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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
神々の黄昏ラグナロク
1443/1718

#1351 ラグナロク後半、北部の戦い

こちらはフリーティア、エリクサーラピス、ヴァインリーフ、パラディンロード、ゴネスが面している中央大陸の北部。こちらの海は現在は厚い氷に覆われていた。犯人はフリュムを中心したヨトゥンの大軍勢だ。


ラグナロクはほぼ間違いなく今までのイベントで最多の敵の数を更新していることは間違いない。下手をしたら、昼の戦いだけで超えている可能性まであるのに更に中央大陸の北部全面に対しての攻撃は規模が今までのイベントと比べても段違いと言える。


そして問題なのは各国の船が氷に囚われて、ほとんどが動かない状態であることだ。


「一気に敵を蹴散らせい!」


「「「「オォオオオオオー!」」」」


「敵軍、接近中! 砲撃が効きません! サバ缶さん!」


「大丈夫です。このまま攻撃を続行。来ますよ。ギャラクシータロスが!」


フリーティアの艦隊の前に空から巨大な巨人が落ちて来た。ヘーパイストスとパンドラが運転しているギャラクシータロスだ。


「丈夫な氷で良かったね。お父さん」


「うん…まぁ、氷が割れたら船が動けるようになるから良いんでしょうけどね。とにかくここから先は簡単には通しませんよ。パンドラ!」


「敵、ロックオン! ミサイルポット、全解放! お父様の力を注ぎ込んだミサイルをお見舞いしちゃうよ!」


ギャラクシータロスの手足がスライドしてミサイルポットが出現すると一斉に放たれる。それをヨトゥンたちは極寒ブレスで凍らせるがミサイルが空で爆発すると熔けた鉄が飛び散り、降り注ぐ。


その結果、熔けた鉄がヨトゥンたちの体にへばりつき、ヨトゥンたちは絶叫する。白リン弾と同じ物を作ってしまったらしい。鉄には毒性がないからまだ良心的なのかも知れないが鉄が熔ける温度は千度を超える。それが身体中にへばりついて取れなくなることを考えるとやばい兵器であることが分かると思う。


「そんなものに苦しむな! 船も気にするな! 一気に距離を詰めろ!」


「「「「オォオオオオオ! っ!?」」」」


「魔力供給全開! お父さん!」


「へーパンドラスマッシャー! 発射―!」


ヨトゥンたちと巨大なナグルファルが一隻消し飛ぶ。思いっきり狙われたフリュムはいち早く逃げ出して無事だ。


「す、進めー! ぬん!」


フリュムが氷斧をギャラクシータロスに投げつけて来た。しかしギャラクシータロスはびくともしない。変わりにギャラクシータロスから拡散光線が放たれるとフリュムはこれをガードする。


「ぬうぅぅん! 儂に続けー!」


「「「「オォオオオー!」」」」


フリュムは完全に自軍への士気低下を恐れたな。思いっきり味方を捨てて逃げ出したからここでギャラクシータロスに挑むことで王への不信を無くそうとしているだけだ。その判断は非常にいい。しかし強敵に挑むことだけが部下への不信の払拭に繋がる訳じゃない。


今回のケースだとギャラクシータロスを無視して動けない船団やフリーティアや他の国の港町を襲う事を優先していれば部下は戦果を挙げることも出来たし、自分の行動が間違いでは無かったと証明もできたはずなのだ。


フリュムの間違いはギャラクシータロスに挑んだことでこのギャラクシータロスを作ったのが世界有数の鍛冶の神であることをフリュムはしなかった。


「ギャラクシーカリバー!」


「王撃!」


氷の斧とギャラクシータロスの大剣が激突する。本来なら攻撃スキルを使っているフリュムが優勢になるはずだが、武器の性能とギャラクシータロスのパワーが優勢を覆している。


「ぬぅううう! ぬお!? く…! 舐めるでないわ! 覇撃! 氷山!」


完全にパワー負けを察したフリュムはここでギャラクシーカリバーを受け流すとジャンプして両手の氷斧の覇撃をギャラクシータロスにお見舞いすると技の反動で空を飛ぶと空に巨大な氷山を作り出して、ギャラクシータロスに投げつけた。


いいコンボなんだけど、ギャラクシータロスに全然ダメージが通っていない上に巨人は基本的に空への飛行手段を持っていない。つまり今の状態は完全に無防備な状態だ。


「ギャラクシータロスの手に宿れ! 全ての金属を熔かす我が炎!」


「ギャラクシー!」


「ヘーパイドラ!」


「「ロケットパンチ!」」


燃え上がったギャラクシータロスの右手のロケットパンチが放たれると巨大な氷山が一瞬で蒸発するとそのままフリュムに直撃すると空が爆炎に包まれて、黒焦げになったフリュムが氷の地面に落下して、倒れる。


「やった! 倒したよ! お父さん!」


「うん! 僕たちの勝ちだ! うげ!?」


「「「「オォオオオ!」」」」


フリュムとの戦闘に意識が行き過ぎて、ヨトゥンがいつの間にかギャラクシータロスに密着しながら氷の棍棒で無我夢中で叩いている。王様がやられて、理性のタガが外れたみたいだ。


「うわぁあああ!? 離れてー!」


「それぐらいじゃびくともしないけど、傷が付いたらどうするの! 責任取れるの! 君たち! 直すのかなり大変なんだよ!」


リリーたちと同じようにパンドラも結構みんなの影響を受けて来たな。クロウさんなどの鍛冶師プレイヤーと触れ合いが増えて来たのが原因だろう。


そしてヨトゥンたちの突撃に対して、プレイヤーたちは苦戦を強いられる。ダメージ覚悟で物量で押されるとどうしようもない。変わりにブレスなどの遠距離攻撃を捨てているけど、これぞ巨人の戦い方って感じだ。


「スリュムがいない方が強いってどうなんでしょうね?」


「いや、でもこれは…なるほど。そういうことになるわけですか。飛行艦隊に通信! 狙いをナグルファルに集中せよ!」


『『『『了解!』』』』


ヨトゥンたちは目の前の敵と港町の破壊しか考えられていない。このせいで自分たちが無限湧きするナグルファルの守りがいない状態になっていたのだ。そこをサバ缶さんたちは魔導砲で次々破壊する。


「これで彼らの無限湧きは潰しました。全艦、反転! 地上部隊と挟み撃ちにしますよ!」


それでもただ突撃をし続けているヨトゥンたちは船を破壊し、各港町の作製した巨大防波堤が破壊され、港町への侵入を許してしまう。巨大防波堤のところで完全に挟み撃ちとなって、倒しきれる感じになったのだが、永遠と攻撃を続けたヨトゥンたちに軍配が上がった。


「「「「ここで止める!」」」」


みんなが港町を破壊されないように奮闘するがここでヨトゥンたちはプレイヤーよりも町の破壊を優先する動きを見せた。


「この!」


「無視してんじゃねーよ! さっきまで踏みつけるのに夢中だった癖に!」


「剣持ちは足を狙え! まず機動力を奪うんだ!」


「だけどこいつら、手だけでも進んでるぞ!?」


「足がないほうがずっとマシだ! その後に手でも首でも斬ればいいし、狙撃手や槍持ちたちが頭を狙いやすいだろ? 折角の武器も手を移動に使っていたら、使えないからな」


ヨトゥンたちの町を破壊する飽くなき精神も立派だが、それを防ごうと策を考えるプレイヤーたちも中々だ。


一方北部の都市部では各国を代表する英雄NPCと王族NPCがウートガルザ・ロキとの戦いが発生していた。フリーティアではシルフィを中心にサラ姫様たち騎士団とアーレイとレッカが戦いに参加している。


「ゴルゴーン! 石化光線!」


「アァアアー!」


「シャアアー!」


シルフィのゴルゴーンの目から石化光線が放たれるとそれが反射されて、ゴルゴーンは回避する。ここでゴルゴーンの蛇達が一斉に伸びて、ウートガルザ・ロキに襲い掛かるとウートガルザ・ロキは蛇達を次々掴んで纏めると地面で踏ん張るとゴルゴーンが宙を浮き、そのまま背負い投げのようにゴルゴーンを頭から地面に叩きつけた。


「強い! みんな! 援護をお願いします!」


「「「「シャー!」」」」


シルフィのドラゴンたちを中心に空からブレス攻撃がウートガルザ・ロキに炸裂する。


「よっしゃ!」


「待った! アーレイ! 何か様子が変」


レッカがそう言った時だった。シルフィのドラゴンたちに赤い電撃が発生するとドラゴンたちは絶叫しながら召喚石に戻された。


「え…? っ! ロードガーゴイル! 絶対防御です!」


「オォオオー!」


ウートガルザ・ロキの王撃をロードガーゴイルが守る。


「危なかった…タクトと冒険していて良かった」


あそこですぐに気持ちを切り替えたのはシルフィの成長だろう。それに答えたロードガーゴイルも立派だ。


「それにしても今のは」


「ダメージ反射の魔法みたいですね。攻撃で魔方陣は確認出来ませんでしたが魔力を感じたので、間違いないと思います。恐らくわざとダメージを受けてシルフィお姉様のドラゴンたち全てに返したのではないですか?」


「アンリに同意します」


自分たちが与えた全てのダメージを一人ずつに与えられたら、それはとんでもないダメージになるだろう。しかもダメージをそのまま返しているので、防御スキルでは防げない確定ダメージだ。


「つまりあいつに攻撃したら、そのダメージを受けるってことか? そんな敵、攻撃出来ないぞ」


「いや。あいつが魔法でそれを可能にしているなら次からは僕たちが阻止するよ」


「それがいいと思いますが魔法の援護は期待しないで下さい。レッカさんのように私は魔導書をいっぱい持ってませんし、そこまで魔力が高くないので」


「そこは僕の仕事さ。禁呪魔法使いの実力を見せてあげるよ」


そういうレッカだが、レッカの魔法やシルフィ、ティターニアの魔法がウートガルザ・ロキは無効化して見せた。そして思いっきり笑われる。


「憎たらしい!」


「魔法がダメなら俺たちの出番だな!」


「あぁ! 斬り込むぞ! アーレイ! 騎士たちも続け!」


「おう!」


みんながウートガルザ・ロキに接近戦を挑むと斬り裂いた傷口から触手が出て来ると拘束して来たと思ったら、生命力と魔力が吸われる。


「俺の妻に何しようとしているんだよ!」


「私に構うな! アーレイ! こんなものに拘束などされるものか!」


「それはフラグ…ってなんで俺!?」


「何やっているんだよ! もしシルフィ姫に何かあったら、タクトにボコボコにされるんだから真面目にやってくれ!」


生命力や魔力が欲しいならレベルが高いアーレイやレッカが狙われるのは当然だ。そしてアーレイとレッカにはシルフィのことをくれぐれもよろしく頼むと伝えてあります。ボコボコにするとは言ってないけど、レッカには脅しているように聞こえたみたいだね。


「夜叉!」


「開け! 強欲門!」


空から無数の剣が降り注ぎ、触手を切断してみんなを助ける。しかしこれでだいぶ回復させてしまった。それを理解してかウートガルザ・ロキがフリーティアの都に向かって、進軍を開始する。


だが、ここでゴルゴーンが起き上がり、ウートガルザ・ロキに接近戦を挑む。先手はゴルゴーンが取り、渾身のデモンクラッシャーをお見舞いする。


「アァアアー!」


「グ!? シャアアア!」


「アン!? グゥウウ! アァアアアアア!」


殴られて怯んだウートガルザ・ロキだったがすぐさま反撃でゴルゴーンの顔を殴ると怪物とは思えない可愛らしい声をゴルゴーンは出してしまい、顔を真っ赤にするとウートガルザ・ロキを殴りまくる。


そんなゴルゴーンにウートガルザ・ロキはガードを固めて、隙が出来たところに正確無比なボディブローを決めて来た。ウートガルザ・ロキは巨人たちの王だ。大きい相手との接近戦の経験値はかなり豊富みたいだ。


「ゴルゴーン! 下がって、神魔毒ブレスです!」


「アァ! アァアアアアー!」


「シャアアア!」


ちゃんと言う事を聞いたゴルゴーンが下がって、蛇たちの口から神魔毒ブレスを放つとウートガルザ・ロキは毒まみれになるがウートガルザ・ロキに毒は吸収される。


「毒吸収!?」


「シャアアア!」


「アァアアア!」


「毒吸収ならこちらも持ってますよ!」


ゴルゴーンは反撃の神魔毒ブレスを受けるが今度は逆にゴルゴーンが毒を吸収する。そしてお互いが睨み合いになるとウートガルザ・ロキは首を鳴らしながら笑みを浮かべる。どうやら戦闘が楽しくなってきたらしい。


それに対してゴルゴーンも共にスプリームペガサス、ロードガーゴイル、ティターニア、夜叉とアーレイとサラ姫様、ガルーさんたち騎士団長が合流するとゴルゴーンは両手を横に広げて封鎖スキルを発動する。


ここから先、つまりフリーティアの都に手を出させない構えだね。これまでゴルゴーンしか知らない俺からすると信じられない変化だが、ゴルゴーンも進化前からずっとシルフィの召喚獣で国を背負って来た召喚獣だ。進化したてで自分の力の強さ故に暴走したけどね。


そしてみんなの戦いが再開される。最初はスプリームペガサスが突撃し、ウートガルザ・ロキの頭をぶつ抜くが顔が元に戻る。その隙にアーレイ、サラ姫様、ティターニア、夜叉、ガルーさんが接近して、両手足、復活した首を斬り裂く。


「どうだ!」


「まだだ! 逃げろ!」


ガルーの声がみんなが逃げると切断された手足と顔がそれぞれみんなを攻撃して来た。ここでゴルゴーンの魔神波動が胴体に炸裂する。すると反撃で浮いている両手から冥波動、口から冥ブレスが放たれた。


三方向からの攻撃に対してゴルゴーンは尻尾で地面を叩くと岩の壁が出現して、攻撃を防ぐ。その間に両手と顔をスプリームペガサスとロードガーゴイル、アーレイが攻撃するが魔素に変わるとウートガルザ・ロキは元の姿に戻る。そして拳を握ると星震でみんなをぶっ飛ばした。


「識別できない時点で分かってたけど、滅茶苦茶強いな」


「本気を出すべきか?」


「ここは俺に任せてくれ。姫さん。行くぜ! 血醒!」


ガル―さんが本気モードになる。それをウートガルザ・ロキの感じ取り、距離を取る。だが、距離を取っている最中にガルーさんは胸の前に現れるとガルーの手がウートガルザ・ロキの胸に触れる。


「獣技! ウルフスクリーム・ショック!」


「ガハ!?」


ウートガルザ・ロキの体内から衝撃波が発生し、ウートガルザ・ロキは血反吐を吐きながら吹っ飛ばされる。更にガルーさんが大剣を上段に構えて、ウートガルザ・ロキに襲い掛かる。


「カラミティカリバー! っ!?」


ウートガルザ・ロキは笑みを浮かべるとガルーさんの攻撃を受けると変わりに両手でガルーさんは潰されると更に真上から掌で地面にはたき落されると更に蹴り飛ばされる。


「ガハ!?」


「ガルー!? おのれ!」


「サラ!? あぁ…普段は俺を止める側なのにこれじゃあ、立場が逆だろうが!」


サラ姫様が飛び出したことでみんながウートガルザ・ロキに挑む。しかしこのタイミングをウートガルザ・ロキは狙っていた。


「シャアアアー!」


ウートガルザ・ロキは厄災スキルを発動されて、みんなが病気の状態異常になる。


「ゲホ!? やべ…」


「シャアアアー!」


黒雷がみんなに降り注いでみんなが感電する。そしてゴルゴーンとウートガルザ・ロキが再び相対すると激しい接近戦となる。お互いに殴り合う一方でゴルゴーンは蛇達と尻尾も使って、ウートガルザ・ロキにダメージを与える。逆にウートガルザ・ロキはゴルゴーンの攻撃に対処しながら正確にパンチを当てていく。


その結果、先にダウンしたのはゴルゴーンだった。止めを刺そうとしたウートガルザ・ロキだったがここで自分が立っている地面が噴火する。これを避けるが噴火した地面からシルフィのスルトが現れた。


「オォオオオオオ!」


スルトの出現にウートガルザ・ロキは頭をかく。流石にやれやれと言った感じだ。しかし気持ちを切り替えて、戦闘態勢に戻るウートガルザ・ロキだったがここでフリーティア城に光の柱が出現するとゴルゴーンは封鎖スキルを解除する。


「封印石召喚! 我が国をお守りください! 守護竜! フリーティアドラゴン!」


シルフィがフリーティアドラゴンを召喚するとフリーティアドラゴンは息を大きく吸い込むとドラゴンブレスを放つ。これをウートガルザ・ロキはわざと受けて、魔王魔法の魔方陣を展開するが壊させる。


「させないよ」


「今です! フリーティアドラゴン!」


フリーティアドラゴンはドラゴンクローでウートガルザ・ロキの胸を貫くとそのままウートガルザ・ロキを空に連れていきながら青く発光する。そしてフリーティアの上空でドラゴンノヴァを炸裂させるとウートガルザ・ロキは墜落して来た。不屈でまだ息があるらしい。


「ゲホゲホ! あぁ…しんどいがここで動かないわけにはいくかよ!」


「あぁ! クシュン! こ、ここで決めるぞ!」


可愛いくしゃみを誤魔化そうとしているサラ姫様だが、残念ながら生きているこの場にいる者は聞いてしまった。何はともあれ夜叉、ティターニア、ロードガーゴイル、スプリームペガサス、ブラスさん、エアティスさんが連続攻撃で止めを刺した。


「ありがとうございました。フリーティアドラゴン」


フリーティアドラゴンが笑顔で消えるとスルトがシルフィのところにやって来る。


「私はこれからタクトのところに向かいます」


「それなら俺たちも行くぜ」


「ダメだって。サラ姫様が行けるわけないでしょ? フリーティア騎士団の騎士団長なんだからさ」


「そ…そうだな」


サラ姫様もフェンリルの鎧を持っているからユグドラシルでの決戦に参加したい気持ちは高かったようだが、レッカの指摘が正しいので、彼らの出番はこれで終わりだ。最も午後でかなり暴れていたので、十分な戦果だろう。


一方他の北部の都でもウートガルザ・ロキとの激戦が行われていた。ここはヴァインリーフ。ここではマヤさんが土のドラゴニュートのエンゲージバーストを使って激闘を繰り広げている。


「もうこれだけ町を壊して砲弾を食えらえば十分でしょ! いい加減に倒れろーーー!」


両手にマシンガンで銃を乱射して不屈を見事に破って見せた。この戦闘でマヤさんのほとんどの召喚獣は切り札を投入し、何体かやられる被害が出た。それでも町を守れないほどの強さだった。


ゴネスの方ではローランとウートガルザ・ロキの死闘の格闘戦が行われた。


「シャアアア!」


「おらぁあああ!」


「うわぁ…何あれ?」


「男と男のプライドバトルとしか言えませんね…しかしウートガルザ・ロキという巨人。大したものですよ。ローラン相手に一対一で互角に格闘戦が出来る者を私は初めて見ました」


逆に言うとローランの異常性がここに極まっている。普通に殴り飛ばされたり、踏みつれられたり、払い落されても、すぐに起き上がり、嬉々として殴りかかっているんだからな。


「こいつで終わりだ! 聖拳!」


「ガハ!? ハァ…ハァ…」


「ぜぇ…ぜぇ…いい拳だったぜ。だが、俺の勝ちだ!」


ローランが渾身の拳を叩き込むとウートガルザ・ロキは倒され、ローランは拳を天に掲げて部隊のみんなが歓声を挙げる。これが大英雄ローランの強さだった。


「かっこいいシーンなんだけど…」


「服が破れただけなんですけど、上半身裸なのはどうにかして欲しいものです」


ローランはどこまでもローランだった。


一方エリクサーラピスの方では凄まじい被害が出ていた。ロボットやオートマタ、戦闘機が投入されたのだが、全部ウートガルザ・ロキが破壊して、都への侵入を許してしまった。彼らを倒したのはエクスマキナと契約した召喚師たちだ。


かなりの数のエクスマキナが投入されたがレベル差で遠距離攻撃のダメージが足りず、倒すのに時間がかかってしまった。しっかり大火力の技は躱して来るところがウートガルザ・ロキのレベルの高さが伺える。


最後はパラディンロード。ここでは円卓の騎士たちが全員地面に倒されていた。格闘戦が上手なウートガルザ・ロキに対して騎士たちがどれだけ厳しいか証明した。


まず大技は遠距離からではまず当たらない。こうなると接近戦で使うしかない訳だが、そうなると間合いを詰められたり、下手をすると体当たりになる。そこからの格闘コンボが強すぎた。もちろん円卓の騎士たちもただやられるはずもない拳とかに斬撃を放っていた。しかしそれで攻撃を止めるような敵では無かった。


それでも敵の体力は十分減らした。この辺りは流石の実力と言える。


「聖槍解放! 超連携! 貫け! 聖槍技! エクスロンギヌス!」


最後はアーサー王がしっかり仕留めて、都への攻撃を阻止するのだった。こうして北部のラグナロクは人間側の勝利で終わった。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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