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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
スサノオクエストと最後のイベント告知
1212/1718

#1141 ナーガラージャの森の支配者

編成は俺たちが前衛で他は後衛だ。そして部屋の中には巨大なナーガラージャの像があり、その下には玉座に座るボスがいた。


タクシャカ?

? ? ?


タクシャカは漆黒のキングコブラを背から生やしている敵だった。上半身は人間というより魔神とかに近い。そんな上半身だが頭に王冠があるのは、ナーガの王である証明と言った所かな?


そしてボスがタクシャカと決まったこの瞬間、大問題が発生する。このクエストはインドラからお願いされたクエストです。そしてこのタクシャカはインドラの友人とされている。これ、どうなのよ?運営さん。


このタクシャカはナーガラージャの中でも特に狡猾な王とされている。有名な話がインドの叙事詩『マハーバーラタ』の主人公の一人として有名な大英雄アルジュナの孫を殺した話がある。その方法が狡猾なやり方で有名になった。


その狡猾さはここに辿り着く前に十分に経験した。後は強さだ。俺はスピカに乗って、前に出る。


「何用でここに来た? 人間」


「俺たちはインドラの依頼を受けて、この先の山に用がある。通してくれないか?」


「は! 断る! 来い! お前たち!」


ナーガラージャがたくさん追加された。インドラの依頼を受けたと言っても戦闘になるか…さっきの門でのこともあるし、何かあるな。


『トリスタンさん』


『諸々引き受けたわ』


『お願いします』


何はともあれ。まずは勝たせて貰おうとしよう。


「やるぞ」


「任せよ! タクト!」


「防御は任せてちょうだい」


「…頑張る!」


俺たちが戦闘態勢になるとタクシャカが仕掛けてきた。


「馬鹿め! 貴様らは既に袋の鼠よ! 結界装置、起動!」


装置のボタンを押すが、何も発生しない。俺たちが壊した成果だ。先手は貰うとしよう。


「ん? なんだ!? なぜ装置が起動しない!?」


「超連携!」


「ヒヒーン!」


「は!? ぐあぁ!?」


武器は大剣か。ナーガの顔があり、オリジナルの武器と思われる。だが、それでも破壊神の加護が加わったスピカとの超連携は凄まじく、一撃でひびが入ったのを確認した。そして俺たちの力を見たタクシャカとナーガラージャたちは絶句する。


「き、貴様…その力…インドラの」


「安心しろよ。インドラじゃない桜花の神様の力だ。勘違いしたら、インドラに怒られるぞ。あの問題をした時点で手遅れな気がするがな」


インドラは仏教では帝釈天のようにたくさんの名前がある神様だが、一応スサノオとは関係がない事になっている。英雄神でドラゴンを倒して、雷を使うなど共通点はたくさんあるけどね。残念ながらスサノオは神々の王にはなっていない。ここが最大の違いだと思う。


「う、五月蠅い! 俺にも事情があるんだよ!」


「事情ね…後、結界の装置ならここに入る前に破壊させて貰ったよ」


「く…おのれ!」


こいつが問題を出していたことを認めたな。これはもう言い逃れは出来ないだろう。まぁ、インドラの友達なら許してくれる可能性はあると思う。このゲームのインドラからは残念ながらそんな気配は感じなかったけどね。そしてやはりこのボス攻略には何かがあることも確定した。


「神魔毒ブレス!」


「突っ込むぞ! スピカ!」


「ヒヒーン!」


超連携した俺たちが神魔毒ブレスに飛び込むとスピカの星角が神魔毒ブレスを貫き、タクシャカに迫るがタクシャカは回避を選択した。


「くそ! ナーガパーシャ!」


手からナーガが飛び出すと俺たちを縛って来た。ナーガパーシャはインド神話に登場するヴァルナの武器だ。ナーガの縄と呼ばれる武器でラーマの軍勢が大苦戦した武器でもある。その武器に縛られるとは大ピンチだ。


そう思っていると俺の体から蒼い稲妻が発生し、ナーガパーシャを破壊した。


「耐久値が足りてないみたいだな」


「う、五月蠅い!」


「シールドドライブ!」


「ぐは!?」


タクシャカの背後からクリュスが突撃して、ぶっ飛ばした。


「何お父様を縛っているのよ。私たちでもしたことがないのに!」


怒る所はそこなのか?後、縛るのは禁止にしておこう。俺にそんな性癖はない。リビナとかこの話を聞いたら、絶対にしたがるからな。


「貴様…女のお前が王の俺に何をした! ドラゴンブレス!」


「多重障壁!」


タクシャカの背中から生えている蛇たちからドラゴンブレスが放たれるが七枚の多重障壁を全て破壊するには届かない。それを見たタクシャカは大剣をもう一つ出すとクリュスに襲い掛かる。大剣の二刀流か。これに対してクリュスは多重障壁を解除し、冷静に対処する。


「インパクトカウンター!」


「く…!?」


大剣をアイアース・アスピスで受けた瞬間、アイアース・アスピスに与えた衝撃が防御した大剣に返されて、大剣が弾かれる。この技があるから盾は剣士にとってはかなり厄介な武器なんだよな。何せこれで体のバランスが崩れて、隙が生じてしまう。


「スクリューランサー!」


「竜鱗装甲! ぐぅうう!?」


防御はしたが効いているな。


「盾で体当たりして、槍で突いたけど、問題あるかしら?」


「俺様はこいつらの王だ! なめるのも大概に」


「ホー!」


コノハの魔法が炸裂する。


「どいつもこいつも…もういい。俺様の本気を見せてやる! 超覚醒!」


腕が二本追加された。武器はないと思っていると増えた手に魔方陣が描かれる。俺たちにチェーンエクスプロージョンが二回使用される。なるほど…これは中々強い敵だな。


『手を出した方がいいかの? タクト』


『頼む』


『了解なのじゃ! 虚空切断! 多乱刃なのじゃ!』


爆煙の中からプルートデスサイズの斬撃が飛んで来るがタクシャカはこれを受け止めようとするが斬られる。本来ならこれで即死な訳だが、部位破損止まりだ。まぁ、ボスで中々即死は決まらないんだよな。


「く…そこか! 魔素支配! 物質化!」


「ぬ!?」


セフォネが斬った増えた腕から発生した魔素の腕に捕まってしまう。


「終わりだ」


「それはどうかのぅ?」


「くく…強がりもそこまでだ。即死の魔眼!」


「何!?」


セフォネは即死する。まぁ、事前に情報は伝えていて、セフォネもわざと受けた。なぜならこの瞬間、プルートデスサイズにあるハデスの加護が発動する。


「な、なんだ!? うぐぅううう!?」


「くく…残念じゃったな。妾は死を超越したヴァンパイア! そんな魔眼など脅威でも何でもないのじゃ!」


ハデスの加護によって、封印効果を受けたタクシャカは超覚醒が解除されている。このチャンスにルミが空間転移で現れる。


「雪氷刃! 多乱刃!」


サリエルの鎌から放たれた斬撃を受けた箇所が凍り付いていく。


「シールドドライブ!」


クリュスがタクシャカを壁に押し付けて、距離を開ける。俺の魔導書とコノハの魔法攻撃がタクシャカに降り注ぐ。


「真の王の一撃を知れ! 魔王波動!」


「…極寒波動」


「ドラゴンブレス!」


「ヒヒーン!」


セフォネとルミ、クリュスの攻撃とスピカの天波動が決まる。


「流石の強さですね」


「あぁ。だが、どうやらまだ何かあるようだな」


タクシャカは自力で封印を解除するとタクシャカから黄金のオーラが発生する。まだ切り札を隠していたか。


「天昇!」


タクシャカの頭に東洋の竜の角が発生し、四本の腕は竜の腕となる。更に背中にいた蛇たちも東洋のドラゴンに変化し、身体と武器は黄金に変化した。


徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)

? ? ?


仏教の八大竜王の内の一体だ。八大竜王は釈迦の教えにより護法の善神となっている。つまり俺が戦っていたタクシャカとは真逆のような存在になったと言っていい。


「この姿になったからには負けは許されない!」


「聞く耳を持たないか…ならしょうがないな」


俺は近衛の代わりに杖を出す。仏教の神様に神道の神様をぶつけるのは気が進まないがインドラの友達という設定が生きているなら似ている神様に相手をしてもらう。


「神召喚! 来い! スサノオ!」


蒼い稲妻が迸る竜巻が発生するとそれを吹き飛ばして桜花の嵐神が降臨する。


「な…スサノオだと!?」


「よぉ。徳叉迦竜王。こうして敵対するのは初めてだな。召喚される前にインドラ、お前のその姿なら帝釈天といったほうがいいか? とにかく伝言を貰って来たぜ」


「た、帝釈天様から?」


震えてらっしゃる。まぁ、怒らせる事を言ったからな。恐怖しかないだろう。


「後で俺の所に来るようにだとさ。そんじゃあ、戦おうか」


「い、嫌だ!」


折角威厳がある姿になったのに色々台無しだ。


「生憎初めての召喚でな…拒否権なしだ! 行くぜ! おら!」


「く!?」


お!スサノオの攻撃を止めた。やはり武器も変わって強くなっているみたいだな。


「電弧放電!」


「ぐぅううう!」


斬りかかってからの至近距離から電弧放電。これは酷い。だが、徳叉迦竜王は耐えながら肩から生えているドラゴンたちが神魔毒ブレスをスサノオに浴びせた。


「へ。やるじゃねーか」


「な…効いていない!?」


「生憎毒には強いんだよ」


「く…ならば! 神火!」


ドラゴンから神火が吐かれるがスサノオに神火が届いていない。纏った風が炎を逸らしている。


「くそ! 大海波動!」


「水で俺様に戦いを挑むか…身の程を知れよ」


八大竜王はインドの水中の主とされているから水が弱いはずはないのだが、相手が悪すぎた。スサノオが剣を向ける。


「雷神蒼嵐波!」


「ぐぅ!? あぁああああ!?」


一瞬で大海波動は呑み込まれて、終わる。それでもまだ徳叉迦竜王は起き上がる。


「即死の…ぐあ!?」


ここでブルーフリーダムの狙撃手ちゃんの狙撃が徳叉迦竜王の両目に決まった。


「いい腕前だな。建物の柱を跳弾させたのか。ま、こいつの即死の魔眼なんて俺様には通用しないけどな。さて、終わりだ。ん?」


スサノオが近付くと光の柱が発生し、このフィールドが眩しさに包まれると倒れる徳叉迦竜王を庇うように美しいラミア―タイプで天女姿の女神が降臨した。


マナサー?

? ? ?


俺が名前を挙げた有名な女のナーガラージャだ。


難陀竜王(なんだりゅうおう)の妹か?」


「はい。徳叉迦竜王を殺すのはお待ちください。スサノオ様」


難陀竜王も八大竜王の一体。個人的には八大竜王のボス的存在と思っている。


「だ、そうだが?」


「天昇の効果も切れたようですし、取り敢えず話を聞いてみます」


「甘いな…ま、それじゃあ、俺様は退去させて貰うぜ」


スサノオが消えると壁をぶち破って新たな敵が飛び出してきた。


マヒシャ?

? ? ?


アスラ族の中でも超有名な奴だ。


「覇撃!」


「ふん!」


トリスタンさんの覇撃の矢を掴んだだと!?しかし矢に取り付けられていた爆弾が核爆発を起こす。とんでもない矢を開発したな。


しかしその攻撃を受けてもマヒシャはびくともしなかった。やばい…対処が間に合わない。頼むから効いてくれよ。


「役立たずは死ね!」


「やらせません!」


「馬鹿め! 覇げ」


クロノスクロックの時間停止が発動する。この間に二人を移動させる。かなり失礼だとは思うがラミアと同じタイプなので重い。


「き! 何? どこに消え…貴様の仕業か」


「事情は知らないがこいつとは俺たちが戦ったんだ。外野はすっこんでてくれるか?」


「ふん。外野はお前たちの方だろう? 我々の戦いに口出しをするな」


「残念だったな。俺たちはもうお前たちと戦っているからもう外野じゃないんだよ。なんならここで宣戦布告でもしてやろうか?」


俺たちが武器を構え合い、また戦闘が始まろうとしたがここにやって来る存在にマヒシャは気が付いた。


「ちっ…時間をかけ過ぎたか。貴様の顔は覚えたぞ。俺の邪魔をしたんだ。戦場で必ず殺す」


「やれるもんならやって見ろよ」


俺の言葉を聞いたマヒシャは撤退する。マヒシャは女以外に殺されないという能力を持っている。だから俺では勝てないがリリーたちは倒すことが出来る。そう言う意味で挑発してみた。ここで戦闘終了を知らせるインフォが来たが残念ながらタクシャカは殺していないので、経験値はなしだ。


「た、助かりました。ありがとうござ」


「マナサーー----! 無事かー----!」


地面からイケメンが現れた。遺跡壊してばかりだな。俺がタクシャカだったら、泣くぞ。


シェーシャ?

? ? ?


シェーシャがマナサーの兄で仏教では難陀竜王という名前で知られている。ヒンドゥー教には七つの地下世界があると言われているがシェーシャがいるのは更にその下で地下世界全てを含めた大地を支えているとされる。ちょっと規模が他の竜王と違いすぎるので、俺の中ではボス的存在なわけだ。


「色々遅いです。お兄様…この方たちを見習ってください」


「何? どういうことだ?」


マナサーがシェーシャに事情を説明する。


「そうか…この馬鹿とマナサーを救ってくれたわけだな。感謝するぞ。人間たちよ」


「えーっと…まずは事情を説明してくれませんか?」


「そういえばまだ話していませんでしたね」


マナサーから説明を受けるとやはり先程のマヒシャにタクシャカたちは脅されていた流れらしい。そんなタクシャカを見たマナサーが助けに来たというい訳だ。マナサーは神話でもタクシャカを助けているからこういう流れになったのだろう。


「さて、一族の仲間と妹を助けられた礼をせねばな」


「はい。私からもお礼をさせて貰います」


「まずはこの森での安全を保障し、シータ姫の救出に協力しよう。アスラ族と今回のことを指示したラーヴァナには報いを受けて貰わねば気が済まないのでな。ただ我々にも立場がある。戦闘に直接介入はしないことは明言させてくれ」


「どういうことです?」


メルの質問にシェーシャが答える。


「ラーヴァナはシータ姫が見つからないように地下世界に幽閉しているのだ。そして地下世界は私の領域と言える。何せ私が支えるのをやめたら、地下世界は終わるのでな。これはタクシャカを見逃してくれた礼と思ってくれ」


なるほど。つまり地下世界にいる奴らはシェーシャに頭が上がらないわけか。そして地下世界のどこにいるか分からないシータの救出に協力してくれるわけだ。


「次は妹を助けてくれた礼だ。私の世界には当たり前にあるものだが、ここでは滅多に取れない物だろう」


出されたのは紫色の砂。鑑定する。


原初の砂:レア度10 素材 品質S+

冥界の一番地下を形作っている砂。大地を一番最初に形作った砂と考えられており、原初の水と共に星の創生に掛かわったと考えられている。


原初の加護が得られる素材だろうな。これを全員にくれた。太っ腹だ。次はマナサーがくれる。


マナサーの宝珠:レア度10 通常アイテム 品質S+

マナサーの力が宿った宝珠。あらゆる毒を吸収し、無力化する力がある。


マナサーは蛇の毒を癒す力を持つと言われている女神だ。その力が宿っているアイテムなのだろう。これも全員分もらえた。


「それとタクシャカの分も出そう。これはナーガ族に伝わる縄だ。アスラ族も持っている物だが、これをお前たちにも与えよう」


ナーガパーシャ:レア度10 縄 品質S

重さ:30 耐久値:800 攻撃力:10

効果:人間特攻(究)、亜人特攻(究)、締め付け、物理耐性、魔法耐性、衝撃吸収、伸縮、即死毒、神魔毒、自動拘束、自動回避、耐性無効

ナーガ族から作った蛇の縄。相手を拘束することに特化した縄で拘束したい相手に投げただけで自動で拘束し、また力づくで解こうとしても縄自体が動くために自力で拘束を抜け出すのは非常に困難となっている。


破壊神の加護で耐久値を直接減らしたから破壊出来たのか。なんか悪いことしたな。まぁ、本来ならラーマの軍勢が苦戦させられた武器だ。普通の武器なはずがないんだよな。これを見た感じヴァルナの武器には見えないね。


「報酬はこれで終わりだ。それでは次はシータ姫の救出の時に出会おう! さらばだ! 帰るぞ! 我が最愛の妹よ!」


何となく感じていたけど、シスコンであることが確定した。


「はい。その前にこの遺跡は私たちの遺跡なので、拠点には使わないで下さい。では、帰りましょう。お兄様」


シェーシャは何故か新たなに地面をぶち抜き、一緒に帰るようなノリで言ったマナサーは天に昇って消えた。なんか色々ツッコミどころがあるな。


「とにかくこれで先に進めるね」


「だな。次はいよいよ山登りか」


「お前たち、山に登るのか?」


放置されていたナーガラージャが聞いて来た。


「そうだけど? 何か知っているのか?」


「知ってるも何もあの山はガルダの住処だよ。あいつがいるから俺たちはこの遺跡を作って、森に住みついているのさ。あいつがこの森に手出しすれば、この辺りの森は全焼して、この森に住んでいる人間やアスラ族達を苦しめることになるからよ。俺たちは安全なわけだ」


ガルダは神鳥でヴィシュヌのヴァーハナとしても知られている。その建前があるからか人間とかには手出ししにくいのかも知れない。


因みにガルダはナーガ族の天敵ともされている。これはガルダの生まれる前にガルダの母親をいかさまで勝利して、奴隷にしたことが原因だ。自分もナーガたちの奴隷にされて、色々無理難題を言われた過去があり、奴隷解放の条件がヴィシュヌたちが持っているアムリタを奪うことだった。


ここでガルダは神々を圧倒し、ヴィシュヌが仕掛けた守りも突破して、アムリタを奪っている。しかもインドラとも敵対して、インドラに勝てないことを悟らせるほどの圧倒的な強さを見せつけた。それもそのはずでガルダはインドラの100倍強いとされている。神々もインドラも勝てないのは明白だろう。


「なるほどね。相手がガルダならスサノオと契約した俺とは相性が悪いだろうな」


「ど、どうして私たちを見て言うのかな? タクト君」


「もちろん手伝ってくれるよな?」


「「「「も、もちろん」」」」


とにかく時間的に一度ログアウトするべきという結論に至って、ワープポイントを設置してフリーティアに帰ると空の画面が表示される。いよいよこのゲーム、最後のイベント告知が始まろうとしていた。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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