表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ドラゴニックマウンテン
1489/1718

#1393 フルングニルの槍と改造させた雷鼓

翌日、俺は昨日のドラゴニックマウンテンの話を海斗たちに報告した。


「お前でもそこまで苦戦したのかよ…」


「説明を聞く限りでも勝てる見込みが無さそうに聞こえるけど、クリアしたのよね?」


「本当にワンチャンスでな。今でもよく勝てたと思うよ」


「本当に凄いよね。タクト君。そのワンチャンスを引き寄せるだけでも凄いのに物にしちゃうのは本当に凄いと思うよ」


姫委員長からべた褒めされると流石に恥ずかしいな。


「あら? もしかして照れてるのかしら?」


「こんなに褒められることなんて滅多にないからな。少なくともゲームするまでは無かった」


「凄い人なのは分かっていたわよ? バイト頑張っているのは有名な話だったからね。ただ凄い人ほど話しかけ辛いって感じかしら?」


「うんうん」


姫委員長。そんなに必死に頷かれると俺の気持ち的に結構微妙な感じになるので、止めて貰いたい。とにかくゲームを通じて現実世界の俺まで生活に変化が生じたことは間違いない。今、考えてみると仮想世界の出来事が現実にまで影響を与えるって凄いことだよな。


勿論これはいい影響もあれば悪い影響もあるだろうけどね。少なくとも俺の悪い影響は剣を取ることになり、殺意を目覚めさせたのは悪い影響だろう。それが思えて感情をコントロールしている内は大丈夫なはずだ。


そんなことを思いながら、午前の授業が終わり、今日もみんなで俺の家で昼食を食べて、一緒にゲームにログインする。城で目覚めた俺はシルフィとアリナを起こすとサラ姫様の悲鳴が聞こえて、城が揺れる。


「サラ!? 大丈夫ですか!?」


「はぁ…はぁ…あ。しまった!? つい!? い、生きてるか? アーレイ?」


「ん…んぐ…」


「アーレイさんがサラ姫様に悪戯して、ぶっ飛ばせて壁にめり込んでいるみたいなの。お兄様」


なるほど。行かなくてよかった。俺もシルフィに悪戯したことあるし、アーレイの気持ちは分かるが相手が悪かったな。俺が先に食堂で待っていると手当を受けた重傷者がやって来た。頬には掌ではなく、パンチの後が残っている。


「はぁ…」


『お、お兄様』


『笑ったら、ダメだぞ。アリナ』


「む、無理なの! あはははは! ボロッボロなの!」


「お前の召喚獣! 躾がなってないぞ! タクト!」


俺が怒られるのか。確かに笑うのは良くないが元々の原因は自分が悪戯したからだろうが。そう思っていると好奇心旺盛なアリナが動く。


「因みにサラ姫様、アーレイさんに何させたの? 音だけじゃ分からなかったな」


「いや、それはだな」


「何言おうとしているの!? サラ!? 言わなくていいからな!」


「そ、そうだな。これは内緒だ」


内緒にさせると逆に相当やばいことをしたように思えてしまうのは俺だけかな?まぁ、変に捜索するのはやめよう。その内、俺にまでとばっちりがきそうだ。


ご飯を食べ終えるとホームに帰り、リリーたちにご飯を作る。そして今日の流れを説明する。まず午後の間に残りの星座の試練とエデン最後の世界に挑む。つまり今日でテューポーンとの約束であるゼウスへの挑戦権とロンギヌスの槍が手に入る予定だ。


そして夜にはドラゴニックマウンテンの続き。恐らく火属性と土属性の山に挑戦することになる。時間的にエデンが夜にずれ込む可能性もあるからその場合は火属性のみとなるだろう。その場合は恋火と和狐の最後の試練である空天狐の試練に挑むつもりだ。


それを聞いた二人は不安げな様子を見せた。そういう事ならスキル上げに時間を使うのもありだな。まぁ、全てはドラゴニックマウンテンの結果次第だ。臨機応変に行こう。


まずは気持ちが落ち着いたセチアの成長から実行する。


『セチアの成長が完了しました。透過、帰還、必中、天候操作、気流操作、大地操作、陽光、精霊管、譲渡、精霊障壁、地核、擬似精霊化を取得しました』

『慧眼が心眼に進化しました』

『狙撃が遠距離狙撃に進化しました』


一応成長を終えたセチアに声を掛けたがセチアの目にはもう二度とあんなへまはしないという強い意志が宿っていた。これならもう大丈夫だ。俺はセチアが覚えた新しいスキルである精霊管を見せて貰った。


これはセチアの手から伸びる目には見えない管で味方に繋げることで自分の生命力と魔力をその味方に流すことが出来るというスキルだ。譲渡スキルと似ているが流す量の調整が出来るのが最大のメリット。しかも回復の速さも結構ある。これなら倒せると思ったのに何故か敵の生命力が残ってしまうような不思議な現象を起こすことも可能だろう。弱点としては目には見えないが通常の斬撃で斬ることは可能だというところだ。セチアの話によると精霊眼はもちろん神瞳持ちもバレてしまうらしいからどう使うかだね。


そしてセチアの切り札で登場したのが擬似精霊化。一時的にセチアを精霊状態にする切り札だ。セチアの進化ルートだとアルブヘイムに行き、強化してしまうと精霊化スキルに進化する可能性が極めて高い。何故ならルークのエルフが擬似精霊化を覚えたからだ。恐らくルークのエルフが今のセチアと同じレベルに到達すると進化するスキルなんだろう。


これでセチアの成長の確認は終わり。全体的にサポートよりの成長だったね。ここからは完成した武器タイムだ。まずはヘーパイストスが改造してくれた雷電帝竜の雷鼓から見て見よう。


雷電帝竜の雷鼓改:レア度10 太鼓 品質S-

重さ:20 耐久値:1000 攻撃力:850

効果:鼓舞、指揮、竜気、回転激突、気流支配、電磁支配、超充電、避雷針、雷光刃、黒雷、氷雷、火山雷、雷轟、雷霆、空圧弾、拡散光線、荷電光線、暴旋風、爆風波、雷波動、風竜解放、疾翔龍王の加護

竜の紋様が描かれている雷鼓。手で叩くと雷が発生する太鼓で背中に取り付けることで使用される。太鼓を電磁支配で操ることが可能で太鼓の側面に刃を発生させることで近接攻撃も行うことが出来る。風魔軍竜の竜石を分けて太鼓一つずつに取り付ける事で風竜の力が加わり、雷属性の力も強化させている。


間違いなく強くなったね。強力なスキルも増えてかなり使いやすさが増した。早速アリナが装備するとリリーたちにめっちゃ自慢しているとアリナが俺にお願いして来た。


「装備のテストがしたの。お兄様」


「そうだな。それじゃあ、練習相手を出すか」


「「「「ダメ―!」」」」


リリーたちが猛反対してきた。何事だ?こんなことは今までなかったから驚きだ。しかしこれにはアリナの思惑が隠されていた。


「リリーたちのレベルを超えようとしてもダメだよ! アリナちゃん!」


「チッ…バレたの」


「アリナ? 腹黒になっているぞ」


「そんなことはないの。アリナは可愛いアリナのままなの。お兄様」


怖い怖い。まぁ、おちょくっているのとリリーたちのレベルを超えようとしたことは間違いないだろう。ここはリリーたちの顔を立てておこう。こういうことも大切だ。そしてここで大切なことをもう一つ聞く事になる。


「リリーたちの武器も夜には完成する予定です」


「凄い武器になるよ! 鍛冶している間、ずっと怖いぐらい強い武器になると思う!」


「そうなのか?」


「タクトさんが使っている無限属性の聖剣とは力の源流が別物ですからね。もう神への敵意がバリバリで冷や汗をかきながら鍛冶してますよ」


いつも苦労掛けてごめんなさい。俺からは頑張ってくれとしか言えないよ。一応聞いたがユウェルには寧ろ好意的な反応をしていたらしいので、リリーたちが使う分には問題はないらしい。ウロボロスドラゴンの結晶だからな。そこは大丈夫なんだろう。


安心したところで次にユウェルが作ったフルングニルの槍を見て見よう。


フルングニルの槍:レア度10 槍 品質S+

重さ:50 耐久値:11000 攻撃力:4000

効果:神殺し、不死殺し、神気、英気、堅固、万物破壊、万物貫通、採掘、激痛、回転激突、土移動、流星群、彗星、星震、石礫、石波動、大地支配、荷重支配、地割れ、加護破壊、神の加護、巨人の加護

オリハルコンとアダマントの合金とフルングニルの角で作られた槍。槍の刃は回転する仕組みとなっており、地面を掘って移動することが出来る。英雄神でも苦しめ怯ませるほどの激痛の効果を持っている。


強いんだけど、そこまでの強さにはならなかったな。これについてはユウェルが説明してくれた。フルングニルの角とオリハルコンが相性悪かったらしい。まぁ、敵対者同士だから無理もないだろう。しかし他の素材を使うにしても微妙だったらしく、この性能で妥協したとのことだ。ユウェルは結構悔しそうな顔をしている。もっといい武器を作れると思っているのに妥協しないといけなかったことが悔しいんだろう。すっかり鍛冶師だな。俺はそんなユウェルを誇りに思うよ。


そんなユウェルは予定通り疾翔龍王の龍神石を使ったアリナの刀を依頼した。リベンジの気持ちでユウェルは燃えている。期待できそうだな。


最後に和狐たちが一緒になって、アイアース・アスピスを持ってきた。


アイアース・アスピス:レア度10 大盾 品質S+

重さ:300 耐久値:12500 防御力:13500 

効果:竜気、神気、威圧、強行、先制、反転、紅炎、灰燼、英気、英雄障壁、黄金障壁、多重障壁、絶対防御、灼熱装甲、竜鱗装甲、堅固、大気壁、溶岩壁、金属壁、大海壁、魔霧、石化の魔眼、放射熱線、石化光線、死滅光線、天候支配、炎熱支配、大地支配、溶波動、海波動、冥波動、熱波、干害、洪水、津波、感染症、物理耐性、魔法耐性、衝撃無効、透過無効、環境無効、破壊無効、伝説解放、魔素解放、破壊の加護、地竜の加護、海竜の加護、巨人の加護、王の加護、大地母神の加護、世界の加護、ロキの加護

英雄大アイアースが使っていたタワーシールド。青銅の盾にゴルゴーンの首が埋め込まれ、その上に守護金竜の竜鱗とスルトの皮、悪巨人王の皮、世界海竜の皮と2枚の牛革を張った盾で動く壁、要塞とまで(たと)えられた伝説の盾。どんな武器でも破壊することが叶わなかったとされている。


ず、ずいぶん重くなったな。素材が素材なだけにしょうがないか。俺はクリュスに聞く。


「フルングニルの槍と合わせて、重さは結構ギリギリだが、大丈夫そうか?」


「使えなくもないけど流石に神盾イージスがメインで使って、やば過ぎる攻撃にはアイアース・アスピスを出す形になると思うわ」


「そうなるよな」


盾の防御力ではアイギスを超えてしまっている。やはり使っている素材がやば過ぎるのが原因なわけだが、これでまだ二つの皮の強化を残しているんだから恐ろしすぎるよ。


最後に依頼をする。俺が和狐たちにお願いするのは疾翔龍王の鱗とテューポーンの鱗を使った防具だ。これを使うのはもちろんゼウスである。どこまで通用するか分からないがこのゲームでも最強の風属性のドラゴンとゼウスの天敵であるテューポーンの力が宿った防具だ。これでゼウスに対抗出来なかったら、正直話にならないだろう。


ここで和狐たちからテューポーンの鱗が足りない話が出てきて、今日の聖杯分を交渉にして素材を貰うことにした。これはみんなが来てからの交渉だね。


ここからはみんなのご褒美タイムだ。ギルドに向かうと昨日注文した装備とリリーたちの私服が用意させていた。まずは防具から確認だ。


蒼帝の鎧:レア度10 防具 品質S+

重さ:60 耐久値:1800 防御力:1000 

効果:ドラゴンの魔力アップ(究)、竜気、星気、神気、竜鱗装甲、烈日、後光、陽光、全滑走、黄金障壁、熱無効、寒無効、環境無効、聖竜の加護、太陽の加護、神の加護

サファイアブルーが特徴的な神秘的な竜の鎧。内側にはゴッドウールが使用させていることから熱と寒さ、環境の変化にかなり強い鎧となっている。


水のドラゴニックマウンテンにはこの装備を使う事にしよう。最後にリリーたちの私服を見るとサンタ服に冬服らしいコートやマフラー、カーディガンに加えて、チェックのスカートなどが用意させていた。


「結構いろんな服を用意してくれましたね」


「リリーちゃんたちも女の子ですからね。色々な服でおしゃれして欲しいってミュウさんが言ってましたよ」


ミュウさんには頭が上がらないよ。リリーたちは色々な組み合わせをして楽しそうにしているからね。俺も気にはしていたつもりだけど、やっぱり配慮が足りてなかったな。


「タクトさん? どうしてパジャマのフードに動物の耳がある奴しかないんですか?」


「イオン、タクトの趣味よ。聞いちゃダメじゃない」


違います!ミュウさんの趣味です!しかし敢えて言おう。ミュウさん、グッジョブ。普通にみんな似合ってます。


「タクト! このマフラーの使い方が分からないよ!」


「あぁ。これはな…こうして…あれ? 滅茶苦茶長いな」


「これはですね…こう使うんですよ」


俺とリリーにマフラーが巻かれるとドヤ顔で言われる。


「これが伝説のマフラーの恋人巻きって奴です」


なるほど。それでマフラーが異常に長かったわけか。


「「「「私もやる!」」」」


「だ、ダメだよ! これはリリーが見つけたんだよ!」


いつも通りごちゃごちゃになる俺たちである。ミュウさんは完全に狙って用意したな。とにかく俺は全部のお金を支払った。リリーたちのホクホク顔を見るといい買い物したと思うよ。それじゃあ、ここからは気持ちを切り替えて、星座のクエストの続きから始めるとしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ