表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1326/1718

#1249 異星創造神アザトースと星の力

#1241 デストロイヤーユニットとギャラクシータロスでデストロイヤーユニットのイクスのステータスが書かれていませんでした。連続更新がかなりギリギリでして、修正に時間が掛かってしまい、申し訳ございません。既に修正済みです。

みんなから歓声が上がる中、爆心地からアザトースが登場する。


異星創造神アザトース?

? ? ?


アザトースは白髪ロングヘアーの女性の魔神だった。ただし髪の毛は触手になっており、手足はヨグ=ソトースを食べた時に見た手と同じ感じになっている。


最大の特徴は服だろうか?一つ目や口があべこべにドレスに縫い付けてあるかのようなドレスだった。しかも目も口も動いており、気持ち悪い。


これがアザトースか。俺がそう思っているとアザトースが言う。


「よく私の星を破壊してくれた…感謝するぞ。機械人形と家畜どもよ。これでお前たちの星は私の物だ」


なんだと?ここでミアが報告する。


「マスター! アザトホースの無数の破片がマスターの星に向かって、落下していきます!」


「何!?」


やられた。アザトースは元々自分の星を犠牲にするつもりだったのか。


「すぐに迎撃に」


「させると思うか?」


マザーシップの目の前にアザトースが現れる。片手を上に上げる。


「虚無星」


アザトースの手の上に惑星規模の消滅弾が現れた。これは死んだ。


「消え失せろ」


マザーシップのバリアは成す術くなく突破され、マザーシップは消え去る。


「逃げ足だけは誉めてやろう」


イクスとマリッジバーストした俺は光化でマザーシップの外に逃げ出しており、武装創造で作った高周波エネルギーブレードをアザトースに放つが背中からムカデのようなものが生えて、全て弾かれた。


「「「「はぁあああああ!」」」」


ここでみんながアザトースに向かうとメルが俺の隣に来た。


「タクト君は少しでも破片を減らして。その間の時間稼ぎ位はして見せるから」


「…分かった。イクス!」


『デストロイヤーユニットに換装します』


俺たちがデストロイヤーユニットで破片に向かう中、騎士や英雄、戦士、侍たちがアザトースと敵対する。彼らは一対一の戦闘のほうが得意な職種だ。だからこそアザトースとの戦闘を選んだわけだよ。


「いかせん」


「それはこっちの台詞だっつーの」


「あなたの居場所はあの星にはないから悪いけど、帰って貰うよ」


「相手が例え創造神でもこの刀ならあなたを殺せます」


「…誰を殺すと言った?」


宇宙全体が一瞬凍り付いたかのような錯覚を与える声が響いた。滅茶苦茶怒っている。


「どうした? 家畜? もう一度言ってみよ」


「あ…あぁ…くぅ! はぁあああああ!」


気合いで侍ちゃんがアザトースに斬りかかる。アザトースは自分の脅威となる武器をまさかのノーガードで受けた。


「なるほど。確かに創造神を倒す力があるな。面白いが私の好みの武器ではない。武装創造」


斬られた状態でアザトースは手に侍ちゃんが使っている刀と同様の物を作り出してしまった。ただし柄には一つ目があり、刀身からは禍々しい暗黒のオーラが発生していた。


「な…何故ダメージが」


「私をお前たちの星の創造神と同じにするな。私は万物を創造し、万物を消し去る創造神。星一つ作った程度の創造神とは格が違うのだ」


侍ちゃんがアザトースの刀の一振りで身体が消し飛ぶ。もう斬撃なんてレベルじゃない。


「やれやれ。この程度で身体が持たぬのか…」


『視覚内の目標、ロックオン完了しました。マスター』


「いけぇえええー!」


俺の攻撃が放たれる中、リリーたちやレッカたち魔法使い、パワードスーツの満月さんたち、シリウスさんや与一さんなどもアザトホースの破片を破壊する。


「時間をかけ過ぎたか…」


「せぇあああああー!」


「はぁあああ!」


「おらぁあああ!」


侍ちゃんが死んだことで鉄心さんが飛び出し、それにブルーフリーダムのリーダーとマグラスさんが動きを合わせる。しかしアザトースの姿が消えると三人も一瞬で消し飛んだ。全プレイヤーの中でも最強クラスの三人が瞬殺されたことは流石にアーレイたちもドン引きだ。


「嘘だろ…」


「しっかりして!」


「でも、メルさん、奇跡や起死回生が」


「創造神を相手にして奇跡が起きると思うのか?」


みんなが殺気を感じてガードを固めるが消し飛ばされて、俺たちの所にアザトースがやって来る。俺は最初の一撃でデストロイヤーユニットが破壊されて、イクスがパージしてくれて、脱出する。


そしてアザトースが自慢げに言う。


「これでお前たちはこれ以上、破壊するためには私を通り越すしかないな」


アザトースは落下する破片と俺たちとの間に陣取る。ここで俺たちを足止めすれば自分の勝ちだと思い込んでいるようだ。メルがしっかり教えていたはずなんだけどな。俺たちの星にはお前の居場所はないってさ。


「そうだな…けど、異星の創造神様。大事なことを忘れていないか?」


「何?」


「「「「お前の後ろにある星にも英雄や神様たちがいるんだよ!」」」」


俺たちがそういうと俺たちの星から無数の光が発生する。俺たちも敗北条件がアザトースたちが俺たちの星への到達と知ってから保険をかけていた。それが今、発動する。


ーーーーパンデモニウムーーーー


ここは暗黒大陸の中央にあるサタンの城パンデモニウム。ここに魔王たちが集まっていた。


「どうやら負けちゃったみたいね。人間たちは…どうするのかしら? サタン」


「彼女との契約だ。俺たちは動かない。ここで彼女が私たちの星に落ちて、この星を終わらせるならそれもこの星の運命なんだろう」


「あら? 冷たい事」


アスタロトがそういうとベルゼブブとルシファーが笑う。


「何よ」


「いや、サタンは冷たくはないぞ。アスタロト。それに人間もちゃんと考えているようだ」


「そうよ。アスタロス。彼は誰よりも人間と戦いたい魔王の中の魔王。だから信じているのよ。人間の勝利と彼が育てたこの星の力をね」


サタンが城から外に出ると地上から宇宙に無数の光が上げっていく。それを見て、サタンは優しく笑むのだった。


ーーーーーオリュンポス山ーーーーーー


ここはオリュンポス山の頂上にあるゼウスの神殿。アテナが言う。


「来たよ! お父様! お母様!」


「お主の言う通りになったか…アテナよ」


「当然! 何せボクが見込んだ人間が言った事だからね! それよりもお父様」


「分かっておるわい。娘の頼みなら断れん。しかし約束通り守るのは儂らの領域だけじゃぞ? ケラウノス! 伝説解放!」


ゼウスの神殿からとんでもない量の雷が発生する。


「全宇宙を焼き払え! 神杖技! スプリーム・ケラウノス!」


ゼウスの神殿から超極太の無数の雷が宇宙に向けて放たれる。


ーーーーーアトランティスーーーーーー


ここはアトランティス神殿。カリュブディスが言う。


「お父様。彼らが言ったように凶星が降って来ました」


「順調にやっておるようじゃな…儂も儂の役目を果たすとするかの。トリアイナ、伝説解放!」


アトランティスのある海域が激しく震える。


「神槍技! エナリオス・クェイク!」


コインヘンとナイアーラトテップを吹っ飛ばした地震の波動が宇宙に向けて放たれた。


ーーーーー高天原(たかあまはら)ーーーーーー


ここは桜花の天界で数多くの神が集まる場所。ここの山に神社に天照大神とスサノオがいた。


「ほれみろ。俺が言ったとおりになっただろ?」


「自慢げに言わないでくれるかな? 彼にお願いされただけでしょ」


「いいんだよ。細かい事はな。それよりも俺たちの国に侵略してくるあれが問題だぜ」


「分かってるよ。特別に許可してあげたんだから手抜きはしないでね」


「誰に言っているんだ? 俺だけで全部消し飛ばしてやるよ!」


二人が武器を構える。


天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、伝説解放!」


「天羽々斬、伝説解放!」


「我が国に暗き夜を与える存在を主神として排除します。黎明即起(れいめいそっき)!」


「我が国にいる民よ! 天を見よ! 永遠に上を目指せ! 進み続けた者だけが英雄となる! 英雄神の一撃を見て憧れるがいい! 天空雷覇斬!」


青い稲妻の斬撃と太陽光の斬撃が宇宙に向かって放たれる。


ーーーーアースガルズーーーー


ここにはブリュンヒルデさんがいた。


「オーディン様」


「うむ。どうやら人間たちは上手く他の神たちの協力を得れたようじゃな。堅物のお主が恋する気持ちもわかるわい」


「オ、オーディン様! 今の話よりも」


「分かっておる。儂も約束を果たすとするわい。グングニル、伝説解放!」


ユグドラシルが緑色の光に包まれるとオーディンは投げ槍の体勢になる。


「全てを貫き、勝利をもたらす。神槍技! ゲイロルニル!」


グングニルは緑の閃光となり、一直線に宇宙に上げる。


ーーーー月ーーーー


ここは月にあるお月見イベントで訪れた月面寺院。ここには帝釈天と月天子、そして一匹のダメ兎がいた。


「俺様の鎚を貸してやるから、あの凶星を落として来い」


「えぇ~…面倒臭いウサ」


「お前は散々あいつらに世話になったんだろうが! いいからさっさといけ! ダメ兎!」


「ウサーーーーーー!?」


ダメ兎こと遊兎は帝釈天に蹴り飛ばされて、凶星に向かっていく。


「ったく。誰に似たんだよ。あの面倒臭がりな性格はよ」


「自覚あるのに聞くんですか?」


「…うっせ」


飛ばされた遊兎が凶星を見て、慌てる。


「こんなの星じゃなくて肉の塊ウサ! ていうか遊兎が死ぬウサ? 死んじゃうウサー!? こんな死に方嫌ウサー!? こうなったら、やけくそウサ! ヴァジュラ! 伝説解放ウサ!」


遊兎の手にある鎚にはとても見えない黄金の鎚から稲妻が発生する。


「帝釈天様の雷を受けるウサ! 神鎚技! アブローッタ・バフダーラ!」


黄金の稲妻が凶星に直撃すると跡形もなく消え去るのだった。


ーーーーヴァーラキリヤ山ーーーー


ここのガルダの神殿にはラーマがいた。ラーマはガルダとの交渉中でガルダはまずラーマの力を自分に見せる事を条件にしていた。それを見せるには格好の的が空からやって来る。


「神よ! 俺に力を貸してくれ! 俺に力を貸してくれる戦友たちの願いに答えよう! 英雄技! 奥義! ブラフマンダストラ!」


インド神話で必殺技に位置するアストラシリーズの中で文句なしの最強技が放たれる。とんでもない膨大な神気を宿したラーマから放たれた七色の矢は凶星に当たるとビックバン規模の超爆発を起こした。


「この神気、間違いない…あなたはやはりヴィジュヌ神の…ならば僕も君に協力しなければならないね」


「よろしいんですか!? ガルダ神様!」


「うん。そして先程の無礼を謝罪するよ。そして君の願いをまずは一つ叶えようか」


ガルダ神がとんでもない熱量の炎に包まれる。


「神技! ガルダストラ!」


燃え上がったガルダが炎の矢となり、宇宙に上がる。


ーーーーエステルーーーー


エステルの山で闇のドラゴニュート姉弟のヴァインとヴィオレが凶星を到来を告げる。


「クロウ・クルワッハ様! 凶星がやってきました!」


「…ぐぅ」


「寐てるー!? ちょ!? 起きて下さい!」


「こうやるんだよ! 起きろ! くそ邪竜神!」


ヴァインが蹴って起こす。ここまでどれだけヴァインがクロウ・クルワッハに苦労しているのかよくわかる。俺も炬燵からノワを出すのに苦労するからよくわかるよ。


「…ぐぉおお! ん? 来たか」


「はい」


「そうか。なら行くか」


ドラゴンたちとドラゴニュートが空に上がると一斉にドラゴンブレスを空に向かって放つのだった。


ーーーーサンドウォール砂漠ーーーー


ここはサンドウォール砂漠。ここには一人の人間と二人の魔神がいた。


「面倒な仕事を引き受けてくれたな。アラジン」


「仕方ないでしょ! タクトたちには頭が上がらないんだからさ!」


「とにかく今はあれを落とすぞ!」


「イフリータの事を知った途端、態度を変えやがって」


「人間に取られた奴に言われたくねーよ」


結局ジンとイフリートが協力する流れになったのはファリーダのお陰だった。本人はあってないけどね。


ーーーーダゴン神殿ーーーー


ダゴンたちと出会った場所にある神殿からダゴンとハイドラが空を見る。


「いいんだな? ハイドラ」


「えぇ…彼女は私たちの愛を破壊する。なら私は敵対するしかないわ」


「俺がハイドラとの結婚を頼んだ時も興味無さそうだったからな」


「無理もないわ。彼女は創造神。何でも思い通りのものを作り出せる。故に愛を理解出来ないのよ」


ダゴンとハイドラが空を見て、二人に魔力が発生する。


「俺たちはこの星に来て、変わったぞ。アザトース。人間に崇拝される喜びを知った」


「ダゴンだけじゃなく、全ての生命を…星を愛することを知ったわ。だからこそあなたの考えは間違っていると今ならはっきり言えるわ!」


「「ゴッドブレス!」」


ダゴンとハイドラからも宇宙に向かって攻撃が放たれる。


もちろん神だけじゃない。各国々の英雄たちが次々必殺技や禁呪を繰り出す。そしてフリーティアにはシルフィとサラ姫様、獣魔ギルドの面々がいる。


「さぁ! 行きますよ! 封印石召喚! いでよ! 守護竜フリーティアドラゴン!」


守護竜フリーティアドラゴンと封印石召喚とレギオン召喚が次々行われて、フリーティアがあっという間に召喚獣とモンスターたちに覆われる。


グラン国王様が演説する。


「今、この星の為に命懸けで宇宙で戦っている者たちがいる! 我らに出来る事は何もない…(いな)である! 我らにもこの星を守る力があることを儂は知っている! 今こそ宇宙の侵略者に儂らの力を見せる時である! 全軍! 敵は空にある凶星である! 一つたりともフリーティアの領地に落としてはならぬぞ!」


みんなの一斉攻撃でアザトホースの破片は一瞬で消し飛ばされる。シルフィが夜空を見て言う。


「後はお願いします。タクトが教えてくれた召喚師と召喚獣の絆と愛の力を見せちゃってください」


そしてシルフィは俺たちの勝利を願ってくれるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ