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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ドラゴニックマウンテン
1528/1718

#1432 命農龍王ライフドラゴン戦、中編

次回更新は私用で更新する時間が取れないと思いますので、休載させていただきます。次回更新は3月4日です。

俺たちはライフドラゴンの攻略法を見つけるために攻撃を続行している。リビナが夢幻スキルで撹乱を担当し、黒鉄とストラがライフドラゴンの遠距離攻撃の対処をしつつ、攻撃にも参加している形だ。俺とユウェル、虎徹は動き回りながらライフドラゴンに攻撃をして、ライフドラゴンを探っている。


『全然びくともしてないぞ。タク!』


ユウェルが言うように今のところ進展はない。黒鉄のレールガンロケットパンチで多少装甲を削ってもすぐ修復されてしまい、体力もすぐ回復してしまう。まさにタンク役ドラゴンの極致と言える圧倒的な強さだ。


それでも一応装甲を削ることには成功し、ダメージをわずかだが与える事には成功しているわけだからまだ希望はある。少なくともライフドラゴンの攻略法の一つは装甲への一点集中攻撃であることは間違いない。


ただ問題はライフドラゴンがそれを待っているところなんだよな。しかも俺や虎徹の火力は武器に依存している。武器無効で俺たちの瞬間火力はだだ下がり状態だ。


『この状況で活路を探すその姿勢は評価する。しかし我はただで探らせる程、生温い相手ではないぞ。樹海支配!』


苗木スキルが使えるなら当然樹海支配も使えるよな。地面から木の根が生えて、縦横無尽に俺たちに襲い掛かって来た。これで俺たちは空から降って来る攻撃と地面から生えて来る攻撃の双方に対処しなければならなくなった。


『ドラゴンブレス!』


しかもライフドラゴンという動く大砲までいる上にただ闇雲に動いているわけじゃない。俺たちはフィールドの端に追い込もうとしている。その瞬間詰みなのは肌で理解しているので、早め早めにみんなを動かして、その最悪の状態を避ける。


『地雷』


「ガウ!? ガァ!」


『ほぅ…よく避けたな』


虎徹が攻撃を避けていると地面が閃光に包まれて爆発する。虎徹は閃光が光った瞬間に転瞬を使ったことで逃げれたが、これでこのフィールドで歩き回るのも危険となった。まるで詰め将棋のように確実にこちらを追い詰めて来る。本当に詰みな状況になる前に仕掛けるしかない。虎徹の神威解放の効果時間も長くないから素早く作戦を決めて仕掛ける。


「ガァアア!」


「「マリッジバースト! 竜化!」」


『来るか』


虎徹が全ての武器を全解放して、ライフドラゴンに挑む。その隙に俺とユウェルはマリッジバーストを発動して、竜化を発動された。そして両手に神籠手ユウェルバスターとヤールングレイプルを装備した。


俺たちが突撃の構えを見て、ライフドラゴンの構えを取る。


『『竜角! ドラゴンダイブ!』』


俺たちが突撃するとライフドラゴンの周囲に小太刀が突き刺さる。


「ガァ!」


虎徹の封滅の陣がライフドラゴンを捉えた。


『ほぅ…封印効果がある技か。いい技を持っている。だが弱点は丸わかりだな』


ライフドラゴンが尻尾で小太刀の排除に動くがそう簡単にはやらせない。


「そこをフォローするのが仲間でしょ。色欲!」


リビナがライフドラゴンの目の前に現れるとライフドラゴンを魅了の状態異常にしてライフドラゴンの動きを止めた。そこに俺たちのドラゴンダイブが炸裂する。


『『いけぇえええええ! ヤールングレイプル! 神籠手ユウェルバスター!』』


俺たちのドラゴンダイブと竜角でライフドラゴンの装甲を僅かに打ち破る。その穴にヤールングレイプルの拳と神籠手ユウェルバスターの拳を打ち込んで俺たちは横にずれる。そして俺たちが抉った場所に俺たちの背後から接近していた黒鉄がパイルバンカーを構えて炸裂するさせると更に空いている拳を叩きつけて、爆発させる。


そして黒鉄が電磁支配でスムーズに動いて下がると俺たちが開けた穴にストラがありったけのドラゴンブレスを放つと大爆発する。


「ガァアアア!」


虎徹が解放した武器たちの連続必殺技をお見舞いするが攻撃した武器たちの解放スキルが解除されていく。もう魅了の状態異常から回復してやがる。それでも虎徹は止まらない。


「ガァアア! ガァアアアアーーー!」


神剣十拳剣の全波動を決めると虎徹は神剣十拳剣の奥義を発動させる。


神剣十拳剣(神剣解放、神格解放):レア度10 片手剣 品質S+

重さ:100 耐久値:4500 攻撃力:5750

効果:逆鱗効果二倍、全属性アップ(究)、神剣技【開闢一閃(かいびゃくいっせん)】、神技【神度剣(かむどのつるぎ)】、神技【天之尾羽張剣(あめのおはばりのつるぎ)】、神殺し、神気、無我、戦闘高揚、肉体活性、万物切断、魔力切断、時空切断、無限乱刃、星光刃、多連撃、空振、後光、粒子分解、天候支配、時空支配、領域支配、神障壁、神波動、全波動、物質化、次元震、耐性無効、奇跡、原初の加護、イザナギの加護

拳十個分の長さを誇る剣。桜花では原初の神剣とされており、この剣から数多くの桜花の神が誕生した伝説が残っている神産みの神剣。


虎徹の背後にイザナギが現れると言う。


『イザナミを殺したあ奴を倒せし一刀両断の一撃。振るって見よ』


虎徹が使用した必殺技は天之尾羽張剣。これを発動されると神剣十拳剣は青い閃光に包まれた。そして虎徹の姿が消えるとライフドラゴンに横一閃の斬り口が出来るとその切り口から全属性の追加ダメージが発生する。


これがカグツチを殺したイザナギのイザナミを失った怒りと悲しみの一撃。天之尾羽張という名前はカグツチを殺した話に出て来る十拳剣の別名だ。


威力は凄まじいがこの技は斬るという線の攻撃である。一点集中という点の攻撃ではない。それでも俺たちが攻撃を集中しているところをしっかり狙っている虎徹は流石だね。


『地核!』


『星核!』


『『超集束! いっけぇえええーーー!』』


俺たちの地核と星核を合わせた攻撃と黒鉄の重力砲がライフドラゴンドラゴンに炸裂する。これでもまだ倒している気がしない。


『まだだ! 一気に畳みかけろ!』


『うん! 黒雷! 黒星!』


「「「シャー!」」」


「ガゥ…ガァアアアーーー!」


俺の指示にリビナが続くとストラが火山弾が連射して、虎徹が強欲門で無数の武器を発射すると黒鉄もミサイルを発射して黒鉄は俺たちの動きに合わしてくれた。


『『ヴァジュラ! 神波動!』』


俺たちが飛び込み、装備をヴァジュラに変えて、一点集中しているところに叩き込むと手ごたえを感じた。ライフドラゴンの装甲はもうない。そしてヴァジュラの中心に神の光が発生するとゼロ距離からの神波動がライフドラゴンに炸裂する。ここで黒鉄が懐に潜り込んでドリルレールガンロケットパンチを決めるとライフドラゴンの巨体が浮いた。


「デモングランドクラック!」


「「「シャー!」」」


「ガァアアー!」


『『パラス・アテナの槍! 神槍技! クイーントリートーニス!』』


リビナが蹴りを顔に決めるとライフドラゴンの巨体がブリッジのように動く。そして天井には竜の魔方陣が描かれており、ストラの星座魔法ドラコが一点集中していた場所に炸裂する。そして虎徹が捨て身の一撃を使ったうえでの決死の剣突をお見舞いすると最後にパラス・アテナの槍を構えた俺たちが突撃して完全に貫いた。


『『「はぁ…はぁ…はぁ…」』』


ライフドラゴンのカウンターを封じた上での俺たち全員の最高の連携攻撃をお見舞いした。しかし勝負はそんな簡単に決まると物じゃない。倒れているライフドラゴンが起き上がる。


『宙に浮いたのも我が装甲を破り切り、胸にあざ穴が出来たのもあ奴以来だな。不屈スキルが無ければ倒されていたぞ』


俺たちは攻撃するが金属壁と樹海支配による木の根で攻撃が防がれる。そしてこの間に回復されてしまう。


『よく言いますね。死なない自信があったから絶対防御を使わなかった癖に』


『死が確定していたなら使っていたがな。まだお主たちの全力を見れていない状況で倒れる訳にはいかん。これでも龍王の中では最古の龍王なのでな』


『そうだったのか!?』


『考えればわかることだぞ? ユウェルよ。風も火、水も星が誕生しなければ存在せん。もちろん命もそうだ。故に我が最初の龍王として想像された。そして龍王の次に創造されたマザードラゴンと共に数多のドラゴンの親となった』


光と闇は宇宙空間にあるがドラゴンと言う生物が存在することを考えるとまず星が出来るために原子や分子から星が誕生しなければ話になっていないってことだな。


衝撃的な事実が暴露されました。あのマザードラゴンの夫がまさかライフドラゴンだったとは流石に想像して無かった。でも考えていると命を象徴しているならマザードラゴンの夫になる可能性は高いか。マザードラゴンがいるんだからファザードラゴンがいるものだと勝手に考えていたよ。


『我の話に付き合うとは余裕だな』


『これから本気を出すと言っているのに追撃は意味がありませんよ。どうせ本気の姿になったら、装甲が今以上になって、回復されることになりますから』


『なるほど。あ奴より死線を超えて来た戦闘経験が豊富であるが故の結論だな。ならば早速龍神の力を見せるとするか。神格解放!』


ライフドラゴンを包み込むようにドーム状の岩が作り出される。そしてまるで心臓の音のような音と共にドーム状の岩の隙間から溶岩の灯りが見える。そして閃光が放たれていると大爆発と共に新たな巨大なドラゴンが誕生した。


原子龍神王ゴットアトムドラゴン?

? ? ?


そのドラゴンは身体がメタリックとなりながらも七色の輝きを放つドラゴンだった。明らかに攻撃力と防御力は今までより上がっていることは見た目から見て明らかだ。


『みんな、下がってくれ。ここからは俺とユウェルだけで行く』


「大丈夫なの? タクト?」


『わからない。でもみんながもう限界なのは分かる。これ以上は召喚師として戦わせられない』


『うん! みんなありがとう! 後はわたしとタクに任せてくれ!』


俺とユウェルの言葉を聞いたみんなは一斉に距離を取り、ストラが斥力場を展開してこれから始まる戦闘からなるべくみんなを守るように全力を出してくれた。


『我、形ある物全ての始まりを司る龍神なり。人よ。我が眷属よ。お前たちのありったけの力と創造を持って、我に勝って見せよ』


『勝つ! 勝ってみせるぞ! みんながここまでわたしたちを連れて来てくれた! それに答えないといけない! タクとわたし、仲間たちの全力の力で絶対勝つ!』


ユウェルも言うようになったものだ。本当にドラゴニックマウンテンは激ムズである故にみんなの精神的な成長をダイレクトに感じられる。そんなみんなに俺も答えないとね。


『そうだ! ユウェル! この勝負、俺たちが勝つ!』


『ふ。いいぞ。ならば口だけでないことを証明してみせろ!』


『『あぁ! いくぞ! ゴットアトムドラゴン!』』


こうして俺たちの土のドラゴニックマウンテン、最後の戦いが始まるのだった。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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