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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
空天狐戦と創星龍神の試練
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#1435 鍛冶師ユウェルの覚醒とアリナの龍王刀

翌日というかもう深夜を通り越していたので、今日目覚めた俺は真っ先にお風呂に入る。昨日はゲームから帰っても寝落ちしたままと言う惨状だった。最初はあそこまで無茶するつもりは無かったからね。完全にやってしまった。不幸中の幸いなところは寝坊が避けられたところだろう。ただ朝ご飯を作る余裕はないので、コンビニでおにぎりを買って、学校で食べる。


今の12月で朝風呂するとどうなるかみんなは知っているだろうか?普通に湯冷めした。この場合は思いっきり外に出歩いたので、湯冷めという表現が正しいからは分からないが普通に寒い。ここで海斗たちがやって来た。


「おい。大丈夫かよ。とんでもない顔をしているぞ?」


「昨日ゲームで寝落ちしてさ。朝風呂してから学校に来たら、こうなった」


「外の気温一桁よ?」


「わかっているけど、風呂無しで人と会うのは流石にいかがなものかと」


これであの人、臭くない?とか思われたら俺の心理的ダメージがでかすぎる。


「まぁ、その判断は普通と思うけど、温かい飲み物ぐらいは買って来なさいよ」


「そこは本当に後悔しているけど、言い訳すると時間ギリギリで余裕が全くなかった」


「誠吾君でもそういうことがあるんだね」


そこからゲームの話になる。


「それはまた無茶したね…」


「説明だけされても厄介さは分かるが…お前が寝落ちするレベルとなると説明以上のやばさだったんだろうな」


「というかそこで勝つのが普通に凄いわよ…」


みんなが凄いと言っているが若干引いているのが分かる。自分でも呆れるほどの馬鹿な行動だったと普通に思っている。ただその馬鹿な行動から得たものは相当でかい。金曜日のルシファー攻略戦まで今日を入れて、三日の余裕が出来た。これなら確実にドラゴニックマウンテンは間に合うだろう。というかかなり時間的な余裕が出来たと思う。それを考慮してスケジュールを再調整して行こう。


「そういえば今日はベルゼブブとの決戦日か」


「えぇ…正直相当きついわ」


「そんなに強いのか?」


「昨日先発隊がやられてある程度の情報は貰えたんだけど、敵地のフィールドが酷くてね…正直行きたくない」


ベルゼブブの領地はゴミのフィールドで異臭が漂っているのはもう判明していることなのだが、ベルゼブブの城の近くに行くと放射能汚染まで観測されて、原子炉に入る時に着るような防護服が必須装備となっているらしい。


「あの防護服を着て、武器を持って戦うのか?」


「そういうことになるみたい…」


「どれだけ戦いにくいか想像出来ないけど、ベルゼブブは魔法使いタイプでしかもスピードが異常なほどに速いそうよ。ベルゼブブ曰く、魔王たちの中では最速の魔王らしいわね」


(はえ)の魔王だからな。しかもベルゼブブは禁呪を複数使用してくるそうだ。先発隊が言うには近接戦闘を一切しない俺ということらしい。


「まぁ、永遠に遠距離攻撃されるんだろうな」


「その魔法や遠距離攻撃の撃ち合いに勝つか距離を潰して勝つかが簡単な攻略法になるでしょうね」


「スピードならシフォンか」


「うん。私の飛行戦闘でどこまで通用するかは試すつもりだよ」


結構自信ありげだな。まぁ、スピードに振りまくって、風属性の神様を中心に契約しているシフォンだ。ここで負けるわけにはいかないだろう。どんな勝負になるか非常に興味深い。そしてここでベルゼブブに勝てるのかはゲーム完全攻略において一つの重要な戦いになることは間違いない。俺には応援しか出来ないが是非頑張って貰いたい。


学校が終わると昨日と同様に俺の家にみんなが集合して、ご飯を食べてからゲームにログインする。


「あ、タクト。おはよう」


「お、おはようございます…主」


「せっかくユウェルがおはようを譲ってくれたのにどうして恥ずかしがるかな?」


「し、仕方ないじゃないですか! このパジャマにまだ慣れていないんです!」


昨日ブランが買ったパジャマ姿が恥ずかしいらしい。それなら普通のを買えばいいのにと思ったが、俺のことを考えて選んでくれたことが分かったので、そんな野暮なことは口に出さない。


「似合っているから大丈夫だぞ」


「そ、そうですか…よかったです」


「むぅ」


「もちろんリビナもな」


これで二人共ご機嫌となった。さて、聞きたいことがあるね。俺は昨日シルフィとユウェル、燎刃と寝たはずだ。ここにリビナとブランがいるのはおかしい。二人から説明を受ける。


「ユウェルが家に帰って来て、ボクらに交代をお願いして来たんだよ」


「燎刃に聞いてみると鍛冶の本を読んでいたら、居ても立っても居られなくなったそうですよ」


それで朝から鍛冶をしているわけね。納得した。俺はシルフィに声を掛けてからご飯を一緒に食べてから自宅に戻るとユウェルの声が聞こえて来た。


「出来たー! 完成だ!」


もうアリナの刀を作れたのだろうか?かなり速いな。


「ただいま!?」


「タクー! 刀が完成したぞーーー!」


ユウェルの突撃を身体で受けたが耐えた。俺の体も相当硬くなってきたな。


「見てくれ! この刀を! わたし一人で作った武器の中で最高傑作だ!」


凄い自信だな。俺が呆れているがユウェルは止まらない。


「この美しい白銀の刀身! 発生する風! はぁ…どこをみても完璧だ。この。この~…タク! 名前を付けてくれ!」


最高傑作の武器を作っても自分で名前を付けれないらしい。微笑ましく思っているとユウェルから刀を受け取り、刀をじっくり見て、思いついた名前を言う。


「天すら斬り裂く龍王の刀…龍王刀(りゅうおうとう)天翔(てんしょう)なんてどうだ?」


「てんしょう? 天昇スキルのことですか?」


「いいや。あれは天に昇るって意味だけど俺が言っているのは天を飛び回るって意味だな」


現実の読み方だと天翔はあまかけると読まれるが刀の名前だとちょっと言いづらいので、ちょっとだけ工夫した。


「いい名前なの! お兄様!」


「いきなり現れるなぁ」


「動じないお兄様にそう言われても困るの。それよりもお兄様!」


「あぁ…いや。俺からよりもユウェルからアリナに渡してやってくれ」


ユウェルの最高傑作だ。それならユウェルから直接渡すべきだろう。その前にセチアを読んでしっかり刻印を付けて貰い、ここで完成だ。


「アリナ! これが龍王刀、天翔だ!」


「ちゃんと受け取ったの。ユウェルお姉様」


それではユウェルの現時点での最高傑作を鑑定してみよう。


龍王刀天翔:レア度10 刀 品質S+

重さ:50 耐久値:7000 攻撃力:6000

効果:神殺し、大物殺し、破魔、万物切断、時空切断、魔力切断、防御無効、重圧、透過、粒子分解、電子分解、溶接、電弧放電、雷光刃、雷光、超電磁、電磁場、磁気嵐、神速、超加速、神気、竜気、共鳴、超音波、超低周波、空振、大気震、天候支配、気流支配、気圧支配、電磁支配、時空支配、後光、烈日、無限乱刃、旋風刃、暴旋風、怪風、凪、神鎌鼬、黒雷、火山雷、氷雷、大雷轟、大雷霆、大気波動、雷波動、覇撃、王撃、天変地異、加護破壊、領域破壊、耐性無効、風龍王解放、疾翔龍王の加護

刻印効果:無限のルーン、瞬間回復、魔力超回復

青生生魂と緋緋色金の合金に疾翔龍王ケレリタスドラゴンの力が宿った創造神すら想定していない刀。疾翔龍王ケレリタスドラゴンの力を完全に宿した刀でその力は天空の神々が恐れるほどの力を有している。


凄いな。効果の数だけ見ると旭光近衛を超えている。ただ解放スキルが一つだけだから瞬間火力では少し劣るって感じだな。全体の印象としてはユウェルが自信満々なだけはある。


「持った時に思ったが相当軽かったな」


「それも疾翔龍王様の力だぞ。後、この本のおかげだ!」


大興奮状態のユウェルの説明を纏めるとドラゴニュートの鍛冶書の効果は竜の武器を鍛冶した際の速度を爆上げと完成した竜の武器の効果を爆上げする効果らしい。更に刀だけでなく他の武器にも竜石を使うことが可能になった。お陰でユウェルは竜の武器をガンガン作る気満々だ。


「それなら次は燎刃の武器を頼もうかな?」


「よしきた! 燎刃はどんな武器がいいんだ?」


「大太刀でお願いしまう。ユウェルお姉様。この武器が一番しっくり来ているので」


「任せろ!」


そういうとユウェルは猛ダッシュで鍛冶場に向かった。


「おーい。ご飯はいいのか?」


「いらないならリリーが食べ」


「いる! いるから食べないでくれ!」


慌てて戻って来た。流石にお腹が減ったら、鍛冶は出来ないよな。そんなわけで昨日手に入った熟成の竜肉をみんなで食べると評価がバラバラだった。


「んん~! 中々切れない~! わ!? い、痛い…」


「何しているんですか…リリー」


リリーが噛みつくと肉が伸びる。そしてやっと食い破ると反動で椅子から落下した。それだけ伸びるお肉なら本来は評価が低いが噛み千切ってからゆっくり噛んで味わうとずっと甘く上質な油がある肉を味わうことが出来た。


「がっつり食べる人よりゆっくり食べる人に向いているお肉だな」


「んん~!? んんん~!?」


「はい。水」


リリーは味を美味しい料理だと最初は味わうがその後はスピード重視になる。そうなるとこの様にお肉を喉に詰まらせるのだ。


「た、助かった…あ~む!」


そしてリリーはこの程度でめげることはない。さて、ここで今日の予定をみんなに話す。


「今日は水のドラゴニックマウンテン…というか恐らく雪山に挑むことになる訳だが、その前に恋火と和狐の試練に挑もうと思っている」


「「ッ!?」」


二人はびくっとする。流石に自信がなさそうだ。俺の今のままで挑むつもりはない。


「もちろんスキルとレベル上げをしてからね。本来ならドラゴニックマウンテンに挑む前にすれば良かったんだが、時間的な余裕が取れるとは思ってなかった。特にアリナと燎刃には悪いと思っている」


「勝ったんだから気にする必要はないの。お兄様」


「アリナお姉様の言う通りです。タクト殿」


二人にそう言って貰えると救われるね。それじゃあ、生産作業をしてから訓練を始めよう。

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