#1374 牡牛座の試練③
最後の部屋はかなり広い部屋だった。俺たちが部屋に入ると部屋の上に台風のような雲の発生し、その雲の中から星空のような体に黄金の角を持つ巨牛が現れた。
グガランナLv80
召喚モンスター 討伐対象 アクティブ
ハロウィンイベントの時にも言ったがグガランナがアステリオスの進化先でミノタウロス系の最終進化だ。メソポタミア神話では天の牡牛と同一視されている。また天空の神であり、星の神で最高神であるアヌの牛という説がある。少なくともこのゲームではこの二つの話がベースとなっている召喚獣だ。
原初の加護を持ち、星と風、雷のスキルを使って来る。かなりの強敵だが、ミョルニルの力を試すには最高の相手だ。
「気を付けるのはこれくらいかな? 最後に一つだけ伝えておくか」
「何?」
「ギルガメシュはこいつに勝っている。親友と一緒にだけどね。その上で聞くけど、一人で大丈夫か?」
「大丈夫! 任せて! タクト!」
リリーの目付きが完全に変わった。ギルガメシュは俺たちがまだ勝っていない数少ない相手だ。その相手に勝つためにもグガランナには負けらない。
リリーがミョルニルを構えて、戦闘態勢になるとグガランナが雄叫びを上げて、戦闘開始の合図となった。
「やあああー!」
「モオオオー!」
最初は真っ向勝負だ。なんともリリーらしい。さて、この勝負はどうなるかな?
「モォオオオー!」
「ミョルニルに雷は効かないよ! 超充電! 怪力! やあああああ!」
「モォ!? モオオオオ!」
「んん~! でやあああああー!」
グガランナは電弧放電を使ったがこれはミョルニルに力を与える結果となり、更にリリーまで雷が宿る。トールの加護の力は英気を宿す者の筋力を増加させ、更に雷スキルを受ける度に更なる筋力アップをさせる。完全に筋力アップにスキルだ。
それでもリリーが一度は押したがグガランナは全体重を掛けてリリーを押し返したが最後はリリーのパワーが勝った。ミョルニルのパワーが強化が無ければ負けてたな。
「これがミョルニル…」
「ブルル…モォオオオー!」
「んん! もう一回やる? いいよ!」
二人が再び激突する。またも接戦になるが一度力の差が決まった勝負だ。もう一度やっても当然リリーが勝つ。しかし吹っ飛ばされるとグガランナを流星群を発動して来た。しかも超電磁が流星群に発動する。これを見たリリーは迎え撃つつもりらしい。
「超電磁! いっくよー! や!」
リリーがレールガンの流星群の一発をミョルニルで叩くとグガランナに流星群のレールガンが直撃する。しかもリリーは連続で撃ちまくり、次々グガランナに炸裂する。しかし全部は無理で一部のレールガンの流星群がリリーに決まる。
「いったー…ちょっとミスしちゃった~…あ」
「モォオオオー!」
グガランナが捨て身の一撃を発動させるとリリーに向かって突進して来た。それを見たリリーは急いで態勢を整えて、ミョルニルを構える。
「怪力! 超電磁! 電子分解! いっくよー! ローリングクラッシュ! 巨大化!」
リリーが回転するとグガランナの突撃に合わせてミョルニルを巨大化させると遠心力が加わった強烈な巨大なハンマーの一撃がグガランナの側面に炸裂すると突撃がリリーの側面を通る。あの一撃でぶっ飛ばずと突撃のコースを横に逸らすだけに留まるか。流石に強い。
リリーも完全にぶっ飛ばすつもりで放った一撃がそんな結果となり、驚いているが顔がすぐに切り替わる。まだ戦闘は終わっていない。リリーの真上から神撃が落ちて来るとリリーはこれを躱し、正面から放たれ、ゴッドブレスも躱す。
グガランナは相当きつそうだな。本来なら突進で負けるような召喚獣じゃない。その上、雷スキルも封じられたとなると厳しいのは当然だ。ここでグガランナは翼を展開すると羽投擲で攻撃する。これに対してリリーが躱すとグガランナは星雨を使う。これもリリーは逃げの一手だ。
これを見たグガランナはハンマーに弱点に気が付く。ハンマーは小さいと防御には使えず、大きすぎると防御には使えるが攻撃に転じると隙だらけになる。その為、小さく多数の攻撃を放つスキルには弱かった。
更にグガランナは動き回りながら拡散光線で攻撃してくる。リリーはそれを躱して距離を詰めようとしたが普通の速度では追い付けず、スキルを使うと暴風壁に阻まれる。これで速度の差も露呈した。
しかしリリーの目は死んでいない。いや、必死に耐えながらもしっかりグガランナに意識を集中している。リリーにとって、スピードで翻弄されるのはイオンと出会ってからずっと付きまとって来たことだ。
「くうぅううう! やぁあああー!」
リリーが勝負に出た。光線を浴びながら強引に距離を詰める。それを見たグガランナは姿が光となって消えるとリリーの真上から突進して来た。リリーの生命力の削りを見て、倒せると判断したみたいだな。
「モォオオー! モォオオー!」
リリーが突撃を受けるとグガランナは何度も何度も突撃してくる。そんな状況化でリリーは地面に立ちながらグガランナの突進をミョルニルで受け止めて耐えていた。
「モォオオオオオー!」
中々倒れないリリーを見たグガランナが力を溜めて突撃してくる。所詮は獣だな。この勝機をリリーは逃さない。
「光化!」
リリーが消えるとグガランナは地面に頭から激突する。予想していない手ごたえに急いで顔を上げると左右を確認する。すると影を見つけて上を見ると巨大化したミョルニルを振りかぶっているリリーの姿が映る。
「いっくよー! 雷鎚ミョルニル! 神鎚解放!」
雷鎚ミョルニル(神鎚解放):レア度10 鎚 品質S+
重さ:50 耐久値:14000 攻撃力:8000
効果:神鎚技【フルングニルクラッシャー】、神殺し、魔神殺し、巨人殺し、鼓舞、神気、英気、怪力、万物破壊、武器破壊、領域破壊、後光、荷重支配、電磁支配、天候支配、重力支配、無限のルーン、自動攻撃、轟爆、戦闘高揚、肉体活性、衝撃放射、超充電、超電磁、電子分解、電弧放電、神雷、火山雷、雷光、電磁場、電磁柵、神波動、雷波動、大雷轟、大雷霆、荷電球、次元震、神撃、帰還、雷化、巨大化、起死回生、奇跡、神威解放、防御無効、耐性無効、加護無効、天変地異、破壊の加護、トールの加護
雷神トールが持つ最強の武器。巨人殺しに特化しており、圧倒的な破壊力を誇っている。大きさと重さを自在に変えることが出来る能力があり、また投げると敵を倒すまで永遠に狙い続ける能力がある。
「神鎚技! フルングニルクラッシャー!」
「モォオオオオオー!」
グガランナは神障壁と黄金障壁を展開するがミョルニルの一撃が重く、障壁がぶっ壊されると黄金の角を真っ赤に染めるとミョルニルの一撃と激突する。その結果、グガランナの黄金の角が砕けるとグガランナの頭にミョルニルの一撃が決まる。
ミョルニルの必殺技であるフルングニルクラッシャーは硬い物はなんでも破壊する技だ。これにより、防具から武器、障壁、角や頭まで破壊出来る。
「轟爆! 衝撃放射!」
潰したグガランナに爆音が発生し、吹っ飛ぶと更に衝撃放射で衝撃の追撃が発生する。ここでグガランナの体が光となって、消えると再び光が集まり、蘇生する。奇跡の効果だ。
「モォオオオー!」
「むぅ! 天変地異!」
奇跡を使う事になったグガランナは怒り心頭だ。その結果、二人の天変地異が激突する。これはお互いにぶっ飛ぶ結果となった。そしてここでグガランナは逆鱗を発動されるとリリーに向かって突撃する。
「やぁあああ! あ…」
リリーはミョルニルを投げるとグガランナは回転しているミョルニルを角で上に打ち上げた。そしてリリーはぶっ飛ばされると壁に押し付けられると何度も体当たりを受ける。するとここでミョルニルがグガランナを自動で攻撃するが頭に血が登ったグガランナが気に掛けることもなく、リリーは倒されてしまう。
しかしリリーも奇跡で復活するとミョルニルを手元に戻した。
「モォオオオー!」
「逆鱗! 神鎚技! フルングニルクラッシャー!」
再びグガランナの突撃とミョルニルの一撃が激突する。逆鱗状態でのぶつかり合いで状況はさっきと同じ。これなら確実にリリーが勝つ。
「いっけぇえええーーー!」
ミョルニルの一撃が勝つと再び追撃が発生する。そしてグガランナは倒された。
『おめでとうございます。牡牛座の試練をクリアしました』
『称号『牡牛座の試練の攻略者』を獲得しました』
称号『牡牛座の試練の攻略者』
効果:オリュンポス山の試練に挑戦できる、雷耐性
牡牛座の試練をクリアした者に贈られる称号。
リリーが攻撃されている間に決まっていたミョルニルの自動攻撃が結構なダメージだったみたいだ。いや、不屈まで使用して耐え続けたリリーの勝ちというべきかな。
「やった…つっかれた~…」
リリーが大の字で倒れ込む。今のリリーをここまで追い詰めたグガランナは流石最高神の牛と言うべきだな。さて、解体しよう。
天空牛の宝珠:レア度10 重要アイテム 品質S
天の牡牛に進化させるために必要な素材。
ほい。これはコゼットに売ろう。アステリオスを召喚していたから即進化できるはずだ。
「お疲れ様」
「…」
リリーから無言の期待の眼差し攻撃が飛んできた。
「ふ…ほら。帰るぞ」
「うん! えへへ~」
俺がリリーを背負うとリリーはご満悦だ。俺はリリーをホームに届けると次の試練に挑む。次は火山島で発見された牡羊座の試練だ。これは経験値がかなり美味しいらしいので、絶対に挑まないといけない試練となっている。そんなわけで気合いを入れて攻略するとしよう。




