、ベースエリアに戻る途中で恋火が見つけた蜂を狩ることにした。メンバーはセチア、恋火、白夜、ひより、狐子だ。


アラネアは度重なる糸生産でお疲れだから今日はお休みだ。


全員で向かうとそこには花畑が広がっていた。


おぉ!こんな場所があったのか!するとセチアが話す。


「凄い…ここには浄化草があって、毒で汚染された土を自力で元の姿に戻した場所みたいです」


それは凄いな…土壌汚染された土を元に戻すのに恐ろしい時間が必要と聞いたことがある。


これはゲームの設定だと分かっていても、何かを感じずにはいられない花畑だった。


するとまるでその花畑を守るようにハニービーとキラービーが出てくる。俺の巣の予想はハズレだったな。レベルはフリーティアにいた奴等より弱い。


数もそこまで多くなかったので、全員の攻撃魔法で終わった。悪いな…俺たちも引けないんだ。レベルアップはなし、解体すると俺の予想通り蜂蜜と毒針をゲットした。


花畑ではセチアが言った浄化草と他にマリーゴールドが手に入った。セチアによると浄化草は毒消し薬、マリーゴールドは毒耐性薬を作れるらしい。


これはハルさんの出番かな。コミュニケーションで連絡する。


『ほ、本当ですか!? すぐいきます! 私もついに薬師として活躍できそうですから!』


あー、ずっと料理していたもんね…


みんなで花畑で休憩を取る。セチアと恋火は俺の膝枕でお昼寝中。ハルさんたちが到着する前に起きてしまったが、仕方無いかな。


ハルさんたちが到着すると我先に採取していく。というか料理していた人たち、みんな薬師と農家だったんだね。


名前 タクト 中級召喚師Lv10


生命力 44

魔力  88

筋力  31

防御力 22

俊敏性 28

器用値 63


スキル


格闘Lv7 蹴り技Lv14 杖Lv20 片手剣Lv10 投擲Lv3 高速詠唱Lv10 

召喚魔術Lv21 封印魔術Lv3 錬金Lv9 採掘Lv14 伐採Lv15 解体Lv23 

鑑定Lv13 識別Lv18 風魔法Lv20 火魔法Lv21 土魔法Lv21 水魔法Lv20 

闇魔法Lv20 光魔法Lv29 雷魔法Lv20 爆魔法Lv18→Lv19 木魔法Lv18 氷魔法Lv16→Lv17 

時空魔法Lv18 水泳Lv8 読書Lv8 料理Lv26 餌付けLv6 釣りLv14 シンクロLv5


名前 セチア エルフLv27


生命力 33

魔力  84

筋力  24

防御力 20

俊敏性 21

器用値 84


スキル


杖Lv13 弓Lv6 木工Lv10 採取Lv10→Lv12 調薬Lv5 風魔法Lv3→Lv5 火魔法Lv7→Lv8 

水魔法Lv12 土魔法Lv13 木魔法Lv15 樹魔法Lv5 エルフの知識Lv12 精霊召喚Lv4 


名前 恋火 セリアンビーストLv24


生命力 52

魔力  50

筋力  52

防御力 31

俊敏性 58

器用値 44


スキル


刀Lv10 二刀流Lv1 炎魔法Lv5 狐火Lv9→Lv10 気配察知Lv10→Lv11 

危険察知Lv8→Lv9 妖術Lv1 血醒Lv4


名前 白夜 ホワイトタイガーLv10→Lv11


生命力 30

魔力  30→32

筋力  38→39

防御力 24→25

俊敏性 38→40

器用値 25


スキル


噛みつきLv10 爪撃Lv10 跳躍Lv6 夜目Lv9 威嚇Lv7 風魔法Lv9→Lv10 疾走Lv9


名前 狐子 野狐Lv6


生命力 22

魔力  36

筋力  32

防御力 13

俊敏性 32

器用値 22


スキル


噛みつきLv5 気配察知Lv6 火魔法Lv5→Lv6 夜目Lv5 狐火Lv6→Lv7 妖術Lv2 

幻術Lv4 憑依Lv2



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ