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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ドラゴニックマウンテン
1480/1718

#1384 風竜と雷竜の住処

俺たちがドラゴンたちと戦いながら進んでいるとイクスが反応する。


「上空、雲の中に高魔力体を二体観測。新手です。マスター」


イクスが警告すると俺たちに強烈な耳鳴りが発生し、視界がぼやける。


「気圧操作なの!」


アリナが気圧を調整すると耳鳴りが収まる。気圧を低下させることで耳鳴りと三半規管にダメージを与えて来たのか。そして動かない俺たちに向かって、無数の雷と二つの竜巻が空から襲い掛かって来た。


俺たちがそれを躱すと空から二体のドラゴンが姿を見せた。


暴風帝竜ハリケーンカイザードラゴンLv82

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


雷電帝竜ライトニングカイザードラゴンLv82

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


ハリケーンカイザードラゴンは四足歩行の西洋竜で四つの翼が扇風機のようになっているドラゴンでライトニングカイザードラゴンは雷神が持つ雷鼓を装備している二足歩行の西洋竜だ。


『おい。逃がしてんじゃねーよ。雑魚が』


『ここは気圧の変化にすぐに反応したあの風のドラゴニュートを褒めるところですよ。それに攻撃を躱されたのはあなた自身の責任です』


『け…あのライオンが俺様の雷の邪魔をしたせいだよ。むかつくぜ』


『それなら早めに倒すとしましょうか。我々の領域に人間がいるのは実に腹立たしいですから』


ライトニングカイザードラゴンは喧嘩腰でハリケーンカイザードラゴンは冷静なタイプのようだが、結論は同じらしい。


「来るぞ!」


『「超低周波!」』


『雷光!』


「ガウ! ガァ!」


ハリケーンカイザードラゴンが扇風機のような羽を動かすと超低周波が発生し、アリナは相殺を試みる。すると雷光の速度で竜爪をライトニングカイザードラゴンが振るってくるとゲイルが身体で止めると爪で反撃する。しかしこれは回避された。


「ヒクス!」


「ピィ!」


「マスター! 側面から新手です! ジェノサイドユニット!」


俺たちが追撃に動こうとすると側面から新手の四匹のドラゴンの奇襲を受けた。イクスがフォローに回ってくれたが敵が俺たちを通り過ぎると俺たちは身体中が斬撃を受けると空振で吹っ飛ばされる。ここで俺は敵を視認する。


ソニックソードワイバーンLv73

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


頭から剣が生えた翼まで剣になっているワイバーンだ。今のは神鎌鼬と多乱刃か。


『おい! 俺様の獲物に何勝手に手を出しているんだよ! 殺すぞ! お前ら!』


『やれやれ…久々に私たちの領域に入って来た敵を見て、みな興奮しているようですね…あなたたちも運が悪い』


「運が悪いのはそっちなの」


アリナとゲイルが二匹を抑えてくれる間にソニックソードワイバーンが俺たちに向かって来る。


「まずはお前たちから倒させて貰おうか。イクス、蒼穹。合わせてくれ」


「イエス、マスター」


俺がヒクスと迎え撃つとソニックソードワイバーンのドラゴンウイングと旭光近衛が激突すると剣の翼が真っ二つになる。それを残りの三匹も同じ結果に終わると追撃が発生し、イクスが四匹のソニックソードワイバーンをジェノサイドユニットで串刺しにすると蒼穹が雷轟を浴びせるとイクスはジェノサイドユニットの剣を抜くとそのまま斬り刻んでソニックソードワイバーンたちは倒される。


『なるほど…強いですね』


『面白くなってきたんじゃねーの? 俺とも戦えよ!』


ゲイルと激突していたライトニングカイザードラゴンがドラゴンテイルでゲイルを吹っ飛ばすとライトニングカイザードラゴンが俺に襲い掛かって来た。


「は!」


『はっはー!』


『「雷光!」』


俺とヒクスがライトニングカイザードラゴンと雷光で移動しながら竜爪と旭光近衛が激突する。お互いに笑みを浮かべながら何度も激突するとそこにゲイルが参戦した。


『数で俺様に勝てると思うな! 雷光刃! 回転激突!』


全ての雷鼓に雷光刃に発生すると高速回転して、俺たちに襲い掛かって来た。どうやら電磁支配で操れるらしい。かと言って俺たちの電磁支配で操作権を奪えるまでは行かない。出来ても動きを鈍らせるぐらいだ。それでもありがたいけどね。


その頃、ハリケーンカイザードラゴンは蒼穹のドラゴンブレスとイクスの神波動を躱すとアリナのフェンリルレイピアで突こうしたがハリケーンカイザードラゴンが羽ばたくと爆風波でアリナは吹っ飛ばされる。


『羽投擲!』


「暴風壁なの!」


『風で私に勝てると思ってますか? 気流支配! っ!』


「超電磁! フラガラッハ!」


風が吹き飛ばされるとそこから超電磁を帯びたフラガラッハを構えたアリナの姿が映ると放たれる。それをハリケーンカイザードラゴンが回避に動いてくれた。ここでフラガラッハの自動追尾でハリケーンカイザードラゴンに炸裂する。その隙をイクスは逃さない。


「エネルギーバスターキャノン、発射!」


『くぅううう!』


「シャー!」


『ぐぅううう…神鎌鼬!』


イクスはチャージ時間が短いエネルギーバスターキャノンで扇風機の羽を撃ち抜いて破壊する。ハリケーンカイザードラゴンの特徴の破壊を優先したイクスの判断は見事なものだ。そして蒼穹の宝玉から雷がハリケーンカイザードラゴンに襲い掛かる。これに対してハリケーンカイザードラゴンは羽ばたくと神鎌鼬で宝玉を切断して破壊する。


そこにアリナと蒼穹のドラゴンブレスが放たれたとハリケーンカイザードラゴンは霊化でこれを回避して羽を復活させた。


『旋風刃!』


扇風機の羽から斬撃の竜巻がアリナたちに襲い掛かる。


「チャージしますので、お願い出来ますか?」


「任せるの! 旋風刃!」


「シャー!」


アリナの旋風刃と蒼穹の暴旋風がハリケーンカイザードラゴンの風と激突する。結果はハリケーンカイザードラゴンが押しているがアリナと蒼穹も粘っている。するとハリケーンカイザードラゴンは不自然な風の流れを感じ取る。


『これは不味い!』


「グラビティキャノン、発射します!」


重力の弾が空気を吸い寄せた結果、気流が乱れていたのだ。イクスのグラビティキャノンはハリケーンカイザードラゴンの竜巻を吸い込みながらハリケーンカイザードラゴンに迫る。逃げようとしたハリケーンカイザードラゴンにだが、足が次元アンカーで拘束させる。


『舐められたものですね! はぁあああ! ドラゴンノヴァ!』


逃げられないハリケーンカイザードラゴンはグラビティキャノンを手で受け止めるとドラゴンノヴァでハリケーンカイザードラゴンの周囲が大爆発する。


姿が見えるとハリケーンカイザードラゴンのところどころボロボロの状態で辛うじて耐えたようだ。しかしこれでチェックメイトだ。蒼穹が霊化でハリケーンカイザードラゴンの巻き付くように現れると身体で縛り上げる。


『この! 蒼帝などに私が負ける事などあってはいけない!』


「あなたは蒼穹に負けたんじゃない。アリナたちに負けたの!」


最後はアリナとイクスに斬り刻まれて、ハリケーンカイザードラゴンは撃沈する。一方俺たちのほうも激闘中。


『「覇撃! 王撃!」』


『はっはー! いいぜ! いいぜ! お前のような狂ってる人間なら大歓迎だぜ!』


「俺も真っ向勝負なら受けて立ってやるよ! なぁ! ヒクス!」


「ピィ!」


ヒクスも溶断で俺の補助をしてくれている。それにしても雷鼓がうざい。雷光刃だけじゃなくてちゃんと雷も放ってくる。ゲイルが対処に回ってくれているが破壊した雷鼓は元に戻している。雷が俺たちに力を与えることも気が付いてからしっかり対処しているし、やっぱり名持は賢い。


「飛梅!」


『おっと…そんな攻撃が当たるかよ!』


「ガァアア!」


斬撃を飛ばしたが躱されたところにヒクスが突撃したが躱される。しかしゲイルの突撃には躱しきれず、ゲイルに噛みつかれる。


「グゥウウ!」


『てめぇええ! 放しやがれ! ドラゴンノヴァ!』


ライトニングカイザードラゴンがドラゴンノヴァを使用したのに対してゲイルは烈日で対抗し、お互いに吹き飛ぶ結果となった。ゲイルの覚悟、無駄にはしない!


「超連携!」


「ピィ―!」


『は…はっはー! 荷電爪! 超電磁! 電子分解! ドラゴンクロー!』


「『おぉおおおおお!』」


お互いにぶつかりあり、雷が空を覆う中、旭光近衛がライトニングカイザードラゴンの爪を斬り裂く、そのまま右腕を真っ二つにする。すると後ろに回った俺たちにドラゴンテイルでぶっ飛ばしてきた。


「超連携!」


『いいぜ! いいぜ! どんどん来いよ! ドラゴンダイブ!』


「『おぉおおおおお!』」


今度は左手だけで体当たりをして来た。結果はヒクスとの超連携でライトニングカイザードラゴンをぶち抜いて終わる。両者ともに筋力と防御力の無さが勝負を決めた感じがするな。


俺が解体しようとソニックソードワイバーンの群れがやって来た。


「マスター、解体を」


「ここは任せるの」


「頼む」


イクスたちがフォローしてくれて解体に成功して、回復しようとしたがソニックソードワイバーンたちの妨害を受ける。本当にうざいが数を減らしてから回復して、俺たちは更に先に進むと山の中に村を見つけた。


「アリナ!」


「まさかあそこが…風のドラゴニュートの村なの?」


「間違いないだろう。ん? 大丈夫か?」


「だ、大丈夫なの! ただ…急に緊張してきたの…」


アリナがここまで取り乱すのは珍しい。それだけ故郷というのは重い物なのかもしれない。


「大丈夫だ。一緒に行くからさ」


「うん…」


アリナは俺の手を取ると一緒に村に降りるのだった。

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