#1433 命農龍王ライフドラゴン戦、後編
俺とユウェルはゴットアトムドラゴンの防御力をまず図るために身体中からありったけの大砲を展開して一斉攻撃を放つ。それに対して真っ直ぐこちらを見るとゴットアトムドラゴンはノーガードで受けた。大砲を次々受けて爆発するゴットアトムドラゴンだが、爆煙が晴れるとやはり無傷でその場にいた。
『終わりか?』
『まさか』
『まだまだこれからだ! いくぞ! タク! ドラゴンホイール!』
俺たちは転がり、ゴットアトムドラゴンに突撃する。これに対してゴットアトムドラゴンは腕を広げると俺たちを掴みに来た。しかし止めきれずに身体で受けることとなった。ゴットアトムドラゴンの身体から火花が散るが俺たちのドラゴンホイールはそれで止める。
『それは無謀な突撃だぞ? ぬぅえい! 金剛爪!』
俺たちはゴットアトムドラゴンの片手で持ち上げられるとそのまま地面に叩きつけられるとゴットアトムドラゴンのダイヤモンドの爪が俺たちに迫る。
『ドラゴンホイール! 』
『神籠手ユウェルバスター! ジェット噴射!』
『アッパー!』
『核撃!』
これに対して俺たちは再びドラゴンホイールを発動させて、金剛爪を回転で弾くと右手に神籠手ユウェルバスターを装備して神籠手ユウェルバスターのジェット噴射で飛びとゴットアトムドラゴンの顎に神籠手ユウェルバスターを決めると神籠手ユウェルバスターから核撃が放たれて、ゴットアトムドラゴンの顔が核爆発に包まれる。
『ヴァジュラ!』
『おらぁあああ! 次元震!』
続いて左手に装備したヴァジュラを身体を回転させることで遠心力も加えた上でゴットアトムドラゴンの顔の側面にお見舞いした。
『ぬるい』
『『いぃ!? うわぁあああーーー!? ぐえ』』
ゴットアトムドラゴンは大したダメージを受けておらず、俺たちの尻尾を掴むと地面に叩きつけて、踏みつけて来た。しかし俺たちも防御力はある。ふみつけ攻撃を腕をバツにして受け止めると次に来るふみつけ攻撃はドラゴンホイールのドラフトで回避して距離を取る。
『予想はしていたけど、参ったな。防御無効に耐性無効、加護無効まであるヴァジュラの次元震の直撃である程度とは流石の防御力と言うべきか』
『攻撃が当たった時の感触が凄かったぞ。タク』
『あぁ』
まるで素手で山を破壊しようとしているかのような無謀さを感じた。攻撃が当たった瞬間に全然ダメージが通っていないと分かるのは相当なレベル差だ。
『硬さじゃ勝てないから火力で勝負するしかないけど』
『わたしたちの全ての武器の全力攻撃をお見舞いして倒せるかどうかだな』
ユウェルの声音から分かるが俺もユウェルの自信がない。それほどまでに先程の攻撃のダメージの無さは俺たちに衝撃を与えた。とにかく今は勝てる確信が欲しい。
『インフィニットエクスカリバー!』
『ほぅ…星からの祝福を受けた無限属性の聖剣か。流石にいい物を持っている』
『無波動!』
インフィニットエクスカリバーから無限属性の波動がゴットアトムドラゴンに迫る。
『金属化!』
ゴットアトムドラゴンは身体全体がメタリックになると無属性を波動を真正面から受けるとそのままノーダメージで耐えてしまった。
『タク…』
『こりゃあ、ダメだな』
一応防御スキルを使ったうえでの防御だったがインフィニットエクスカリバーの無波動に耐えられて、他の武器の全力攻撃がどこまで通用するのか正直疑問でしかない。勝てる確信が欲しいのにこのままだと火力不足だと言う確信を得てしまった。
『どうした? もう終わりか? ならこちらから行くぞ! 宝石投擲! 宝石解放!』
『う…宝石投擲! 宝石解放!』
『我と同じ物を食べているか。しかしそれでは我には勝てんぞ。惑星! 苗木! 火山弾! 水晶投擲! 地割れ! ドラゴンブレス!』
俺たちが必死で対応するが俺たちだけが一方的にダメージを受けていく展開となる。このままだと負けは確定。しかし何度も言うがゲームである以上、倒せない敵は存在しない。この無敵に思えるドラゴンにも攻略法は必ずある。
『武装創造!』
『『いい!?』』
ゴットアトムドラゴンの身体中から大砲が出現する。そりゃあ、ユウェルに出来ることは恐らく全て出来るんだろうけどさ。大砲とか食べたことあるのかよ。
『超電磁! 受けるがいい!』
俺たちがガード態勢になり、無数のレールガンで発射された大砲の直撃を受けると大砲が俺たちの体にめり込むと核爆発を受けた。通常のレールガンだけじゃない。大砲がとんでもない質量の大砲だった。しかも通常の大砲の弾で核爆発が発生するはずもない。
大砲の弾だけ改造したのか?何が起きているか訳がわからない。いや思考を止めるな。この戦いに勝つには考える道がない。何か攻略法があるはずだ。ここで俺は脳内にゴットアトムドラゴンが戦闘前に言った言葉が再生される。
『お前たちのありったけの力と創造を持って、我に勝って見せよ』
これって力だけじゃゴットアトムドラゴンに勝てない。創造の力も使って初めて勝機が出て来るという意味なんじゃないか?
『なるほど…そういうことか』
『タク? もしかして』
『あぁ。ゴットアトムドラゴンの勝つというかいい勝負に持っていく方法がわかった』
爆発を受けた俺たちは起き上がると再び大砲の弾が飛んできた。
『どうするんだ!? タク!?』
『ユウェル! 食べろ!』
『え?』
『大砲を弾を食べるんだ。そうすれば俺たちもあれを使えるようになる』
これが土のドラゴンの本来あるべき姿。そう…強い武器、強い素材を食べれば食べるだけ強くなる。恐らく俺たちの最初の大砲の攻撃。その攻撃の時に俺たちからは爆煙を見えなかったがあの瞬間にゴットアトムドラゴンも大砲を食べていたなら一応使える説明は付く。大砲本体が作れた理由は分からないがゴットアトムドラゴンは大砲を構える俺たちをじっと見ていた。これも予測の域だが俺たちの武器を鑑定か何かすることで武装創造を可能にしたんだと思う。
俺の推測が正しいなら戦闘中に大砲と大砲の弾を改造したことになるが土のドラゴンの頂点に君臨するドラゴンならそれぐらいの系統はやってのけても不思議じゃない。
俺の指示でユウェルが大砲を食べるが全部は無理で残りの攻撃を受けてしまう。しかしこれでいい。俺たちは反撃で大砲の弾をゴットアトムドラゴンに放つとゴットアトムドラゴンの装甲が大砲に命中した瞬間に剥がれた。そして核爆発が発生する。
『理解したか。しかしそれだけでは我には勝てんぞ! 武装創造! 超電磁! 武装射出!』
『ありったけの防御スキルでガード!』
『うん!』
しかし俺たちの体に武器が突き刺さる。防御無効か。しかしそれなら体に刺さった武器を抜いて、食べればいい。そして武器を返すとゴットアトムドラゴンに確実に効いていた。しかしこのままだと生命力でも防御力、筋力で負けているこちらに勝ち目はない。しかし活路はもう見えている。
『ドラゴンホイール! ユウェル! 操縦頼む!』
『任せろ! タク! ブーーーン! ブン! ブン! ブーーーン!』
ユウェルはその場で一回転をすることで動きを止めるフェイントを入れることで降り注ぐ攻撃を回避してゴットアトムドラゴンの攻撃を回避しつつ、距離を詰めた。
『今だ! ここでジャンプ!』
『大地支配! ジャーンプ!』
『アドラノスの鍛冶ハンマー! 神技! アドラノス・ラヴァ!』
アドラノスの鍛冶ハンマーがゴットアトムドラゴンの身体の側面に炸裂してゴットアトムドラゴンは炎に包まれる。しかし効果がない。耐性無効とかアドラノスの鍛冶ハンマー
『王撃!』
『引力支配!』
俺たちはゴットアトムドラゴンの王撃の直撃を受けて、地面に衝撃波を与えながら何度もバウンドして倒れ込む。
『地核!』
『金属支配!』
ゴットアトムドラゴンは両手を上に掲げると緑の巨大な球体を作り出し、俺たちに投げつけて来た。そして大爆発する。その大爆発の中、俺たちは起き上がる。俺たちの体はゴットアトムドラゴンと同じになっていた。
そうは言ってもこれはゴットアトムドラゴンが落とした装甲を引力支配で引き寄せて、アドラノスの鍛冶ハンマーの金属支配で俺たちの体にくっつけただけの代物だ。それでも装甲としては十分な防御力はある。それこそゴットアトムドラゴンの地核の直撃を受けても大丈夫なレベルだ。
『無謀な接近戦を挑んだのは我が身体の金属を手に入れるためか。いい着眼点だが、それでどう我に勝つ?』
『もちろん創造力と力で勝たせて貰います』
ゴットアトムドラゴンも俺の言葉を聞いて俺が自分に勝つ方法に気付いていることを理解する。そしてもうゴットアトムドラゴンに勝つ準備は出来た。
『タク…これ』
『これがゴットアトムドラゴンを倒すための秘策だ。後は俺とユウェルの創造力に掛かっている。最初に俺がお手本を見せるな』
俺たちの口の中にはゴットアトムドラゴンの装甲の金属が入っている。そしてゴットアトムドラゴンが武装射出で飛ばした武器の情報もある。
『武装創造! 形状変化!』
俺たちの手にあったゴットアトムドラゴンが飛ばした剣が俺の錬金スキルの形状変化で武器の形が変わると巨大なハンマーとなる。そして俺たちは転瞬で接近するとハンマーをゴットアトムドラゴンに叩き込んだ。この結果、ゴットアトムドラゴンの装甲は大きく破壊された。
『ぬぅ!? 王撃!』
俺たちにゴットアトムドラゴンの王撃の爪が迫る。イメージするのはファフニールが使っていた腕に装着するタイプの盾。
『格納! 金属支配!』
俺たちが食べたゴットアトムドラゴンの装甲を出すと金属の形が腕に装備する盾の形に変化して、王撃を受け止めた。しかしその威力で俺たちを後ろに下がるがその際に俺たちが剥がした装甲を尻尾でたくさん回収することに成功した。そしてそれを食べる。
『あの小僧の真似事をするとはな』
『攻守に使えるいい盾でしたので』
『ふん。五月蠅いぞ。小僧』
どうやらファフニールに煽られているっぽい。そりゃあ、自分が作った武器を真似された武器で王の攻撃を防がれたら、自慢もしたくなるものだ。
『ユウェル、理解したか?』
『う、うん! これなら色んな武器を作れる!』
『そうだ。ただ普通の武器をただ作ればいいというわけでもない。ユウェル、とにかくあいつの装甲を破壊していくぞ! 武器はユウェルに任せる!』
『任せろ! タク!』
俺たちはここから攻めに転じるがしかしただで攻撃させてくれるほどやさしい相手ではない。
『植物召喚! 龍樹! 金属支配!』
地面から木の根のドラゴンが現れると俺たちに襲い掛かって来た。それをユウェルはハンマーから大剣に武器の形を変えてくれると俺が一刀両断する。更にゴットアトムドラゴンは周囲の金属から金属のドラゴンを次々作り出すとそのドラゴンたちが俺たちに噛みつこうと襲い掛かて来た。
『格納! 形状変化! ハンマー!』
『おら! おら! おーら!』
これに対してユウェルは武器を新たに出すと両手の武器をハンマーに変更して、俺が金属のドラゴンを破壊する。そして俺たちが前を向くとゴットアトムドラゴンは再び大砲をこちらに向けていた。
『金属壁!』
俺たちはもうゴットアトムドラゴンの装甲を食べている。よって金属壁も同じ金属の壁を作り出すことが可能だ。これで攻撃をガードするが金属壁が砲弾の直撃で形が変わる。荷重支配や大砲の速度から威力の底上げが見える。
『タク! 接近できないぞ!』
『分かってる! でもやるしかない! 任せてくれ!』
『う、うん!』
『おぉおおお!』
俺たちが突撃するが地面を沼地に変えられたり、ゴットアトムドラゴンの装甲と同じと思われる巨大四角柱の金属の塊を斜めや真上から落とすことで接近を許してくれない。もうこの金属の落下した所をみるだけで地面に大きくめり込んでいる時点で受け止めれる代物じゃないことは理解出来た。
『よく逃げる!』
『俺は速さが売りですから!』
『金属弾!』
俺たちに再び四角柱の金属の塊の塊が飛んで来る。それを見た俺は飛んで来る四角柱の金属の塊の上に飛び映ると更に土台にしてジャンプする。
『タクの頭の中の武器を創造!』
ユウェルは巨大なドリルハンマーを作り出した。うん。アニメや漫画で見たことがある武器だな。俺の頭の中のデータをちゃっかり拝借するとはユウェルも流石だ。しかし許可なく脳内を探るのはよくない。後でお仕置き決定だな。
『タ、タク! 今はそれどころじゃないぞ!』
確かに今の俺たちの状況は大変よろしくない。何せゴットアトムドラゴンに真正面から跳びかかっている状態だ。
『空中で儂の攻撃を避けられるか! ドラゴンフォース! 覇撃!』
俺たちに死を与える攻撃が迫る。
『避けられますよ。何せ俺たちは空中を蹴ることが出来る土属性のドラゴンですから!』
俺たちは空中を蹴ると真上に上昇して攻撃を躱した。こんな土属性のドラゴンはいないだろうな。
『何!?』
『行くぜ! ユウェル!』
『うん! ドラゴンフォース!』
俺たちは空中で半回転すると天井を蹴ることでゴットアトムドラゴンへの接近戦となる。最初にユウェルが創造したドリルハンマーがゴットアトムドラゴンの背に直撃する。すると背中から無数の水晶が発射されたが俺たちはこれを受けても攻撃を続行した。
『この程度では引かんか! 金剛爪!』
『転瞬!』
俺たちは再び空中を蹴り、攻撃を躱すとユウェルは武器を棘が付いたメリケンサックに装備を変える。うん。俺たちの脳内の武器データはユウェルに見せないほうがいいとつくづく思った。しかし俺たちの拳が次々ゴットアトムドラゴンの装甲を剥がしていく。しかし夢中になっているとドラゴンテイルで吹っ飛ばされてしまう。
『く!』
『土石流!』
『突っ込むぞ! ユウェル!』
『わかった!』
ユウェルは両手の武器をドリルランスに変更して俺たちは土石流を受けながらゴットアトムドラゴンの懐に飛びつき、ドリルランスがゴットアトムドラゴンの装甲に穴を挙げると俺は横にずらして、先に殴った箇所と合わせて装甲が一気に剥がれ落ちた。
その後も俺たちとゴットアトムドラゴンの攻防は続いたが接近出来た時点で機動力で勝っている俺たちが優勢だ。衝撃放射や核撃をゼロ距離で落とすことで強引に距離を取らせようとしてきたがそれで引く俺たちじゃない。ゴットアトムドラゴンの回復能力も凄まじいが俺たちにも回復魔法がある。ダメージでは止まらない。
『引かぬか! ならばしょうがない。ドラゴンノヴァ!』
『ドラゴンノヴァ!』
至近距離でのドラゴンノヴァの激突で俺たちは吹き飛ばされた。するとゴットアトムドラゴンの身体が真っ赤に染まる。やばい攻撃が来る!
『核分裂。炉心暴走。限界突破。逆鱗。ドラゴンらしく火力で勝負してやろう!』
ゴットアトムドラゴンの口から巨大な砲身が出現するととんでもない威力が集束を感じた。
『タク!』
『沈殿!』
逃げようとしたが足が地面に沈んで逃げ場がない。
『消えるがいい。アトミックドラゴンキャノン!』
核エネルギーの集束砲が俺たちに直撃すると大爆発する。
『終わりか…いや!』
『『あぁあああああ!』』
『生きていたか! なるほどな。あの一瞬で無属性の聖剣を装備したか!』
インフィニットエクスカリバーの不死身スキルで命拾いした。いくか核エネルギーの集束砲でも無限には勝てない。しかし寿命が縮む一撃だったことは事実だ。そしてもう装甲は十分に剥がした。お望み通り火力で勝負してやる。
『インフィニットエクスカリバー!』
『武器無効』
まぁ、インフィニットエクスカリバーを封じて来るよな。しかし俺たちの武器はこれだけじゃない。
『ヴァジュラ! 伝説解放! 神威解放!』
ヴァジュラ(伝説解放、神威解放):レア度10 鎚 品質S+
重さ:200 耐久値:15000 攻撃力:7500
効果:英雄技【インドラストラ】、神技【ヴァジュラストラ】、神技【デーヴェーンドラストラ】、神殺し、魔神殺し、不死殺し、竜殺し、超変形、破魔、鼓舞、神気、仙気、万物破壊、領域破壊、後光、荷重支配、電磁支配、天候支配、暴旋風、暴風壁、空振、衝撃放射、超充電、超電磁、電子分解、電弧放電、神雷、黒雷、雷光、電磁場、神波動、荷電砲、大雷轟、大雷霆、荷電球、大気震、次元震、神撃、烈日、帰還、雷化、奇跡、防御無効、耐性無効、加護無効、天変地異、勝利の加護、仙人の加護、インドラの加護
インドラがヴリトラを倒すために作製された鎚。別名で金剛杵とも呼ばれている。聖仙ダディーチャの骨と金剛石で作られており、インドラの力も加わることで最強クラスの武器となっている。
ユウェルがヴァジュラを取り出し、力を全解放させるとヴァジュラの形が巨大な黄金の槍に変化する。
『神の武器なんだ。変形ぐらいするさ』
俺の疑問に現れたインドラが答えてくれた。そんなことを言われたら、そうですかと納得するしかない。
『さぁ! 俺様たちの力を集束した最強の一撃を見せてやれ!』
『うん! 神技! デーヴェーンドラストラ!』
俺たちは地面を踏み込んで黄金の神の力と稲妻を発生させている神の槍を俺たちは投げつけるとゴットアトムドラゴンは吹っ飛び、壁に激突すると超爆発する。そして帰還で戻そうとしたが戻らない。どうやら能力を封じられたな。これで武器ならどれだけでも無効化出来るとみて間違いないな。
『神の攻撃など温すぎるわ! 儂はヴリトラほど弱くはないぞ!』
『マジか…』
ダメージは通っている。しかしインドラからすると神々の力を集めた最強の必殺技で倒せないドラゴンがいた衝撃は相当なものらしい。俺たちからするとここまで戦って来たことからこれで倒せるとは流石に思っていない。
『マルミアドワーズ! 伝説解放!』
マルミアドワーズ(伝説解放):レア度10 大剣 品質S+
重さ:250 耐久値:10000 攻撃力:10000
効果:英雄技【ウゥルカーヌスピラーズ】、不死殺し、大物殺し、竜殺し、怪力、英気、星気、神気、怪力、万物切断、万物破壊、魔力切断、荷重操作、重力支配、溶断、溶接、紅炎、星光刃、爆轟、空振、星震、覇撃、王撃、破壊の加護
大英雄ヘラクレスがヒュドラ討伐の際に使ったとされる大剣。炎と星の力が宿っており、振るだけで大地が抉られ、地面に叩きつけると周囲の物を吹き飛ばす恐るべき破壊力を持っている。
次はマルミアドワーズだ。俺たちはマルミアドワーズを真上に構えるとマルミアドワーズの刀身が真っ赤に迫る。
『怪力! 英雄技! ウゥルカーヌスピラーズ!』
地面を割る斬撃が放たれるとゴットアトムドラゴンを腕でこの斬撃を受けると腕に斬り口が出来た。この斬撃はヘラクレスが巨大な山脈を割った一撃の必殺技だ。伝説だと棍棒でそれを行っているがその伝説をマルミアドワーズを作ったウゥルカーヌスの力で行うという必殺技となっている。
つまり山脈を斬り裂く斬撃を受けても腕に斬り口が出来る程度ということだ。それでも俺たちは攻撃を続けるしかない。もう竜化の時間がやばい。
俺たちはアドラノスの鍛冶ハンマー、神剣シュルシャガナ、ヤールングレイプル、神剣エスカトンリープリング、神剣天羽々斬、パラス・アテナの槍の全力攻撃をお見舞いしてかなり削れた。しかし次々武器が封じられている状況で火力が足りるか微妙だ。
『鈍足』
俺たちの動きが遅くなる。
『見せていたはずだぞ? 核撃!』
ゴットアトムドラゴンの両手を挙げると核撃が作り出されて、近距離にいた俺たちに叩き込んで来る。
『絶対防御!』
ここで俺たちは絶対防御で攻撃を止めた。流石にこの攻撃を受ける訳にはいかない。俺たちももう余裕がない。
『グレイプニル!』
『ぬ!? おぉおおおおお!』
ただで絶対防御はあげられない。しかしゴットアトムドラゴンは力で拘束から逃げようとする。鎖はびくともしないが鎖を使っている俺たちのほうがやばい。
『荷重支配! 重力支配! 耐えろよ! ユウェル!』
『分かっている! 絶対に離さないぞ! 武装創造! お返しだ!』
ユウェルは大砲を展開すると大砲が放たれるとゴットアトムドラゴンは核爆発に包まれる。大砲を食べておいて良かった。
『ぬぅ! 武装創造!』
『武装創造!』
お互いの武器が両者ともに突き刺さる。両者ともに限界だ。もう火力の勝負じゃない。不屈スキルを削る手数の勝負だ。
『アサルトライフル! 撃ちまくれ! ユウェル!』
『うん! うぉおおおおお!』
『水晶投擲! 宝石投擲! 宝石解放!』
お互いに手数勝負で激しい撃ち合いになると両者ともに倒れ込む。ここでユウェルの奇跡が発動がする。ゴットアトムドラゴンは発動しない。グレイプニルの封殺スキルで封印されていた。
『よくやった…今日の戦いを生涯忘れるんじゃないぞ』
「忘れられるわけないぞ…こんな戦い…」
『そうか。ならばよい』
ゴットアトムドラゴンはそういうと元のライフドラゴンに戻ると光となって、消えた。ここでインフォが来る。
『ドラゴニックマウンテンの三つ目の山をクリアしました。セーブポイントが解放されました。中断することが可能です』
『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント5ptを獲得しました』
『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント5ptを獲得しました』
『リビナのレベルが50に到達しました。成長が可能です』
『リビナの疾魔法のレベルが30に到達しました。疾魔法【ツイスター】、【オゾンホール】を取得しました』
『リビナの暗黒魔法のレベルが30に到達しました。暗黒魔法【サクリファイス】、【ベルセルク】を取得しました』
『リビナの魔王技のレベルが40に到達しました。魔王技【デモンズノヴァ】を取得しました』
俺たちは二人揃って、倒れ込んでいるとリビナたちが飛び込んで来た。
「やった! 勝ったよ! タクト! ユウェル! 凄い戦いだったよ!」
「あぁ…でも勝てたのはみんなのお陰だよ。な? ユウェル」
「うん! みんな! 本当にありがとう! みんな、凄く強かった!」
お互いに強さを称え合う。これこそ死闘の終わりの光景に相応しい。俺たちは暫く戦いの余韻に浸ると俺はステータスを操作する。ステータスポイントは俊敏性に振って、残りのスキルポイントは676ptとなった。そして前回同様に報酬の確認を急いでしよう。ステータスの確認をした時に時間を確認すると深夜を過ぎているのだった。




