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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
空天狐戦と創星龍神の試練
1543/1718

#1374 雪のドラゴンの森

俺たちの目の前には雪が積もった森が広がっている。このフィールドを見るとコノハを選ぶこともありだったと思った。コノハも雪のフィールドでは無類の強さを発揮するからね。まぁ、これはどうしようもない。フィールドの情報も敵の情報もない攻略だからね。今、選んだメンバーで頑張るしかない。


そんなわけでドラゴニックマウンテンの雪山の森を攻略開始する。俺たちが警戒しながら歩いて来ると早速猛吹雪が発生した。もうこれはこの雪山では常にこの天候だと考えた方がいいな。すると目の前から複数の魔力の高まりを感知する。


「キャッスルランパード!」


放たれたのは恐らくドラゴンブレス。これをクリュスはしっかりガードすると放たれた方向にカウンターで自分の蛇からドラゴンブレスを放つがこれは外れる。


「きゃ!?」


ここでリアンが雪から現れたドラゴンの尻尾でドラゴンテイルを受けると吹っ飛ばされる。すぐさまイオンが反応するが尻尾がすぐに雪に潜ってしまった。


「ルミ!」


「…うん。雪潜伏! ッ!? 地面から離れて!」


ルミが雪の中に潜る。次の瞬間、ルミは危険を感じ取り、雪から出ると俺たちに警告して俺たちは回避行動を取ると地面から氷の剣山が発生した。完全に追撃を誘ってやがった。それを分かった上でルミは雪に潜る。


だが敵の姿が確認出来ない。その間にはあちこちから氷柱や水晶投擲、ドラゴンブレス、極寒ブレスなどの攻撃を受けていて、イオンも危険を承知で猛吹雪の中、攻撃がある所に行くが敵の姿はない。


「…意味が分からない」


「攻撃があるほうに行っているのに…どうして敵がいないんでしょうが」


「空間索敵。敵の反応はない。ということは相手は隠密特化か…」


俺が考えている間にも攻撃は飛んできているがディアンとクリュスが必死に守ってくれる。


『敵が近くにいるのは間違いない。少なくともドラゴンテイルは余程大きいドラゴンでもない限り遠距離攻撃は不可能な技だ。しかし敵の姿は確認出来ない。いくら隠密性が高いと言ってもここまで完璧な隠密をドラゴンが出来るものなのか? 闇のドラゴンや木属性のドラゴンなら可能性があるがここにいるのは水や氷のドラゴンだぞ』


ここでイオンがドラゴンテイルで吹っ飛ばされると木にぶつかる。ここが雪の森ならこの可能性は大きい。


「ディアン、クリュス。周囲の木を攻撃してくれ」


「え?」


「木ですか?」


「あぁ…相手の隠密性が高すぎる。確かに遮蔽物が多くて隠れやすい場所だが、こんなに完璧に隠れることが出来るドラゴンは恐らく闇のドラゴンか木のドラゴンしかいないと思う。そう考えると木に化けている可能性が高いと思うんだ。木に化けているならドラゴンテイルも近くから攻撃出来るだろうからな」


ディアンとクリュスが周囲の木に攻撃すると二人のブレスを受けていくつもの木が破壊されず、攻撃が弾かれる。


「見つけたぜ」


俺がそういうと木全体が白く変化すると純白の翼が無い氷のドラゴンが姿を見せた。


スノーライムドラゴンLv76

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


ライムはこの場合は霜という意味の英語だ。スノーライムで樹氷という意味になる。樹氷は氷点下で霧や雲に含まれる水滴が木に当たることで凍り付き、木を白い氷で覆う現象だ。


スノーライムドラゴンは姿を見せるとここで遠慮なく樹海支配を使って来た。隠れているのにこのスキルを使うとバレることになるからな。使わずにドラゴンテイルで上手く俺たちをかく乱させてきたよ。


「この程度!」


「当たりません!」


イオンとリアン、ルミは攻撃を躱して接近する。その間に俺たちに木の根が迫って来る。


「そんな木で私とディアンと牙に耐えられるのかしら?」


「「「「「シャー!」」」」」


ディアンとクリュスがそれぞれ木の根をかみ砕くと先行した三人は接近戦を挑む。スノーライムドラゴンは木の根とドラゴンクロー、ドラゴンテイルで攻撃してきたが三人に攻撃が当たることなく次々倒された。


このドラゴンは恐らく遠距離戦を得意にしているドラゴンだな。最初の攻撃でブレスを弾いていたから遠距離攻撃に対して全反射とかでカウンターを狙って来るタイプなのだろう。なんというか近付いて来るな感が戦闘から伝わって来る。結果としてイオンたちはガンガン接近戦を挑んでいるだけどね。


しかしここでイオンたちに遠距離から複数のドラゴンブレスが放たれて、三人は一度俺たちの場所まで引くがここで異変が発生する。


「帰ってこないわよ? あの三人」


「おかしいな。俺たちは位置を動いていないぞ」


『三人とも、大丈夫か?』


『タクトさん! どこに行ったんですか!』


「どこって俺たちは一切動いていないぞ」


イオンたちからなんとも間抜けな声が帰って来た。そして三人から敵の通信が来た。


『これって氷のヒュドラ!?』


『え!? イオンお姉様のところにもいるんですか!?』


『ちょっと待て。三人は一緒にいないのか!?』


いないらしい。完全に敵にしてやられた。しかも三人はさっきまで一緒に俺たちの所に戻っているつまりでいたらしい。


「お父様…これって…」


「幻術だろうな。しかもかなり高度な幻術だ。どこからにいるぞ。名持のドラゴンが」


「炙り出すわ。ドラゴンブレス!」


ドラゴンブレスを放つことで俺たちの場所を伝えようとした空に放った攻撃だったが攻撃が反射されて、クリュスに直撃する。


「く…そこ!」


クリュスが敵の気配を感じた空にフルングニルの槍を投げると槍が弾かれ、敵が姿を見せた。


氷面鏡竜コールドミラードラゴンLv80

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


身体は青色で翼が鏡になっているドラゴンが姿を見せた。こいつが幻術を使った犯人か。氷面鏡は俳句の冬の季語にもなっている池が凍ることで鏡のように見える現象だ。


俺たちが警戒すると猛吹雪の中、姿を消す。ミラーということは反射特化の可能性が高い。下手な大技は使えない。しかもイオンたちに確認を取るとクリュスの攻撃には気付きはしたが向かった場所には誰もいなかったらしい。


これはイオンたちそれぞれに幻術を掛けているということだろう。そして俺たちとイオンたちにスノーライムドラゴンたちの攻撃が再開される。大技を封じられて下手にスノーライムドラゴンたちに攻撃が出来なかった。


「不味いわよ! お父様!」


「分かっている…ディアン、クリュス。流星群と神雨、星雨を頼む」


「炙り出すわけね。了解よ! 流星群! 神雨!」


「「「「シャー!」」」」


コールドミラードラゴンは巨体だ。流星群だけなら回避も出来るだろうが無数の光の雨は躱せない。そして空から降り注ぐ光の攻撃をただ反射しても意味がない。


するとコールドミラードラゴンは自分に反射した攻撃を更に水鏡で反射して俺たちに攻撃を飛ばして来た。反射角度まで計算に入れたのは見事な攻撃だ。しかし最初に攻撃を反射したことで位置バレしている。


「惜しかったな。大気震!」


「クー!?」


「はーい。いらっしゃい」


俺が大気震でぶっ飛ばすとクリュスの蛇たちがキャッチして全身に噛みつき、拘束するとクリュスの手が光輝く。


「鏡を割るなら拳よね? ゴットクラッシャー! ゴットクラッシャー! ゴットクラッシャー!」


クリュスにボコボコに殴られて、コールドミラードラゴンは粉々になってしまった。捕まってもなお翼から拡散光線、目から極光、口からガンマレイバーストを使って来たところは流石に名持のドラゴンだが、防御力が低く、幻術特化のドラゴンではこの状況はどうしようもなかったな。捕まった時点で負け確定だ。


これで幻術はとけたと思ったら、クリュスたちの真後ろから氷のヒュドラが襲い掛かって来ていた。


コールドヒュドラLv78

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


ヒュドラの亜種だな。これにクリュスの蛇達とディアンが反応し、お互いに噛み合う形となるがディアンとクリュスが一方的に噛みつく形なった。二人は噛みつくフェイントを入れてそれに飛び込んで来たところをフリーで噛みついていた。


「甘いわね…こんな誘いに乗るなんて…ただ噛みつくだけなら誰でも出来るわよ!」


「「「「シャー!」」」」


二人はコールドヒュドラの尻尾の攻撃も来るがそれも封殺して噛み殺してしまう。戦闘経験の差を完全に見せつけたな。そして孤立していたイオンたちは空にいる俺と合流するとクリュスたちに再び流星群を降らして貰い、スノーライムドラゴンの場所を特定する。


「スノーライムドラゴンに邪魔されるのが面倒だ。先に倒しやすいあいつらからやるぞ」


「「はい!」」


「…頑張る」


俺もイオンたちと共にスノーライムドラゴンの排除に動くと当然残っているコールドヒュドラの妨害を受けるが噛みつき攻撃に対して顔を蹴ると普通にぶっ飛び、飛んできたコールドヒュドラをクリュスとディアンがボコボコにする。


我ながらとんでもない筋力を得てしまったものだ。俺はスピード特化を目指していたんだけどな。どうしてこうなったやら…称号と運営イベントのせいだな。間違いない。そんなことを考えながら掃討を完了した。


「「「ごめんなさい!」」」


イオンたちは早速謝って来た。今回は敵にしてやられたからな。しかしこれは俺にも落ち度がある。


「謝るなら俺もだな。ドラゴンの中にこんな高度な幻術使いがいるとは思ってなかったよ」


「はい…本当にどうやったのか謎すぎます。猛吹雪で視界が悪い中だとしても夢幻スキルをどれだけ使ってもあそこまでは出来るとはとても思えません」


「だな。恐らくあのドラゴン特有の竜魔法だろう。こんなことが可能だとするならそこしかないと思う」


厄介なドラゴンがいたものだよ。そしてこの竜魔法はここだけ使用される魔法だとは思えない。そう言う意味ではここで見れたのはラッキーとも言えるかもしれないな。


俺たちはその後も彼らの襲撃を受けながら前に進むと凍った湖に到着する。そして湖の中央には巨大な氷のドラゴンの姿があるのだった。間違いなくこのフィールドでのボス戦だね。気合い入れて行こう。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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