#1431 命農龍王ライフドラゴン戦、前編
#1360で闇属性のドラゴニックマウンテンの攻略参加予定はリリーではなく、ノワなのでクロウ・クルワッハの会話内容をリリーからノワの話に修正しました。
ユウェルが復活し、ドラゴンフルーツで作ったジュースを一気飲みすると完全回復した。
「わたしは二度とあの薬を飲まないぞ!」
「言ったな? じゃあ、俺の代わりにセチアの薬を」
「飲まないぞ! あれはタクの仕事だからな!」
上手く逃げたな。さてと最後の山登り頑張りますか。
俺たちは山頂に辿り着いたがそこには何もない平らな地面が広がっていた。俺たちが平らな地面に命農龍王ライフドラゴンの姿も声もしない。
「何かするのか? ん? 地震!?」
「タク!」
「タクト!」
俺たちがストラに飛び乗ると平らな地面が砕けると空洞が出来た。
「罠だろ…これ。いぃ!?」
空洞内からとんでもない重力が発生する。ストラも粘るが俺たちは空洞内に落下することになった。
「タクーーー!?」
「タクトーーー! 何とかしてよーーー!」
「まぁ、これで死ぬことは流石にないだろ…生き残ることが試練と言われたら、それまでだが」
「「冷静すぎ!」」
二人はそういうが今まで色々な経験をして来た。だからなんとかいうか恐怖慣れがあり、この程度で動じなくなってしまった。慣れって怖い。
俺たちが落下を始めると暫く真っ暗だったのだが、下に光を見えると俺たちの周囲が七色に照らされる。
「「「わぁ!」」」
空洞内のそれぞれの鉱石が輝きを放つことで七色に輝く神秘的な光景を作り出している。今も落下中なんだけど、そんなことを忘れて俺たちはその光景に目を奪われた。そしてそのまま地面に落下した。完全な不意打ちだったが溶岩の中とかじゃないだけまだましだな。
そして周囲を見るとそこは七色の鉱石の大空洞だった。広さ的にはぶっちゃけ外で戦う分とあまり変わらないくらい広い。流石に飛行制限はあるけどね。
『よくぞここまで辿り着いた。ここが我がドラゴニックマウンテンの終着点であり、我らが決戦の地だ』
俺たちがこれが聞こえたほうを見ると命農龍王ライフドラゴンがいた。この空間が似合うドラゴンだな。
『我にこだわりはない。我に勝てると思う戦いで来るがいい』
「では、全員で」
『よかろう』
俺たちが全員戦闘態勢を取ると命農龍王ライフドラゴンも戦闘態勢を取る。
『準備はいいか?』
「はい」
『では、ゆくぞ』
命農龍王ライフドラゴンとの対戦が始まる。先手は虎徹が取った。
「ガァアア! ッ!?」
『我の体の硬さを止め過ぎではないか?』
神剣十拳剣の攻撃でびくともしない。いや、体の硬さだけじゃない。神剣十拳剣のスキルが消滅した。そして虎徹が命農龍王ライフドラゴンのドラゴンクローでぶっ飛ばされた。あの虎徹があんな攻撃を避けられなかっただと?
「「「「シャー!」」」」
ストラがブレス攻撃を開始するが命農龍王ライフドラゴンはブレスを受けながらこっちに向かって来た。ストラのブレス攻撃ラッシュが全く効いていないとかマジですか。
「苗木!」
『ほう…妙な鞭を持っているな。娘。しかし苗木スキルなら我も使える』
リビナの苗木が命農龍王ライフドラゴンの苗木と激突するとあっさり負ける。スキルのレベル差が出たな。
「冥波動!」
「ドドーン!」
「星震!」
俺たちは攻撃するが全く命農龍王ライフドラゴンの前進を止めれない。しかしこちらも黒鉄のチャージが終わる。黒鉄の重力砲が放たれる。
『重力場』
黒鉄の重力砲とライフドラゴンの重力場が激突するとライフドラゴンの重力場の突破には成功した。しかし直撃した重力砲は爪で跳ね飛ばされる。重力場との激突で相当力を消費していたみたいだ。
『これで終わりか?』
圧倒的なまでの防御力が与える絶望。どんなに攻撃しても倒すどころが足を止める事すら出来ない防御力の極致がこれほどの物とは思っていなかった。それでも諦める訳にはいかない。
「いいえ。まだまだ戦いは始まったばかりですよ。黒鉄!」
黒鉄が腕をドリルにして突撃するとライフドラゴンはこれを身体で止めると火花が散り、ドリルの回転が止まる。黒鉄の体はオリハルコンだ。そのドリルを持ってしても少し削る程度なのかよ。
『ドラゴンテイル』
そして黒鉄はドラゴンテイルの一発で空を飛ぶと天井に激突し、落下する。防御力だけでなく、筋力もやはり凄まじい。
「どうするの? タクト、ユウェル」
「真っ向勝負は無理だな…戦い方は今までの硬い敵と変わらない。とにかくスピードで勝負したい」
「それじゃあ、各自散開だね」
「わかった! ドラゴンホイール!」
俺たちが分散して攻撃を続けているとライフドラゴンも当然スピードで勝負されることに慣れていた。
『水晶投擲、流星群、礫、武器投擲』
水晶と星、石、武器の雨が俺たちに降り注ぐ。いくらスピードがあっても避けられるスペースがないと避けようがない。俺たちは防御スキルを使い、なんとか耐えるが信じられないくらい隙が無い。
「ガァアアア!」
虎徹がここで切り札を使用した。そして虎徹は降り注ぐもの全てを斬り払いながらライフドラゴンとの距離を止める。
『ほう。いい腕をしている。巨岩壁!』
虎徹の左右に巨大な岩の壁が出現する。
『大地支配』
左右の巨大な岩が虎徹に向かい、虎徹をサンドイッチしようとした。しかし虎徹は身体を回転させて、巨大な岩を真っ二つにする。しかも降り注いでいる物を弾きながらだ。そして虎徹は一瞬を隙を見つけて、武器投擲をライフドラゴンに飛ばした。
『ほう…妖刀か。いい判断だ。しかし我には通用せん』
村正と妖刀虎の妖刀の効果が消滅した。これを見て、ライフドラゴンの得体が知らない能力の一つを理解する。
「武器スキルの無効化か」
『そうだ。武器無効。全ての武器に宿ったスキルを無効化する』
「発動条件は自分に触れることか」
『なぜそう思う?』
「発動したタイミングがぜんぶそうでしたし、リビナの苗木スキルを無効化しませんでしたから」
俺の中でこれはもう確信している。残す問題は虎徹が攻撃を喰らったことだ。あの得体が知らないスキルのせいで接近戦が出来ない。
『よい読みだ。それが正解かどうか分からないがな』
「では、試させて貰います!」
俺は旭光近衛でありったけのスキルで襲い掛かるとやはり旭光近衛の雷の刃が消滅した。そして俺の体に異変が発生する。身体が重い。いや、違う。俺の動きが遅くなっている。時間遅延ならクロノスクロックの効果で防げる。つまりこれは時間を遅くしているのではなく、俺自身の動きが遅くなるスキルか。
『ドラゴンクロー』
「タク!」
「タクト!」
「雷化!」
なんとか雷になることでドラゴンクローの回避には成功したがやばかった。まぁ、こうなることを予想して逃げ道の考えたうえで仕掛けたんだけどね。
『これもいい判断だ。我がスキルをある程度、予測して仕掛けて来たか』
「重要なスキルを一つ使わされましたけどね」
それでも得た情報はでかい。これでライフドラゴンとの接近戦はより難しくなった。硬さやパワーで勝負しても動きを遅くされたなら全てが台無しにされてしまう。
「いつも言っているけど、無茶し過ぎだよ。タクト。それでどうやって勝つの?」
「正直まだ活路が見えていない。とにかくリビナは幻でライフドラゴンをかく乱してくれ。あいつは恐らく自分の守りに特化している。周囲に影響を及ぼす幻系は弱いと思うんだ」
「なるほどね。とにかくやってみる。夢幻!」
リビナが夢幻スキルを発動させるとライフドラゴンの攻撃が空振りした。ライフドラゴンと最初に出会った時にライフドラゴンはユウェルにこう言った。自分が守れない者は他の者を守れないと。それをライフドラゴン自信も言葉に偽りがないように実行しているんだろう。
とにかくこれで攻撃はしやすくなった。正直現時点ではどうやって勝つか全く見えていないが第一歩は踏み出せた感じはする。少しずつの攻略になるだろうがなんとか勝機を見つけられるように頑張るしかないね。




