#1427 虎徹VS戦国騎士竜
虎徹と戦国騎士竜ウォーニングドラグーンが前に出るとお互いに武器を構える。ウォーニングドラグーンの武器は六つの腕で持っている剣だ。それぞれの剣の色は黄色、赤、緑、青、白、黒となっており、恐らく六属性を示しているんだと思う。もちろんドラゴンが使う武器だ。竜石の解放スキルは持っているだろう。
さぁ、どんな勝負になるか見ものだな。
『来るがいい』
「ガウ!」
『ぬぅ! 鋭く重い! いい攻撃だ! しかし!』
虎徹の踏み込みからの斬撃の全てをウォーニングドラグーンは受け止めてた。そして虎徹を弾き飛ばす。そしてウォーニングドラグーンが前に出て来ると虎徹はウォーニングドラグーンに斬撃の応酬になる。
すると虎徹はパワーで負けて押し込まれてしまう。ウォーニングドラグーンが理由を言う。
『尻尾で振るう武器と腕で振るう武器とでは込められる力が違うぞ!』
それは確かにその通りだな。しかしウォーニングドラグーンが言っているように虎徹の尻尾で持っている刀たちは十分に重い斬撃を放っている。これまでの戦闘で数々の敵を斬り裂いていることが筋力を証明している。ただ口で咥えた武器のほうがパワーがあるのも事実なんだよね。だからこそ虎徹は一番強い武器を口で咥えているのかもしれない。
「グゥ…ガァアア!」
『ぬ!? ぜぇああ!』
押し込まれていた虎徹がここで戦術を変えた。尻尾が連続で振るわれると次々斬撃が放たれる。それをウォーニングドラグーンも受けて立つが手数の多さでは虎徹が上回り逆に虎徹が押していく。ここでウォーニングドラグーンは大きく後ろに下がると逃がすまいと虎徹は追撃出る。
しかしウォーニングドラグーンは後ろに下がりながらしっかり剣の構えを取っていた。追撃に出る虎徹を完全に誘い込んだな。
『グランドサザンクロス! 三連撃!』
「ガゥ! グゥウウ! ガァ!?」
グランドサザンクロスの同時三連撃が虎徹を襲う。六つの腕を持つが故に出来る技だな。飛び込んでいた虎徹は刀で受け止めようとしたが流石にグランドサザンクロスの三連撃は止められなかった。
『旋風刃! 溶断! ぬぅえええい!』
倒れ込んでいる虎徹にウォーニングドラグーンは距離を詰め、風の剣と炎の剣を振り下ろして来た。それを虎徹は地面を蹴って、後ろに躱すと虎徹は構えを取る。
「ガァアア!」
『ぬ!? おぉおお! く!? おぉおお!』
虎徹は時雨で斬撃の雨を降らす。これに対してウォーニングドラグーンは剣で次々撃ち落とすが流石に全ては無理だ。何発か鎧に被弾した。これで二人は攻撃を止めた。
『ふ。これはお互いに鎧を作ってくれた職人に感謝せねばならんな』
「ガウ」
虎徹もグランドサザンクロスの斬撃を神鎧誠心理心が受けたからこそウォーニングドラグーンの飛び込みからの斬撃を避ける事が出来た。流石に直撃していたら、あの斬撃に対応出来ない。相手が強くなればなるほど防具のありがたみが増していくよ。
二人が構えを取ると再度激突する。お互いに激しい斬撃の応酬となる。こうしてみると虎徹が元々持っていた刀たちよりウォーニングドラグーンが持っている剣のほうが強く見える。いや、これは武器の少しの差が出ている感じだな。
刀は剣と比べて刃が太く作られていない。この観点から見ても頑丈さでは剣が上だ。だから多少強引な攻撃をしても折れたりすることは早々ない。しかし刀はそうはいかない。細く鋭く作られているから折れやすい。だから虎徹も真っ向勝負は出来ないみたいだ。
『はぁ! ぬ!?』
「ガァ!」
『く!? はぁ!』
ウォーニングドラグーンが押していくと突然虎徹の姿が消えると横に回った虎徹が斬撃を放つ。これをウォーニングドラグーンは受け止めてから反撃するがまた虎徹の姿が消えると死角から攻撃される。
虎徹はここで機動力を使い出した。こういう虎徹の姿は滅多に見ない。特に進化してからは真っ向勝負が圧倒的に多い。持ち前の刀の多さとパワーと技量で虎徹は勝って来た。しかし今回の敵はそれだけでは勝てないと虎徹は認めたらしい。だからこそ戦術を変えた。そしてこの戦術がウォーニングドラグーンにぶっ刺さる。
ウォーニングドラグーンはもちろん土属性のドラゴンだ。つまり俊敏性は低い。そして足で振り回されて、奇襲に対応ばかりしているウォーニングドラグーンに隙が生じる。虎徹の動きにわざわざ身体を正面に向けて対応しているせいだ。
折角六つの腕があり、筋力で勝っている自覚があるならどっしり構えていればいいのにな。虎徹の斬撃に対応出来ていることから見てもわざわざ正面から見なくても虎徹の斬撃に対応出来る技量はあるはずだ。虎徹の急な戦い方の変更が相手を狂わせたな。
「ガァ!」
『ぬぅ!? く!?』
「ガァアア!」
虎徹は剣を弾き飛ばすと剣が弾かれたウォーニングドラグーンは鋼のドラゴンの翼を羽ばたかせて、飛んで後ろに下がる。それを虎徹は追跡する。
『格納!』
弾かれて剣を失ったウォーニングドラグーンの手にドラゴンを意識して作られているであろう銃が現れる。おい、お前には武士道とかそういうのはないのか?戦国の名を語っておいてそれはないだろう。虎徹は流石に銃撃を受けて、追撃は諦めた。
「あれはいいのか?」
『ん? どこが悪い? あいつが剣だけ使うとそう言ったか?』
「…確かにそんなことは言ってないな。尋常に勝負とかは言ってたけどさ」
戦国の名と尋常に勝負とか言ったせいで武士道を重んじていると思っていたけど、どうやら俺の勘違いらしい。考えてみると戦国騎士竜という名前に違和感があった。日本の戦国時代に騎士はいないからな。武器に刀ではなく、剣を使っていることからもこのドラグーンは日本とは関係がないと思うべきだったな。
つまり戦国はここでは乱世とか戦争とかの意味なんだろう。つまり日本限定ではなくもっと世界規模の意味と見るべきだな。もっとも日本の戦国時代でも銃は使われていたから分からないけどね。
『卑怯だと思うか?』
「ガウガウ。ガウ!」
虎徹は首を振ると刀を構える。虎徹は知っている。戦いに卑怯もくそもない。ただ虎徹は刀で勝つつもりだ。それしか武器がないこともあるが虎徹の性格からして、他の武器があっても刀を使うだろう。
自分がこよなく愛する武器で勝ってこそ勝利だと虎徹の目はそう語っている。それでこそ俺の大好きな虎徹だ。
『真っ直ぐでブレない良い目だ。某も全力で戦わせて貰おう!』
ここでウォーニングドラグーンは全ての武器を銃に変えて、虎徹を撃ちまくる。これに対して虎徹は刀で撃ち落とす。鉄砲タイプの銃だからそこまでの乱射じゃないからこれなら虎徹は対応出来る。
虎徹は対応可能とみると前に出る。これに対してウォーニングドラグーンはドラゴンブレスを放たれた。そして避けた虎徹を銃で狙うがこれを虎徹は弾くと再び距離を詰める。
『格納!』
また武器が変えられる次は薙刀だ。四本は剣にしている。
『ぬぅえい!』
「ガァアア!」
薙刀で突かれると虎徹は受け止める。すると虎徹は後ろに下がらされてしまう。やはり筋力の差は出てしまうな。そして薙刀で振るわれると虎徹は前に飛んでウォーニングドラグーンに襲い掛かるがこれは剣で対応されると距離が開くと薙刀で突かれるがこれも虎徹は受け止めたが後ろに下がらせられる。
虎徹から何度も襲い掛かるが全て対応される。動きで翻弄しようとしたが薙刀の薙ぎ払いで対応されてしまう。この組み合わせ、かなり厄介だよな。虎徹が悩んでいると剣二本を銃に変えて、虎徹に攻撃してきた。
虎徹に考える隙を与えないようにしているね。この辺りは戦い慣れしている。そして虎徹が前に出ると銃を剣に変える。虎徹の剣術に対して剣四本は必要と考えているみたいだな。
そして戦闘は激しさを増していく。虎徹もここで爪を使うようになるとウォーニングドラグーンもドラゴンテイルも使って、接近戦が激しくなっていくと致命傷にはなっていないがお互いにダメージを負っていく。
「ガァ!」
『ぐぬぅ!? はぁ!』
「ガァアア!?」
ここで虎徹が薙刀の突きが来るタイミングで前に出ると鎧が薙刀の刃を受け流すと懐に潜り込むことに成功した。神鎧誠心理心の防御力を信じていないと出来ない技だ。これに四本の剣で対応しようとしたが流石に数が違いすぎる。
虎徹は四本の剣を止めると虎徹の他の刀が鎧を貫き、ウォーニングドラグーンの身体まで貫通する。しかしこれに対してウォーニングドラグーンは虎徹を蹴りでぶっ飛ばす。
「ガァアア!」
『ぬぅ! ドラゴンブレス!』
「ガァアア!?」
空にぶっ飛ばされた虎徹は神虎砲を放つとウォーニングドラグーンに炸裂したがすぐさま放たれたドラゴンブレスが虎徹に炸裂する。これはいいダメージトレードじゃなかったな。虎徹だって判断ミスをすることがある。逆に言うとそれだけ虎徹の気持ちは高揚しているってことだ。
「ガァアア!」
『格納! おぉおお!』
ここで再び六本の剣にウォーニングドラグーンは変えると再びお互いが激しくぶつかる。今度は虎徹の動きにしっかり対応しているが辛そうにしているのはウォーニングドラグーンだ。
さっき身体を貫いた妖刀虎の妖刀と村正、布都御魂、倶利伽羅剣だった。妖刀二本に貫かれたのは痛手だ。ただここは虎徹の上手さでもある。剣四つを止める刀と攻撃を決める刀をしっかり選択した上での飛び込みだった。
『えぇい! どうした! 我が身体よ! こんなものではないはずだ! 爆風波! ドラゴンフォース!』
ウォーニングドラグーンは爆風波で強引に虎徹との距離を開けさせるとドラゴンフォースを使用した。まるで自分の体に喝を入れているようだ。そしてドラゴンフォースの使用で虎徹は完全に押し込まれる。
剣に加えて自分の身体を金属装甲で硬くした状態からの蹴りと尻尾のコンボ攻撃に虎徹は対応出来ず、次々攻撃が決まっていく。
「ガァアア!」
『ぜぇあああ!』
しかし虎徹も武器の力を解放して反撃に出る。
『覇撃! ドラゴンクロー!』
『ガァ! ガァアアア!』
お互いに大技を出し合う激しい攻撃の応酬となった。どちらも勝負の勝ちを譲る気はない気迫が伝わっていく。いい勝負だな。その戦いも最終局面を迎える。
『はぁ…はぁ…ドラゴンフォースが時期に切れる。某の奥義で勝負させて頂こう。風竜解放、火竜解放、地竜解放、海竜解放、聖竜解放、邪竜解放』
全ての剣からそれぞれの属性のドラゴンが剣から現れた。
『超集束! 我が全属性の奥義! 受けてみるがいい!』
「ガァアアアア!」
ここで虎徹も神剣十拳剣の神剣解放が使われると虎徹も構えを取る。
『ふ…受けて立ってくれるか。行くぞ!』
「ガァ!」
『奥義! 全竜之咆哮!』
六つの剣から出現していたドラゴンが融合して、七色のドラゴンになると虎徹に襲い掛かって来た。そして虎徹も開闢一閃を発動させて、飛び込むと両者が激突する。
「ガァアアーーー!」
『おぉおおーーー! ふ』
七色のドラゴンが斬り裂かれていく。いくら全属性のドラゴンの攻撃であっても創造神の斬撃が相手では分が悪かったな。恐らくウォーニングドラグーンはこの勝負の結果が見えていた。それでも自分の全身全霊の奥義で勝負するものだ。もしここで奥義で勝負をしていなかったら、後悔しか残らない。勝負というのは全てをだしきってこそ意味がある。そこから今の自分に足りないものが何なのか見えて来るはずだからだ。
奥義が負けた瞬間にウォーニングドラグーンが見せた笑みを見た俺はきっとウォーニングドラグーンにもそういうものが見えたんだと思えた。
「ガァアアアアア!」
『見事だ…ぐふ!? 某の…負け…だ。感謝…する』
虎徹に斬り裂かれたウォーニングドラグーンはそういうと倒れ込んだ。
「ガウ…ガァアアア!」
虎徹はウォーニングドラグーンにおじきをすると勝利の雄叫びを上げる。全ての武器を愛する者と一つの武器を愛する者との勝負といった感じか。今回は一つの武器を愛するが故に揺るがない自信と誇りを持っている虎徹に軍配が上がったように見えた。そして最後の虎徹の姿からウォーニングドラグーンの戦闘と強さに敬意を表していた。
虎徹もウォーニングドラグーンの戦闘を否定していない。俺も銃を取り出した時は話が違うと思ったが銃の腕前も薙刀も剣もみんな扱いが上手かった。それこそ虎徹が手こずるレベルに達している。それを侮辱することは許されない。それが真剣勝負というものだ。今回の戦闘で虎徹だけでなく、俺も勉強させられた気がする。
『いい勝負だったな。さて、我は最後だ。次はお前が行くがいい』
「グォ!」
「黒鉄」
次のカードは黒鉄とタラスクとの勝負が決定する。この勝負は俺もどうなるか分からない。一つだけ言える事は防御の勝負では決着がつかないだろう。どちらも防御力が売りで回復スキルも持っている。つまり防御を突破する火力で勝負が決まる。虎徹の凄まじいがタラスクもドラゴンだ。黒鉄を倒すだけの火力は持っている。こちらも激しい戦闘になりそうだ。




