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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
太陽神ラーとラーヴァナ戦
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#1281 エデンの海鮮領域

俺たちは光を頼りに前進を始める。すると新しい敵が続々出て来た。最初に出会ったのがこいつ。


ホド・ロブスターLv72

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


天使の輪っかがある巨大ロブスターが海底の地面から突然現れて、夕凪に喧嘩を売ってきた。最初に多乱刃からの時空切断を使って来たのは流石の強さだ。


更にハサミから巨大な泡を放ってくるとその泡が触れて破裂すると爆発を起こした。水晶投擲の水属性バージョンスキルかな?夕凪が反撃の攻撃をするとそれを動き回って、上手く躱す。スピードはホド・トゥンヌスほどじゃないがとにかくあちこちに動き回って、狙いづらい。そう思っているとハサミから冷凍光線や大海波動を使って来た。


これを見るとどちらかというと狩人のような動き回る遠距離攻撃タイプに見えるな。巨大なハサミもあるから接近戦が苦手という訳でもないだろうけどね。


ここで夕凪が海底の地面から木を生やすとハサミで全て切断し、拘束を逃れた。更に地面から襲撃した夕凪の蛇も斬られてしまう。うーん…強い。


「手を貸した方がいいですか?」


「いや、夕凪に任せたい」


「分かりました」


ここで夕凪は海没を使用する。すると水没させるために発生した大量の水がホド・ロブスターを押し潰す。これにホド・ロブスターは対応出来ていない。夕凪は大地支配でホド・ロブスターを隆起した地面で貫くことに成功したが強化復活で身体を治すとホド・ロブスターはその場で回転し出すと砂嵐を発生させた。


水中では普通は発生しないだろうとは思ったけど、そこはゲームだし、いいだろう。


「グオ!」


夕凪は渦潮を発生させて、砂嵐と激突する。本来なら砂嵐が勝つが夕凪はホド・ロブスターの弱点を見切っていた。ホド・ロブスターが当然の海流に流させて、渦潮の中にダイブしてしまう。ホド・ロブスターは海流支配を持っていなかったのだ。持っていたなら海没からの脱出に使っていたはずだからね。


渦潮に巻き込まれて、海底でグロッキー状態のホド・ロブスターに強化復活で治った夕凪の蛇が噛みつくと夕凪の亀の足元に運んで踏みつけて終わった。解体してみると予想通りの結果となった。


栄光ロブスター:レア度9 食材 品質S+

エデンに生息しているロブスター。食べると天国に昇ってしまうほどの美味を誇っているが料理しても目立ったバフが付かないただ味を楽しむためだけの食材。


説明文、ほぼ一緒!これはもうこの世界は海産物の宝庫なんじゃないかと思うようになってきた。


「エビ…」


「リアン!」


「え? きゃ!?」


俺がリアンに跳びかかると何かがリアンがいた所を通り過ぎた。


「キロネックス!」


キロネックスの蒼天雷が直撃した瞬間に識別出来た。


ホド・ラブカLv74

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


ラブカはシーラカンスと同じように生きている化石と言われている謎めいた深海魚だ。原始的な鮫の特徴を持っている事からそう呼ばれている。天使の輪っかがあるけど、出会えて光栄だね。


そのホド・ラブカは蒼天雷を受けてもぴんぴんしており、キロネックスに突撃してきた。


「キロネックス! 縛っちゃってください!」


ホド・ラブカにキロネックスの触手が巻き付くがホド・ラブカはそのままキロネックスに噛みつき、キロネックスの身体が石化していく。雷無効に毒無効まであるのか…キロネックスの天敵だぞ。


「タンニーン!」


タンニーンの竜爪が炸裂し、キロネックスは海底に叩きつけられた。するとここで何やら口を開けた。


「なんだ?」


「これは…仲間を呼んでます! 先輩!」


「またバハムートか!?」


俺たちが警戒していると敵の群れを補足する。


メガロドンLv76

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


ジンベイザメLv68

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


ホオジロザメLv64

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ


鮫は鮫を呼ぶわけね。それにしてもメガロドンが五匹。ジンベイザメが十匹以上、ホオジロザメは数不明は呼びすぎだと思います。しかしこちらもバハムートの群れ対策は考えさせて貰った。


「リアン!」


「はい! 人魚技! ファントムソナー!」


リアンがファントムソナーを発動させると鮫の群れの動きが一斉に乱れた。彼らは今頃リアンが作り出した幻影を一生懸命追っている事だろう。バハムートの時に使わせればよかったよ。


「シルフィ!」


「今のうちに倒しますよ!」


シルフィの召喚獣たちがホド・ラブカに襲い掛かるが異常なほどに硬く生命力があった。それを見たシルフィはデバフをかけるが無効化されてしまう。完全に土属性だな。そう思っていると流星群まで使って来た。


「ドラゴンブレスです!」


タンニーンとバハムートが流星群の排除に動いた瞬間、空間歪曲で二つのドラゴンブレスを消して来た。時空属性も使えるのか。


「タンニーンとバハムートは流星群の排除です! 来ますよ! ティターニア!」


「分かってます! そこです! 空間歪曲!」


タンニーンとバハムートを狙ったドラゴンブレスがティターニアの空間歪曲に吸い込まれて、二つのドラゴンブレスがホド・ラブカに直撃するがまだ生きている。


「先輩! 後方から巨大な魚群が向かって来てます! たぶんさっきのバハムートの群れです!


「こりゃ、ダメだな。シルフィ、撤退だ!」


「でも! タクト! あ」


俺はシルフィを抱き寄せる。


「撤退ね」


「う…分かりました」


「いい子いい子」


「…タクトって、ズルくないですか?」


「とても同意します」


俺たちは再び海底の地面の中に逃げ込む。ここまで逃げの一手になるのは今までにあったかな?とにかくここは敵のレベルも強い上に群れの数が多すぎる。雑魚なら脅威じゃないけど、雑魚じゃないのがたちが悪い。


俺たちはキロネックスの石化を治療すると敵がいなくなるまでの時間が空いてしまう。


「暇だな」


「そうですね。時間がもったいないですよね? 先輩。料理とかしてみるといいと思います!」


リアンが目を輝かせて俺に今日手に入れた食材の料理を頼んで来た。いつも真っ先に頼んで来るリリーたちがいないから新鮮な光景だな。ここでシルフィたちもリアンの援護に加わったので、俺は料理することにした。


「本当に満腹度しか上がらないんだな。取り敢えず栄光マグロのお刺身をどうぞ」


「「「頂きまーす! ほわぁ~!」」」


リアンとシルフィ、シルフィのティターニアが同時に食べると幸せで昇天しそうな顔をした。これが味だけに特化した栄光マグロの力か。


「それじゃあ、俺も…やばうま」


俺は食べたことないけど、初競りの一番マグロの大トロってこんな味なんだろうか?


「「「おかわりください!」」」


「はいはい…先に頑張っている他の召喚獣たちからな」


俺はぶつ切りにして、夕凪が外の安全を確保してから皆に上げるとみんなが幸せそうな顔をした。これを見たシルフィが言う。


「餌付けされたグレイさんたちの気持ちがよくわかりましたね」


「あの時の食材はまぁ、酷かったけどな」


「つまりグレイさんたちには先見(せんけん)(めい)があったということですね」


この人について行けば美味しいご飯にありつけると思ったのは事実なんだろうな。これでみんながやる気十分となり、先に進んでいくと新しい敵が次々出て来た。


ホド・シーアーチンLv72

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


天使の輪っかがあるウニだ。こいつらは麻痺毒と弱化毒持ちで死針で攻撃して来た。どうやら本来のスタイルは弱体化と麻痺で動きを封じてから天撃で攻撃するスタイルのようだが、相手が悪かった。


バハムートが死針を弾いて、接近戦を挑んで詰んだ。最後に自爆をしたけど、それもバハムートは回避している。強いわ。解体結果はこちら。


栄光ウニ:レア度9 食材 品質S+

エデンに生息しているウニ。食べると天国に昇ってしまうほどの美味を誇っているが料理しても目立ったバフが付かないただ味を楽しむためだけの食材。


うん。分かっていましたとも。これはもうここのフィールドは海鮮食材フィールドという認識でいいだろう。


「これ、美味しいんですか?」


「おいしいよ。シルフィ!」


俺はシルフィに放たれた攻撃を掴んで止めた。それは透明な異常に長い針だった。危なかった。速かったら、シルフィの防御が間に合っていなかったぞ。


「え…敵!? どこにいますか?」


「隠れているな。キロネックス、頼めるかな?」


キロネックスが雷轟を発動させると透明で隠れている敵を見つけた。


ホド・バトイデアLv76

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


天使の輪っかがあるエイだ。エイの食材はいらないがシルフィを狙ったなら、やるしかない。そう思っていたのだが、美味しい料理を食べた後のみんなの動きが速かった。


「覇撃!」


「テンペストペネトレイター!」


「スヴェールトアルフ!」


「グォオオオ!」


ダーレーが覇撃で地面に落とすとリアンが槍で突き刺し、ティターニアが追撃し、最後はタンニーンが彗星を落として、終わった。解体すると外れ。


「よーし!」


「先輩。そこは悔しがるところですよ」


「エイの料理は嫌いなんだよ…それよりもシルフィって結構警戒心ないタイプ?」


「な!? ち、違いますよ! 見て下さい! この完璧なガードを誇るお姫様を!」


自分で言いますか…するとティターニアが言う。


「普段のシルフィは警戒心もガードも固いんですよ。ただ召喚獣といると甘え癖が出てしまうんですよね…それでも以前はもう少し警戒心がありました。どうしてもっと無くなったんでしょうかね?」


シルフィがティターニアの視線から逃れる。それは俺を頼って貰っているってことか。それは男冥利に尽きるね。俺が天狗になっているとリアンが言う。


「逆に先輩にはもっと甘え癖が出て欲しいです」


「案外二人の性格を混ぜれば丁度いい召喚師になるかも知れませんね」


それはどうなんだろう?俺は結構甘え癖が強い召喚師になるに一票入れよう。俺たちが進んでいくと急に海流の流れが激しくなった。俺はシルフィを支える。


「なんだ? リアン」


「見て来ます」


リアンが偵察に行くと慌てて戻って来た。


「大変です! 先輩! この先、崖です! そこに向かって海流が流れています!」


まるで海底の滝だな。


「耐えられるか? 夕凪」


「グオ!」


「シャー!」


「行けるか。なら頼む」


夕凪が結界を展開し、海底の滝に突撃する。するとシルフィが反応する。


「真正面の上から魔力を感じます!」


ここで敵かよ。シルフィとティターニアが魔法を撃ち落としてくれるが魔法が多すぎる。しかし夕凪の結界で強引に突破した。俺たちは崖を超えて、崖向こうの陸地に着地してくれた。そして俺たちを上から見下ろしている敵部隊と戦闘を開始する。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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