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#142 古の湖の死闘

イベント三日目。今日の午前中は食料の確保をしてから午後から本格的な探索をする。実は既に当たりをつけている。単純にバーサークキングコングがいた方向とは逆の方向に新しいベースエリアがあるんじゃないかと思ったのだ。


まずは釣りを楽しむ。すると隣に人が来た。


「釣れてますか?」


「はい。ワカサギしか釣れませんけど」


「はは! 自分もです。色々魚がいるのにワカサギしか釣れないのは納得いきませんね。お隣いいですか?」


「もちろんです」


俺は場所をあける。


「あ。自分は釣り師アングラーのシャローです」


「召喚師のタクトです。名前は釣り用語ですね。浅場でしたっけ?」


「ご存知ですか! リアルでも釣りを?」


「いや、バイト先で連れて行かれまして…その際に色々語られました」


「はは、それは大変でしたね」


あぁ、大変だった。延々と話されたからな。


「わざわざ俺に話し掛けてきたのは釣りの情報ですか?」


「えぇ。バレバレですよね」


「自分の知ってる範囲ならお教えしますよ。魚の情報は魚の情報で交換でどうですか?」


「それは有り難い話です。では、これが私のフレンドコードです」


シャローさんとフレンドになり、二人で釣りを楽しむ。因みに釣りの結果はシャローさんに負けた…まぁ、専職の人に勝てるわけないか…


昼食を食べてからログイン。いよいよ探索だ!メンバーはセチア、グレイ、ひより、ダーレー、ひまりだ。


ひたすら探索を続けて、2時間後。セチアが毒素がない場所を察知する。キター!


毒素がない所ではなんとオレンジがあった。みんなで食べながら、エリアに近付く。そして開けた場所に出ると同じような湖があったが違いは中央に浮島がある。完全に何かありますよと言ってるな。


だが調べるにしてもやることがある。リリー、イオン、恋火、グレイ、コノハをレギオン召喚する。そしてみんなでボア肉の焼肉とワカサギの串焼き、オレンジを食べる。


これでバフの準備が完了。俺はリリー、イオン、セチア、恋火を残し、みんなを戻す。そして黒鉄を召喚。戦闘体制です。


「厳しい戦いになると思う。全員切り札を使う気持ちでいてくれ。恋火は無理しないで」


「大丈夫です! 必要ならいつでも言って下さい!」


「…わかった。行くぞ、このベースエリアを解放する!」


『おぉ~!』


俺たちが湖に近付くと湖が凍っていく。やはりボス級の敵がいるよな…さぁ。どんな化け物だ?


凍っていた湖から大人の女性が現れる。ただし体は氷だ。識別する。


守護氷精?

? ? ?


「あれは氷の精霊なのか?」


だとしたら、無理ゲーなんだけど!?俺はそう思ったがどうやら違う見たいです。


「違います! あれは氷の妖精です!」


妖精と精霊は違うんだったね。良かった。


そんな訳がない。守護氷精が空に巨大な魔法陣を展開する。嫌な予感しかしない!


「黒鉄、頼む!」


黒鉄が防御姿勢で俺たちを守ってくれる。しかしそれは無駄だったと知る。俺たちをブリザードが襲った。


さ、さぶ…くない?


「さ、寒い~」


「くっ…この程度…」


「なんて威力の氷魔法…」


「タクトお兄ちゃん、どうしたら」


どうしたらと言われてもね。


「俺、寒くないんだが?」


『え? あ!?』


リリーたちが俺のローブの中に入ってくる。こらこら。入らないって!?


というか俺のローブの効果か…ロコモコとミュウさんに感謝だな。


だが、リリーたちの生命力はごっそり減ってしまった。これは手加減無用の相手なのは間違いないな!


ブリザードが止む。


「ほら、止んだぞ。リリー、イオン! 疑似竜化だ!」


「わかった!」

「わかりました!」


リリーとイオンが疑似竜化する。リリーとイオンが同時に斬りかかる。


「インパクトスラッシュ!」

「デュアルエッジ!」


リリーの新武技とイオンの連続攻撃を守護氷精は手を剣にして二人の攻撃をあっさり弾く。うそ~!?


「むぅぅ! やぁぁ!」


リリーが闘気を追加して、守護氷精に再度攻撃を加えると守護氷精の剣が折れた。


「はぁぁ!」


すかさずイオンが斬りかかる。だが、守護氷精はリリーに折られた剣を再生させ、イオンの剣を受ける。そして謎の武技を使った。両手の剣の高速の連続突き攻撃がイオンを襲う。


イオンも負けじと攻撃を捌くが、全ては無理だ。イオンが数回斬られる。それでも急所を避けているから流石だ。


「イオンちゃん!? やぁぁ!」


リリーが助けに入り、武技は終わる。あの武技は危険だ!


リリーに謎の武技が放たれる。間に合え!


「ルーンアーツ!」


守護氷精の武技が不発する。危なかった。リリーではあの武技をもろに受けていただろうからな。


だが、状況は良くない。擬似竜化したリリーとイオンと互角に打ち合ってるだけで大概だ。それに擬似竜化にはリミットがある。


早めに決めないと。恋火が俺を見る。あぁ、わかってるよ。


「セチア、精霊召喚だ! 恋火も血醒だ! 一気に決めるぞ!」


「わかりました!」

「はい!」


そして俺は黒鉄を戻し、コノハを召喚。


「コノハ、あいつの魔法を使わせないでくれ」


「ホー!」


これで戦況はこちらが優勢。リリー、イオン、恋火が守護氷精を押していくが相手の剣の腕前は相当だ。ダメージは入っているが深手は避けられている。


こうなると警戒すべきは相手の最初の魔法。あれをもう一度使われたらこちらは詰む。だからまずコノハでそれを封じた。


後は最後の決め手だ。


「精霊召喚、出来ました!」


セチアがそういうと橙色の魔法陣から精霊が現れる。


「土の精霊…参上。命令を」


ありゃ?火の精霊は挑発的だったが土の精霊は淡白だ。


「あの守護氷精をなんとかしてください!」


「了解」


すると土の精霊が動く。守護氷精の左右に魔法陣が展開される。


「リリー! イオン! 恋火! 引け!」


三人が一斉に引く。


「ゴーレムハンド」


魔法陣から巨大な土の腕が現れ、守護氷精を捕まえると地面に叩きつける。


「今だ! リリー! 竜技だ! 二人も追撃だ!」


「うん! 竜技ドラゴンクロー!」

「はい! デュアルエッジ!」

「邪炎、一閃!」


三人の技が直撃。だがそれを食らって、守護氷精はまだ生きていた。


やばい!リリーはドラゴンクローを使ったから、擬似竜化が解けてしまっている。


守護氷精は3人の技後の硬直を見て距離をとる。まずい! 魔法が来る!


「コノハ!」


コノハが風魔法を乱射して邪魔をする。すると守護氷精の頭上に魔法陣。土の精霊だ。なら俺がするべきは相手の動きを封じること!


「ショックボルト!」


逃げようとした氷精が麻痺る。よし!


「ゴーレムハンマー」


魔法陣から巨大な土の拳が現れ、動けない守護氷精に振り下ろされる。


流石に倒しただろ…土の精霊も消えた…だが砕けた土の拳から起き上がる影が…


「マ、マジかよ…」


俺が絶句しているなか、コノハが魔法を撃つ。そうだな…ぼーっとしてる場合じゃないな。ここまでやったんだ。勝って見せる!


「はぁぁ!」

「やぁぁ!」


まだ疑似竜化しているイオンと血醒している恋火が必死に攻撃するがリリーが抜けたのが痛い…攻撃を余裕で対処されてる…相手の狙いは時間稼ぎか…ならばこちらもそこにかける!


イオンの疑似竜化が解けようとした瞬間、守護氷精は大振りをする。最後のチャンス!


「エントラスト!」


俺の魔力がイオンに注がれ、イオンの疑似竜化が持続される。


「っ! カウンタークロス!」


イオンは俺の魔力と狙いに気付き、カウンタークロスを決める。まだ終わらない。


「邪炎、一閃!」


恋火が邪炎を宿した剣が守護氷精を斬り裂く。


「デュアルエッジ!」


更にイオンの連続攻撃が入ると守護氷精の体がバラバラになる…終わった?


俺がそう思うと勝利を告げるインフォが流れた。


『ベースエリア『古の湖』が解放されました』

『スキルポイント8ptを獲得いたしました』

『イベント限定称号は獲得済みのため、スキルポイント5ptを獲得しました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。仲間にできる召喚獣の数が2つ増えました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント2ptを獲得しました』

『イオンの二刀流のレベルが20に到達しました。武技【ダブルスプラッシュ】を取得しました』


や、やったぞ…オッシャー!俺たちの勝利だ!スキルポイントも大量ゲットして、俺の残りスキルポイントは36ptになった。召喚できる召喚獣は10だ。


喜び合いたいが魔力切れが五人という死屍累々状態だ。すると恋火が倒れる。


「恋火!?」


「か…体が…動きません…」


それって、筋肉痛?


「ぷっ。ははは!」


「ひ、酷いです! タクトお兄ちゃん! みんな動けないのに!」


「あぁ、そうだな。笑って悪かった。俺も他人事じゃないな」


そしてコノハが俺の頭に止まる。あぁ、勝負に勝ったら、言わないといけないことがあるな。


「みんなよくやってくれた。この勝負、俺たちは完全勝利だ!」


リリーたちも勝利の雄叫びをする。こうして俺たちは死闘は終わった。


名前 タクト 中級召喚師Lv8→Lv10


生命力 42→44

魔力  84→88

筋力  30→31

防御力 21→22

俊敏性 27→28

器用値 59→63


スキル


格闘Lv7 蹴り技Lv14 杖Lv18→Lv19 片手剣Lv10 投擲Lv3 高速詠唱Lv8→Lv9 

召喚魔術Lv20→Lv21 封印魔術Lv2→Lv3 錬金Lv9 採掘Lv14 伐採Lv11 解体Lv21 

鑑定Lv10 識別Lv17→Lv18 風魔法Lv20 火魔法Lv21 土魔法Lv21 水魔法Lv20 

闇魔法Lv20 光魔法Lv27 雷魔法Lv18→Lv19 爆魔法Lv18 木魔法Lv18 氷魔法Lv16 

時空魔法Lv17 水泳Lv5 読書Lv8 料理Lv26 餌付けLv6 釣りLv12→Lv13 シンクロLv4


名前 リリー ドラゴニュートLv27→Lv29


生命力 38→39

魔力  30→32

筋力  79→83

防御力 26→27

俊敏性 23

器用値 19


スキル


素手Lv6 片手剣Lv20→Lv21 大剣Lv10→Lv12 闘気Lv8→Lv9 擬似竜化Lv3→Lv4


名前 イオン ドラゴニュートLv25→Lv28


生命力 38→40

魔力  52→58

筋力  30→32

防御力 20→21

俊敏性 74→80

器用値 64→67


スキル


二刀流Lv19→Lv22 投擲Lv6 水中行動Lv9 水刃Lv10 擬似竜化Lv3→Lv4


名前 セチア エルフLv24→Lv26


生命力 30→32

魔力  78→82

筋力  23→24

防御力 18→19

俊敏性 21

器用値 78→82


スキル


杖Lv9 弓Lv6 木工Lv6 採取Lv10 調薬Lv5 風魔法Lv3 火魔法Lv7 水魔法Lv12 

土魔法Lv13 木魔法Lv15 樹魔法Lv5 エルフの知識Lv10 精霊召喚Lv3→Lv4 


名前 恋火 セリアンビーストLv21→Lv23


生命力 50→52

魔力  44→48

筋力  50→52

防御力 30→31

俊敏性 54→56

器用値 43


スキル


刀Lv7→Lv9 二刀流Lv1 炎魔法Lv5 狐火Lv7→Lv9 気配察知Lv9 危険察知Lv2→Lv5 

妖術Lv1 血醒Lv2→Lv3


名前 コノハ シロフクロウLv14→Lv16


生命力 36→38

魔力  42→46

筋力  24→26

防御力 22→24

俊敏性 29→30

器用値 42→46


スキル


奇襲Lv13→Lv14 飛行Lv17→Lv18 鉤爪Lv8 夜目Lv11 隠密Lv10 風魔法Lv12→Lv14

水魔法Lv10 氷魔法Lv15



後書き遅くなってすみません。コノハの進化は明日あります。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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