#1415 黒き竜の山
俺たちは闇のドラゴニックマウンテンにやって来た。ここは今の時間は昼なのに夜になっていた。インフォが来るとここは光のドラゴニックマウンテンとは逆でずっと夜のフィールドらしい。しかも山の全貌が全く見えない。
そんな山で選んだメンバーはノワ、セフォネ、優牙、月輝夜、叢雲だ。リビナやぷよ助とか本気で悩んだけど、アイテムがあるし、力で負けない編成を選んだ。召喚されたセフォネが山の感想を言う。
「この山全体が膨大な魔素に覆われておるのじゃ。常人では入った瞬間、魔素に侵されて死ぬぞ」
「光のドラゴン対策なのかもしれないな。魔素を浄化できるレベルの光の存在以外は入れなくしている感じがする。おっと」
いきなりノワが後ろから抱き着きて来た。
「…にぃは大丈夫。ノワがちゃんと守る」
「ありがとな。でもノワだけに任せるものでもない。みんな、頼むぞ」
「任せよ!」
みんなが返事をしてくれて、いよいよ最後のドラゴニックマウンテンの攻略開始だ。
「…ノワ? まさかずっとそのままでいるつもりか?」
「ん。リリーたちににぃを任されたから」
俺に抱きつきを許可したわけじゃないというリリーたちのツッコミが聞こえて来た気がしたがこうなったノワは動かないことを俺たちは知っている。戦闘になったらちゃんと動くらしいので、そこは信用して歩き出す。どうやら最初は草原らしい。そう思っていると早速空間索敵が敵の群れを取られた。
「空から来るぞ」
一斉にドラゴンブレスが降り注いでくると俺たちは回避を選択して月光に照らされている敵の姿を捉えた。
デビルドラゴンLv60
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
邪竜の住処の攻略戦で一杯戦ったデビルドラゴンだ。あの時は確か識別出来なかったはずだけど、流石に今のレベルだと識別出来るよな。やはりそこまで強いドラゴンではないか。
「グォ!」
「やる気満々だな。月輝夜。頼む」
「グォ! グォオオオオオ!」
月輝夜が雄叫びを挙げると雷轟がデビルドラゴンたちに降り注いで消し飛んだ。しかし呪滅撃の効果が発動して月輝夜に結構なダメージが入った。
「弱くても大量に使われる呪滅撃は厄介だな」
「…ん。普通の防御スキルじゃ、守れないから厄介」
「回復と連戦になった場合は倒すメンバーを変える必要が出て来たな。しかもこれで呪滅封印とかまで出て来ると考えると思った以上にやばいことになりそうだ」
ここから光のドラゴニックマウンテンと同じようにドラゴンたちのラッシュが来る。まず現れたのがこちら。
ダークネスドラゴンLv73
召喚モンスター 討伐対象 アクティブ
叢雲の進化前のドラゴンだね。これが群れで現れた。
「ギ~」
叢雲が面倒臭そうに声を出すと叢雲の目が真っ赤に光る。
「「「「ギャ? ッ!? ギャ…ギャオオオオオ!?」」」」
ダークネスドラゴンたちに寒気が襲い掛かった瞬間、ダークネスドラゴンたちは空間に捕まるとそのまま体が捻じ切れて倒された。面倒臭そうな声とは思えないほどの残酷な殺し方だ。そして何故か叢雲にダメージが発生しない。
「…怨念で呪いを付与して、呪滅撃とかを封じたみたい」
「あぁ。呪いでスキルの発動を封じたのか」
これは上手だねと思ったがこの山の戦闘の本質を教えられた気がする。先に呪われるとスキルが封じられて一気に不利になってことだな。そしてこれは呪いの付与合戦になる可能性がある。流石にレベルが高いと通用しなくなるとは思うけど、一つ重要な戦術だな。
次に現れたのはこの山にいるワイバーンの群れだった。
デビルワイバーンLv74
テイムモンスター 討伐対象 アクティブ
普通のワイバーンと違って蝙蝠の羽が四枚ある黒いワイバーンで頭部が三角になっており、黒い角が一本生えていた。スピードが普通のワイバーンと比べて遅いなと思っていたら、鷹が狩りをするときの様に翼を真っ直ぐにして俺たちに向かって急降下して来た。
角を使った突撃かと警戒していると角から黒雷を降らせて攻撃してくると更に超音波で俺たちを攻撃して来た。こんなワイバーンが闇のドラゴニックマウンテンにいるのは予想外だが、この攻撃をしたのはミスだったな。
「ワオーン!」
優牙が猛吹雪を発生させると猛吹雪に巻き込まれたデビルワイバーンたちは優牙の牙と爪でワンパンされて終わった。俺たちのメンツの中で一番耳がいいのは優牙だった。それ故に彼らの攻撃は優牙の逆鱗に触れる攻撃だったのだ。
「あれ? フード…ノワ?」
「…にぃ。一手遅い」
雪が降ったのでローブのフードを被ろうとしたら、背中にいるノワが先に被っていた。そして帰って来た優牙は月輝夜と叢雲に睨まれる。二人は肌に直撃だからな。雪は流石にこたえるようだ。
「猛吹雪はもう少し考えて使うようにな? 優牙」
「ガウ!」
俺たちがドラゴンたちを蹴散らしていると夜空に巨大な反応を二体捉えた。どうやらウォーミングアップはここで終わりらしい。
「強敵が来るぞ」
「…しょうがない」
「いよいよじゃな!」
ノワは俺の背中から降りるとセフォネは鎌を構えてやる気十分だ。いよいよ俺たちの闇のドラゴニックマウンテンの本当の攻略が始まろうとしていた。




