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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ドラゴニックマウンテン
1467/1718

#1371 水瓶座の試練②

四階は神殿のような部屋で中央に水瓶を持つ美少年がいた。


ガニュメーデースLv75

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


ここで水瓶座と最も関わりが深い人間が来るのか。神と判断するかは結構微妙なところがある。というのも神話ではガニュメーデースはゼウスがあまりの美少年なガニュメーデースを見つけて誘拐したことからガニュメーデースの神話が始まる。ゼウスにどんな意図があったかは分からないが今まで神に給仕していた女神ヘーベーがヘラクレスの妻になったことで給仕役がいなくなった。この結果、ガニュメーデースが代わりの給仕役となり、永遠の命をゼウスから与えられたという神話だ。


この時に神となったと判断するか人間が不死になったと判断するかの違いだね。確かに言えることは神の仲間入りをしたことは間違いない。


「ぼ、僕が相手だ!」


滅茶苦茶緊張してますよ。ただレベルが高いし、油断も手加減もするわけにはいかない。ちょっとの時間ロスが致命傷になりかねない状況なのだ。


「そうか…なら君の相手はミールに任せよう」


「はい。承りました」


「ま、負けないぞ!」


戦闘が始まるとガニュメーデースが最初に仕掛けて来た。


「大津波!」


ガニュメーデースが持つ水瓶から大量の水が発生し、それが巨大な津波となってミールに襲い掛かって来る。水のフィールドでも波の勢いは発生する。しかも部屋が狭すぎて前方方向の全体攻撃のような攻撃だ。


その攻撃を見たミールは笑みを浮かべてノーガードで大津波を受けた。


「や、やった! 見たか! 僕だって、頑張れば強いんだ!」


「へぇ…言ったな?」


「へ?」


「強いなら手加減する必要はないぞ。ミール」


大津波を受けて壁に激突したミールが起き上がる。ミールの生命力がどんどん回復している。そしてそのミールの手には神槍グングニルがあった。


「な!? なんだ!? あの槍!? ポセイドン様のトリアイナと同等の怖さを感じる!?」


可哀想に…神槍グングニルのヤバさを同格の武器と比較することでしか分からないんだ。放たれる神の気とか尋常じゃないんだけどね。まぁ、給仕役だからしょうがないところだな。


「はい。お父様」


「く、来るな! 大海波動!」


またノーガードでミールは受けた。そしてすぐにダメージを回復する。


「ひぃ!? く、来るな! 激流! 流動!」


水瓶から凄まじい流れの水が発生し、流動スキルで操ることでまるで海流が鞭のように動く。その結果、ミールは連続でダメージを受けるがそのダメージが次の攻撃までに回復してしまっている。


「これで終わりですか?」


「な…な…」


「では次は私の番ですね。植物召喚! 水樹! ホウセンカ!」


部屋の中央に水樹が生えるとミールは部屋中にホウセンカを召喚していく。これはスキル上げだな。そのスキル上げの結果、ガニュメーデースはあちこちから銃撃を受ける。


「くぅ…でも僕は死なない! そんな草ぐらい流して引っこ抜いてやる! 海流支配!」


海流に流されて、ホウセンカは地面から抜かれてしまう。ただ水樹から放たれる水が妨害して思うように話は進まない。


「くそ! この! この! こうなったら、流星群!」


ガニュメーデースが手を上に向けると流星群を降らせてきた。ここで初めて水瓶を使わなかったな。流星群はホウセンカに降り注ぎ、壊滅させる。しかもミールにも降って来たがミールは立ち上がるとまた回復する。


「この化け物め! これならどうだ! 水爆!」


水瓶から青色の球体が放たれる。これもミールはノーガードで受けると大爆発し、吹っ飛ばされる。しかしミールは起き上がるとまた回復していく。


「水爆でも…こうなったら、僕の最強の技で決めてやる!」


天井に魔方陣が描かれる。


「宇宙魔法! ガニメデ!」


青い星が魔方陣から出現し、落下してくる。ガニメデはガニュメーデースのラテン語読みで木星の衛星として有名な名前だ。この衛星はかなり有名でその理由が衛星で唯一の磁場が確認され、更に月と同様に公転までしていることが判明している。


しかも地球以上の水を持ち、酸素がある大気まである可能性がある。水が空気があるなら未知の生命が誕生している可能性まで出て来る。だからこそ大注目されているわけだ。


そんな名前の宇宙魔法は水属性の惑星スキルのような魔法になっているみたいだな。これをミールはノーガードで受けるとミールはガニメデに潰されて、落下の衝撃波で部屋全体が吹っ飛ぶ。


「や、やった! 直撃だ! これならもう立てな」


「今のは痛かったですね。完治するまで少し時間がかかりそうです」


「…」


ガニュメーデースの顔が絶望に染まった。連発出来ればミールを倒せる可能性が生じたが詠唱時間の間に回復もするからどれだけ打てばミールを倒すことが出来るか謎だ。


「し、神撃!」


ガニュメーデースの水瓶から光が発生し、ミールに神撃が直撃する。しかしミールは倒れない。みるみるうちに生命力を回復していく。最初からこの勝負は完全に詰んでいたな。まぁ、最強クラスの武器なら無双はするだろう。


「そろそろ終わりにしましょうか」


「ぼ、僕は殺せない! 殺せないぞ! 僕はゼウスから永遠の命を」


「えい」


ミールがガニュメーデースに向けて神槍グングニルを投げるとあっさりガニュメーデースの胸を貫く。


「ごふ!? …え? な…んで?」


「神槍グングニルには勝利の加護と加護破壊があります。あなたの不死も神の加護も神槍グングニルの前では意味を成しません。対戦してくださり、ありがとうございました。神槍グングニルの力を確認できて良かったです」


ガニュメーデースが倒れ込むとインフォが来る。


『特殊クエスト『水瓶座の試練』の四階をクリアしました』


ミールがやって来る。


「すみません。時間を結構使ってしまいました」


「スキルアップとグングニルの強さを確認したかったんだろ? 謝る必要なんてないよ。それよりも使って見てどうだった?」


「やばいですね…正直相手の人に同情してしまう程でした。ただ今回のような戦闘はしないようにしようと思います。攻撃が当たると何が起きるか分かりませんから」


「うん。ちゃんと分析出来てて偉い偉い」


これならグングニルを使いこなせるだろう。さて、解体しよう。手に入ったのはネクタル。ネクタルを神に給仕する人だからな。ただ水瓶が手に入らないんだ。完全に手に入るつもりでいたよ。


次が水瓶座の最後の試練だ。フィールドは海底となった。敵がどこにいるか分からない。そう思っていると地震が発生し、海底から手が現れると女巨人が現れる。


グラLv80

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


メソポタミア神話の女神がラストか。確か癒しの神で水瓶座の原型となった説がある女神様だったかな?説というのはグラという名前が使われているだけでグラ神を示しているのか分からないのだ。ただメソポタミアの星図には巨人の姿で描かれていることだけは確実に言える。


このゲームではその外カールのヘアースタイルの巨人で俺から見て左だけ肩を出している青色のワンピースを着ている。このワンピースが鳥の羽のように見える。武器は手に持っている水瓶なんだろうな。


「頼むぞ。リアン」


「はい!」


一応リアンに注意事項を伝えて置く。


「厄災スキルに病気の状態異常ですか?」


「あぁ…癒しの神や医療の神は病気とかが発生しないと信仰が成り立たない神なんだ。怪我とか自然治癒するなら神様に祈る必要なんてないだろう? でも自力では治せない病気になると自分の力ではどうすることも出来ないから神様に祈るようになる」


「なるほど~。あ! 分かってますよ! 注意すればいいんですよね?」


「まぁ、そういうことだな」


分かって無さそうだが、必要なことは伝わっているからいいだろう。クリュスを召喚するか悩むところだが、ここはトリアイナを持ったリアンを信じよう。


リアンがトリアイナを構えて戦闘態勢になると戦闘が始まる。


「アァアアアー!」


「えぇ!? 危ない…」


グラはいきなり水瓶を片手に持つと水瓶をリアンに目掛けて叩きつけて来た。水瓶を大切に扱えよ。普通の水瓶なら一発で木端微塵だったぞ。流石に驚いた攻撃だったが上に躱したリアンはトリアイナを構え直して突撃する。


この攻撃が命中するが次の瞬間、トリアイナが沈殿の効果で沈み込むと抜けなくなる。


「え!? そんな!? 抜けない!?」


「アァアアアー!」


「く…きゃあああああ~!?」


リアンにしっかり足を踏み込んだゴッドクラッシャーが直撃する。


「強い…いえ…上手い」


ヨトゥンたちの戦闘で巨人の強引な戦闘に慣れてしまっていた。ただグラは女神だ。やはり戦闘の質がまるで違う。これをリアンも認識しているとグラは追撃をして来た。リアンはグラの踏みつけ攻撃を躱すと続く水瓶で殴りつけて来る攻撃も躱す。


しかし次の瞬間、水瓶から大海波動が放たれて、これをリアンは受けながら耐える。そこに更に水瓶で追撃してくる。これを避けると水瓶から激流が流れて来ると今度はリアンは対処するが水が追尾して来た。


これをリアンは躱すが躱していると光速激突で体当たりでぶっ飛ばされる。一応リアンはトリアイナでガードしたが巨人の女神の突撃だ。流石にダメージがでかい。しかも更に追撃してくる。


完全にグラのペースだが、リアンはグラの連続攻撃を躱し続けるとようやく距離を開けることに成功し、水中を縦横無尽に泳ぎ始める。それを阻止しようとグラがガンガン距離を詰めて攻撃するがリアンは攻撃を次々躱していく。


グラはマーメイドの戦闘スタイルを完全に理解しているな。スピードに乗られることが一番マーメイドとの戦闘で一番怖い所だ。それを巨体を利用した体当たりからの格闘戦で上手くペースに乗らせないようにしている。


ただグラの攻撃に対処しているリアンも負けていない。


「海震!」


「アァアアアー!」


リアンのカウンターの海震が炸裂するがグラは構わず手を振り回し続ける。これに対してリアンは次々海震を決めていく。ここでグラは口から黒い霧を発生させる。厄災スキルだ。やはり覚えているよな。


これをリアンは受けてしまう。リアンも警戒していたが格闘戦ばかり見せて、更に接近戦でのカウンターが決まり始めてリアンが勢いに乗ったタイミングでの発動だ。流石に避けられない。やはりこのグラは強引そうに見えて相当考えながら戦闘をしている。


「く…けほ!? まだ! 海震! 海震! っ!?」


「アァ!」


グラは水瓶を持つ手を急に止めると空いている手でリアンに海震を叩き込むとこれがリアンとの相打ちとなる。


こうなると巨人の女神であるグラに軍配が上がる。しかも防御力も高いため、リアンよりも立て直すのが速かった。


「アァアアー…ゴッドブレス!」


ゴッドブレスのところだけ話すんかい。


「くぅ…あ、危なかった」


グラの口からゴッドブレスが放たれたがこれをギリギリでリアンは回避した。神鎧アステリズムオーシャンがあって、良かったな。それと俊敏性が高く無かったら、回避が間に合っていなかったぞ。それほどギリギリの回避だった。


そしてここから病気をリフレッシュで治したリアンの反撃が始まる。リアンは魔法を次々当てていく。さっきの攻防で大きく距離が開いたことで引き撃ちが可能になった。グラも魔法を受けながら強引に距離を潰しに行くが流石にリアンはもう距離を詰めさせたりはしない。


リアンがこういう攻撃に出たせいかグラも大海波動や海底の地面を掴んで岩を投げて来たりした。そんな攻撃はリアンが当たるはずがないのだが、ここでリアンはある問題に直面した。魔法のダメージが思った以上に出ておらず、グラの生命力の高さと回復能力からこのままでは火力不足で倒すことが出来ないことを気が付いてしまった。


やはり鍵となるのはトリアイナだな。トリアイナには神殺しもあるし、必殺技の破壊力はかなりのものだ。これをどう決めてグラの生命力を削り切るかが課題だな。リアンもグラの攻撃に対処しながら次元震でダメージを稼ぎながら戦略を練っているようだ。そしてリアンの顔が覚悟を決めた物になる。さぁ、勝負どころだ。


「神槍トリアイナ! 伝説解放!」


トリアイナの力が解放されるとグラもリアンが攻めて来ることを察して強引に攻撃を止めて、水瓶の力が解放される。そしてお互いに武器を構えると周囲の水が激しく唸り、ぶつかり合う。


この状態から動かないといけないのはリアンだ。グラは待つだけで生命力を回復出来るからね。そしてリアンは回復させないために早めに攻めに出る。


「光速激突! 旋風刃! はぁ!」


まさかのここでトリアイナをリアンは投げて来た。旋風刃を纏ったトリアイナは水の竜巻を発生させながら海流を貫き、真っ直ぐグラに向かっていく。グラはこの攻撃に水瓶を合わせて殴りつけるとトリアイナは爆発し、弾かれる。爆心の効果があるのか…あの水瓶。


しかしリアンは投げたと同時に距離を潰しており、弾かれたトリアイナをキャッチするともう一度構え直して、グラの顔を狙う。この攻撃が命中したかに見えたがグラの顔に刺さったトリアイナは沈殿スキルで呑み込んでいく。


そしてグラは地面を蹴ると上にいるリアンに向けて水瓶を叩きつけようとした。この瞬間にリアンは笑みを見せた。勝負が決まった瞬間に笑みを浮かべるところも俺に似て来たな。


「帰還! 見せて上げます! これがポセイドン様の最強の武器の真の力! 神槍トリアイナ! 神威解放!」


神槍トリアイナ(伝説解放、神威解放):レア度10 槍 品質S+

重さ:10 耐久値:12000 攻撃力:13000

効果:神槍技【エナリオス・クェイク】、神技【アトランティックトライデント】、神技【アトランティスカノニ】、水属性アップ(究)、人魚全ステータスアップ(究)、遊泳速度アップ(究)、神殺し、魔神殺し、巨人殺し、神気、星気、万物破壊、領域破壊、魔力切断、時空切断、防御無効、神速、光速激突、神障壁、大海刃、大海壁、神水、激流、渦潮、間欠泉、津波、大洪水、瀑布、海割り、海没、天候支配、海流支配、天変地異、旋風刃、海震、星震、次元震、大海波動、神波動、神撃、帰還、奇跡、加護破壊、巨人の加護、破壊の加護、ポセイドンの加護

海神ポセイドンが持つ三叉の神槍。別名トライデント。その槍はあらゆるものを破壊し、水を生み出し、嵐を呼び、怒りの一撃は世界を震わせるほどと言われている。水属性の槍の中では頂点に君臨する最強の神槍。


ここで神槍トリアイナの全解放を見る事になった。そしてリアンの背後にポセイドンが現れる。


『儂の槍を持つ人魚よ。ここでその槍を持つに相応しいか証明してみせよ』


「はい!」


正規な方法でゲットしていないからな。普通に武器を盗まれたら、怒り心頭になるだろう。ただポセイドンと俺たちは結構関わりが深いからね。ここでリアンがトリアイナを使いこなせるかどうかで判断するつもりらしい。


相手は必殺技の発動状態だ。これにリアンは必殺技を合わせる。


「エナリオス・クェイク!」


リアンは距離を詰めて、グラの必殺技を躱しつつ、グラのがら空きの腹にエナリオス・クェイクをお見舞いする。この結果、グラはくの字の状態になるととんでもない速度で海底に落下し、海底に体が練り込んでしまう。相変わらずとんでもない火力だな。


そしてリアンはトリアイナを構えるとトリアイナは青く発光し、星と海のマナがトリアイナに集まると更に輝きが増していき、トリアイナに青い稲妻が発生する。俺もグラもやばさを感じるがグラは地面にめり込んだ体を起こすのに時間がかかってしまう。


「神技! アトランティスカノニ!」


特大の青い稲妻を纏う青い星の輝きを放つエネルギー砲がグラに直撃すると島、いや国一つ消し飛ばすぐらいの超爆発が発生する。


それでもグラは生きていた。腕をクロスさせて、ありったけの防御スキルを使用して耐えたようだ。そんなグラの目に上でトリアイナを投げ槍状態で構えているリアンの姿が映る。


「これで終わりです! 神技! アトランティックトライデント!」


まさかのトリアイナの必殺技三連コンボ。リアンがトリアイナを投げるとその衝撃波で海の水が吹き飛ぶ。それは飛んでいる最中も変わらず、海の中なのにトリアイナが通る所だけ水がない巨大なトンネルを作り出した。それほどの威力を持っている技がグラに迫る。


グラはここで沈殿スキルを使用し、トリアイナの必殺技を迎え撃つ構えだ。沈殿スキルで液状化しているグラの体をトリアイナが貫通するとグラの体が衝撃波で吹き飛び、水が吹き飛んだ地面にグラは倒れ込んだ。グラの体にはトリアイナに貫かれたことで大きな穴が開いていた。そしてインフォが来る。


『おめでとうございます。水瓶座の試練をクリアしました』

『称号『水瓶座の試練の攻略者』を獲得しました』


『リアンの雷魔法レベルが65に到達しました。雷魔法【サンダーボルト】、【エレクトロニックレンジ】を取得しました』

『リアンの氷魔法レベルが65に到達しました。氷魔法【オーロラベルト】、【パーマフロスト】を取得しました』

『リアンの時空魔法レベルが65に到達しました。時空魔法【ハイパースペース】、【ディセラレーション】を取得しました』


称号『水瓶座の試練』

効果:オリュンポス山の試練に挑戦できる、水耐性

水瓶座の試練をクリアした者に贈られる称号。


必中に触れた敵の物質化能力がある必殺技か…即死効果はないようだが、耐えれるものなら耐えて見ろ感が凄いな。ここで俺がリアンを見るとトリアイナが通常状態になり、リアンは倒れ込むと落下してくる。俺がキャッチするとリアンが言う。


「か、体が…動きません…」


リアンを見ると魔力が尽きており、リアンの手に稲妻が発生していた。魔力切れと技の反動を受けたようだ。


「よく頑張ったな。わちゃわちゃわちゃ!」


「ちょ!? 先輩!? 私、動けないんですよ!? あぁー!?」


動けないから悪戯したくなる男心です。それが終わると俺は解体する。


ガニュメーデースの水瓶:レア度9 重要アイテム 品質S+

重さ:100 耐久値:50 魔力:200

効果:毎日一つネクタルを作り出す、水属性アップ(究)、人魚全ステータスアップ(究)、遊泳速度アップ(究)、星座魔法【アクエリアス】、水吸収、激流、海流支配、大洪水、大津波、水爆

ガニュメーデースがネクタルを神々に給仕する際に使用している水瓶。ネクタルを生産できるアイテムで一応武器としても使用可能だが、壊れやすいので注意が必要。


ステュクスの水:レア度10 素材 品質S+

アトランティス島の地下に流れている地下水で飲むと不死を与えると言われている。


ここでガニュメーデースの水瓶が出るんかい。しかも人魚の専用装備じゃないんだ。これならこれまでの報酬で手に入っても良かっただろうに…まぁ、運営はネクタルの生産をさせたくなった感じなのかな?だとしたら残念だったね。俺が生産してやるよ。


ここで上から光が降って来るとテーテュースが現れた。


「水瓶座の試練の突破、おめでとうございます」


「「ありがとうございます」」


「本当に仲がいいですね。微笑ましい限りです。さて、今日は水瓶座の試練を突破したあなたたちに私の神殿への挑戦権を与えるために来ました」


テーテュースから光が放たれ、俺に宿るとインフォが来る。


『特殊クエスト『テーテュースの試練』が解放されました』


テーテュースは説明を続ける。


「私の試練はアトランティス島の中心にあるオリュンポス山の中腹にある神殿から転移することが出来ます。マーメイドの専用装備が欲しかったら、挑戦してみて下さい。では、もしご縁があれば次は試練で出会いましょう」


そういうとテーテュースは消えた。テーテュースの試練の行き方がこれならクロノスたちも同様な感じがするな。


「マーメイドの専用装備はあの杖だろうな…欲しい?」


「欲しくないといえばウソになりますけど、トリアイナがありますし、使うか結構微妙なところです」


「だよな…でも、さっきのリアンの戦闘を取ると遠距離攻撃してたし」


「火力不足は感じました。結局トリアイナでごり押ししてしまいましたし」


「あの場合は正しい選択だったと思うぞ? 普通なら六人パーティーで挑む敵だっただろうしな」


俺がそういうとリアンが普段見せないドヤ顔を見せた。火力不足のコンプレックスが克服出来たようで何よりだ。トリアイナを交換して良かったよ。


取り敢えずこれで水瓶座の試練は突破した。次は既に発見している牡牛座の試練に行くとしよう。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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