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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
空天狐戦と創星龍神の試練
1551/1718

#1382 絶海龍王の海、下層の戦い

俺たちが潜っていると白い無数の粒が発生し、暗い深海を明るく照らす。マリンスノーだ。とても幻想的な光景でまるでここは宇宙でマリンスノーが星のような感覚がする。


「「「「ッ!?」」」」


ここで俺たちに異変が発生する。自分たちの力が一気に失われた感覚がしたのだ。この正体にクリュスが気が付き、驚きの声を挙げる。


「嘘でしょ!? なんでここが原初の海になっているのよ!?」


つまり俺たちに発生した異変は神の加護の喪失だ。この状態で戦闘しないといけないとはな。今までも敵に有利なフィールドで戦ってきたがここまでダイレクトにデバフを受けるとは思ってなかった。


「本来なら冥界の深淵にあるはず」


「流石ティアマトだな。よくこの深海の秘密に気が付いた」


強大な敵が浮上して来る。そしてその声は俺たちは知っていた。


原初海竜タンニーンLv85

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


流石に同じタンニーンではないだろうが声が同じだと以前戦ったタンニーンと同じと思ってしまうな。そのタンニーンにクリュスが怒鳴る。


「褒められても嬉しくもなんともないわ。それよりもどういう事よ」


「簡単な話だ。このドラゴニックマウンテンは創星龍神様が各龍王を創造された際に宇宙からここに落ちたことで生まれた山と言われている。その時代は地上の海は全て原初の海だった。そして山が誕生した際に原初の海を取り囲む形でここの山は誕生したのだ。だからここの山の深海はかつて地上に広がっていた原初の海を残している」


本来海底火山などで作られた山が海から出た時点で流れていくものだ。しかしタンニーンの説明から想像するにここのドラゴニックマウンテンは取り囲む形で山が誕生したんだろう。確かにそれなら中央に水が溜まっている理由も分かる気がする。ただ現実にそんな山は存在しないだろう。円を描くように海底火山が同時噴火するなんてどんな確率なのか分からない。


「なるほどね。そういうことなら納得したわ。ここに私の同類がいることもね」


クリュスがそういうとクリュスと同じティアマトが海底から浮上して来た。


ティアマトLv84

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


以前桜花に現れた同種のティアマトがクリュスを見ると怒りの目を向ける。


「アァアアアーーー!」


「敵意剝き出しね! いいわよ! 相手をしてあげるわ! 私のこの力はあなたとの戦闘で得た物じゃない。だから丁度いいわ。ここであなたに勝って証明してみせるわ! この力を得るに相応しいティアマトだとね! お父様、彼女は任せてもらっていいわよね?」


「あぁ。もちろんだ」


「いい気迫だ。そちらのヒュドラの相手も用意している」


タンニーンがそういうと身体が宇宙になっている巨大な蛇が浮上して来た


オピーオーンLv84

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


オピーオーンはアトランティスで俺が受けていない最高難易度クエストで手に入れることが出来る召喚獣だ。もちろん出自はギリシャ神話で蛇の神にして原初の支配者と言われているほどの強い神だ。また別の話では宇宙卵をもうけ、世界を孵化させたという話もある。


何故海と関係があるのかと言うとギリシャ神話ではクロノスと腕力勝負で負けて、オリュムポスの支配権を譲ると海の中に消えたという事になっている。


強さから見るとオリハルコンゴーレムとそこまで差がないはずだ。俺も詳しい情報は待っていないのでどこまで強いかは正直謎だが、ディアンはやる気満々らしい。


「「「「シャー!」」」」


「シャー!」


ディアンとクリュスはそれぞれ別方向に泳いでいく。これから始まる戦いは近くにいてはそれぞれの巻き込む可能性が高い戦闘となる。だからこそ二人は距離を取った。そして残った俺とイオン、リアンがタンニーンと相対する。


「どうやら私の同類と既に戦っているようですが、この山にいる私は彼より遥かに強いですよ。何せ数いるドラゴンたちと戦い抜き、今この場所にいるのですから!」


「そうかい。それを言うなら俺たちが最初に戦ったタンニーンの時より俺たちもずっと強くなっている。悪いが今回も勝たせて貰うぜ」


「面白い! 来るがいい! 絶海龍王様に挑まんとする者たちよ! 我が名は原初海竜タンニーン! 原初の海を知り、宇宙より来たりしドラゴンなり!」


こうして俺たちの絶海龍王に挑む前の最大の戦闘が勃発した。まずはクリュスから見て行こう。


「アァアアアーーー!」


「はぁあああーーー!」


ティアマトは問答無用で拳を握ってクリュスに襲い掛かって来た。それに対してクリュスはフルングニルの槍とアイアース・アスピスで迎え撃つ。先手を取ったのは武器を持つことで射程差が出来たクリュスだ。


高速回転するフルングニルの槍とティアマトのゴットクラッシャーが激突するとティアマトの片腕をフルングニルの槍はぶち抜いた。


「アァアアアーーー!?」


流石に真っ向勝負だと武器に分がある。そしてフルングニルの槍の激痛の効果がティアマトを苦しめる。流石トールを苦しめた代物だよ。原初の女神にも効果抜群だ。しかしティアマトはここですぐに距離を詰め、無事な片手でクリュスを狙うがこれはアイアース・アスピスでガードした。


しかしここでティアマトのぶち抜いた腕が復活して、クリュスに殴りかかる。そしてお互いの蛇が噛みつき合うとクリュスは押されてしまう。接近戦になると槍と大盾では小回りが利かなさすぎる。


「好き放題殴っているんじゃないわよ! インパクトカウンター!」


「アァ!?」


「はぁ!」


クリュスはインパクトカウンターで拳を弾くとここで守りに使っていたアイアース・アスピスを振りかぶりティアマトの顔に叩きつけた。


完全に怯んだティアマトの腹にフルングニルの槍が貫いた。しかしこれで勝負が決まるはずがない。フルングニルの槍が貫いた場所が水になっており、フルングニルの槍が抜けなくなる。沈殿スキルだ。そしてティアマトはアイアース・アスピスを掴むと空いている腕でゴットクラッシャーをクリュスに決まる。


吹っ飛ぶクリュスだが、クリュスの尻尾にティアマトの尻尾が巻き付き、吹っ飛ぶのを許さず、更に拳が叩き込まれる。


「物質化!」


ここでお互いに物質化スキルが使われて沈殿に寄る防御を無効化する。この結果、クリュスは殴られるがフルングニルの槍はティアマトの腹を貫いていることとなり、ティアマトに激痛を与える。


「アァアアアーーー!? アァ!」


「く! この! いい加減にしなさいよ!」


ティアマトは殴りにクリュスもフルングニルの槍を抜こうとしない。お互いの蛇達もお互いに噛まれ、噛みつき合っている状況だ。なんという泥沼バトル…これが本気の女同時の戦いか。男としては知りたくない戦闘だ。


「そっちがその気なら乗ってあげるわよ! ゴットクラッシャー!」


クリュスはアイアース・アスピスをしまうと拳で殴り合う。そして二人の間で激しい海流の激突が発生し、水の竜巻まで発生して激突した。これが原初の女神同士の戦い…常人が割って入れる戦いじゃない。ここまではお互いに譲らない戦いとなったがここでクリュスは相手のティアマトとの差を感じることとなった。


ティアマトが黒雷と神雷を使用して来たのだ。自分が覚えていないスキルが使われたということは明確なレベル差があるという証拠となる。そしてクリュスが使えないことをティアマトも気が付いた。笑みを浮かべてクリュスに殴りかかって来る。


それを見たクリュスはフルングニルの槍を手放すとティアマトのパンチを横から拳で弾く。そしてクリュスのビンタがティアマトの顔に炸裂する。更にもう一発入るとティアマトは怒りのゴットクラッシャーを使って来た。それをクリュスは顔を横に逸らして回避すると拳を握る。


「ゴットクラッシャー!」


「カハ!?」


クリュスのゴットクラッシャーがティアマトのリバーに炸裂する。流石にこれにはティアマトも悶絶した。そしてクリュスの手に神の光が集まる。


「神波動! 神撃!」


至近距離からの神波動で吹っ飛ぶと神撃を落とした。


「アァ!」


ここでティアマトはクリュスを睨みつけて来た。まるで弱い癖に歯向かうなと言わんばかりだ。その様子にクリュスは言葉で返す。


「確かに私のほうがレベルは低いわ。でもね…私たちはレベル差を悉く覆して来た。その先頭に立ってくれるのがお父様。あなたとのレベル差程度、お父様との経験でいくらでも覆してあげるから掛かって来なさい」


「アァアアアアアーーー!」


クリュスの言葉にティアマトは絶叫して、姿が変化していく。竜化だ。それにクリュスも答えて竜化を使用する。


名前 クリュス ティアマト(竜化)Lv22


生命力 842→922

魔力  769→849

筋力  645→725

防御力 491→571

俊敏性 486→566

器用値 362→442


スキル


暴食Lv45 締め付けLv46 槍Lv50 盾Lv50 原初鎖Lv21 

格納Lv16 回帰Lv7 竜爪Lv1 神竜眼Lv46 神瞳Lv8 

他心通Lv43 神感覚Lv43 星間遊泳Lv42 高飛翔Lv54 堅固Lv54 

強行Lv40 念動力Lv42 猛毒尾Lv51 魔力吸収Lv30 衝撃吸収Lv8 

魅了吸収Lv1 原初毒Lv47 弱化毒Lv34 大海刃Lv53 時空切断Lv46 

空間歪曲Lv22 消滅弾Lv40 雪氷刃Lv41 海割れLv39 多連撃Lv51 

竜鱗装甲Lv48 神障壁Lv5 暴風壁Lv3 大海壁Lv28 瞬間再生Lv42 

魔力超回復Lv39 雷ブレスLv1 炎ブレスLv1 神魔毒ブレスLv36 大海ブレスLv43 

ドラゴンブレスLv40 ゴッドブレスLv27 冥ブレスLv1 地魔法Lv32 海魔法Lv32 

暗黒魔法Lv33 雷魔法Lv67 氷魔法Lv67 竜魔法Lv28 水潜伏Lv34 

土潜伏Lv23 神雨Lv36 熱探知Lv48 堕落Lv36 重圧Lv27 

罠設置Lv23 石化光線Lv36 死滅光線Lv32 拡散光線Lv3 石波動Lv32 

大海波動Lv37 神波動Lv25 大海震Lv13 次元震Lv25 大津波Lv6 

渦潮Lv15 海没Lv10 大瀑布Lv7 慈雨Lv12 流星群Lv26 

彗星Lv2 人化Lv30 伸縮Lv37 夢幻Lv30 封鎖Lv17 

液状化Lv21 物質化Lv32 沈殿Lv22 水分身Lv22 重力支配Lv37 

水圧支配Lv20 魔力支配Lv25 天候支配Lv32 大地支配Lv18 海流支配Lv27 

時空支配Lv28 強化復活Lv18 神軍Lv20 逆鱗Lv11 竜技Lv40 

女神技Lv28 女神域Lv7 生物創造Lv22 神撃Lv20 覇撃Lv1 

天変地異Lv1 物理無効Lv1 耐性無効Lv36 熱無効Lv32 原初の加護Lv38 

絶海龍王の加護Lv42 大地母神の加護Lv45


竜化したクリュスは左から黄色、赤、緑、紫、青、白、黒の鱗を持つ多頭竜になる。ヒュドラとの違いはまず紫色の翼を持ち、それぞれのドラゴンの首には立派な角があった。そして手足もしっかりある。ヒュドラよりもドラゴンの要素が強く感じる。


これがティアマトの本気モードだ。そしてその本気モードのティアマトがここに激突する。


『天変地異!』


お互いが天変地異を発動されると海流が激しくぶつかり合い、上から稲妻が激突し、水の竜巻が激突すると海が弾けて二匹の間だけ空を作り出した。これが本気の原初の女神同士の激突か。海の中ですら空を作り出すとは尋常ではない。空で隕石同士がぶつかり合う中、二匹のドラゴンが動く。


お互いに神軍と生物創造を使用として配下の部隊が激突する。この勝負はクリュスが押している。流石に戦闘経験が反映される生物創造だとクリュスに分があった。ここでついに二匹の竜が激突する。


『ドラゴンダイブ!』


ここで両者がぶつかり合い、爪が激突するとそのまま噛み合いなった。二人共引いてはいないがやはりレベル差かクリュスが徐々に押され始めた。


「「「「ギャオオオーーー!」」」」


クリュスが噛みつき合いで負けたタイミングで次々六属性のブレスを浴びて、吹っ飛ばされるとティアマトは力を溜める。そして一斉のドラゴンブレスを使用して来た。この瞬間をクリュスは待っていた。


『神盾イージス! 伝説解放! アテーナイ・カスレフティス!』


神盾イージスを竜の手で持ち、一斉のドラゴンブレスをアテーナイ・カスレフティスで弾き返した。そしてこれがティアマトに炸裂する。そしてクリュスは瞬時に距離を止めるとティアマトに噛みつき、身体を爪で貫くと身体を発光される。


「「「「ギャオオオーーー!」」」」


『もう手遅れよ! ドラゴンノヴァ!』


ティアマトの身体中から多種多様な光線が放たれてクリュスに炸裂するがクリュスのドラゴンノヴァは止められず、炸裂した。ドラゴンノヴァが終わるとクリュスの首たちの口にはそれぞれのドラゴンの頭があった。


しかしこれで終わるティアマトではなかった。それぞれのドラゴンの頭が水になると本体に集まり、復活する。


「「「「ギャオオオーーー! ッ!?」」」」


ここでクリュスが取り出したフルングニルの槍がティアマトに突き刺さる。液状化で背後に回ったクリュスがそれぞれの首に噛みつき、真上からティアマトを押さえ付けた。


「ギャオオオーーー!」


『無駄よ。原初鎖』


原初鎖でクリュスの動きを封じようしたがもう手遅れだ。この状況では手足がクリュスに届かない。それぞれの首も尻尾も抑え込まれている。光線などのスキルで反撃は可能だが状況はもう詰んでいた。


『これでお終いよ!』


最後はクリュスが全ての首を食いちぎり、フルングニルの槍の不死殺しの効果があったことで勝負ありとなった。ここでクリュスは元に戻ると海も元に戻る。


「これが私がお父様から与えられた力…あなたが決して得る事が出来ない力よ。あなたはズルだと思うでしょうし、他神の武器を使った私を責めるでしょうけど、構いはしないわ。私にあるのはお父様の力になりたいという願いだけ。それが叶えられるならなんでも利用してあげるわよ」


原初の女神としてではなく俺の召喚獣として戦ったクリュスに軍配が上がる結果となったわけだ。レベル差があっても自分が持っている武器の強さと自分が得て来た戦闘経験を信じた見事な勝利だった。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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