#1418 刀剣竜と伝説の古代竜
俺たちは挑んで来るエンダードラゴンたちを相手にしながら前に進むと新しいドラゴンが出てきた。まず最初に現れた時を黒鉄とユウェルが察知した。
「タク! 地面から何か来る! 真下に回った! 突っ込んで来る!」
ストラはエンダードラゴンたちと戦闘中だ。このタイミングで奇襲してきたことに知性を感じるな。俺たちが黒鉄の上に避難すると地面から無数の剣が生えて来ると発射され、ストラに向かう。
『ストラ! 斥力場!』
「「「シャー!」」」
ストラが斥力場で発射された剣を全て弾き飛ばすと今度は俺たちのほうに向かって来た。俺たちが剣をそれぞれ弾き飛ばすと黒鉄が拳で地面を殴りつけると衝撃放射で地面を吹っ飛ばすと背に無数の剣が生えているドラゴンが地面から吹っ飛んできた。
刀剣竜ソードマスタードラゴンLv80
通常モンスター 討伐対象 アクティブ
モデルにしたのは恐らくステゴサウルスだろうな。四足歩行なのがその証拠だと思っていると前足を浮かせ二足歩行になると手の甲から剣を作り出した。そして疾風突きで突っ込んで来た。
「黒鉄!」
黒鉄が拳を放つと剣と激突して剣のほうが砕ける。しかしすかさずもう一方の剣で黒鉄に斬撃を当てたがこれも砕ける。ここで黒鉄がカウンターのパンチを放つとソードマスタードラゴンの身体から剣が生えてパンチを止めて来た。こいつ、体のどこからでも剣を生やすことが出来るらしい。
しかもここで黒鉄のパンチをドラゴンクローで弾くと両手の甲からまた剣を作り出して、黒鉄にグランドサザンクロスを決めた。無策の突撃ではなかった。しっかりガードする方法を考えた上でカウンターを決めることが出来ると考えた上で黒鉄に挑んだな。
しかしソードマスタードラゴンの剣が両方砕けて、黒鉄はまだピンピンしている。相性は悪そうだな。それでもソードマスタードラゴンは新たなに剣を作り出して、構えを取った。その諦めない目は大好きだ。間違いなくソードマスターを名乗るのに相応しい目をしている。
そしてソードマスタードラゴンは神鎌鼬で斬撃を飛ばして攻撃してきた。これでは黒鉄はびくともしない。それぐらいは分かっているはずだ。だからこれは攻撃を誘っているね。黒鉄は目から放射熱線を放つがこれは躱すだけに留まり、動かない。どうやら大技がご所望らしい。
黒鉄が片手を手から砲身に変えるとソードマスタードラゴンは構えを取る。魔力切断で真っ向から斬り裂くつもりか?いや、それだともっと強力な技を使われた詰む。別のことを狙っているな。
黒鉄が雷波動を放つとソードマスタードラゴンは前にジャンプして攻撃を躱す。やはり別のことを狙っているよな。すると身体を丸めると身体中から剣を生やして、ドラゴンホイールを発動させる。うん。ソードマスターと認めた俺の気持ちを返して欲しい。
このドラゴンホイールを黒鉄は真っ向から受けると剣が次々折れていく。ソードマスタードラゴンはこのオリジナルのドラゴンホイールで決めるつもりだったのだろうが流石に無茶が過ぎたな。剣が無くなり、黒鉄の拳が左右から回っているソードマスタードラゴンに決まると同士に爆心が衝撃放射を受ける。
「ギャオ!?」
流石に怯んでドラゴンホイールも解除させると黒鉄はソードマスタードラゴンの頭を掴んで放り投げると胸の砲身が開いて、神波動で消し飛ばした。しかしそれとほぼ同時にストラが俺たちの近くに墜落してきた。
「ストラ!?」
「「「シャー…シャー!」」」
ストラが首を振って、起き上がると空に向かって叫ぶ。ここでソードマスタードラゴンに魔方陣が展開されるとソードマスタードラゴンが蘇生した。空を見ると厄介なドラゴンがいた。
古代竜エンシェントドラゴンLv85
召喚モンスター 討伐対象 アクティブ
こんな序盤に第五進化のドラゴンが登場するのかよ。なんか俺が連続で挑んだことを見越して疲労している今がチャンスと思われている感じが凄くしている。ゲーム側からすると偶然の産物だったりすると思うのだが、良くないコンディションの時に良くないことが起きるとどうしても疑ってしまうよね。
「「「シャー!」」」
ストラはドラゴンダイブされた仕返しにドラゴンブレスを放つとエンダードラゴンがエンシェントドラゴンの前に入り込むとストラのドラゴンブレスが直撃する。ボロボロになったエンダードラゴンだが、それをエンシェントドラゴンが回復させる。厄介なドラゴンが出て来たものだ。
「タク! あっちの空からもう一匹来るぞ!」
まさかのエンシェントドラゴンの二匹がエンダードラゴンの群れをついてやってきた。完全に援軍として助けに来たように見えるな。
「流石にまずいかな?」
「いや、かなりまずい状況だぞ」
エンシェントドラゴンは前にも話した通り、サポートよりのドラゴンだ。それが二匹いるという状態は大変よろしくない。なぜならこいつらは間違いなくお互いにサポートをしあうからだ。
「分断して戦うしかないな。虎徹、ソードマスタードラゴンを頼む。剣術を奴に教えてやれ」
「ガウ!」
「ストラとユウェルは先に出て来たエンダードラゴンを頼む。俺とリビナ、黒鉄で追加された奴らを叩く」
こうして俺たちはそれぞれ分かれて戦うことになった。まず虎徹とソードマスタードラゴンの戦闘は虎徹が圧倒的な実力差を見せつけることになった。ソードマスタードラゴンが剣を発射して空から降り注いでくる剣を虎徹は全て払う。
これを見たソードマスタードラゴンは両手の甲から剣を出して虎徹に襲い掛かったがあっさり弾かれるとカウンターの斬撃を身体から剣を出して必死にガードするが虎徹の手数の多さに防戦一方だ。虎徹の斬撃にここまで対処出来ていることが凄いことだけどな。これでソードマスタードラゴンは俺たちにちょっかいを出すことは出来なくなった。
後は俺たちが先にエンシェントドラゴンを倒さないとソードマスタードラゴンを魔力が持つ限り蘇生されてしまうので、先に仕留めないといけない。
「ストラ! 強引にあいつの懐に入ってくれ! 翼を潰してくれると助かる」
「「「シャー!」」」
ストラがユウェルのお願いを聞き、エンシェントドラゴンに突っ込む。そうはさせないまいと残りのエンダードラゴンたちがストラの妨害に動いたがストラは噛まれながらもエンシェントドラゴンに体当たりした。そしてエンシェントドラゴンの翼と首に噛みつく。
これに対してエンシェントドラゴンはストラを蹴り飛ばすと息を大きく吸い込むがここでストラの中央の頭にユウェルの姿がないことに気が付く。
「ドラゴンブレスは撃たせないぞ! ヴァジュラ! 荷重支配! 超電磁! いっけぇえええー!」
「ギャオ!?」
ストラが噛みついた時にジャンプしていたユウェルがエンシェントドラゴンの頭に雷速でヴァジュラを叩き込んだ。ヴァジュラの竜殺しの効果も加わり、エンシェントドラゴンは地面に墜落すると激しい落下の土煙と衝撃波が発生する。
「まだ終わらないぞ! 電弧放電!」
「ギャオ―――!?」
エンシェントドラゴンは飛んで逃げようとするが翼が破損して飛ぶことが出来ない。ストラは蹴り飛ばされた時にしっかり翼を噛み千切っていたのだ。ここでエンシェントドラゴンの目付きが変わる。それをユウェルは察知した。
「グレイプニル! 切り札も使わせないぞ! 重力操作! 大雷轟!」
グレイプニルに拘束され更に重力も加えることで完全にヴァジュラの攻撃から逃れられないエンシェントドラゴンは完全に詰んでいる。ユウェルは本当に強くなったな。そんなエンシェントドラゴンを助けようと俺たち側のエンシェントドラゴンたちが動き出す。
そんな彼らに黒鉄の光線とミサイルが炸裂し、俺とリビナが行く手を阻む。
「お前たちの相手は」
「ボクたちだよ」
リビナがエンダードラゴンたちの相手をしている間、俺がエンシェントドラゴンと対峙する。するとエンシェントドラゴンは距離を取り、エンダードラゴンたちが俺に襲い掛かって来た。
「ギャオ―――!」
そしてエンシェントドラゴンは無傷なのに天昇スキルを発動する。光の柱が発生し、新たなドラゴンが降臨した。
伝説天竜ヘブンリーレジェンドドラゴン?
? ? ?
ドラゴンでありながら英気を宿し、翼を羽ばたかせるたびに光のマナが発生しているのがヘブンリーレジェンドドラゴンだ。これを見たエンダードラゴンたちは一斉に引くとヘブンリーレジェンドドラゴンは両手に星光刃を作りだして、襲い掛かって来た。
エンシェントドラゴンの状態では勝てないと見越して、味方に切り札を使う時間稼ぎを頼んだようだ。エンダードラゴンもエンシェントドラゴンもソードマスタードラゴンも非常に冷静に知性的な戦闘を見せている。
「タクト!? く…邪魔だよ!」
その証拠にエンダードラゴンたちはこの機会にリビナと黒鉄に一気呵成に攻めに出る。俺とヘブンリーレジェンドドラゴンをタイマン勝負させるつもりだ。
『俺は大丈夫だ。目の前に敵に集中しないと負けるぞ』
『それはそうだけどさ。一番ピンチな人が言う言葉じゃないからね?』
『それはそうだな。ん?』
俺が雷光刃を発生させた怪物王の魔法封印杖でぶつかっているとドラゴンブレスがヘブンリーレジェンドドラゴンに襲い掛かるとストラが乱入してきた。
「「「シャー!」」」
「ギャオオオーーー!」
お互いに威嚇し合うとストラが俺を見て来る。
「そうだな。一緒にこいつを倒すぞ。ストラ。伝説のドラゴンだかなんだか知らないが俺たちの冒険がこいつの伝説に負けていないことを教えてやろう!」
「「「シャー!」」」
俺が中央の首に乗るとストラは突撃する。これに対してヘブンリーレジェンドドラゴンも星光刃を作り出して、迎え撃ってきた。
ヘブンリーレジェンドドラゴンが両手で同時に横薙ぎの斬撃を放ってくるとストラは左右の首が星光刃に噛みつきことで止める。そして中央の首がヘブンリーレジェンドドラゴンの首に迫る。これを光化で回避した。いい判断だ。今の逃げていなかったら、俺の竜穴が決まって、ストラに噛みつかれて、勝負が決まっていた。
「ギャオオオーーー!」
「上!」
「「「シャー!」」」
ヘブンリーレジェンドドラゴンは上から星光刃で襲い掛かって来た。これに対してストラは斥力場を展開するが物理無効が発動され、左右の首が真っ二つにされる。更に追撃に出てきたが俺が大気震でぶっ飛ばすと中央の首がドラゴンブレスで更に追撃した。
「ギャオ…」
「「シャー!」」
そしてストラの首は強化復活で強くなって、戻って来る。これを見たヘブンリーレジェンドドラゴンは雄叫びを挙げるとドラゴンフォースを使用してきた。自分の軍勢の戦況はもうほぼ決している。自分たちが勝つためには自分が俺を倒すしかないと考えたな。
「「「シャー?」」」
「いや、まだ切り札を使う時じゃない。しんどいだろうが受けて立ってやろう」
「「「シャー!」」」
「ギャオオオ―――!」
ストラが雄叫びを挙げるとヘブンリーレジェンドドラゴンが襲い掛かって来る。最初は光速激突からのドラゴンダイブで俺たちをぶっ飛ばして来た。ストラが態勢を整えると左の首がドラゴンクローで切り裂かれる。そしてドラゴンテイルでぶっ飛ばされる。
「「シャー!」」
「ギャオオオ―――!」
ストラがぶっ飛びながら目から死滅光線で攻撃するがヘブンリーレジェンドドラゴンは神バリアでガードして、突撃してくる。こいつの伝説はどうなっているのか色々聞きたい。
俺は飛び出し、雷光刃で神バリアと激突すると弾き飛ばされる。するとヘブンリーレジェンドドラゴンは狙いを俺に変えた。これでいい。あのまま押されていたら、ストラはやられていた。後は俺が耐えられるかだ。
俺に襲い掛かって来るヘブンリーレジェンドドラゴンだが、ここで俺の後ろに空間が歪むと俺の首に白蛇が巻き付くと空間に引きずり込まれた。
「ぐえ」
「ぐえじゃない。もう…無茶ばっかりするだから。ボクらもいること忘れちゃダメでしょ。ほら。黒鉄も怒っているよ」
黒鉄は身体から蒸気を出して怒っているらしい。見るとエンダードラゴンたちを倒したっぽいな。
「速かったな」
「そりゃあ、タクトのピンチだから早めに魅了にして落としたよ」
なるほど。倒れているエンダードラゴンはリビナの淫獄を受けたのか。可哀想に。
「ギャオオオ―――!」
俺が移動したのを見たヘブンリーレジェンドドラゴンは俺たちのところに向かって来る。それは判断ミスだな。
黒鉄がレールガンロケットパンチをするとヘブンリーレジェンドドラゴンの神バリアを破壊してヘブンリーレジェンドドラゴンに決まったかに見えたが爪でレールガンロケットパンチを止めていた。これは凄い。
そしてレールガンロケットパンチを投げ捨てると再び突っ込んで来た。黒鉄が機関砲を撃つがそのまま突っ込んで来て、ヘブンリーレジェンドドラゴンが光輝く。ドラゴンノヴァだ。
「黒鉄!」
俺たちにドラゴンノヴァが炸裂する。俺黒鉄の遮断結界が発動したが防御無効で結界の効果を抜かれてダメージを受けた。そして助けに来たストラが来るとここで天鎖が発動してきた。これに全員が拘束される。
「ギャオオオーーー!」
ここでヘブンリーレジェンドドラゴンは竜魔法を展開する。勝利を確信していたヘブンリーレジェンドドラゴンの前に俺が現れる。
「惜しかったな。竜穴」
鎖で拘束した俺たちの姿が幻となって消える。ドラゴンノヴァを使用して、ストラが助けに来たタイミングでヘブンリーレジェンドドラゴンの意識が俺たちから完全に外れたことでまんまと幻術に引っ掛かってくれた。
「「「シャー!」」」
「魔王波動!」
今までのお返しとばかりにストラはブレスを連射するとリビナが魔王波動を炸裂させて、最後は黒鉄の重力砲が炸裂して、ヘブンリーレジェンドドラゴンは倒された。本来なら奇跡と起死回生を持っているのだが、黒鉄の不死殺しの効果で蘇生はない。
「ギャオーーー!」
「仲間が倒されるのは辛いよな。でも、すまない。私たちは先に進まないといけないんだ。せめてヴァジュラの力をみせてやる! 大雷霆!」
ユウェルがもう一体のエンシェントドラゴンを倒した。残すはソードマスタードラゴンのみ。
『決めろ。虎徹』
「ガァアアア!」
虎徹の容赦がない斬撃を受け続けたことで身体中が剣の鎧と化していたソードマスタードラゴンだったが虎徹全ての刀から雲耀が使用されたことで守っていた剣が容赦なく砕かれて、負けた。
正直この勝負はユウェルがエンシェントドラゴンを押され込んだ時点でほぼ勝負が決まっていた。だからこそヘブンリーレジェンドドラゴンはあの時、俺と黒鉄、リビナに挑むのでなく、最初に狙うべきはユウェルだった。
流石のユウェルもヘブンリーレジェンドドラゴンが相手では一人だときつい。あそこでヘブンリーレジェンドドラゴンがユウェルを狙っていたら、ユウェルはエンシェントドラゴンを諦めて逃げるしかない。
そして解放されたエンシェントドラゴンがヘブンリーレジェンドドラゴンになっていたら、戦況はかなり変わっていた。倒したエンダードラゴンたちもまた蘇生されていただろうしな。彼らにもちゃんと勝機があるいい勝負だった。
「それにしてもまだ山にすら登っていないのにこんな激戦していいのか?」
「それはボクもそう思うけど、それだけ厳しいってことでしょ?」
「そこを言われると俺からは何も言えなくなるな…流石に消費したから休憩してから先に進もう」
「なら武器の修復をするぞ!」
俺たちはユウェルに武器の修復をしてもらいながら休憩するのだった。本当にユウェルも逞しくなったものだよ。せっせと武器を修復するユウェルの姿を見て、俺は温かい気持ちになるのだった。




