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#145 ロボの攻略法と2つ目の石板

俺は全身焼かれる痛みを味わい、ブラックアウト。視界が回復するとそこは古の湖だった。これが死に戻りか…だけど気分は清々しい。


それは全員が同じだ。


「タクト君、お疲れ様」


「ルインさんもお疲れ様です」


全員がお互いを称え合う。


「これからどうします?」


「そうね…あのメカに勝てそうにないし」


『ロボです!』


俺も含め、男性プレイヤーがルインさんの間違いを修正する!あれはメカではない!ロボだと!


「どっちでもいいじゃない」


『よくありません!』


「わ、わかったわよ…で、あのロボだけど、倒すなら弱体化させる方法があるはずよ」


「でも、その線は無いんじゃないですか? あの扉をちゃんと開ける方法があるほうが現実的だと思います」


メルの言う通りな気がするな。魔法をぶっぱなしたから出てきたみたいだったし。


「確かにそうね…いずれにしても」


「戦って勝つのはどう考えても無理ですね」


だろうな。リリーの最大攻撃でどこまでダメージを与えるか知りたくはあるがあの様子だと通りそうにない。イオンのドラゴンウェーブもびくともしないだろう。


可能性が一番ありそうなのが精霊召喚だが土の精霊で守護氷精に苦戦したんだ。ロボに勝てる気がしないな。


「とにかくもう一度浮島には行かないとダメね…よくよく考えると全然調査してないわ」


『あ…』


プレイヤー全員テンションが上がって、本来の目的を見失っていたようだ。


「そういえば扉に夢中で周りを調べませんでしたね」


「そこは反省しないとね…というわけでデスペナが消えたらもう一度あそこに行きましょうか」


そういえばデスペナあるんでしたね…俺のステータスは9割減少。これは酷い。だが当然これだけじゃない。アイテムボックスから筏が無くなっていた…


え?あれを作り直すの?結構作るの苦労したんだけど…


調べた所、筏所持者は全員筏を失っていた。完全に意図的だな。ユグさんたち木工職人はぼろ儲け…でもないか。死に戻ったら、儲けにならないからな。


とにかくログアウトして昼食を食べるか。


死に戻りしたから佳代姉と相談して満場一致で早めに夕飯と風呂を済まし、ゲームにログインする。


ルインさんたちからメールがあり既に探索に向かったようだ。俺は頑張ってくれた召喚獣を呼び出して、一人ずつ褒めていく。やっぱり気にしていたからね。それから皆が頑張ってくれたご褒美に料理を作った。



食事が終わり、筏作りをしようとしたらルインたちが突如現れる…あー、これは死に戻りか?ルインさんはご立腹だ。


「誰よ! あのロボを起動させたのは! あの扉は放置してって言ったでしょ!」


「研究員の人たちが扉を調べてたけど…」


ルインさんがその言葉で白衣の人たちを睨む。


「ご、誤解だ! 我々は調べていただけで!」

「そうだ! 誓って変なことはしていない!」

「扉を触りまくっていたら、いきなり敵認定されて襲われただけだ!」


「「「そうだ! 我々は被害者だ!」」」


仲いいな。この人たち。でも扉を触りまくって現れたならそれが原因だろうよ。


「ちょーっと、奥で話しましょうか?」


3人がルインさんに引きずられていく。


「あ、やべ」

「初めてこのゲームで女性プレイヤーと触れあってる…」

「お仕置きタイム? 目覚めそう」


何か悲しいことを言ってるが結果として彼らは顔が真っ青になって、帰ってきた。何があったかは聞けないな。


俺はルインさんの機嫌が直るまで筏作りに集中することにした。


木の伐採を終えるとルインさんの機嫌が直っていたので話を聞く。どうやら、何人かのグループに分かられて探索をしたらしい。


そっちの方が効率いいからな。結果暴走するグループが出たわけだが、成果はあった。


「タクト君が見付けた石板が発見されたわ。内容は『災いをもたらししもの』だったそうよ」


これでキーワードは『空より来たりし』『災いをもたらししもの』の2つ。2つを繋げると災いをもらたすものが空から来るという解釈になるが。


「何か違う気がしませんか?」


「奇遇ね。私もよ。そもそも災いがこの森の毒としてこれがラスボスの仕業と見るのが普通ね。そいつが空から来るなら何故毒に侵されてない場所があるのかしら?」


確かに空から毒をばら蒔いたなら無事な場所があるのは不自然だよな。とにかく確かな確信がいるな。


「俺はもう一度、浮島に行って石板を見てきます。俺はもう一つ石板を見てます。もしこれが文章で石板の形までヒントなら割れ目が一致するはずです」


「確かにパズルみたいなヒントにしてる可能性はあるわね。私たちももう一度いくつもりだし、一緒に行きましょうか」


「はい」


それから俺たちは筏を作り直し、浮島に向かった。


海上を進んでいると背後から戦闘の音がした。振り返るとプレイヤーたちが空に向かって魔法を撃っている。


しまった。空からの襲撃は予想してなかった。メンバーがイオン、チェス、ゲイル、ぷよ助、セグロだ。俺は空を見るとたくさんの敵を確認した。


始祖鳥Lv10

イベントモンスター 討伐対象 アクティブ。


始祖鳥って意外に小さいんだな。あ、こっちに向かっている。


「タクトさん!」


「大丈夫だ。みんな、ゲイルと一緒にあいつらを海に落とすから仕留めてくれ」


「わかりました!」


「ルインさん、筏がだいぶ揺れるかも知れないので、気をつけてください」


「わかったわ!」


じゃあ、やろうか。


ライガーが雷魔法で牽制している間に俺の魔法が完成する。


「ダウンバースト!」


急激な下降気流で海に叩き落とされた始祖鳥をイオンたちがボコボコにする。


しかしまだ生き残りがいる。ルインさんたちにも協力して貰い、俺もサンダーブランチとレーザーを使い、始祖鳥の全滅に成功した。そしてチェスたちがレベルアップ。そしてインフォが来る。


『雷魔法のレベルが20に到達しました。雷魔法【パラライズレジスト】、【ブリッツ】を取得しました』


お!新しい雷魔法だ。パラライズレジストは名前からして麻痺を無効化する魔法かな?


ブリッツは稲光や雷撃を意味する言葉だな。やばいくらい速そう。


その後は何事もなく浮島に到着した俺は石板を見ると割き目が一致しないことをルインさんに伝える。それから色々探索するが何も手がかりなかった。


筏をインベントリにしまい、リターンを使用すると俺たちは古の湖に着いた。つまり浮島はベースエリア外ってことだな。


それを確認できただけでもよしとするか。とりあえず俺たちは解散することになった。


名前 タクト 中級召喚師Lv10


生命力 44

魔力  88

筋力  31

防御力 22

俊敏性 28

器用値 63


スキル


格闘Lv7 蹴り技Lv14 杖Lv19 片手剣Lv10 投擲Lv3 高速詠唱Lv9 

召喚魔術Lv21 封印魔術Lv3 錬金Lv9 採掘Lv14 伐採Lv13→Lv15 解体Lv22 

鑑定Lv12 識別Lv18 風魔法Lv20 火魔法Lv21 土魔法Lv21 水魔法Lv20 

闇魔法Lv20 光魔法Lv27→Lv28 雷魔法Lv19→Lv20 爆魔法Lv18 木魔法Lv18 氷魔法Lv16 

時空魔法Lv17→Lv18 水泳Lv5 読書Lv8 料理Lv26 餌付けLv6 釣りLv14 シンクロLv5


名前 イオン ドラゴニュートLv28


生命力 40

魔力  58

筋力  32

防御力 21

俊敏性 80

器用値 67


スキル


二刀流Lv22→Lv23 投擲Lv6 水中行動Lv9→Lv10 水刃Lv10 擬似竜化Lv4


名前 セチア エルフLv26


生命力 32

魔力  82

筋力  24

防御力 19

俊敏性 21

器用値 82


スキル


杖Lv9 弓Lv6 木工Lv8→Lv10 採取Lv10 調薬Lv5 風魔法Lv3 火魔法Lv7 水魔法Lv12 

土魔法Lv13 木魔法Lv15 樹魔法Lv5 エルフの知識Lv11→Lv12 精霊召喚Lv4 


名前 チェス ホッキョクグマLv8→Lv9


生命力 36

魔力  28→29

筋力  40→42

防御力 33→34

俊敏性 19→20

器用値 19


スキル


噛みつきLv10→Lv11 素手Lv10→Lv11 強襲Lv10 水泳Lv6 氷爪Lv10


名前 ゲイル ライガーLv9→Lv10


生命力 28

魔力  40→42

筋力  40→42

防御力 21

俊敏性 46→48

器用値 21→22


スキル


噛みつきLv10→Lv11 爪撃Lv10→Lv11 威嚇Lv7 夜目Lv8 挑発Lv5 雷魔法Lv10→11


名前 ぷよ助 ブルースライムLv2→Lv4


生命力 31→33

魔力  0

筋力  0

防御力 41→43

俊敏性 20→21

器用値 20→21


スキル


捕食Lv9→Lv10 防御Lv3 物理無効Lv5 変形Lv9→Lv10 衝撃吸収Lv3 分裂Lv3 

再生Lv3 水中行動Lv5→Lv6 極寒ボディLv7→Lv8


名前 セグロ シースネークLv1→Lv3


生命力 35→37

魔力  12→13

筋力  23→25

防御力 12→13

俊敏性 18→19

器用値 18→19


スキル


噛みつきLv4→Lv6 巻き付きLv4→Lv6 毒Lv4→Lv5 熱探知Lv2 水中行動Lv4→Lv5


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