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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
神々の黄昏ラグナロク
1458/1718

#1366 スルト戦

ラグナロクイベントでインフォを纏めるか迷った結果、#1279 ムスペルヘイム転送魔方陣破壊作戦にインフォ内容を追加しました。


また致命的なバックアップトラブルが発生したことで第30章 召喚獣まとめやレベルアップ表などの更新と次の章の更新開始が不透明な状況になってしまいました。現時点では第30章 召喚獣まとめなどは一週間後の10月3日、次の章の更新は二週間後の10月10日を予定してします。


この間にこの話のインフォや修正などもする予定でいますが、場合によってはもっと遅れる可能性があるので、その場合は活動報告などでお知らせをいたします。

俺たちが激闘をしている頃、本気となったスルトにトールたちとプレイヤー、ウィザードオーブ、エルフたちが挑むがスルトの力は圧倒的だった。


スルトが歩く地面の周囲は溶岩となり、熱気を受けた木々が燃えると溶岩になる。水もスルトが放つ熱の前に蒸発してしまう状況だ。


そんな灼熱地獄の中を火の粉が舞い、その場にいる全ての者をやけどの状態異常にした。治してもすぐに火傷になるので意味がなく、回復まで封じたみんなはスルトの範囲から逃げ出すか生命力が尽きるまで戦うかの選択を迫られる。


メルたちはヒットアンドアウェイ戦法を選択したがスルトに攻撃するのは多くて二回が限界だった。何せ接近して攻撃してから離れないといけない。その間にスルトの攻撃を受けると一回の攻撃か死ぬことが決定したので、命尽きるまで戦闘するしかない。


そんなスルト相手にトールたちも本気になり、全力戦闘をしたがスルトのパワーに全く太刀打ちできなかった。それでもトールは果敢に挑む。


「儂の最強の技を喰らえぃいいい! 神技! トールドウアン!」


スルトに巨大化したミョルニルの一撃が放たれると激しい雷鳴ととんでもない爆発の衝撃波が発生する。


「いい一撃だ…ヨトゥンたちから恐れられるだけはある。だが雷では炎に勝てん! ジャイアントクラッシャー!」


「ぐおぉおおおおお!?」


こうしてトールはユグドラシルまでぶっ飛ばされることになった。そしてシルフィのスルトがスルトにありったけの強化を使用して戦闘を挑む。


「グォオオオオオ!」


「頑張ってください! スルト! あ…」


「小細工など圧倒的な力の前では無意味だと知れ! 王撃!」


スルトの連続攻撃に対処しきれずにシルフィのスルトは追い込まれた所に王撃が放たれて、ぶっ飛ばされる。寧ろ今のスルトの攻撃を何度も耐えたスルトとレーヴァテインは相当な強さなのが伺える。


「スルト…大丈夫ですか!?」


「ガ…ガハ…」


「ボロボロな状況じゃないですか…」


「終わりだ。お前に本当の炎を見せてやる! 溶ブレス!」


スルトの口から溶ブレスがスルトとシルフィに迫るとチェスが前に出て、守りの態勢になる。


「グォオオオ! グ…グォ…」


「ほぅ…よく止めたな…しかしどこまで耐えられる? む?」


ここでユグドラシルから青と赤、緑の閃光が飛んで来るとスルトに襲い掛かった。本気状態の蒼穹とコーラル、白夜が援軍で来た。


更に進軍していたムスペルグラ二に乗るムスペルたちが次々吹っ飛ばされる。ユグドラシルで戦闘していたみんなが次々援軍として参戦したことで帝さんたちも打って出た形だ。


「ふん…少し強いのが増えたくらいで戦況は変えられるんぞ! 溶波動!」


「大海壁!」


地面からクリュスが現れると海の壁が溶岩にぶつかると溶岩が止まる。


「ふん…おぉおおおおお! 溶津波!」


「津波!」


「ボエー!」


スルトが手を持ち上げるように動かすと地面から溶溶岩が持ち上がるとそのまま巨大な津波となって、襲い掛かって来た。これに対してミールとサフィが津波と大津波をぶつけて、相殺を計る。


「おぉおおお!」


「「「「はぁあああ」」」」


スルトの炎熱支配と本気のリアンを加えて、海流支配で激しく溶岩と海水がぶつかり合った。これをなんとか相殺することに成功する。そしてここでディアンたちのブレス攻撃とプレイヤーたちの波動技の波状攻撃がスルトを襲う。


その状態でスルトは前進を続けて、本気状態の蒼穹たちを拳でぶっ飛ばした。それを見たエアリーはスルトを止める為に突撃するが角をスルトが掴んで止める。しかしエアリーはゼロ距離からの星核をスルトにお見舞いした。しかしスルトに通用せず、地面に叩きつけられると蹴り飛ばされる。


それでもエアリーは態勢を整えるとロコモコの援護を貰い、本気のゲイルと共に大雷霆をスルトにお見舞いする。しかしスルトの灼熱装甲の前に防がれる。


「雷は炎を生むものだ。雷では炎には勝てんぞ!」


「「「「ドラゴンブレス!」」」」


ここでエリア―たちが射線から退くとリリーたちのドラゴンブレスがスルトに決まる。そしてシルフィのところにシフォンがやって来る。


「シルフィ姫! 無事ですか!」


「はい…でも、スルトがかなりのダメージを受けました。私のドラゴンたちがいればまだ戦えますが今は引きます。タクトに無茶だけはしないように言われましたから」


「そうですね…私たちも総攻撃の準備に入ります。リリーちゃんたちが来たならタクト君がもうすぐ来ると思いますから」


ここでリリーたちが竜化を使って、スルトに戦いを挑むがリリーたちの全力攻撃を受けてもなおスルトの進撃は止まらない。灼熱装甲と多重障壁が厄介だが、それよりも再生の炎と瞬間再生の回復量が凄い事になっている。


それでも果敢にスルトに挑んでいるのは燎刃だった。


『炉心暴走! これ以上は行かせません!』


「俺様の炎に耐えて、攻撃も耐えたことは評価してやるがいい加減邪魔なんだよ! どけ! 王撃!」


『ぐぅううう!? やぁあああ!』


「こいつ、不屈持ちか! だが、甘いな」


燎刃が火傷のダメージを受けて倒されるが奇跡で復活する。それを見たスルトは舌打ちをする。本来なら燎刃が奇跡で蘇生することはなかったからだ。スルトは神の天敵であり、それ故に奇跡を封じるスキルを有していた。


しかし燎刃はスルトの攻撃で倒されたわけではない。あくまで火傷による状態異常のダメージで倒されたので、奇跡で生き残ることが出来た。


「離れるんじゃ! グングニル! 神波動!」


「宝刀解放! 神刀解放! 神刀技! 剣御魂!」


「禁呪! マナリア・トレンチ!」


オーディンの神波動が直撃しても止まらず、鉄心さんの無数の光の刃が身体を貫いても通用しなかった。雫ちゃんの海魔法の禁呪が発動する。スルトがいる世界が青色に染まるとスルトにとんでもない水圧のダメージが発生した。


マナリア・トレンチは世界一深い海溝として知られているマナリア海溝のことだ。つまりこの魔法はマナリア海溝の深海で発生する水圧を範囲内にいる全ての敵に与える魔法と言う事になる。現実だと地上で受ける圧力のおよそ千八十倍と言われている。


その圧力を受けた状態でスルトは一歩を生み出すとその一歩で禁呪が破壊されてしまった。


「今のは中々効いたぜ? お返しをしてやるよ! 雲海!」


ここでまさかのスルトの頭から大量の蒸気が発生して雲海が作り出される。これを見たシルフィが警告する。


「皆さん! 雲海から放たれてください! 凄く嫌な予感がします!」


「もう遅い。水蒸気爆発って知っているか? 炎熱支配!」


雲海に包まれた所から閃光が放たれるととんでもない大爆発が発生する。水蒸気爆発は水が非常に温度の高い物質と接触することにより気化されて発生する爆発現象だ。雲海で発生する雲も水なのでスルトの炎が接触したことで水蒸気爆発を発生させることが出来たんだろう。


「ははははは! ん? ほぅ…よく止めたな」


『ギリギリだったの…』


竜化したアリナの風が雲海の雲と爆発の爆風からシルフィたちを守っていた。しかしアリナだけで全員を守ることは不可能だ。しかし爆発を受けたみんなも起き上がる。


『見た目は派手でしたがそこまで強い爆発では無かったようですね』


『恐らく雲海だけの水では足りなかったんだと思います…それに範囲が広すぎたのも威力が下がる原因になったんじゃないでしょうか?』


イオンの推理が正解だ。本来の威力がある水蒸気爆発は閉ざされた空間に大量の水源があってこそ威力が増す。よってスルトが強引に発生させた水蒸気爆発は見た目ほど、凄まじい威力を誇っている物では無かった。


ここで料理人として話しておくと恐らく俺たちの日常生活で一番身近な水蒸気爆発の例として揚げ物料理の時がある。熱した油に水をかけること水蒸気爆発が発生して、油が大きく飛散して火災にまでなるの可能性があるので、注意しましょう。


もし油から火が出たら、消火器を使うか濡らしたタオルをよく絞ってから火に注意して上から何枚か重ねて消火します。


『なんだ…焦って損したの』


「いえいえ! 私たちもダメージを受けなかったですし、エルフの森もアリナさんのお陰で一部残りましたから! 大切なことですよ!」


シルフィが言ったようにアリナが守らなかった場所の森は爆発で吹き飛んでいる。それにアリナが守っている以上にアリナの行動は多くのエルフやプレイヤーの助けになったことにアリナが気付くのは戦闘が終わってからの話となる。


「なれないことはするもんじゃねーな…だが、雑魚共に舐められるのは許せねーもんだ。核撃! 水爆! 超集束!」


右手に核撃、左手に水爆を作り出したスルトは二つをくっつけてとんでもない爆発エネルギーを内包した球体を作り出した。


「お前らが逃げれば後ろの木に直撃だぜ? 止めて見ろよ!」


スルトは振りかぶるとここで投げ込むみんなの笑顔を見る。あまりの実力差に頭でも狂ったのかと考えた時、真横からスルトの顔面に星の光に包まれたエメラルドグリーンの閃光が激突するとスルトはバランスを崩し、倒れ込むと作り出した球体を手放す。


それを見た俺たちはスルトから離れると魔方陣を展開する。


『『『『スターレイヤー!』』』』


スルトの周囲に星の壁が作り出されると爆発エネルギーの球体はそれにあたると跳ね返る。その結果、スルトに直撃し、大爆発を発生された。


セチアたちと融合した俺の姿は背中にはペガサスの翼ほどの大きさな宇宙空間のような蝶の羽を持ち、頭には星の角が一本あった。髪の毛はエメラルドでエルフの耳で右目は青で左目が金色になっている。


その俺たちにスルトは目から放射熱線が放たれる。それを俺たちは躱すとパンチも来るがそんな攻撃は当たるはずがない。


「ロキがやられたか…しかしその状況はいつまで持つんだ?」


「安心しろよ。ロキはこの姿になる前に倒させて貰ったから時間はたっぷりあるぜ?」


「そうか? だが、その姿は失敗したな。貴様は全ての召喚獣かドラゴニュートとの合体が本気の姿と聞いたが?」


「そいつは心外だな。俺たちにとってこの戦いは今融合しているみんなの故郷を守る戦いだ。だからこの姿が一番強いと判断した。だから安心しろよ。手加減なんてお前相手に出来るはずなんてないだろ?」


スピカは無関係だけどそこは気にしちゃいけない。俺の言葉にスルトは笑う。


「そうか! それなら安心して貴様らも神もその木も全て焼き尽くしてくれるわ!」


「やれるもんならやってみろ! お前の相手をするのは俺たちだけじゃないぜ?」


俺たちの周囲に本気になったリリーたちが合流する。


「面白い! 貴様らに俺様が止められるか試してくれるわ!」


俺たちの全力バトルが勃発するとその裏で俺は戦況について報告を受けた。スルトを倒すのは他の巨人たちと同様に瞬間火力で削り切るしかないという結論に至る。その為の準備にスルトと戦っていたみんなの回復は欠かせない。その時間稼ぎをするのが今の俺たちの役目だ。


「ケーリュケイオン! 神威解放! いくぜ! ありったけの魔法をくらえ!」


『…無波動!』


『再度! 参る! 炉心暴走!』


『『『ドラゴンフォース! でぇやあああ!』』』


俺たちの魔法剣と魔導書から無数の魔方陣が展開されて、魔法が次々スルトに注がれる。そしてその隙を付いてリリーたちが攻撃を加えていく。


「ふん! は! ぬぅううん! ふははははは! どうした? そんな攻撃では俺様は倒せんぞ!」


ノワの無波動は片手で止められると炉心暴走状態の竜化した燎刃と拳がぶつかり合うとすぐさまスルトは燎刃の拳を握ると燎刃をぶん回してリリーとイオンにぶつけた。そして俺たちの魔法は通用している様子はない。


「溶岩流!」


俺たちに向かってスルトは口から溶岩流が放ってきた。狙いは俺たちと言うより空を飛び回っている武器たちだろう。


『セチア! ルーナ! ミール! 武器たちを俺たちの後ろに! 守るぞ! ルミ!』


『…うん! 雪崩で時間を作る! 精霊結界!』


「魔氷装甲! 神障壁!」


雪崩と溶岩流が激突し、溶岩流はそのまま押してきて、俺たちを呑み込んだ。しかし俺たちはここで溶岩流を貫きながらスルトに向かむと俺は拳を握る。


「次元震!」


「ぬ! 俺様の溶岩に耐えるか! だが、相当なダメージを受け続けているぞ?」


「安心しろよ。熱に耐えてこその料理人だ! この程度で引いたりしねーよ! 次元震!」


「いいぞ! だが、火力が足りんな! ジャイアントクラッシャー!」


「そういうお前はスピードが足りてねーんだよ!」


ここでみんなが大技の一斉攻撃態勢になる。それにスルトも気が付いているが俺たちが邪魔をしているし、元々邪魔する気は無さそうだ。真っ向勝負こそが巨人が最も有利に戦える状況と言える。ここで引くようなスルトではないだろう。


『全部の武器の解放完了したよ! タクト君! タイミングはこっちで合わせるから思いっきりやっちゃって!』


『了解! みんな! 手加減無しだ! 俺たちの全力攻撃、見せてやろう!』


『『『『はい!』』』』


リリーたちは光球系の技全てを超集束されて、全属性の球体を作り出す。俺たちも全ての武器を解放する。


「ははははは! いい力だ! 来い! 貴様らの全力! 俺様の力で跳ね返してくれる!」


「行くぞ!」


俺たちの武器が一斉に振りかぶられる。


『今です! 鉄心さん!』


『あぁ!』


鉄心さんが天叢雲剣の全力剣技を見せる。鉄心さんの背後に現れた天照大神が言う。


『海があるからこそ地があり、地があるからこそ天はある。桜花最強の斬撃、耐えれる物なら耐えて見せなさい!』


「奥義! 開雲見日(かいうんけんじつ)


天叢雲剣の刀身が青く光ると太陽の光を放ち、七色の光の魔力の刃を作り出した。そして鉄心さんの姿が消えるとスルトは鉄心さんの斬撃になんと反応して炎の剣で受け止めた。


「く…おぉおおおお!」


「ぬぅううう! 人間の力を束ねたか! しかしそれでも巨人には届かん!」


「いいや! 届かせる! 俺は戦いに参加したくても出来なかった皆の無念を背負っている! 故に負けるわけにはいかんのだ! 天叢雲剣よ! 奴を炎の剣ごと斬り裂けぇえええええ」


「ぬぅううううう! っ!?」


スルトの炎の剣が天叢雲剣に斬り裂かれるとそのままスルトを袈裟斬けさぎりした。


「その剣、水と光属性を持つ創造の剣か! ぐぉおおおおお!?」


天叢雲剣は八岐大蛇から出てきて、雲の名を持つ剣だ。故に太陽神の剣でありながら水属性を宿していた。そして斬られたスルトはここで初めて絶叫するとスルトの火炎が消滅した。


開雲見日は創造の力を持つ斬撃故に斬れない物まで全て斬る。そしてその斬った物を全てのスキルを使用不能にする技だ。これでスルトは再生の炎や瞬間再生を使っていたことで開雲見日で斬られることになり、使用不能となった。更にスルトが使える全ての防御スキルと炎の剣もこの戦闘ではもう使うことが出来ない。


これが天叢雲剣の力だった。そしてスルトとの決戦する時に鉄心さんからこの作戦の提案を受けていた。水属性もある天叢雲剣ならスルトに勝てる。その上、あらゆるスキルを使用不能に出来れば後からの攻撃に対して対処することが出来なくなるから任せて欲しいと。有言実行する鉄心さんは本当に凄い侍だよ。


今度は俺たちの番だ。この一撃でラグナロクを終わらせる!


「スルト! レーヴァテインの一撃見せてあげて下さい!」


「グォオオオオオ!」


「勝利の剣よ! 今こそ私たちに勝利を! フレイ・シグルン!」


「前とは少し違うが行くぞ! みんな!」


「『『『『デウスリープリングバースト!』』』』」


俺たちの他にもアーレイ以外のエクスカリバーの斬撃やデュランダルなどのこの勝負のために温存して来た全ての武器の最大攻撃がスルトに放たれた。


「ぐぉおおおおお!」


それをスルトは全身で受け止めて、引くことがない。なんて奴だ。天叢雲剣の斬撃を受けてなおこれなのか!?でも、俺たちも引けない。ここで勝たないと俺たちは最後の切り札を切るしかない。


「「「「いけぇえええええ!」」」」


スルトがとんでもない爆発に包まれる。


「「「「はぁ…はぁ…どうだ? っ!?」」」」


スルトの体から火炎が発生する。しかしよく見るとスルトの体が炎と共に消えて行っていた。


「ち…まさか俺様が殺されるとはな…人間の力を甘く見たのが敗因か…レーヴァテインがあったなら勝っていたのによ」


確かにレーヴァテインがスルトの手にあったなら恐らく天叢雲剣の斬撃は止められて、俺たちの作戦は大きくずれていただろう。そして神に負けたと言わないところがスルトらしい。まぁ、これを実感しているのはオーディンたちだろう。


「まぁ…俺様から言えることがあるとするなら俺様から世界を救ったんだ。引きこもりの魔王なんかに世界を終わらせるんじゃねーぞ。世界を終わらせるのは俺様の仕事だからな」


そういうとスルトは炎となって消えた。引きこもりの魔王ってサタンのことだよな。俺の父さん、引きこもりなのかよ。いや、ゲームの世界にずっといるんだから引きこもりといっていいのかも知れない。


「「「「終わった…ん? インフォ来てない?」」」」


ユグドラシルの方で戦闘音が聞こえて来た。巨人の侵攻がまだ終わっていないらしい。俺たちはオーディンを見ると頷いた。スコルとハティ、フェンリル、ロキ、スルトを倒した。これなら最後の切り札を使う条件は整っている。


「「「「神召喚!」」」」


色々な神が召喚される。因みに神召喚を今回の戦闘で使うための条件は神たちから指定されてました。


「本来なら我らが協力するのはご法度なのだがな」


「そっちが先に我らに喧嘩を売ったのなら話は別だ」


「…滅茶苦茶にしてくれた冥界のお返しをさせて貰う」


「「「「神撃!」」」」


残っていたウートガルザ・ロキを中心とする巨人部隊は世界各地の神とまだ力が残っているプレイヤーとリリーたちによって殲滅されるとインフォが来る。


『おめでとうございます! 特殊クエスト『異星戦争』をクリアしました』

『称号『終末を超えし者』を獲得しました』


『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント10ptを獲得しました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント10ptを獲得しました』


『リリーのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『イオンのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『恋火の太刀のレベルが50に到達しました。太刀【雲耀(うんよう)】を取得しました』

『恋火の狐技のレベルが50に到達しました。狐技【フォックスフォース】を取得しました』

『ノワのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『セフォネの吸血鬼技のレベルが40に到達しました。吸血鬼技【ブラッティノヴァ】を取得しました』

『セフォネの吸血鬼魔法のレベルが30に到達しました。吸血鬼魔法【ブラッティソーンフォレスト】を取得しました』

『ファリーダのレベルが30に到達しました。成長が可能です』

『ユウェルのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『アリナの二刀流のレベルが30に到達しました。二刀流【シュトルムエッジ】を取得しました』

『虎徹のレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『コノハのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『チェスのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『ゲイルのレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『白夜のレベルが50に到達しました。成長が可能です』

『優牙のレベルが10に到達しました。成長が可能です』

『黒鉄のレベルが10に到達しました。成長が可能です』

『ルーナのレベルが40に到達しました。成長が可能です』

『ルーナの暗黒魔法のレベルが30に到達しました。暗黒魔法【サクリファイス】、【ベルセルク】を取得しました』

『クリュスの盾のレベルが50に到達しました。盾【キャッスルランパード】を取得しました』

『月輝夜のレベルが30に到達しました。成長が可能です』

『ジークのレベルが20に到達しました。成長が可能です』

『千影の多刀流のレベルが30に到達しました。多刀流【グランドサザンクロス】を取得しました』

『千影の弓のレベルが30に到達しました。弓【トライデントアロー】を取得しました』

『千影の仙術のレベルが30に到達しました。仙術【自然採気】を取得しました』

『リースのレベルが20に到達しました。成長が可能です』


称号『終末を超えし者』

効果:破壊無効、全ステータス+100、スキルポイント+100

終末イベントをクリアした者に与えられる称号。


破壊無効は破壊の加護や灰燼などで発生する武器や防具のダメージ効果を無効化するスキルだ。これが今回イベントに参加した人たち全員に付与されるのは滅茶苦茶でかい。


ステータスポイントは全て俊敏性に回して、俺の残りスキルポイントは631ptとなった。


こうしてラグナロクは終わった。ただこちらが受けた被害の規模がこれまでの被じゃないくらい大きい物となった。それでもまだこの世界に終焉は訪れていない。これからまた大変だろうけど、俺たちの冒険はまだ続く事を考えると嬉しさがこみ上げて来た。


「流石に国民の声援に答える元気もありません…」


「みんなボロボロでしたもんね…とにかく今日はもう寝ましょう」


「「「「賛成~」」」」


そういいながらフリーティア城の俺の寝室で堂々とリリーたちとシルフィと寝る事になった。流石に今回はリリーたちにかなりの負担をかけた自覚はあるので、その分甘やかせるところは甘やかしていいと思う。


「あ、そういえば今日ほどじゃないけど、明日からいつもよりたくさん時間取れるから頑張ろうな。お休み」


「「「「え!?」」」」


リリーたちが嬉しさから飛び起きるが俺はもうお休み態勢だ。たくさん時間取れるというのは明日から冬休み直前の半日授業期間に入るからその分ゲームが出来るという事になる。ゲームのラストスパートの時期にこうなってくれるのはありがたい。まだまだやらないといけないことが沢山あるからな。


「ちょっと寝ないでください! タクトさん! どういうことですか!」


「そういう大切なことはもっと早くに言ってください!」


「起きてよ! タクトー!」


無理です。限界だ。俺はリリーたちの抗議の声を聞きながらゲームからログアウトするのだった。



ここはパンデモニウム。ラグナロクの失敗の知らせがサタンたちの耳にも届いた。


「ラグナロクも越えたか…誠吾だけでなく他のプレイヤーたちも着実に俺たちを倒せる実力を付けているな」


「そうね…ふふ。思い返してみると随分長かったですね」


「あぁ…私より先に君が誠吾と出会うことになるが本当にいいのかい?」


「もちろんですよ。これは母親の特権ですから絶対に譲りません」


ルシファーの言葉にサタンは苦笑いを浮かべるとサタンは一応釘を刺す。


「言っておくけど、手を抜いたりしないように。君はボスでこれはゲームなんだから手抜きは絶対に許されないからね」


「もちろんですよ。誠吾との戦いは彼女たちとの戦いでもあるんですから。私の息子の妻に本当に相応しいか試すつもりですよ」


「…ふ。まさか君にそんな一面があるとは知らなかったよ」


「私は母親として誠吾に色んな事をして上げれなかったですからね…本当はもっと色々して上げれたらいいんですけど、それが出来る身ではもうありませんから。せめて私が出来ない事を彼女たちが出来るのか試さないといけないんです。もちろん誠吾にも甘くはしませんよ? 誠吾が彼女たちに相応しい人かも試しますから」


「それなら安心だな」


サタンがそういうとルシファーはいなくなる。サタンはフリーティアの方を窓から見る。


「我ら三大魔王の討伐には三柱の神の契約と討伐のための条件をクリアしなければ難しい。まずはその条件をクリアして見せるんだな。私も妻もベルゼブブも手ごわいぞ。誠吾」


そういいながらサタンは不敵な笑みを浮かべるのだった。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[気になる点] これ融合ってスピカに恩恵で与えて他のみんなでのエンゲージバーストなのかな? そうだとしてら分かりにくいから分かりやすくした方がいいと思います。
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