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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
シルフィ姫様との結婚とテューポーン討伐戦
1246/1718

#1172 降臨せし創星龍

俺たちは自分たちの識別結果を知るはずもなく、ただステータスだけは確認していた。


名前 タクト 究極の召喚師(竜化)Lv32


生命力 2675→2975

魔力  3961→4261

筋力  3729→4029

防御力 2377→2677

俊敏性 3336→3636

器用値 3075→3375


スキル


格闘Lv46 神拳Lv35 金剛拳Lv20 爆拳Lv28→核拳Lv28 蹴技Lv46 

神竜角Lv35 高飛翔Lv100 杖Lv50 片手剣Lv50 大剣Lv50 

鎚Lv24 槍Lv50 刀Lv50 太刀Lv27 二刀流Lv50 

神鎖Lv13 原初鎖Lv11 万物武装Lv41 万物貫通Lv27 万物破壊Lv54 

防御無効Lv27 武装創造Lv32 影創造Lv41 軍略Lv38 譲渡Lv3 

恩恵Lv8 脱出Lv26 超電磁Lv30 念動力Lv68 装填Lv1 

武装射出Lv28 神気Lv83 竜気Lv84 英気Lv53 冥気Lv37 

紅炎Lv33 灰燼Lv1 干渉Lv1 回折Lv1 浸食Lv1 

弱化毒Lv1 神魔毒Lv1 永遠毒Lv1 瘴気Lv20 爆心Lv24 

星芒Lv14 精霊眼Lv1 神竜眼Lv100 魔竜眼Lv35 真空の魔眼Lv1 

爆破の魔眼Lv16 石化の魔眼Lv16 氷結の魔眼Lv17 即死の魔眼Lv1 光速激突Lv37 

強激突Lv47 空振Lv43 堅固Lv51 不屈Lv1 不死身Lv1 

強行Lv27 呪滅殺Lv34 呪撃殺Lv11 闇移動Lv26 影死針Lv32 

土潜伏Lv21 影潜伏Lv41→闇潜伏Lv41 空間転移Lv1 相対転移Lv1 次元転移Lv1 

影封陣Lv35 影召喚Lv34 炎分身Lv15 水分身Lv33 光分身Lv15 

影分身Lv22 神鎧Lv42 虚無壁Lv18 黄金障壁Lv31 多重障壁Lv19 

神障壁Lv30 魔霧Lv37 暴風壁Lv18 溶岩壁Lv1 金属壁Lv27 

天氷壁Lv18 竜鱗装甲Lv58 空間装甲Lv15 炎熱装甲Lv1 金剛装甲Lv1 

天氷装甲Lv33 反射装甲Lv24 超装甲Lv39→神装甲Lv39 再生の炎Lv22 瞬間再生Lv55 

強化復活Lv12 大気壁Lv22 石板壁Lv1 封印岩Lv1 詠唱破棄Lv45 

金属創造Lv14 宝石創造Lv2 複製Lv1 水晶投擲Lv3 宝石投擲Lv8 

誘導弾Lv1 自動追尾Lv1 障壁破壊Lv1 魔力支配Lv42 魔力吸収Lv20

魔力枯渇Lv1 大気吸収Lv1 魅了吸収Lv24 光吸収Lv22 影吸収Lv25 

超充電Lv19 重圧Lv12 荷重操作Lv36→荷重支配Lv36 天候支配Lv28 空間支配Lv1 

炎熱支配Lv19 大地支配Lv23 樹海支配Lv1 海流支配Lv31 粒子支配Lv1 

魔素支配Lv1 気圧操作Lv15→気圧支配Lv15 地圧操作Lv18→地圧支配Lv18 重力操作Lv38→重力支配Lv38 引力操作Lv26→引力支配Lv26 

斥力操作Lv22→斥力支配Lv22 電磁操作Lv38→電磁支配Lv38 水圧操作Lv21→水圧支配Lv21 光圧操作Lv18→光圧支配Lv18 物理無効Lv1 

魔力超回復Lv48→無限魔力Lv48 魔力切断65 時空切断30 魔法破壊Lv17 空間歪曲Lv35 

空間跳躍Lv30 空間索敵Lv25 音伝達Lv24 魂探知Lv35 他心通Lv60 

第六感Lv100 天言Lv85 神感覚Lv100 超低周波Lv20 妨害波Lv1 

電子分解Lv28 融解Lv1 侵食Lv1 堕落Lv25 神炎Lv1 

獄炎Lv29 星虹Lv32 多連撃Lv82→無限連撃Lv82 多乱刃Lv41→無限乱刃Lv41 神鎌鼬Lv29 

旋風刃Lv24 空輪Lv1 炎輪Lv18 天輪Lv1 溶断Lv31 

猛焔刃Lv1 氷雪刃Lv46 星光刃Lv24 魔素刃Lv1 召喚魔術Lv50 

封印魔術Lv45 ルーン魔術Lv42 阻害無効Lv31 騎手Lv56 錬金Lv33 

採掘Lv46 伐採Lv42 解体Lv69 鑑定Lv61 識別Lv71 

鍛治Lv32 復元Lv1 豊穣Lv1 回帰Lv1 罠設置Lv8 

氷牢Lv22 聖櫃Lv10 牢獄Lv16 天光Lv20 後光Lv1 

暗転Lv1 星間雲Lv17 火山雷Lv1 蒼天雷Lv36 氷雷Lv27 

黒雷Lv23 氷旋風Lv19 疾魔法Lv28 炎魔法Lv25 地魔法Lv27 

海魔法Lv31 暗黒魔法Lv35 神聖魔法Lv40 雷魔法Lv70 爆魔法Lv68 

木魔法Lv45 氷魔法Lv65 時空魔法Lv80 獣魔魔法Lv21 遅延魔法Lv30 

竜魔法Lv44 惑星魔法Lv23 禁呪Lv3 連続詠唱Lv50→無限詠唱Lv50 空圧弾Lv25 

焼失弾Lv14 鉱石砲Lv15 消滅弾Lv19 放射熱線Lv13 荷電光線Lv20 

石化光線Lv20 冷凍光線Lv30 極光Lv12 日光Lv28 死滅光線Lv20 

拡散光線Lv1 大気波動Lv22 溶波動Lv16 石波動Lv26 大海波動Lv30 

極寒波動Lv16 神波動Lv30 無波動Lv34 全波動Lv1 爆風波Lv1 

電弧放電Lv23 衝撃放射Lv1 電磁場Lv1 熱波Lv14 放射冷却Lv1 

烈日Lv6 死風Lv16 遮断結界Lv9 多重結界Lv10 高速遊泳Lv53 

転瞬Lv45 神速Lv48 超加速Lv31 雷光Lv42 光閃Lv35 

陽炎Lv13 残像Lv38 蜃気楼Lv18 時間遅延Lv35 時間加速Lv1 

時間停止Lv1 心眼Lv51 空虚Lv33 無我Lv48 迷彩Lv28 

透過Lv27 大気震Lv16 海震Lv1 星震Lv23 次元震Lv1 

水鏡Lv18 全反射Lv23 乱反射Lv23 変光Lv16 ガンマ線Lv14 

身代わりLv24 格納Lv24 帰還Lv3 叡智Lv34 料理Lv73 

釣りLv23 シンクロLv39 エンゲージLv31 マリッジLv9 超連携Lv45 

超集束Lv46 戦闘高揚Lv33 肉体活性Lv29 夢幻Lv19 炎化Lv5 

液状化Lv1 砂化Lv1 光化Lv18 魔素化Lv18 雷化Lv1 

物質化Lv8 無敵化Lv1 沈殿Lv1 自動防御Lv8 絶対防御Lv18 

神鎌鼬Lv5 焼尽Lv13 氷柱Lv30 霧氷Lv21 神雨Lv38 

黒雨Lv6 神水Lv10 間欠泉Lv8 時限爆弾Lv1 地割れLv9 

海没Lv1 溶岩流Lv13 磁気嵐Lv1 熱嵐Lv4 砂嵐Lv4 

猛吹雪Lv1 渦潮Lv13 寒冷渦Lv1 星渦Lv11→銀河Lv11 暗黒渦Lv1 

満潮Lv1 大噴火Lv5 津波Lv11 瀑布Lv13 雪崩Lv1 

氷山Lv1 流星群Lv18 彗星Lv4 日輪Lv1 月輪Lv1 

大雷霆Lv8 爆轟Lv17 雷轟Lv20 真空Lv1 煉獄Lv2 

氷獄Lv13 月海Lv3 月光Lv1 落月Lv1 落陽Lv1 

慈雨Lv11 光合成Lv1 疫災Lv7 黒死病Lv28 死の宣告Lv19 

宝石解放Lv10 魔素解放Lv20 逆鱗Lv21 捨て身の一撃Lv12 覇撃Lv21 

神撃Lv12 冥撃Lv16 起死回生Lv16 自爆Lv1 奇跡Lv1 

星核Lv1 英雄技Lv4 竜技Lv50 大気ブレスLv1 炎ブレスLv1 

石ブレスLv10 氷結ブレスLv1 ゴッドブレスLv1 腐蝕ブレスLv1 ドラゴンブレスLv50 

神竜域Lv5 荷電球Lv1 核爆Lv1 惑星Lv1 水爆Lv1 

光球Lv1 黒星Lv1 耐性無効Lv1 加護無効Lv1 巨人の加護Lv36 

原初の加護Lv1 星霊の加護Lv1 破壊神の加護Lv5 疾翔龍王の加護Lv33 終焉龍王の加護Lv33 

豊穣龍王の加護Lv29 絶海龍王の加護Lv36 聖輝龍王の加護Lv35 邪冥龍王の加護Lv35 アテナの加護Lv30 

スサノオの加護Lv3 創星龍神の加護Lv1


すぐに無限魔力という文字が目に入った。ステータスの魔力の所には無限の記号が表示されている。これはもうやり放題だな。そして竜化した俺たちは咆哮を上げると宇宙の翼から無数の竜巻、火山弾、隕石、氷柱、神魔毒が一度に降る。


更に角から火山雷、口からはブレス、展開された武器は次々色々な武器が現れた。その中には俺たちが持っていないが今まで俺たちが出会って来た武器がある。これが創星龍神の加護の力だ。更に創星龍神の加護には敵対する全てのドラゴンの加護を打ち消す能力に加えて、耐性や吸収、無効、破壊まで無効化してしまうらしい。


創造の力の恐ろしさを実感する次第だ。その武器たちからの攻撃に加えて、展開された魔導書と魔法武器からは無限詠唱の効果で無数の魔法が発動し、目と全身から無数の光線、爪と手からは斬撃が容赦なくシルフィ姫様たちに絶え間なく襲い掛かる。


「ちょっと!? 待って、ください! よ!」


待てと言われて待つ奴はいないのだ。そもそも俺たちは巨大なドラゴンなので、距離を詰められたくはない。そんなわけで無限魔力と無限連撃、無限詠唱を駆使し、使えるだけのスキルをリリーたちと一緒に手あたり次第に使っていく。


ここでえげつないスキルが装填。次に発動するスキルや射出する武器を溜めて一気に解放するスキルだ。これを使ってリリーたちはどんどんスキルを予約し、解放することで無数のスキルの同時使用を可能となった。


更にユウェルはその裏で創造の力で作った核ミサイルを複製で次々ストックしており、一気に解放すると無数の核ミサイルがシルフィ姫様たちに襲い掛かる。


『楽しいね! タクト!』


『こんなに使いたい放題のことなんて今までありませんでしたからね! やれる時にやっておかないと損しちゃいます!』


『タクの武器を複製! 複製! タクの記憶から武器を創造! むぅ…作った武器は貰えないか?』


「楽しいのは結構ですが! 誰ですか! 防御無効とか透過とか障壁破壊使っているいけない子は!」


攻撃を受けながら文句を言う余裕があるシルフィ姫様が凄いな。


『…なんのこと? 防御無効』


『心当たりがないの。透過』


『すみませぬ。シルフィ姫様。障壁破壊!』


しっかり謝るのが燎刃らしい。


「思いっきり聞こえてますからね! それにさっきからずっと鼻歌で武器を操っているのはタクト様なのもバレバレですから! 光線も操っているのもそうですよね! こんな意地悪するのはタクト様しかいません!」


とても失礼なことを言われた。俺はただ光線を曲げたり、曲げなかったりしているだけだ。武器もシルフィ姫様たちの動きを先回りして操っているだけである。というのも俺たちは現在シルフィ姫様たちの動きを完全に支配している。どう動いて、どう攻撃してくるのかよくわかるのだ。そして俺たちが攻撃すると俺たちが見ている未来が変化し、新しい未来がすぐさま更新される。


なんというかスーパーコンピューターと人間が戦っている感じ。圧倒的な演算能力は全ての行動を予測し、その人の動きの何もかもを把握する。そこには負ける要素などありはしない。究極の未来予知だ。オセロで人間がコンピューターに勝てなくなった理由をまさかこんな形で体験するとは夢にも思わなかった。


「この!」


シルフィ姫様たちの反撃が来る。しかし物理攻撃は灰燼と浸食で消滅し、雷や光線は俺たちの体から発生した膨大な魔力の前に消え去る。これが干渉スキル。属性攻撃に対して同じ消費魔力をぶつけることで攻撃を無力化するスキルだ。本来は無力化というか魔力をぶつけることで属性攻撃を弱体化させるものなのだが、無限魔力があると相手が消費した魔力の分を確実に上回るので、属性攻撃の無力化スキルに化けてしまっている。


「な…」


『お返しだよ! シルフィ姫様! 拡散光線! どどどどーん!』


『回折!』


リリーが無数の光線をばら撒くと一部の光線が空間に発生した波紋の中に消えるとシルフィ姫様の周辺の空間に波紋が発生し、襲い掛かるがこれをシルフィ姫様たちは躱す。


「距離を詰めるしか!」


距離を詰めてもシルフィ姫様たちに勝ち目がないことを知っているのだが、リリーたちが攻撃をする。


『封印岩!』


注連縄が付いた尖った岩が俺たちの周囲に展開されるとシルフィ姫様たちに襲い掛かる。それを躱したり、破壊したりする。


『万物創造!』


『空間転移なの!』


壊した岩が元に戻り、躱した岩が空間転移で転移してシルフィ姫様たちに襲い掛かる。しかしそれを対処してシルフィ姫様たちはボロボロになりながらも接近戦に持ち込んだ。決まっていれば神の力を持ってしても封印効果を与えてることが出来て、マリッジバーストも解除出来たのだがその危険性は流石に感知されるよな。


「貰いました! 格納!」


シルフィ姫様がサラ姫様の剣を取り出した。サラ姫様、裏切ったな。


「エクセリオンフリーティア!」


『…無、駄。無敵化』


シルフィ姫様の一撃が俺たちに直撃し、真っ二つになるが俺たちにダメージは通っておらず、身体が元通りになる。


「な…時空切断! はぁあああああ!」


一生懸命斬撃を放ってくるシルフィ姫様だが、斬ってもダメージが通らず、すぐに元に戻るだけだった。無敵化は雷化と同じスキルで一定時間どんなダメージや状態異常も効かなくなる最強クラスのスキルだ。


『…無駄だと言った。ちゃんと聞いて欲しい』


「ちゃんと聞いてましたよ! どうやって、勝てばいいんですか! これ!」


シルフィ姫様が叫びたくなる気持ちがわかる獣魔ギルドの面々が言う。


「これが龍神の力の一旦なのね…」


「そりゃあ、ウロボロスドラゴンも創造したドラゴンだから無限の力は使えるよね。それにしても酷い」


「えぇ…ドラゴニックマウンテンが難攻不落な理由がよくわかりますね。チャンスがあるとするならあのスキルが切れたタイミングでしょうか」


シルフィ姫様たちも当然そのタイミングを狙うがそんなことは俺たちも理解している。その間、リリーたちが遊ぶ。チビリリーたちが無数に召喚され、シルフィ姫様たちに襲い掛かる。


「「「「シルフィ姫様~」」」」


「一体一体は可愛いのにこんなに多いと恐怖でしかありませんよ!」


まぁ、空を覆っている数だからな。そりゃあ、怖さを感じるだろう。


「逃げないでシルフィ姫様~」


「あ、斬られました! 小さいのに…タクトさん、どう思います?」


「逃げなかったら、くっついて自爆してきますよね!? 攻撃をしないと対処出来るわけないですよ! 私に変なイメージを付けようとしないでください! こっちはダメージを受けているんですから!」


まぁ、リリーたちの狙いはバレるわな。それでも自爆が呪滅殺の二択を迫るようになっている。ダメージの大きさを見ると自爆を避けるのは当然だ。もっともリリーたちはお遊び感覚だ。シルフィ姫様たちとの追いかけっこが続いていると無敵時間が終わる。


『…切れた』


「今!」


「「「「「わぁあああああ~!?」」」」」


シルフィ姫様たちの空振でチビリリーたちが吹っ飛ばされながら、シルフィ姫様は光速激突で接近してきた。


『相対転移なの』


シルフィ姫様たちと遥か低空にいるチビノワと位置が入れ替わる。そしてちゃっかり竜化した俺たちの頭の上にチビノワが乗ると寝る。自分が出来ないからチビノワにさせたみたいだ。こんな状態でもノワはぶれないな。


『最初からやり直し、頑張るの。シルフィ姫様』


『『『『『どどどどーん!』』』』』


「ど、どうしてそんなにも遠距離攻撃に拘るんですか! そんなのタクト様たちらしくありませんよ!」


シルフィ姫様の中でどれだけ俺たちが近距離大好き人間に思われているんだろう?いや、事実として好きなんだけどね。魔法も派手で好きであることは伝えたい。ここでリリーたちがシルフィ姫様の問いかけに答える。


『シルフィ姫様たちには分からないよ』


「そんなことはありません。私なら分かってあげれます。ですから教えてください」


『『『『スキルレベルを上げるため!』』』』


リリーたちの答えにシルフィ姫様たち、絶句。無限の魔力があるということは絶好のスキル上げチャンスだ。そりゃあ、すぐに勝負が決まったら損だわ。


『個人的には新しいスキルも気になるしな』


『あ、それも分かります。特に自分が覚えたスキルは気になって使いたくなります』


「あぁ! もう! 分かりました! それならこっちにも考えがありますからね!」


シルフィ姫様たちが俺たちの攻撃を受けながら時間加速と贈呈で一気に強化を加速させる。どうやらスキル上げタイムは終わりみたいだ。


「これで! はぁあああ!」


『…暗黒渦』


ノワがそういうとブラックホールのような暗黒の渦がシルフィ姫様たちの下に発生する。


「な、なんですか!? このスキル!? きゃああああ!? ち、力が吸い取られて!? きゃあああああ!?」


ブラックホールには様々な説がある。一説では異世界や裏世界への入り口と考えている人もいれば、この世界のエネルギーを吸い込む吸引装置と考える人や逆に異世界のエネルギーを俺たちの世界に送り込んでいると考えている人もいる。


暗黒渦ではこのエネルギーを吸い込み、放出する話が反映されており、対象者の強化の全てを解除し、解除された強化の分を自身に付与するスキルとなっている。


この結果、シルフィ姫様たちがずっと貯め込んでいた強化とマリッジバーストが強制解除されて、シルフィ姫様のマリッジバーストで発生した強化分も俺たちに加算される。これでは逆に俺たちの強化を奪い返さない限り逆転は出来はしないだろう。


『…魔力枯渇』


「この上、全員の魔力まで奪いますか!」


『…美味』


「ありがとうございます。じゃないですよ!」


するとドラゴンたちが咆哮を上げて突っ込んで来た。ドラゴン同士、白黒はきっちりつけたいらしい。それなら俺たちも容赦をするわけにはいかない。


俺たちの爪が空間に入り込むと高速回転しているタラスクとウェルシュドラゴンを掴むと空間に引きずり込むと一番速いジルニトラに挟んで潰す。それを見ていたタンニーン、ヴリトラ、グウィバードラゴンが俺たちの爪に噛み付こうとするが背後から俺たちにある六つの透明の尻尾が貫いた。


そしてみんな、纏めて空間に引きずり込んで俺たちの目の前にご案内すると俺たちの体に無数の星の光が集まる。


「ドラゴンノヴァ!? その姿で!? ちょっと待ってください。降さ」


「「「「ギャオオオオオ!」」」」


「きゃ!? みんな?」


シルフィ姫様の降参発現をドラゴンたちが却下する。彼らには誇りがある。そして自らの意志で俺たちと戦うことを望み、自分たちの敗北を持って、俺たちを認める道を選んだ。ここで降参なんて真似は彼らの覚悟と誇りの侮辱に他ならない。


最も大切な召喚獣たちが死ぬところを見たくないというシルフィ姫様の気持ちも理解できるがここは召喚獣たちの気持ちを尊重してあげて欲しい。俺たちも加減がない一撃で彼らの覚悟と誇りに答えよう。


『行くぞ! これが俺たちの全力の一撃だ!』


「『『『『竜技! ドラゴンノヴァ!』』』』」


フィールド全体が星光に包まれた瞬間、ビックバン規模の爆発が空間を包み込んでアジダハーカとアテナに負けた二人も含めて何もかもが消し飛ぶ結果となった。リリーたちの勝利の咆哮が響いて、インフォが来る。


『特殊クエスト『シルフィ姫の結婚儀式』をクリアしました』

『特殊クエスト『シルフィ姫の結婚式』が解放されました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。ステータスポイント20ptを獲得しました』

『職業召喚師のレベルが上がりました。スキルポイント20ptを獲得しました』

『詠唱破棄が上限に到達しました』

『疾魔法のレベルが30に到達しました。疾魔法【ツイスター】、【オゾンホール】を取得しました』

『暗黒魔法のレベルが30に到達しました。暗黒魔法【サクリファイス】、【ベルセルク】を取得しました』

『雷魔法のレベルが65に到達しました。雷魔法【サンダーボルト】、【エレクトロニックレンジ】を取得しました』

『爆魔法のレベルが65に到達しました。爆魔法【ソーラーフレア】、【ニュークリアエクスプロージョン】を取得しました』

『リリーの二刀流のレベルが50に到達しました。二刀流【グランドサザンクロス】を取得しました』

『リリーの二刀流のレベルが上限に到達しました』

『ノワの暗黒魔法のレベルが20に到達しました。暗黒魔法【ダークネス】、【エクリプス】を取得しました』

『ユウェルの竜技のレベルが40に到達しました。竜技【ドラゴンノヴァ】を取得しました』

『ユウェルの竜魔法のレベルが30に到達しました。竜魔法【ドラゴンフォールボム】を取得しました』

『アリナのレベルが30に到達しました。成長が可能です』

『アリナの疾魔法のレベルが10に到達しました。疾魔法【トルネード】、【エクスパンション】を取得しました』

『アリナの竜魔法のレベルが20に到達しました。竜魔法【ドラゴンスクリーム】を取得しました』

『燎刃のレベルが30に到達しました。成長が可能です』

『燎刃の太刀のレベルが30に到達しました。太刀【燕飛】を取得しました』

『燎刃の炎魔法のレベルが10に到達しました。炎魔法【ファイヤーストーム】、【ラーヴァフロー】を取得しました』


こうしてクエストは俺たちの全勝で終わり、シルフィ姫様との結婚が正式に決まるのだった。

新しい魔法の説明やこのクエストでの成長は後日に纏めてさせて頂きます。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[良い点] 積み上げてきたスキルが大量に並んでいるところ [気になる点] リリーの天壁と王撃、イオンの流動と海ブレス、ノワの時空支配と冥ブレス、ユウェル土石流と流砂、アリナの星角、燎刃の火砕流がありま…
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