#1413 光のドラゴニックマウンテン報酬
戦闘が終わり、ブランたちに勝利の祝いの言葉を受け取るといつも通り空から今回の報酬が降って来た。一つずつ鑑定していこう。
聖輝龍王の龍神石:レア度10 素材 品質S+
聖輝龍王ドォーンドラゴンの力が宿った神の気を放つ石。 聖輝龍王ドォーンドラゴンを討伐したものにしか扱えない特殊な石で神聖属性と星属性の竜石の中で頂点に君臨しているアイテム。これを使った武器は全て浄化する力を得て、世界を照らすと言われている。
聖輝龍王の鱗:レア度10 素材 品質S+
永遠に白く発光している聖輝龍王ドォーンドラゴンの鱗。あらゆる厄災と魔素を浄化する回復素材の中で最高峰に位置している。
聖輝龍王の翼:レア度10 素材 品質S+
永遠に白く発光している聖輝龍王ドォーンドラゴンの翼。主に旗やマントの素材に使われる素材であらゆる厄災と魔素を浄化する力に加えてあらゆる攻撃を反射する性質を有している。光属性の翼の素材の中で最高峰に位置している素材。
太陽神竜の竜石:レア度10 素材 品質S+
太陽神竜ケツァルコアトルの力が宿った神の気を放つ石。太陽神竜ケツァルコアトルを討伐したものにしか扱えない特殊な石で太陽の光を持ってあらゆる存在を浄化、焼却する力を有している。
太陽神竜の鱗:レア度10 素材 品質S+
エメラルドグリーンの色が特徴的な太陽神竜ケツァルコアトルの鱗。鱗から放たれる太陽の光は灼熱の光でかなり危険な代物となっている。
黄龍の竜石:レア度10 素材 品質S+
黄龍の力が宿った神の気を放つ石。黄龍を討伐したものにしか扱えない特殊な石で攻撃よりも守りに特化した力を有しており、特に集団戦でその力を発揮すると言われている。
聖剣の欠片:レア度10 素材 品質S
折れてしまった聖剣の欠片。数は必要だが最も簡単に聖剣を作り出せる素材として知られている。
国母竜の守り石:レア度10 専用装備 品質S+
効果:ドラゴンの全ステータスアップ(究)、状態異常無効、環境無効、絶対防御、起死回生、 国母竜の加護
ドラゴン専用のネックレス。 国母竜マザードラゴンの巣立った我が子に対する愛が詰まっていると言われているドラゴン族にとって伝説級のアイテム。
ドラゴンミラー:レア度9 素材 品質S
通常の鏡より遥かに丈夫で属性攻撃に対して驚異の反射率を誇っている特殊な鏡。主に鎧や盾に使用されるが武器としても十分に使える丈夫さと切れ味を誇っており、武器で攻撃を反射したい人に人気のアイテム。
治癒星竜の竜石:レア度9 素材 品質S
治癒星竜ヒーリングスタードラゴンの力が宿った石。竜石の中では珍しい回復特化の力を有している。
神竜の竜石:レア度10 素材 品質S
神竜の力が宿った神の気を放つ石。神竜を討伐したものにしか扱えない特殊な石でドラゴンの怒りが内包されている。
神竜の角:レア度10 素材 品質S
神竜の頭にある角。竜の力と仙人の力が宿っている角で桜花やワントワークでは伝説の角で私利私欲に取りつかれた者には手に入れることが出来ないと言われている。
星飛竜の爪:レア度8 素材 品質A
スターワイバーンの爪。星の力が宿っており、非常に軽く斬れ味があるのが特徴。軽いので、短剣の二刀流や片手剣の二刀流の素材として人気がある。
星飛竜の翼:レア度8 素材 品質A
スターワイバーンの翼。星空のような翼で見た目の美しさからマントで非常に人気がある。星の加護があり、宇宙でも飛行可能なのでマントで飛行したい人には重宝されている。
星飛竜の肉:レア度8 素材 品質A
スターワイバーンの肉。星のような光を放つ竜の肉。美味しさを知ると病みつきになるが輝くお肉の見た目から避けようとする人もいる。味はさっぱりしており、ジューシーで噛み応えがあるお肉となっているから見た目の隠せる唐揚げが人気。
虹竜の鱗:レア度8 素材 品質S-
虹色が特徴的な鱗で分厚く頑丈なところが特徴。全ての属性攻撃に対して強い反面物理攻撃には弱い弱点がある。冒険者に人気が出来そうな素材だが、見た目の派手さが災いして意外と人気が低くなっている。
白竜の爪:レア度8 素材 品質A+
純白の爪で聖なる力と仙人の力が宿っている。武器を持ちたい仙人の武器素材として有名で武闘派の仙人や争いを好まない仙人からは毛嫌いされている素材。
白竜の髭:レア度8 素材 品質A+
仙人が作る薬として知られている仙薬の素材として知られている。これで作られている仙薬は強化時間を引き延ばす特殊な事があることから非常に人気が高い。
白竜の鱗:レア度8 素材 品質A+
純白の鱗で聖なる力と仙人の力が宿っている。冒険者には防具の素材として人気で仙人たちにとっては盾の素材として使用される。ただ仙人たちにとって盾を使う者は未熟者扱いされるので、人気は低い。
聖竜の爪:レア度8 素材 品質A
セイントドラゴンの爪。聖なる爪で破壊力と浄化の力がある爪で闇属性のドラゴンに効果抜群の爪として知られている。
聖竜の鱗:レア度8 素材 品質A
セイントドラゴンの鱗。聖なる鱗で硬さと浄化の力がある鱗で魔素の攻撃や毒に非常に強い鱗で物理攻撃にも強いのが特徴。闇属性のドラゴンに対して非常に有効な素材として知られている。
聖竜の翼:レア度8 素材 品質A
セイントドラゴンの翼。聖なる翼で主にマントの素材として使用される。聖竜の鱗の防具を組み合わせることで魔素や毒などに対して非常に強力な力を発揮することで知られている。
聖竜の肉:レア度8 食材 品質A
ジューシーで噛み応えがある聖なるドラゴンの肉。聖なる力を得ようとしている冒険者の間では美味しさも食べ応えがあることから非常に人気が高い肉となっている。ただ一部の地域ではドラゴンの怒りを恐れて食べる事を禁止している地域もあるので、食べる前に確認が必要。
この他にはコスモクリスタル、コスモメタル、星核、テオライト、ギャラクシーメタル、白亜天竜石、白亜天竜の遺骨、グラビティサイトが手に入った。相変わらずセイントドラゴンの素材などは多いが宇宙の素材もかなり多い。
宇宙に行けない人からすると嬉しいことなんだろうけど、俺からするとちょっと微妙。まぁ、イクスの武器に使えるから有難くはあるんだけどね。
さて、この素材の中でリリーにあげないといけないものがあるね。そう。国母竜の守り石だ。
「これはリリーの装備だな」
「い、いいの?」
「リリーが勝ったんだから当然の権利だろう? ほら、装備させてあげるよ」
「ん。わぁ! ありがとう! タクト! どう? 似合う? 似合う?」
リリーに国母竜の守り石を装備させて上げていると似合うかアピールして来たので、もちろん似合うと返すと満面の笑みで返してくれた。このリリーの笑顔に本当に弱いんだよな。
「それじゃあ、帰るか」
「「「はい(うん)!」」」
こうして俺たちがホームに帰るとユウェルが丸まりながら突撃して来た。
「お帰りだぞ! 新しい竜石を早くみせてくれ! タク!」
「こらこら。まだ勝ったと言っていないだろ?」
「ん? タクとリリーお姉様が負けるはず無いだろ? それとも負けちゃったのか?」
「いや、勝ったけどさ。今回も結構ギリギリだったんだぞ」
信頼して貰えるのは嬉しいんだけどな。本当に失敗したときのダメージが怖くなる。俺もそうだし、みんなにも相当な精神的なダメージを与える事になるだろう。それだけは本当に避けたいよ。
「ん? リリーお姉様? 首のそれはなんだ?」
流石にユウェルはすぐに気が付いたな。
「えへへ~。タクトに付けて貰ったんだ。お母さんのネックレスだよ」
「お母さん? ん? ん?」
「わたしがお母さんではありません。マザードラゴンのことですよ。ユウェル」
いきなりお母さんと言う単語を聞いたら混乱するよな。リリーを除外したら一番可能性が高いブランがお母さん候補になることはしょうがない事だろう。
「なるほど~。マザードラゴンの…え? み、みんな! 大変だ~!」
これはリリーにあげたことで荒れそうだな。そんなわけで事情説明をイオンたちにする。
「そういう流れならリリーが装備するのはしょうがないことですけど、納得は行きませんね」
「そうなの! リリーお姉様とだけ戦闘するなんて…これじゃあ、アリナたちがまだまだ母離れ出来ていないみたいなの!」
「確かに話の感じからすると某たち全員と戦うのが自然な流れのような気がしますけど」
「そうかもしれないけど、それだと何度もマザードラゴンと俺は戦うことになるってことだからな?」
「「「「そこは頑張って」」」」
何という無茶振り。というかみんな勝った後だから言えることだよな。他の山でマザードラゴンと戦う事になっていたら相当きつかったぞ。
イオンたちがリリーを標的にしている間にステータスを操作する。ステータスポイントは全部俊敏性に振って、俺の残りスキルポイントは386ptとなった。ここでみんなの状況を確認するためにギルドに連絡するとまだ帰っていなかった。
ベルゼブブに苦戦しているみたいだな。現状も通信障害で確認出来ていないみたいだし、ベルゼブブが何か仕掛けて来て予想以上に時間が掛かっているんだと思う。それでも今回の勝負には召喚師などの一部参加出来ないプレイヤーを除いて上位プレイヤーが集結している。負ける事はないと信じて今は疲れた身体を休めてやるべきことをやろう。
まずはグレイの成長だ。
『グレイの成長が完了しました。多連撃、騎手強化、爆風波、怪風、日輪、天変地異、光化、黒星、耐性無効、物理無効を取得しました』
『神罰スキルが神撃スキルに進化しました』
『刑罰スキルが冥撃スキルに進化しました』
『グレイは最後の成長を終えました。以後はレベルアップのみとなります』
これがグレイの最後の成長になるみたいだね。これでグレイはレベルアップによるステータスの上昇のみとなった。こういうのを見るといよいよゲームの終わりが近くなってきたと思ってしまう。そしてグレイにこれが来たという事はリリーたちも恐らく次の成長が最後の成長となるだろうな。楽しみでもあり、寂しくもある気持ちを切り替えてユウェルたちの鍛冶を覗かせて貰う事にした。
「…タク? 凄くやり辛いぞ」
「おじ様? 流石に見過ぎだよ?」
俺の視線が気になって集中できないみたいだ。今まで鍛冶の様子をじっくり見ることなんてほぼなかったからな。ここにきて急に仕事を見られるというのは確かに恥ずかしいかも知れないな。そんなわけでセチアの部屋に移動して、白竜の髭について協議する。
「流石に専門外ですね…」
「あ! 薬の作り方なら分かりますよ」
伊雪の天人の知識に薬のレシピがあるらしい。まさかこんなところで役立つスキルだとは思わなかった。
「レシピがあるなら残りの素材があるなら恐らく作れます」
「教えてくれるか? 伊雪? 今回の素材を売るついでにギルドで買ってくるよ」
「もちろんです」
そんなわけで俺はリリーたちを連れてギルドに向かうとギルドで素材を売り、色々必要な物を買いそろえて、珍しくギルドでゆっくりしているとユウェルたちが新武器を持って、やって来た。最初にユウェルが自慢げに報告してくる。
「原始聖竜の竜石を使ったハンマーと九頭竜の竜石を使った大剣を作ったぞ!」
「ハンマーと大剣にしたんだな」
「タラスクは硬さと回転激突が強いかったからな! ハンマー向けだと思ったんだ。九頭竜は鎖武器も考えたけど、大剣にしたぞ! これで不命と合わせてドラゴン武器の二刀流だ」
本当にユウェルは色々考えるようになったな。何より楽しそうだ。そしていつも通り名前は俺に丸投げ。一応自分で名付けしてみたらどうかと聞いたが無理と即答されました。努力してから言って欲しいものだ。
「ハンマーは轟天、大剣はそうだなぁ…宝灯なんてどうだ?」
「どういう意味だ?」
「轟天は天に轟くって意味だな。かなりごついハンマーだし、タラスクの武器であることも考えてピッタリだと思う。宝灯は神仏の前にある灯火のことだな。不滅の法灯もあるらしいし、神であり、不滅とも関わりがある九頭竜にはいい名前なんじゃないかな?」
一応、宝灯は麻雀の役にある九蓮宝燈とも組み合わせられている。なぜ麻雀のことを知っているかというと爺さんが好きで相手をさせられていたことがあったのだ。それを婆ちゃんに見つかって爺さんが怒られていたのはいい思い出である。
「おぉ~! じゃあ! 決まりだぞ!」
そんなわけで名前を決めて鑑定しよう。まずは轟天からだ。
龍鎚轟天:レア度10 鎚 品質S+
重さ:150 耐久値:30000 攻撃力:8000
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、破魔、灰燼、万物破壊、武器破壊、防御無効、重圧、水中行動、回転激突、堅城、瞬間回復、瞬間再生、魔力超回復、重力場、斥力場、引力支配、重力支配、水圧支配、大地支配、海流支配、樹海支配、荷重支配、爆心、爆轟、核爆、津波、英気、竜気、空振、衝撃放射、水晶投擲、石柱、流星群、彗星、地割れ、砂嵐、石波動、覇撃、王撃、天撃、加護破壊、領域破壊、耐性無効、地竜解放、命農龍王の加護
刻印効果:無限のルーン、光閃、超加速
ドラゴンメタルとアダマント、ウラン鉱石の合金に原始聖竜タラスクの力が宿ったハンマー。一撃の重さに重点を置いたハンマーでハンマーの先端に仕込まれた火打石によって殴ると核爆発を発生させる恐ろしい武器となっている。
ここでちょっと待ってみようか。
「ユウェル? 殴ると核爆発とか書いてあるんだが?」
「そ、それは!? 師匠のアイデアだぞ! タク! わたしは悪くない!」
「ボ、ボクは火の神として覚醒しましたからしょうがないことなんです。えぇ、殴ると爆発するハンマーがかっこいいという理由でオススメしたわけじゃありません!」
かっこいいと思ったんだな。まぁ、そこは男として否定しませんよ。ただ俺にはもう一つ気になる所がある。
「ユウェル? 刻印に光閃と超加速があるんだが?」
「それは苦肉の策という奴だぞ! このハンマー、全然速さのスキルが宿らないんだ! 速さなど不要って武器が言っているような感じで凄い頑固者って感じだな! だから刻印でセチアに頼んで強引に付与して貰った」
なるほどね。それでこうなったわけか。これも大概の武器だぞ。この武器を超加速の効果でどんどん速く振れるようになることを考えるとやばさが伝わるだろう。
宝灯:レア度10 大剣 品質S+
重さ:100 耐久値:7500 攻撃力:5000
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、瞬間回復、瞬間再生、魔力超回復、重力場、電磁場、重力支配、引力支配、荷重支配、天候支配、電磁支配、黄金障壁、超充電、土石流、石化雷、石波動、不死身、強化復活、不屈、山竜解放、命農龍王の加護
ドラゴンメタルとアダマント、グラビティサイトの合金に九頭竜の力が宿った大剣。一見すると目立ったところがない大剣だが、力を解放すると基本属性の六つに加えて、雷と爆発、氷を加えた九属性同時攻撃が非常に強力な技となっている。
これはまぁ、普通かな?これを普通と言えてしまう時点で感覚が麻痺しているかもしれないけど、今更だ。次はヘーパイストスとパンドラに注文した武器を見て見よう。名前を付けて鑑定する。
グロムキンジャール:レア度10 短剣 品質S+
重さ:10 耐久値:5000 攻撃力:800
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、万物貫通、透過、電子分解、多乱刃、神鎌鼬、旋風刃、天候支配、気流支配、空間転移、電磁支配、気圧支配、神速、超加速、超電磁、雷光、雷光刃、超充電、高電圧、電弧放電、電磁柵、荷電光線、雷波動、守護結界、雷轟、雷霆、疾翔龍王の加護
ドラゴンメタルとアダマント、結界石の合金で作られた風魔軍竜ジルニトラの力が宿った短剣。空中に展開して敵の動きを封じつつ、攻撃も防御も行えるサポートよりの短剣として作られている。
グロムはロシア語で雷、キンジャールはロシア版のダガ―の名前だ。雷の能力が目立ったので、雷のロシア語を採用した。この短剣は全部で八本ある。ここで気になるスキルがあった。
「高電圧? どんなスキルだ?」
「よくぞ聞いてくれたんだよ! おじ様! これはね~エレクトロニックレンジを意識して作ったんだよ。アリナお姉様、指示した通りに使って欲しいんだよ」
「わかったの!」
アリナは指示通りに立方体の守護結界を展開するとそこに高電圧スキルを使うと守護結界内部が電子レンジと同じ状態になった。つまり守護結界を敵を閉じ込める用に使用するわけだ。これを見た俺とヘーパイストスが視線が合うとお互いに苦笑いした。
これを開発したパンドラも怖いけど、それを喜んでいるアリナも大概なんだよな。お互いに子育ての苦労を感じ取って苦笑いをするしかなかった。気を取り直して次のレイピアを見て見よう。
ウラーガンレイピア:レア度10 細剣 品質S+
重さ:10 耐久値:6000 攻撃力:1500
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、万物貫通、破魔、透過、電子分解、天候支配、気流支配、空間転移、電磁支配、気圧支配、神速、超加速、超電磁、雷光、雷光刃、旋風刃、暴旋風、爆風波、超充電、電弧放電、荷電光線、雷波動、大気波動、天波動、怪風、神鎌鼬、多乱刃、大嵐、雷轟、大雷霆、空竜解放、疾翔龍王の加護
ドラゴンメタルとアダマント、天性石の合金に風魔軍竜ジルニトラの力が宿った細剣。竜巻と雷による一点突破に重点を置き、魔神との戦いを意識して作られいる。力を解放するとあらゆる防御をすり抜ける大気の竜の一撃が放つことが出来る。
ウラーガンはロシア語で大嵐という意味だ。こっちのレイピアは普通だな。ちゃんと魔神との戦いを意識して作られているところに配慮を感じる。気になるところは力の解放の所だ。あらゆる防御をすり抜けるってどこまで有効なのかな?遮断結界まですり抜けたら相当やばい武器になるぞ。
次はついでに作ってくれた武器たちをチェックして行こう。
爆焔:レア度10 脇差 品質S+
重さ:50 耐久値:5500 攻撃力:1500
効果:神殺し、神気、英気、破魔、万物切断、時空切断、溶断、溶接、武器破壊、灰燼、守護結界、炎熱支配、電磁支配、雷光、雷光刃、浄炎、爆心、焼尽、爆竜解放、終焉龍王の加護
青生生魂と緋緋色金、結界石の合金に破壊竜デストロイヤードラゴンの力が宿った脇差。危機的状況からの一発逆転を意識して作られている。
元々脇差は刀を失った後に斬りかかって来る敵に対してのカウンター武器の所があるからいいように作ってくれたよ。これで燎刃は守護竜刀と合わせて二本守りの武器を手に入れたことになる。足りないところを補えていい感じになったんじゃないかな?
燎刃はこの刀を腰の後ろに装備した。相手からも見えにくいし、いい感じだ。ただこれ以上の装備は流石に難しそうだな。次が最後だ。
氷花:レア度10 槍 品質S+
重さ:50 耐久値:5500 攻撃力:1500
効果:竜特攻(究)、神殺し、大物殺し、不死殺し、英気、竜気、拘束、魔氷壁、巨木壁、氷柱、氷雪刃、凍傷、氷河、苗木、寄生木、寄生種、種子棘、樹海支配、氷床支配、猛吹雪、冷凍光線、極寒波動、氷牢、氷獄、氷竜解放、原初の加護、絶海龍王の加護
ドラゴンメタルとアダマント、原初の砂の合金に樹氷竜ハードライムドラゴンの力が宿った槍。雪山の森の力があり、攻撃よりも拘束に特化した槍となっている。力を解放すると地面から氷の竜が現れ敵を拘束する力がある。
やはり樹氷竜ハードライムドラゴンの槍なだけあって、拘束特化の槍となったな。イオンはあまり敵の動きを封じるのが得意じゃないからこの槍はイオンの戦い方に影響を与えそうだ。
それじゃあ、次の依頼と行こう。ユウェルには引き続き土のドラゴニックマウンテンの素材武器作製だ。一応予定を聞くとファフニールの竜石を使った大剣と原始聖竜の甲羅を使った大盾を作る予定らしい。これは楽しみだね。
ヘーパイストスとパンドラの依頼は協議する。
「創星龍神とゼウスの他に大きな戦いは何になるんですか?」
「ルシファーだな。たぶん悪魔と堕天使と合成部隊が相手になると思う」
「なるほど…それなら今回手に入った素材の武器を優先したほうがいいかも知れませんね」
「確かにそうだな…それじゃあ太陽神竜の竜石を使った大剣とリースの為に盾をお願いしたい」
俺の言葉を聞いてリースが驚くが別に驚く事じゃないんだよな。
「さっきの山で相当盾が厳しかっただろう?」
「それは…はい。そうでした」
「なら次の戦いのために強い盾を作らないとな。盾のタイプはラウンドシールドで頼む」
「はい」
ここでリースが突然抱きついて来た。
「あ…いや。これはちが!? な、何をするんですか! アリナお姉様!」
「嬉しいときはリリーお姉様のようにお兄様に抱きつかないとダメなの」
ダメって訳じゃないけど、嬉しく思ってくれているなら良かった。しかしリースはすぐに離れてしまう。まぁ、この辺りは性格がどうしても出るよな。
そんなわけでリースの盾をヘーパイストスが担当することになった。というのもドラゴンミラーにヘーパイストスが気になっており、イージスのように倍にして返すような武器にはならないがかなり頑丈な反射特化の盾は作れそうという話だ。これは注目だね。
その後、ヘーパイストスたちの功を労い、お茶会をしているとユウェルは俺にもたれかかってお休み中。やはり鍛冶ばかりして満足に寝れていなかったみたいだ。涎を垂らしながら豪快ないびきをしている。ここまで無防備な姿を見せてくれると逆に嬉しく感じてしまうものだな。
リリーたちも微笑ましく見守っているとここでみんなが帰って来た。
「「「「う!?」」」」
リリーたちが汚物の臭いに耐えきれず鼻を押さえるとホームに猛ダッシュで帰っていった。流石に刺激が強すぎた。
「「「「酷くない?」」」」
「酷いとは思うが臭っている自覚はあるだろ? 早く温泉に行って来ないとフリーティア中がとんでもないことに」
俺がそういうと町中で召喚獣や猛獣使いの悲鳴が響き渡った。どうやら手遅れだったらしい。爆睡しているユウェルをホームに転移で帰して、リリーたちに任せるとベルゼブブとの戦いを聞く事にした。
一度ベルゼブブと戦えているところから既に魔王城のみの攻略だけだった攻略部隊だったが攻略を開始するとここで魔王ベルゼブブの秘策が発動した。それが魔神魔法【スタンピード】だ。
スタンピードは昆虫モンスターたちを巨大化されて、全ステータスを大幅に増加させる魔法だった。ただしその代償として時間切れが来るとスタンピードの効果を受けた者は死んでしまうという魔神らしい魔法だった。
侵攻していた部隊に無数の巨大ダンゴムシが回転激突で突撃して来るとそこに大量の巨大な虫たちが突撃して来て乱戦に突入すると圧倒的な数の差と敵の奇襲で大混乱となり、部隊を立て直すのにかなりの時間を使う事になったそうだ。
虫系のモンスターは状態異常に特化していることが多いからそこも大苦戦の要因になった。噛まれたり、腐蝕ブレスで防具の破壊を狙って来るところなどかなり陰湿な戦闘たったらしい。これを聞いた俺は心の底から参加しなくてよかったと思った。
その後はスタンピードの副作用で巨大昆虫部隊は全滅してから魔王城の攻略に挑むことになった。魔王城の城下町には虫系のモンスターが無限に沸き続ける巣が大量にあり、そこをまず破壊してから攻略するになった。
それを突破すると魔王城の攻略となり敵を突破すると魔王ベルゼブブとの決戦だ。爆速で移動しながら禁呪や大魔法を撃ち続けてくる上にシフォンやメル、鉄心でも魔王ベルゼブブの杖を使った近接戦闘で攻めきれないほど強かったらしい。
しかし必殺技を当ててからのみんなのバーストコンボで魔王ベルゼブブを追い込むことに成功すると魔王ベルゼブブは魔神ベルゼビュートに進化して虫の魔剣で襲い掛かって来た。この魔剣が寄生虫と部位虫化という特殊な能力を持っており、極めて厄介な武器だった。
寄生虫は虫限定に精神誘導を行えるスキルでこの寄生虫を排除しない限り精神誘導が解除出来ないという効果は限定的だが解除も難しいスキルとなっている。
そして部位虫化は魔神ベルゼビュートは自分の身体を虫にするのではなく、斬った相手の身体の一部を虫化させてきた。これにより寄生虫の効果が虫になってしまった部位に発動してしまい、仲間同士の相打ちに発展した。
これに加えてベルゼビュートには暴食スキルがあり、これに加えてみんなを苦しめたのがアインシュタインさんのオリジナルの禁呪だと思っていたフォーミュラ・オルタネーションだ。この禁呪のせいでみんなは大苦戦することになる。
「法則が変えられることがこんなに厄介なんて思ってなかったよ…」
「そうですよね。前に飛行しているのに後ろに行ったり、攻撃を避けようと動いたのに攻撃に突撃したり、本当に大変だった…」
「魔法も不発させられたよ。あれはもう魔法使いにとって最悪の禁呪だよ」
こんなとんでも魔王に良く勝てたものだと思うが最終的にはフォーミュラ・オルタネーションに対処出来ない人数で決死の突撃からの必殺技の連打で勝利を治めることが出来たらしい。最後の勝ち方が俺とあまり変わらない所を見るともうボス戦の勝ち方がこれしかない状況だな。
話を聞いた俺はみんなを労い、ログアウトするためにお城に行くとサラ姫や兵士たちが参戦したことでお城の中まで大変なことになっていた。流石にこの状況ではリリーたちはお城では寝れないので、今日はシルフィと二人きりで寝る事になり、光のドラゴニックマウンテンの話を聞かせてから俺は眠りに付くのだった。これは余談だが臭いを通さない遮断結界は最高だよ。
ベルゼブブ戦を書くべきか悩んだんですけど、軽い攻略情報だけにすることにしました。本編が終了して時間に余裕がある時に書かれば書こうと思います。
なのでここで第32章を終わりとなります。次回更新は第32章のまとめでそれが終わるとまた一週間ほどお休みをいただいてから第33章に行く流れとなります。
第33章は闇のドラゴニックマウンテン、ゼウス戦にいよいよルシファーとの戦いとなります。この作品の終わりは恐らく第34章か第35章となるでしょう。最後まで頑張って書きますので、よろしくお願いいたします。




