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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
スサノオクエストと最後のイベント告知
1201/1718

#1130 スサノオとの契約と最後に契約する神

俺たちが扉を潜るとそこには酒が入っていると思われる瓢箪を持ちながら座っているスサノオがいた。


「ぷはー。いや、中々見応えがある勝負をしていたな。お前たち」


「難しくしすぎじゃないですか?」


明らかにアテナの時より難しかったと思う。


「俺様を舐めるなよ。こう見えても桜花では五本の指に入る神だ。そんな俺様と契約するというならそれなりの試練を用意するさ。ましてや俺様は英雄神だ。英雄にはそれに応じた戦いを与えるのが俺の神としての仕事でもあるのさ」


それはまぁ、理解できなくもないがやりすぎだろ。運営さん。


それにしてもスサノオで五本の指に入る神か。普通なら天照大神、スサノオ、月読の三柱がまず名前が上がる。しかし三本の指と言わないって事はスサノオより強い神がいるということだ。考えられるのはスサノオの親であるイザナギとイザナミだろうな。更にカグツチも確認されているから月読を抜いての五本の指かも知れない。


「とにかく俺様の試練は達成だ。お前を俺が契約するに足る人間だと認めよう。やり方は知っているな?」


「はい」


俺はアテナの時のように座るとスサノオが手を翳す。


「汝、嵐神スサノオの試練を突破したことを認め、ここに契約を結ぶ。我が祝福をここに授け、我が力を与える」


俺の体が蒼雷に包まれて、風が発生するとインフォが来る。


『嵐神スサノオとの契約を結びました。称号『嵐神スサノオの契約者』を獲得しました』

『神召喚【スサノオ】を取得しました』

『英気、時空切断、神速、大気震、海震、帰還、雷化、神鎌鼬、大雷霆、逆鱗、破壊神の加護、スサノオの加護を取得しました』

『英雄技【霹靂閃電(えきれきせんでん)】を取得しました』


称号『嵐神スサノオの契約者』

効果:嵐神スサノオのスキルの取得、全ステータス上昇

嵐と破壊の英雄神スサノオと契約したものに贈られる称号。この称号を得た者は神の力を獲得する。


名前 タクト 究極の召喚師Lv27


生命力 323→383

魔力  666→706

筋力  435→505

防御力 240→300

俊敏性 483→553

器用値 502→562


スキル


格闘Lv46 蹴技Lv46 杖Lv50 片手剣Lv50 槍Lv45 

刀Lv50 二刀流Lv43 軍略Lv27 恩恵Lv8 念動力Lv38 

神気Lv34 英気Lv1 神瞳Lv37 神障壁Lv18 詠唱破棄Lv45 

魔力支配Lv30 魔力切断Lv49 時空切断Lv1 魔法阻害Lv17 空間歪曲Lv20 

空間索敵Lv25 第六感Lv41 天言Lv31 神感覚Lv44 召喚魔術Lv50 

封印魔術Lv45 ルーン魔術Lv42 阻害無効Lv31 騎手Lv55 錬金Lv33 

採掘Lv41 伐採Lv42 解体Lv68 鑑定Lv60 識別Lv69 

疾魔法Lv24 炎魔法Lv21 地魔法Lv24 海魔法Lv24 暗黒魔法Lv27 

神聖魔法Lv33 雷魔法Lv60 爆魔法Lv61 木魔法Lv45 氷魔法Lv53 

時空魔法Lv68 獣魔魔法Lv19 遅延魔法Lv30 連続詠唱Lv50 遊泳行動Lv36 

転瞬Lv38 神速Lv1 心眼Lv37 無我Lv35 大気震Lv1 

海震Lv1 帰還Lv1 叡智Lv34 料理Lv54 釣りLv23 

シンクロLv39 エンゲージLv31 マリッジLv9 超連携Lv45 絶対防御Lv9 

雷化Lv1 神鎌鼬Lv1 大雷霆Lv1 逆鱗Lv1 英雄技Lv1 

巨人の加護Lv36 破壊神の加護Lv1 アテナの加護Lv30 スサノオの加護Lv1


今回はスキルが多いな。何気に神速と帰還を覚えてくれたのは嬉しいところだ。


「うし。これで強くなったな。それじゃあ、俺様と戦うか」


「どうしてそうなるんですか…」


「お前はこれで二柱の神と契約したことになるんだろう? しかも強い神とだ。正直そこらの神が全く相手にならないレベルになっている。更に言うとだ。お前たちのマリッジバーストをまだ使っていないよな?」


つまりスサノオはドラゴニュートのマリッジバーストを使った俺たちと戦いたいらしい。


「タクト…戦おう!」


「ドラゴンフォースを使って、おんぶされている状態で言わないでおこうな」


「私としては回復しているのにそんな状態になっているのが不思議なんですが」


「そう言われてみればそうだな」


リリーを見ると視線を逸らす。完全に確信犯か。リリーもこんなこと考えるようになったんだな。俺としてはスサノオと戦うのはやぶさかではない。しかし物事には順序が大切だ。


「あなたの試練は近い内に受けるつもりです。ですがあなたの試練を受ける前に最初に契約した神から戦うのが筋だと思います」


「ん…まぁ、それはそうだが」


「それにあなたと戦う前に勝たないと行けない奴がいるんですよ」


やはり戦う順序を考えるとヤマトタケルノミコトに勝ってから挑むべきというのが俺の考えだ。


「ふ…はははは! なるほどな。確かにあいつに勝ってから俺様に挑むのが普通だな。良いだろう。待っててやるよ。その代わり全力のお前たちと戦わせろよ」


「そこは安心してください。あなた相手に手加減をして勝てるなんて思いませんよ」


こうして俺は出雲大社の前に戻るとクシナダヒメがいた。


「スサノオ様と契約をなさったんですね」


「はい」


「そうですか。どうかスサノオ様のことをよろしくお願いします。強すぎる故に誰とも遊べない人なので友達になってあげて下さい」


またアテナの時と同じような流れだな。俺ってこういう神を選んでしまう人間なのだろうか?


「おいこら! 何言っているんだ! クシナダ!」


雷が落ちてスサノオが現れた。


「事実でしょう? 乱暴者に見える人ですけど、その心にはしっかり愛があり、この地の人たちのことを考えている立派な神様です。どうかこの事は覚えておいてください」


「はい」


怒りに現れたのに何も言えないスサノオはなんか新鮮だった。神様でも妻には勝てないもんだな。


「タクトが選んだわけが分かった気がする。タクトと似ている神様だね」


「私もそう思いました」


「俺は乱暴者じゃないだろう?」


「いくつも町を破壊している人を乱暴者と言わなくなったら、誰を乱暴者と言えばいいのか分からなくなると思うの」


そこを言われると返せないな。これでも正当性を持っているつもりなんだけどね。ホームに帰るとみんなに結果を報告する。


「そう…これでタクトも破壊神の仲間入りね」


「なんでそうなるんだよ」


「スサノオ様の加護はどんな代物なんどす?」


調べてみるとまず風、水、雷属性の強化はいつも通り。これに加えて受けた風、水、雷属性の攻撃を吸収し、自分に付与する。逆鱗効果のデメリットの無効化。更に魔力消費無しに魔力飛行が可能になり、環境無効、天候無効があるらしい。


これでスサノオとの戦いはがちの剣勝負になることが濃厚になったな。さて、気になる魔力飛行が実際にどういうものか試して見よう。


「魔力飛行! お」


風が発生すると浮かぶ。そして空を自由にしかも高速で飛べた。それを見たイオンとアリナがぼやく。


「タクトさんは等々私の力が必要じゃなくなったんですね…」


「アリナはいらない子になったの…」


「そんなはずないだろう? それとも二人は加護の力しか取り柄がないのか? 違うだろ?」


「それは分かっていますけど、最初の頃は私の力がないと水中戦は出来ない感じだったのに」


そうだったな。出番がどんどんなくなっていく感じを受けるのはしょうがないかも知れない。


「二人は拗ねてタクトを困らせたいだけよ」


「そうですよ。タクト様。そもそもタクト様に持ち味を取られているのは全員がそうですよ」


「それはフォローしているのか? セチア」


ちょっと言葉に棘があった。まぁ、セチアは最初から俺に魔法を取られていたような物だからな。気を取り直してスキル一覧を見ると風、雷、水属性のスキルと大英雄が取得できるスキルが追加されていた。


「禁呪を取るかスキルを取るか…」


難しい判断だな。今回追加されたスキルで十分な気がしているがこうしてスキルを見ると悩んでしまう。


「取り敢えず保留にしておくか」


「あら? 意外ね。全部取ると思っていたわ」


「それも頭の中に過ったが禁呪は現時点で俺しか取れないのが確定しているからな」


「みんながあるスキルを取るよりは禁呪を取ったほうが戦いに幅が出るですか?」


「そういうことだな」


ここでヘーパイストスたちに戦利品を見せる。やはり気になったが十拳剣だ。


「この剣は神石で修復する感じになりますね。使う神石次第で性能が変化するみたいです」


「どの神石でもいいのか?」


「ちょっと待ってくださいね…相性があるみたいですね。僕とは相性悪いみたいです」


つまり桜花の神石を使う感じだ。元の姿に戻すならイザナギの神石を使うべきなんだろうがイザナギは桜花の原初の神で創造神だから相当きつい。当然イザナミも同じ難易度だ。


こうなると残すはカグツチ、天照大神、月読辺りが候補になる。スサノオの神石がまた貰えるならこれに使ってもいいな。ある意味、スサノオが持っている姿も元の姿と言えるからね。


「これも現時点では保留だな。それでいいか? 虎徹」


「ガウ!」


虎徹にとって、貰えることが重要のようだ。ここでヘーパイストスから聞かれる。


「最後の神との契約はどうするつもりですか?」


「それがまだ決めていないんだよな」


普通に考えるならグングニルがあるオーディンとかが候補になるがパッとしない。聖書の神様はきっと俺とは合わないからパス。砂漠の神殿をクリアすると何かあるだろうがファリーダが砂漠の神との契約は望まないだろう。


「なんだ? お前ならもう決まっていると思っていたぞ」


「そうだよね。召喚獣から考えても最後の神はもう決まっていると思ってたよ」


スサノオとアテナが盗み食いをしながら現れた。それを見たリリーたちは慌てて、キッチンに向かった。やはりリリーは普通に回復していたな。


「え? 何かおすすめの神とかいるんですか?」


「あぁ。ドラゴンの原点にして創造を司る奴がいるだろう?」


「あ…創星龍神と契約できるんですか!?」


「もちろんできるよ。だって、最強の竜の神様なんだもん。因みにあいつと契約出来たのは過去に一人のみ。君も戦ったことがあるケストルだけだよ」


完全に煽られているな。だが、あいつが契約したというのならやってやろうじゃないか。


「創星龍神との契約ってもしかしてドラゴニックマウンテンに行く感じですか?」


「あぁ。その最終地点にあいつはいる」


あのクエスト、創星龍神と契約するためのクエストだったのかよ。行けるようになったのは結構前なんだよね。


「ボクたち世界中の神々が手出し出来ないドラゴンの聖域。行くと言うならボクは喜んで力を貸すよ」


「俺もだ。一度は行ってみたい所だったからな」


二人共、暴れる気満々だ。逆に言うとこの二人が戦闘する気になるレベルのドラゴンがいる事になるのだが、タンニーンにアルビオンドラゴンにはもう勝っているんだ。他にも九頭竜などにも勝った。召喚師の最高難易度クエストに挑戦してやろうじゃないか。


「覚悟は決まったようだな」


「はい。挑戦します」


「契約出来ればお前は晴れて、創造神を超える存在になる。せいぜい頑張るんだな」


「そんなに凄いことになるんですか?」


「当たり前じゃん。ウロボロスドラゴンやアポカリプスドラゴンを創造した神様なんだよ? これが何を意味するか分かるよね?」


つまり彼らの能力を創星龍神は持っているわけだ。そして契約出来たら、それが俺も使えるようになると…どれだけ強くなれるか想像出来ないな。ただこれだけははっきりさせておかないと行けない。


「分かります。ただドラゴニックマウンテンに挑むより先にお二人に挑もうと思います」


「お前から挑むってよ。アテナ」


「望むところだよ。桜花の暴れん坊の力を得た君と全てのドラゴニュートとのマリッジバーストの力。ボクが最初に試してあげるよ」


今後の予定が決まったことところでちょっと遅い昼食を食べる為にログアウトした。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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