#1416 火のドラゴニックマウンテン報酬
俺たちが解体結果を見ようとした瞬間、空から大量の肉が降ってきて、俺たちは巨大な肉に埋もれてしまう。
「リリーが見たら夢のような光景だろうな」
「リリーだけじゃないでしょ?」
「「「は!?」」」
「キュ!?」
そうですね。運がいいのか悪いのかここにはお肉好きが四人と一匹がいる。とにかくみんなの理性が飛ばない内に全部回収してから一つずつ鑑定していこう。因みに降って来たお肉の山を俺たちはみんな片手で止めてます。本当に強くなったものだ。昔だったら埋もれて下手したらそのまま死んでいた可能性まであるのにな。
終焉龍王の龍神石:レア度10 素材 品質S+
終焉龍王アポカリプスドラゴンの力が宿った神の気を放つ石。終焉龍王アポカリプスドラゴンを討伐したものにしか扱えない特殊な石で火属性と爆属性の竜石の中で頂点に君臨しているアイテム。これを使った武器は世界を破壊する力を得ることが出来ると言われている。
終焉龍王の鱗:レア度10 素材 品質S+
終焉龍王アポカリプスドラゴンの鱗。真紅の鱗で美しさの中に意識を引きずられそうに妙な魅力がある。熱に耐性がある者にしか扱うことが出来ず、触れた存在を一瞬で消してしまう程の破壊の力を有している。
赤国天竜の竜石:レア度10 素材 品質S
赤国天竜ア・ズライグ・ゴーッホの力が宿った石。終焉龍王アポカリプスドラゴンを討伐したものにしか扱えない特殊な石で自分と仲間に非常に強力な強化を与える能力を有する伝説の竜石。
赤国天竜の翼:レア度10 素材 品質S
赤国天竜ア・ズライグ・ゴーッホの翼。鎧に取り付けるだけでも強いが一番効果が発揮されるのは旗で味方全てに非常に強力な強化を与えることが出来る。その旗の元にいる全員が英雄に匹敵する力を獲得するという伝説がある素材。
軍赤竜の宝珠:レア度10 重要アイテム 品質S+
英雄と王、竜の力が封じ込められている宝珠。フレアドラゴンが進化するために必要なアイテム。
破壊竜の竜石:レア度10 素材 品質S-
破壊竜デストロイヤードラゴンの力が宿った石。これを使った武器や防具に宿る爆竜解放は通常とは異なり、遠距離攻撃となることから剣持ちの遠距離攻撃手段として使われたり、杖の素材として有能な特殊な竜石。
火精蜥蜴の宝珠:レア度10 重要アイテム 品質S+
火の精霊の力が封じ込められている宝珠。ドレイクが進化するために必要なアイテム。
サラマンダーの牙:レア度10 素材 品質S-
赤いオーラを放つ牙。火の精霊と火竜の力が宿っている牙で牙の素材としては珍しく魔法と相性がいい素材として知られている。
サラマンダーの鱗:レア度10 素材 品質S-
赤い壁のようなごつごつした鱗。かなり分厚く防御力と耐久値の高さが売りの素材だが、重い所が難点。筋力に自信があり、魔法が苦手な人には非常に有能な防具素材として知られている。
サラマンダーの肉:レア度10 食材 品質S-
基本的に肉が嫌いな妖精たちにとって、唯一好んで食べることが出来るお肉。人間が食べても普通に美味しいお肉で筋力と魔力が上がる料理を作ることが出来る。
サラマンドラの尻尾:レア度9 素材 品質A+
火傷を治す薬や火属性耐性、熱耐性、筋力の増強を得ることが出来る丸薬に使われる薬の素材。滅多に手に入れることが出来ないので、薬師によく売れる素材として知られている。
炎竜の肉:レア度9 食材 品質A+
フレアドラゴンの肉。数あるドラゴンの肉の中でも一番美味しいと言われている霜降り肉で全てのドラゴンを魅了して止まない食材として知られている。ただし料理のバフは発生しにくい食材なので強化を目的にした料理を作る際は注意が必要な食材。
溶飛竜の肉:レア度9 食材 品質A+
ラーヴァワイバーンの肉。さっぱりとした油としっかりとした食べ応えがあるお肉で子供よりも大人に人気な食材。
溶飛竜の翼:レア度9 素材 品質A
熱気が発生しているワイバーンの翼。鎧に取り付ける事で飛行を可能にし、翼から熱風を発生させて攻撃することが出来る鎧強化素材として知られている。スピードは出ないが攻撃能力が向上する効果があり、敵の拠点への破壊時に有能な素材。
溶岩ワームの肉:レア度9 食材 品質A
ラーヴァワームの肉。お肉と言うよりほぼ全てが脂肪の食材。食べ物として食べるより肉を焼く時に油の代替えに使われる。もし食べる際は食べ過ぎるに注意が必要。
この他にはアポカリプスドラゴンから追加でウロボロス結晶をまたゲットし、太陽火竜ソーラーコアドラゴンから太陽石、溶岩騎士竜マントルドラグーンと火山竜ボルケーノドラゴンから溶性石、核爆騎士竜ニュークリアドラグーンからプルトニウム、爆発竜エクスプロージョンドラゴンからウラン鉱石、後はサラマンドラたちの武器や防具が手に入った。これは弱いので、売りに出そう。
全体的に見て、食材が多く武器は外れという結果に終わった。素材は美味しいけどね。そんな中、俺はサラマンドラの尻尾を手に持ち、みんなに聞く。
「セチアに渡すべきだと思うか?」
「ふぇ? 薬の素材ですし、渡していいんじゃないですか?」
「恋火はあの尻尾の薬を飲みたいんどすなぁ」
「え…」
有能な薬の素材であることは認めるが食べるかどうかという話になると現物をみてしまったが故に抵抗感が半端なくある。
「売っていいんじゃないかしら? どうしても必要なら買えばいいだけの話だし」
「そうだな」
「あたしも賛成します!」
恋火の見事な手の返しように笑いながら俺たちは一度フリーティアに帰り、みんなに結果報告をしようと思ったら、シルフィまでいた。
「お帰りなさい。タクト。結果はどうでした?」
「ギリギリなんとかなったよ」
「それは良かったです。でも抜かれちゃいましたね」
「抜かれたということはシルフィが躓いたのはアポカリプスドラゴンだったんだ」
「はい。ウェルシュドラゴンとグウィバードラゴンを編成して挑んだんですが大罪スキルと圧倒的な力でごり押しされて、負けちゃいました」
俺たち、本当によく勝てたもんだよな。それにとしてもシルフィはウェルシュドラゴンとグウィバードラゴンを編成したということは俺と認識が同じみたいだ。
俺が感じた限りでは龍王の中で一番のヤバさを感じたのがアポカリプスドラゴンだった。何より明確なモデルがいるのがアポカリプスドラゴンだけだしね。その伝説から考えても一番警戒しないといけないのはやはりアポカリプスドラゴンだっただろう。
そのアポカリプスドラゴンを倒せただけで一気にドラゴニックマウンテンの制覇が一気に近付いた気がする。しかし油断して勝てるような龍王たちでもないことはケレリタスドラゴンが証明している。ここは気を引き締めないとね。俺がそう思っているとシルフィは俺に顔を近づけて来た。
「ところでタクト? 火のドラゴニックマウンテンを制覇したということはお肉をたくさん手に入れてませんか?」
「お肉!」
リリーが超反応する。お肉の時の反射速度は誰よりも早いよな。
「どうして知っているのかな?」
「火竜のお肉は絶品で有名ですからね。ウェルシュドラゴンとグウィバードラゴンが負けて物凄く落ち込んでいましたからせめてお肉だけでもあげたいと思うのが召喚師の心といいますか…ダメですか?」
「全然ダメじゃないけど、流石に疲れているから料理は無理」
「そこは手配しますよ」
そんなわけでリリーたちとシルフィの召喚獣たちが中心となって、焼き肉パーティーをする流れとなった。みんな夕飯食べたのにね。
「恋火ちゃんたちは食べないの?」
「俺たちはもうドラゴニュートたちにご馳走になったからもう無理だ」
「疲れてもいるし、流石に食べることは出来ないわ」
美味しそうな料理を食べれないのは無念だけどね。流石に今は休憩優先だ。しかしただ休憩をするだけというわけにもいかない。今のうちに決めれることは決めないとね。というわけでヘーパイストスたちと武器の相談をする。
「個人的には終焉龍王の龍神石とウロボロス結晶を使った武器をオススメしたいです」
「やっぱり相性がいいのか?」
「はい。恐ろしい程に相性がいいですね」
「ヘーパイストスがそこまで言うなら考えないといけないな。とにかく先にお願いしたいのはイオンの剣だ」
「わかっています。そちらのほうは今から進めていきますね」
俺がお肉を被り付いているリリーたちを見ているとシルフィが隣に座って来た。
「何か悩んでいますか?」
「わかる?」
「はい。良ければ聞かせてくれませんか?」
「うん。実はこれから土のドラゴニックマウンテンに挑むかどうか悩んでいる」
時間的にはかなり遅くなるが攻略は可能。切り札も再使用可能にすれば挑むことは出来る。ただ一度失敗したら終わりなだけに無理は出来ない。一番の懸念点が俺の疲労だ。気持ち的には行けると思っているのだが、そう思いながら倒れて病院に送られたからな。とにかくシルフィから土のドラゴンについて聞いてみる。
「生命力と筋力、防御力が高いことは知ってますよね?」
「うん。鍛冶が得意なのも知っている」
「うむうむ。土属性のドラゴンは基本的にそんな感じでいいですね。他に際立って注意するところは石化の状態異常だと思います。問題は木属性にドラゴンですね」
「一応ウッドドラゴンとは戦闘したことがあるけど、改めて教えて下さい! シルフィ先生!」
そんなわけでシルフィの木属性のドラゴン講座を聞く。
「まず木属性のドラゴンは大きく二種類に分かれます。ウッドドラゴンのように生命力と回復能力が高い木そのものを体現対しているドラゴンとポイズンドラゴンやシックドラゴンのように状態異常が得意なドラゴンですね」
「その二匹は闇属性じゃないんだな」
「確かに闇属性のドラゴンも状態異常が得意ですけど、闇属性のドラゴンは基本的に邪竜や魔竜です。それ以外の状態異常が得意なドラゴンは木属性とみていいでしょう」
「なるほどね。ということは状態異常でじわじわ削って来るドラゴンと防御力と回復能力が高いドラゴンの組み合わせになるわけね」
「はい。どうしても長期戦になると思います」
ユウェルと黒鉄はメンバーで確定している。後は個人的にストラを推したい。折角のドラゴンのクエストだからね。連れて行ってあげたいのだ。後は本当に戦い方を考えないといけない。
「リビナと虎徹でいくかぁ」
「ふふ」
「ん? どうかした?」
「悩む必要なんてないんじゃないですか? もう攻略のことを考えていますよ?」
確かに…もう気持ちは土のドラゴニックマウンテンに向いている。
「よし! 行くか!」
「その前にしっかり休んでください」
「はい」
シルフィに頭が上がらない。そんな俺をリリーたちが悪い笑顔で見ている。俺はギルドに逃げ込み、素材の売買と切り札の全使用を可能にしてからちょっとホームのソファで仮眠してからまさかのドラゴニックマウンテンの連チャンに挑む。




