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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ドラゴニックマウンテン
1509/1718

#1413 終焉龍王アポカリプスドラゴン戦、前編

俺たちは休憩を取り、装備の万全の状態で山頂に到着すると歓喜の声が聞こえて来た。


「ははははは! 来たか! 待っていたぞ! この全力で戦える日をな!」


火山が噴火し、噴き出すマグマの中から終焉龍王アポカリプスドラゴンが姿を見せた。疾翔龍王ケレリタスドラゴンと同じように識別する。


終焉龍王アポカリプスドラゴン?

? ? ?


同じように出来ませんよね。それでも識別スキルを上げる事に意味がある。ここで俺たちは初めてアポカリプスドラゴンの残り六つの声を聞く事になった。


「女のドラゴニュートと戦えるなんて楽しみだね!」 


「動きたくねー」


「余裕余裕」


「腹減った」


「初めて見る装備ばっかりじゃん! あれ、欲しい!」


「五月蠅いぞ! お前ら!」


何となく思っていたけど、七つの大罪がそれぞれの首の性格になっている事は確定とみてよさそうだな。こうなって来ると強欲門と同じ七つの大罪系のスキルは使える前提で戦わないといけないだろう。ここで中央のアポカリプスドラゴンが言う。


「お前たち、黙っていろ。すまんな。時間を取らせた。早速殺し合いを始めようか。全員でかかってこい。ケレリタスドラゴンの時のような舐めた真似は許さん」


あれが舐めているように見えてしまうか…まぁ、全員で挑んでいい状況で挑まないことは相手に対して失礼に見えてしまうのも確かに納得は出来る。それで勝っても嬉しくないという気持ちも理解できるけど、俺としてはアリナと俺との真剣勝負を重要視して選んだ結果だ。後悔はないし、激戦の末に勝ったという結果が全てだと思う。


俺は燎刃を見ると燎刃は頷く。これで燎刃の了解が取れたので、今回の戦いは全員参加が決定した。それにしても本当に楽しみにいていたことが伝わって来るな。そして殺気がやばい。七つ分の殺気ってこともあるけど、一つの首だけでもケレリタスドラゴンを超えている。これが黙示録に記されたドラゴンの殺気か。俺が旭光近衛を抜くとみんなも武器を構えた。それを見て、アポカリプスドラゴンが言う。


「そうだ。それでいい。そしてよく武器を手に取り、俺たちに向けた! そうでなくてはな! さぁ! 最高の殺し合いを始めようぜ! 大噴火!」


いきなり大噴火が使用されるがそれと同時に恋火とファリーダ、燎刃が突っ込む。だが六つの首から放射熱線とドラゴンブレスが放たれ、飛び込むことが出来ない。


「火山雷!」


「「「火山弾!」」」


「「「焼尽!」」」


空から火山雷と火山弾、焼尽が降り注ぎ、回避行動を取っていると正確なドラゴンブレスが飛んで来る。これも各自で躱すと放射熱線の拡散光線に俺たちは襲われる。ここまでスキルを連発出来ると言うことは間違いなく無限連撃を持っている。


「黒雨!」


「「「黒星!」」」


「「「核撃!」」」


放射能の雨が降り注ぐ。これに対して俺がエンゼルファミーユでランパードを地面に使用してから作られたランパードの側面にランパードを使用して傘を作ることでガードした。しかしそこに黒星と核撃が飛んで来る。


一瞬返せるが考えたが威力が高すぎると踏んでガードのことも考えたがこれも捨てる。ならば撃ち落とすしかない。


「ファリーダ。重力支配で地面に落としてくれ」


「なるほどね。任せなさい。タクト。重力支配!」


重力で飛んで来ていた黒星と核撃を地面に叩きつけて爆散させる。これにより俺たちとアポカリプスドラゴンの間に爆煙が発生したが爆煙を貫いて放射熱線が飛んできた。これを恋火と焼尽が反応して受け止めると俺たちの周囲が突然暗くなる。咄嗟に俺は状況を理解した。


「全員、俺にしがみつけ!」


『テレポーテーション』


俺たちがいた場所に惑星が落ちてとんでもない衝撃波が発生するがテレポーテーションで難を逃れた。しかしジークが俺たちを翼を広げて庇い、黒雨を受けてしまう。黒雨と火山の噴煙で気付くのが遅れた。というかこの一連の流れを読んで仕掛けて来たな。


「よく耐えたな。しかしまだ終わらんぞ。超集束!」


「「「「「「ドラゴンブレス!」」」」」」


「ジーク! お願い! 耐えて頂戴! タクト! このままだと切り札を使うことなく蹂躙されるわ! 今しかない!」


「そうだな。ジーク、頼む。やるぞ! ファリーダ! 燎刃! 恋火と和狐の切り札も使ってくれ!」


ジークが体でドラゴンブレスを受けると大爆発する。この隙に俺とファリーダ、燎刃とのマリッジバーストと恋火と和狐による獣化が発動した。


「キュ…キュー…」


ジークのダメージは深刻だ。今は回復させてやらないといけない。


「ありがとな。ジーク」


悪魔の角を持つ赤い竜騎士の鎧を纏った俺がそういうとジークも回復に専念しようとしたがそんな甘い相手では無かった。回復スキルが封じられていた。自分は無限魔力を持っているくせに回復無効持ちかよ。まぁ、龍王クラスならこれぐらいの絶望ぐらいはして来るよな。


『天候支配! 恋火!』


『はい!』


『『太極ブレス!』』


「「ドラゴンブレス!」」


和狐が黒雨を止めると恋火と一緒に太極ブレスを放つ。これに対してドラゴンブレスで向かい撃ち、爆発する。本来なら太極ブレスのほうが威力で勝っているはずだ。それを互角にするぐらいアポカリプスドラゴンの火力は高いということだね。そんなアポカリプスドラゴンに俺は接近する。


「閃影!」


『超電磁! 星光刃!』


『溶断! 溶接!』


俺たちの斬撃がアポカリプスドラゴンの首に決まるが鈍い金属音が響いた。


「硬い!」


「衝撃放射!」


「熱風!」


「強欲門!」


衝撃放射で吹っ飛ぶととんでもない熱風で吹き飛ばされて、一気に距離を取られるとここで強欲門が使用されて、無数の炎の剣が飛んできた。これを飛んで回避していると俺たちが知らないスキルが使われる。


怠惰門(たいだもん)


「『『ッ!?』』」


俺たちの体が急に重くなり、炎の剣が俺たちに迫る。咄嗟に弾きまくるが身体が重くて思うような動きが出来ない。


『タクト! 空間転移!』


「ぬるい! 猛爆!」


「がは!?」


『『きゃあああー!?』』


ファリーダが空間転移で離脱を選択したが転移先を読まれて、真上から踏みつぶされて、地面に叩きつけられると猛爆で大爆発する。ここで初めてアポカリプスドラゴンの翼と胴体を見た。どうやらヒュドラと同じタイプらしい。てっきり八岐大蛇タイプのドラゴンだと思っていたよ。それもそのはずで身体の大きさはかなりのものだ。


そんな巨体に潰された俺たちをもう一度踏みつぶそうしたが俺たちは地面から空に上がり、真下からアポカリプスドラゴンを斬る。


「ガードしていたか!」


燎刃の守護竜刀で命拾いした。それでも地面に叩きつけられたダメージはどうしようもなかったけどね。しかし体の反応の悪さはまだ抜けてない。アポカリプスドラゴンが俺たちを噛み付こうとした瞬間、アポカリプスドラゴンに蒼い稲妻が襲い掛かった。和狐が式神召喚した天魔雄神だ。するとアポカリプスドラゴンは激昂する。


「異国の神が俺様たちに何をしたー!」


『『はぁあああ!』』


天魔雄神を囮に恋火と和狐が仙郷移動で奇襲を仕掛けて、攻撃が通るとそのまま爪と牙、尻尾で攻撃しているとアポカリプスドラゴンもこれに応戦した。この隙に自分たちに何が起きたのか調べると理解した。


強力なデバフで全ステータスがガタ落ちしていた。これが怠惰門の効果か。地味だけどそれ故に上手く使うとかなりきついスキルだと身を持って体験したよ。どうやら弱点は時間が過ぎると効果が切れてしまうところにあるらしい。スキルの効果も怠惰なら弱点も怠惰ということみたいだな。


「嫉妬門」


「やらせねーよ。嫉妬門」


嫉妬門はレヴィアタングリモワールを取り出して嫉妬門で相殺した。これが出来るのは結構大きいな。もし嫉妬門が発動していれば恋火と和狐はただでは済まなかったはずだ。


「へー。嫉妬門が使えるんだ。ということはレビィアタンを倒したんだね、彼女と戦えるなんて(ねた)ましい」


「戦いたかったら、戦えば良かったんじゃないのか?」


「それが出来ればとっくの昔にしているという話だな」


『『やぁあああー!』』


恋火と和狐を相手にしながら普通に会話しているよ。まだまだ相当余裕がありそうだな。するとレビィアタンと戦いたかったと話した首から衝撃の事実が語られる。


「お前たちがサタンとあんな取引をしたせいで戦えなくなったんでしょうが」


「仕方ないっしょ? ウロボロスドラゴンの力が欲しかったんだからさ」


サタンと魔王たちに手出ししないという条約の代わりにウロボロスドラゴンの力で取引をしたってところか。約束を破ればいいだけの話だが、誇り高いドラゴンが約束を破るとは思えないな。そして何故ウロボロスドラゴンの力を欲したのか理由も語られた。


「こいつの言う通りだ。創星龍神に勝つためには無限の力が必要不可欠なのだからしょうがあるまい」


「創星龍神に挑むつもりなのか?」


「ん? おかしなことを聞くな。一番強くなりたいと思うのは当然のことではないのか?」


それはまぁ、当然のことだね。俺もラーに挑んだ手前、アポカリプスドラゴンの気持ちはよく分かる。しかし自分たちの生みの親に挑むのはまた俺たちとは違った気持ちにはなるだろう。あまり踏み込むのはやめておこう。怠惰門の効果も切れたし、戦闘に集中しよう。


「そうだな。俺も当然だと思うよ!」


「残念」


「でした」


「「ドラゴンブレス!」」


恋火と和狐がドラゴンブレスでぶっ飛ばされる。それでもかなりのダメージは与えてくれた。ここで俺たちは接近戦を挑むと炎化が使用されて、俺たちは首に巻き付かれて、締め上げられる。しかしこれは力付くで脱出したが次々首の攻撃が来て、何度も食べられそうになったが筋力で何とかした。


「くく。どうする? 狐の二人のダメージはそこそこ効いたがお前たちの攻撃はそこまで効いていない。筋力は見事なものだが、倍化の効果ですぐに逆転するぞ」


完全に誘っているが倍化スキル持ちならアポカリプスドラゴンの言う事が一理ある。ここは誘いに乗るしかないな。


「竜化!」


「あぁ! そうだ! それでいい! ドラゴニュートだろうとドラゴンの姿で戦ってこそだ! お前たちの全力を俺たちに叩き込んで来い! 魔神と火竜、人間の英雄の力を持つ新たなるドラゴンよ!」


俺たちのドラゴンの姿を見たアポカリプスドラゴンはそういうと俺たちとアポカリプスドラゴンとの戦いは更に激化していくことになるのだった。

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