#1430 ファフニール戦、後編
今回は俺たちから攻撃を仕掛ける。剣がぶつかり合い、激しい打ち合いとなるがやはり先にフロッティが砕け散った。下から上げた際に砕いたので、両腕も上がっており、完全なフリーな状態だ。俺たちはマルミアドワーズを振りかぶった。
『覇撃!』
『ふん。ニーベルンゲンシルト!』
ファフニールの両肘に黄金の盾が装備されて、攻撃を止められた。名前からするとニーベルンゲンの指環から作られた武器って感じだな。相当硬い盾だ。
『ぬん! ニーベルンゲンシュヴェーアト!』
俺たちは逆に弾かれるとファフニールの両手に黄金の剣が現れた。
『覇撃!』
『金剛装甲! ぐぎぎ~!』
『はぁ!』
『うわ!?』
ファフニールの覇撃を受けて耐えていたが結局吹っ飛ばされる。
『タスラム!』
ファフニールの口からタスラムが出撃して、放たれる。
『鉱石砲!』
それにたいして俺は鉱石砲を使う判断をした。俺たちの口から鉱石の塊が発射される。
『そんなもので防げる攻撃ではないわ!』
タスラムの砲弾が鉱石砲を避ける。俺たちに必中効果を発動しているから鉱石砲を避けたのだ。
『悪いが強引にでも当たって貰う! 引力支配!』
『は! なるほどな! 鉱石方に引力支配を使い、引き寄せたか!』
タスラムの砲丸は命中した瞬間に爆発する。つまり強引に別の物にぶつけれることで対処可能だ。
『羽投擲!』
ファフニールが羽ばたくと黄金の羽が飛んで来る。その羽から魔素と毒を感じる。
『水晶投擲!』
ユウェルが水晶投擲でこれを対応する。するとファフニールが突っ込んで来た。
『『おお!』』
俺たちの地面を踏みつけ、ファフニールの攻撃と激突する。その衝撃で周囲が衝撃波で吹っ飛ぶ。ここで鍔迫り合いとなる。
『どうした! その程度か! 金属支配!』
剣が伸びると鞭のように動いて俺たちの体に斬って来た。俺たちが下がると元に戻る。舐められるのは癪だね。俺たちが飛び上がるとマルミアドワーズを振りかぶり、振り下ろす。攻撃が届く距離ではない。
『モーニングスターデスサイズ! 巨大化!』
『荷重支配! 重力支配!』
巨大なモーニングスターの鉄球がファフニールを潰した。武器のチェンジには気が付いていたし、鉄球もファフニールは見えていた。しかしそれが巨大化し、押しつぶして来るとは流石に思わなかったみたいだ。
『逆鱗! 随分と! 面白い! ことを! して! くれる! じゃないか! おら!』
ファフニールは巨大鉄球を持ち上げると横に投げ捨てた。そして地面落とした剣を作り出すと俺たちに突っ込んで来た。
俺たちは下がりながら身体中から大砲を作り出し、ファフニールを砲撃する。これに対してファフニールは大砲を喰らいながらも一直線に突撃した。
『その程度で我が止まると思っているのか!』
『思ってねーよ』
『グレイレーザーガン!』
俺たちの尻尾の先がグレイレーザーガンになると発射される。これをファフニールは咄嗟に躱し、俺たちの横をすり抜ける。ファフニールの突撃に合わせた上にファフニールの死角からの攻撃だったんだけどな。危険感知能力が高い。
『はは! あはははは! いいぞ! 我は今こそ言おう! お前たちは今までに存在していない新たなドラゴンだ!』
グレイレーザーガンはグレイが使っていた宇宙の武器だ。そりゃあ、宇宙人と出会ったドラゴンなんて早々いないだろう。ましてや宇宙人の武器を使うドラゴンなんていないのが普通だと思う。
『さぁ! もっと全力を出して見ろ! お前たちの創造力を我に味合わせろ!』
本当にハイになっているな。
『タク!』
『あぁ。そこまで言うなら見せてやろう!』
『ヤールングレイプル! 超電磁! 金剛拳!』
ヤールングレイプルのレールガンパンチが飛び込んで来ていたファフニールの顔面に炸裂して吹っ飛ばす。
『宝石投擲! 超電磁! いけ!』
『宝石解放!』
俺たちは宝石を出現させるとレールガンで飛ばし、ファフニールに直撃させる。
『ドラゴンホイール!』
そしてドラゴンホイールで突撃する。これに対してファフニールは衝撃放射で地面を踏みつけると土煙を出現させた。しかし俺たちはファフニールを捉えた。俺が気配を読み、ユウェルが運転することで攻撃を決めた。
『ぬぅうう…おぉ!』
しかしドラゴンホイール状態の俺たちをファフニールは投げ飛ばして来た。しかし俺たちはドラゴンホイールの状態を解除すると息を吸い込む。ファフニールも息を吸い込んでいる。
『『ドラゴンブレス! ドラゴンホイール!』』
ドラゴンブレスの撃ち合いは互角。そしてドラゴンホイールで俺たちは動き回りながらも激突し、それを繰り返す。そして解除すると再び武器を使った戦闘になる。
『ルナティックハルバード! アドラノスの鍛冶ハンマー! パラス・アテナの槍! 超連携!』
ルナティックハルバードで俺たちが距離を有利を取ろうとしたがファフニールも黄金の槍を作り出して来て、激突すると空いている手にアドラノスの鍛冶ハンマーを作り出してファフニールの横腹に攻撃を決めた。
燃え上がるファフニールにルナティックハルバードからパラス・アテナの槍に武器を変えて、超連携で突撃する。しかしこの突撃はニーベルンゲンシルトでガードされていた。そして俺たちとファフニールが閃光に包まれる。
『『ドラゴンノヴァ!』』
これで両者が吹っ飛ぶ。
『『ドラゴンフォース!』』
同時にドラゴンフォースを使うと更に戦闘が激化する。空から無数の流星群や惑星スキルが降り注ぐ戦場でお互いに武器を作っては投擲し合うと竜角とドラゴンダイブで激突してからの近接戦で殴り合うと至近距離で俺たちの石波動とファフニールの石波動が激闘して、またしても両者が吹っ飛ぶ。
これらの勝負で武器投擲と格闘戦では俺たちがファフニールにダメージを与えていた。武器の質はユウェルが格闘術では俺がファフニールを超えている証拠だった。しかし俺たちも全くの無傷というわけでもない。
『いいぞ! お前たち! 最高だ! 知らぬ武器! 魂が籠った拳! これだ! 我が求めていた戦いは! 行くぞ! 黄金竜解放!』
ニーベルンゲンシュヴェーアトから黄金のドラゴンのオーラが出現する。なんて神々しさだ。しかしそれに負けるわけにはいかない!
『受けて立ってやるよ! ユウェル!』
『ヴァジュラ! 神威解放!』
ヴァジュラ(神威解放):レア度10 鎚 品質S+
重さ:200 耐久値:15000 攻撃力:7500
効果:神技【ヴァジュラストラ】、神殺し、魔神殺し、不死殺し、竜殺し、破魔、鼓舞、神気、仙気、万物破壊、領域破壊、後光、荷重支配、電磁支配、天候支配、暴旋風、暴風壁、空振、衝撃放射、超充電、超電磁、電子分解、電弧放電、神雷、黒雷、雷光、電磁場、神波動、荷電砲、大雷轟、大雷霆、荷電球、大気震、次元震、神撃、烈日、帰還、雷化、奇跡、伝説解放、防御無効、耐性無効、加護無効、天変地異、勝利の加護、仙人の加護、インドラの加護
インドラがヴリトラを倒すために作製された鎚。別名で金剛杵とも呼ばれている。聖仙ダディーチャの骨と金剛石で作られており、インドラの力も加わることで最強クラスの武器となっている。
ヴァジュラからとんでもない稲妻が発生すると俺たちは投擲の構えを取るとヴァジュラは超巨大な稲妻の矢となる。そして俺たちの後ろに現れたインドラが言う。
『さぁ! 新たな邪竜退治を成して見せろ!』
『おぉおおおおお!』
『『神技! ヴァジュラストラ!』』
俺たちが投げると黄金のドラゴンの口と巨大な稲妻の矢が激突する。勝つことは確定しているがそれでも不安になる。すると黄金のドラゴンが電子分解の効果で消えて行く。そしてファフニールに胸に矢が突き刺さる。
するとファフニールを中心に謎の空間が広がるとその空間内でとんでもない稲妻が発生してファフニールを身体の内部と外から焼いた。そして倒れるとここで俺たちの対して道連れスキルが発動すると俺たちにファフニールの手が掴んで来た。
それは俺たちを死者の世界に連れて行く手だが、俺とユウェルには仲間と離れたくない手に見えた。
『ごめんな。俺たちは一緒に行くわけにはいかないんだよ』
『うん。わたしたちはこの先に進むために死ねないんだ。だからごめん。勝利の加護!』
ヴァジュラから勝利の加護の閃光が発生すると俺たちが死ぬという負けを消す為に道連れスキルを勝利の加護は消し飛ばした。
すると黄金の光が俺たちの目の前に集まるとファフニールが蘇生する。
『奇跡スキル!?』
『タク! 警戒を』
『安心しろ。お前たちの勝ちだ。邪竜が奇跡スキルなど持つものか。我には死ねない理由があるのでな。今日はこれから住処も戻らせて貰う。その前に約束のドラゴンの秘薬を渡さないとな』
ファフニールは俺たちに薬を渡すと背を向ける。ここでマリッジバーストが切れるとユウェルがファフニールに声を掛けた。
「ファフニール!」
『なんだ?』
「え…えっと…良ければわたしと友達になってくれないか?」
流石にこれはファフニールにとっては予想外の言葉だったみたいだな。驚愕の顔をするとファフニールはユウェルから背を向けた。
『…その言葉は我よりもこれから邪竜に落ちる可能性がある地竜に言ってやれ』
その言葉はユウェルの誘いを断る言葉だったが一族の未来を心配する言葉だった。そしてファフニールは羽ばたくが途中で止まる。
『邪竜は強大な力を持って人々とドラゴンの一族に恐怖を与えることで星の歴史に邪竜として刻まれる。しかしな。邪竜でありながらあまりに強すぎる故に畏敬の念を与える邪竜も存在する。そいつの名はクロウ・クルワッハ。お前たちがこの山に挑む以上超えねばならない相手だ。せいぜい気を付けることだ。あいつの強さは我の比ではない』
忠告してくれたのか。するとユウェルは言う。
「大丈夫だぞ! 炬燵から出そうとしたときのノワお姉ちゃんも怖いからな! 絶対にそいつにも勝つぞ!」
そんなに怖いのか?俺の時は普通に嫌がっているだけなんだけどな。
『ほぅ…お前でも恐怖するか。ならその戦いを我は楽しみにするとしよう。では、さらばだ』
ファフニールが去るとユウェルが言う。
「タク…わたしはどうすれば良かったんだ?」
「あれで良かったんだと思うよ。そうじゃなきゃ優しい声音であんなことは言わないさ」
「そうか。少しでもファフニールが救われたらいいな」
「きっと救われたよ。でもユウェルも頑張らないとな。ファフニールがユウェルに託したことを難しい仕事だぞ」
「う…が、頑張るぞ!」
ちょっと不安なところはしょうがないかな。いざという時は俺も手伝うとしよう。とにかくこれでここでの戦闘は終了だ。残すは恐らく最後の戦闘を残すのみ。挑む前にユウェルはドラゴンの秘薬を飲ませないといけない。
「それじゃあ、ユウェル」
「う…あ!?」
逃げようとしたユウェルをリビナが背後から捕まえた。
「さ。どうぞ。タクト」
「離してくれ! リビナ! 凄く嫌な予感がする! あ、あぁ!? あぁあああ!?」
ユウェルの口を無理矢理開けて、薬を飲ませた。するとユウェルが倒れると顔が七色に変わる。
「ま…不味い…」
どうやら最終戦に挑む前に休憩が必要になったな。とにかくユウェルの命があって良かった。




