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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
神々の黄昏ラグナロク
1453/1718

#1361 子フェンリル軍団戦、前編

イオンたちが戦っている上空では通常のフェンリルたちにシルフィのフェンリルと優牙たちが激闘が始まっていた。


まずシルフィのフェンリルと優牙が一対一のプライドバトルに突入して、お互いの爪が激しくぶつかり合う。同じフェンリルであるが故に噛みつかれることの危険性を理解しているからこそ爪と遠距離攻撃で噛みつく隙をお互いに伺っている。


そして和狐とアリナがコンビを組み、一体のフェンリルとぶつかり、ファリーダとハーベラス、ダーレー、なんと虎徹は一人でフェンリルと戦うつもりだ。残りのフェンリルはセフォネは生物創造でフェンリルを作り出して、足止めをしている。


「今日は大盤振る舞いどす! 式神召喚! 天魔雄神! 天逆毎! 白蔵主!」


和狐の前に三人が現れると天魔雄神と天逆毎は雷化をいきなり使い、フェンリルに襲い掛かる。しかしこの二人の攻撃はあまりフェンリルに通用している様子はない。それでも二人がうざいのか爪で追い払おうとした瞬間にアリナは一瞬で距離を詰めて、フェンリルレイピアがフェンリルの装甲を貫いた。


しかしここでフェンリルの追撃が来た。しかしアリナは華麗に回避すると次々フェンリルレイピアでフェンリルを突き刺す。流石にこの状況にフェンリルは溜まらず毛針を使用して、アリナは風を操りながら、毛針を巻き上げ、防いで見せた。


一方で和狐にも飛んで行った毛針は白蔵主が錫杖を回転されて、防いでいる。そして再び天魔雄神と天逆毎の連携攻撃が開始されるがフェンリルは完全にアリナの警戒態勢になった。圧倒的な攻撃能力こそがフェンリル最大の武器ではあるがそれと合わせて防御力もスピードもあるからフェンリルは厄介なのだ。


そしてフェンリルはアリナに防御能力は突破されて、スピードで負けたのが今の戦闘で判明した。故にアリナを警戒するのは当然である。こうなると和狐はフェンリルの隙を作ってあげたくなるところだ。


「何か手を考えないと」


「焦るでない。不利はあ奴の方じゃ。優勢を続けておれば追い込まれたあ奴は必ずどこかで仕掛けて来る。そしてあ奴が狙うとするならこっちじゃろう。戦闘に備えよ。その一手で優勢が覆ってしまうぞ」


「は、はいな!」


白蔵主の用心棒としての安定感が半端じゃない。和狐を守ることもそうだが、戦闘で焦る気持ちを落ち着かせてくれるのは本当に頼もしい限りだ。和狐が自分の守りの準備をしているとここでフェンリルが仕掛けて来た。


和狐に向かって神殺しの爪が放たれる。それを白蔵主は錫杖で受け止めたがフェンリルのパワーに太刀打ちできない。


「ぬぅうううう! ぐぉおおおおお!」


「芭蕉扇! 神威解放!」


芭蕉扇(神威解放):レア度10 扇 品質S+

重さ:5 耐久性:2000 攻撃力:1000

効果:扇技【羅刹轟風波(らせつごうふうは)】、万物破壊、爆風波、暴風壁、旋風刃、大気波動、空振、神鎌鼬、熱波、浄炎、天雨、仙気、瀑布、気流支配、天候支配、仏の加護

鉄扇公主てっせんこうしゅが持つ芭蕉の葉の形をした巨大な鉄製の団扇(うちわ)。一度仰げば風を呼び、二度仰げば雲を呼び、三度仰げば雨が降る力があり、どんな炎も消す事が出来ると言われている。


事前には白蔵主に言われていたお陰で和狐は躊躇わずに神威解放を使った。和狐の背後に羅刹の天女が現れる。彼女が鉄扇公主か。


『妾の扇は何人も近付けることはない。それを証明してみせよ』


「はいな! 扇技! 羅刹轟風波!」


「グゥウウウ! キャウン!?」


とんでもない風でフェンリルを吹っ飛ばした。あれが孫悟空を吹っ飛ばした芭蕉扇の本気の突風か。このタイミングをアリナは逃さない。


「超電磁! 雷光! ドラゴンダイブなの!」


フェンリルレイピアを正面に構えて、たっぷりの加速を加えたアリナの渾身のドラゴンダイブがフェンリルの下腹に炸裂する。


「ぶち抜くのー! 電子分解!」


「ガァアアア!? ガゥ!」


「魔素刃! 脱出なの! おまけ! 神鎌鼬なの!」


フェンリルレイピアが完全にフェンリルに装甲を貫くとアリナは魔素刃でフェンリルの体内を深く貫いた。しかしここでフェンリルの爪が迫って来たため、脱出スキルで強引に離脱する。そしてついでに狙えた片目を神鎌鼬で斬り裂く。


かなりギリギリを攻めた攻撃だった。一歩判断を間違えていたら、アリナはフェンリルの爪を受けることになっていただろう。


逆に言うとフェンリルを相手に自分ならこれが出来ると考えて、アリナは攻撃したということだ。アリナは結構自分の事を弱いと思う節があったけど、フェンリルレイピアを持ったことでだいぶ意識の変化があったらしい。


アリナはイオンと同じスピードタイプだけど、筋力がないため、どうしてもチクチクとダメージを与えて、倒せる状況になったら大技を使うのが本来の戦闘だ。これがフェンリルレイピアを手にしたことで火力が出る事になり、また自分の回避能力の高さを改めて再認識されるきっかけとなった。


「ドラゴンウイングなの!」


片目を潰したことでフェンリルの視界が狭まっており、ドラゴンウイングを展開して飛び回りながら攻撃するアリナを視界に捕らえることが出来ず、首をひっきりなしに動かしている。


「大気震なの!」


ここでアリナは遠距離からの大気震を攻撃で選択した。流石にその程度のダメージはフェンリルには通用せず、フェンリルはこのチャンスにアリナとの距離を潰して来た。


「時空断層なの!」


「ガァ!」


アリナの時空の断層がフェンリルの爪がぶつ抜く。それでもギリギリアリナには届いていなかった。


「あっぶないの…でも、アリナばかり気にし過ぎなの」


「獣化!」


アリナがドラゴンウイングで飛び回っている間に和狐は位置を変えていた。それに恐らくフェンリルは気が付いていただろうが和狐なら気にする必要はないと考えていたと思う。確かに通常のフェンリルが相手だと獣化を使っても和狐の攻撃はほとんど通用しないだろう。しかしフェンリルが手負いでしかも深くダメージを受けている状況なら話は変わって来る。


『神速! 火炎車!』


「ガァアアア!?」


和狐の突撃がフェンリルの下腹に炸裂すると和狐は息を吸い込むと陰と陽の気が和狐の口に集まる。


『太極ブレスどす!』


アリナが傷付けた箇所の一点狙いの太極ブレスが炸裂する。とんでもないダメージを受けて怯んだフェンリルの鼻先をアリナは優しくふれる。


「爆轟」


「ガ!?」


とんでもない爆音の衝撃波がフェンリルの体内を襲う。


『核撃! アリナさん!』


「これで終わりなの! 王撃! 大雷霆!」


和狐の核撃がまたしても傷口に炸裂して、最後はアリナの王撃からの大雷霆が直撃したフェンリルは倒される。


「やった…倒せたの…タクトお兄ちゃん、最弱コンビの勝利なの!」


「そうどすな」


「…そこは否定してくれないとダメなところなの。和狐お姉ちゃん」


「え…す、すみません!」


ここで二人は視線が合うと笑い合い、ハイタッチをするのだった。


一方別の場所では虎徹が通常フェンリルと戦闘をしていた。虎徹はフェンリルの黒星、ゴッドブレス、毛針、時空切断からの多乱刃を全て断ち切って見せた。一人でフェンリルと相手をすると決めた虎徹の気迫はかなりのものだ。


それに虎徹はフェンリルを相手にして、勝機があるからこそ挑むことを決めている。勝ち目がないのに仲間を頼らないなんて真似は虎徹はしない。勝機があって、その分他の仲間に人数を回せて有利を作れるならそれを選択するのが虎徹だ。


「ワオーン!」


「ガゥ? ガァアア!」


虎徹の尻尾に次元歪曲が発生すると虎徹はねじ切られるまえに次元歪曲を神剣十拳剣の時空切断からの多乱刃で断ち切ることでスキルを不発された。どうやら虎徹が戦闘しているのはティンダロスからの進化のフェンリルらしい。


ティンダロスのフェンリルは時空属性を操る。それが虎徹に襲い掛かる。フェンリルはアクセラレーションを使うと虎徹に爪で襲い掛かった。しかし虎徹はフェンリルの爪を止める。そしてもう一撃放たれるがこれを止めるとフェンリルを弾き飛ばした。


ティンダロスのフェンリルはスピード特化の暗殺タイプのフェンリルだ。筋力も防御力も他のフェンリルよりは劣っている。その代わりに奇襲に特化しているからある意味では他のフェンリルより怖い。いきなり目の前にフェンリルが現れたら、悪夢としか言えないよ。因みに結構犠牲になったプレイヤーがいます。


しかし目の前にフェンリルがいる状態で戦闘モードの虎徹が相手では奇襲は通用しない。空間歪曲や次元移動、次元潜伏を使っても現れる場所に虎徹は時空切断で切り裂いて、奇襲を阻止する。


困ったフェンリルに虎徹は自分の刀を向けて、上下に動かく。かかって来いよと完全に挑発しているな。それを見たフェンリルは襲い掛かって来る。両方の爪を虎徹は弾くとフェンリルは虎徹に噛み付こうと口を開ける。


この瞬間を虎徹は待っていた。虎徹は妖刀解放を使うと自分からフェンリルの口の中に入ると口の中で自分の全部の刀を振るいまくると食べられる前に雷光と神速と逃げ出す。するとフェンリルは絶叫する。


フェンリルで装甲を気にせず攻撃出来る唯一の場所が口の中だ。ここだけは流石のフェンリルも無防備となる。最も噛みつかれると終わりだし、ブレスなどの危険性もある。ましてや時空属性のフェンリルだと時間遅延も使われているから虎徹も最速の脱出方法を選択した。


そして妖刀解放の効果でフェンリルの生命力を吸収する。虎徹はフェンリルに自分が勝つ方法をしっかり考えて挑んでいることがよく分かる。こうなると困るのがフェンリルだ。爪は通用せず、自分の最大の武器である牙を使えばとんでもないダメージを受けてしまう状況となった。


ここでフェンリルは流星群や重力球を使って来たが流星群も虎徹に斬られて、重力球はあっさり躱される。そして黒雷や暴旋風も斬られて、消滅する。立場が完全に逆転している。その事実をフェンリルは受け入れられない。


そして闇雲にフェンリルが爪で攻めて来るとここでフェンリルは勝機を見る。虎徹の刀がフェンリルの爪に耐えきれなくなったのだ。虎徹の武器の限界を見たフェンリルは爪でガンガン攻めて来る。


それに対して虎徹はフェンリルの爪の攻撃を躱していく。そしてフェンリルが功を焦って、噛みついて来たタイミングで時雨を発動されるとフェンリルの口に無数の斬撃の弾が炸裂する。虎徹は恐ろしいほどに冷静だ。というか虎徹はもう自分が勝ちビジョンをしっかり持っているような動きをいる。


「ガァアアアアア!」


ここで怒り狂ったフェンリルが天変地異を発動させる。流石にこれを全部対処するのは今の状態の虎徹には不可能だ。そして虎徹は次元歪曲を受けたことで対処せざるを得ず、逃げ遅れると巨大竜巻に巻き込まれてしまった。


ここでフェンリルは狂戦士化と逆鱗を使用して、一撃で虎徹を仕留める態勢になる。それを虎徹は待っていた。ここで神剣十拳剣の神剣解放が使われると神剣十拳剣が恐ろしいほどの閃光を放つ。


神剣十拳剣(神剣解放):レア度10 片手剣 品質S+

重さ:100 耐久値:4500 攻撃力:5750

効果:逆鱗効果二倍、全属性アップ(究)、神剣技【開闢一閃(かいびゃくいっせん)】、神殺し、神気、無我、戦闘高揚、肉体活性、万物切断、魔力切断、時空切断、無限乱刃、星光刃、多連撃、空振、後光、粒子分解、天候支配、時空支配、領域操作、神障壁、神波動、全波動、物質化、次元震、神格解放、耐性無効、奇跡、原初の加護、イザナギの加護

拳十個分の長さを誇る剣。桜花では原初の神剣とされており、この剣から数多くの桜花の神が誕生した伝説が残っている神産みの神剣。


「ガァアアア! ア!」


虎徹が巨大竜巻に巻き込まれた状態で神剣十拳剣の開闢一閃を回転しながら使うと天変地異で悪化した空が斬り裂かれると美しい夜空に変わる。それだけでなく開闢一閃の斬撃がフェンリルにも炸裂したがフェンリルに耐えられた。


しかしそれを見た虎徹は自分の刀を全て解放させるとフェンリルに襲い掛かった。それを見たフェンリルは虎徹を迎え撃つ。この時にフェンリルは自分に起きている異変に気付く事は無かった。


虎徹は桜花爛漫を使用するとフェンリルとすれ違う。虎徹の神鎧誠心理心が欠ける。フェンリルの爪の攻撃を受けたらしい。


フェンリルがにやつくとフェンリルの全身から血飛沫が発生して、フェンリルは倒れた。開闢一閃の効果は斬ったスキルの無効化と斬った相手の全てのスキルを封印状態にすることで使用不能し、更にバフの効果まで無効化する。


この結果、フェンリルは凶暴化などのスキルは解除されており、また金剛爪などのスキルも時間遅延などのスピードの有利性や超加速のバフ、金剛装甲などの防御スキルまで封じられた状態で虎徹の桜花爛漫に挑んでしまった。それがフェンリルの敗因だ。


「ガァアアア!」


虎徹の勝利の雄叫びがユグドラシルの空に響く。虎徹は結構俺に武器のおねだりをしてきた召喚獣だ。それ故に役に立たないといけないという責任感は他の召喚獣と比べてかなり高く、またそれがプレッシャーになっていたんだろう。ここで一つの大きな戦果を納めることが出来たのが相当嬉しいことが虎徹の雄叫びに宿っている気がした。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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