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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
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#114 黄色の獣と最強モンスター

悪魔退治の依頼を受けたら、みんな解散する。このためだけに集まったのかよ。


まぁ、いいや。すぐに今日の魔石召喚をしたいところだが、その前にリリーたちの訓練をしよう。ついでに封印魔術のテストもしてみる。これは相手がいないとわからないからな。


「リリー、準備はいいか?」


「いいよー」


「じゃ、行くぞ。ルーンアーツ!」


俺が唱えると魔法陣がリリーに展開され、そして消えた。


リリーのステータスを見ると謎の状態異常だ。


「なんともないよ? タクト」


だろうな。だがここからだ。


「リリー、ヘビースラッシュを使ってみてくれ」


「わかった! ヘビースラッシュ!」


しかしリリーの大剣に武技発動時の発光は起きなかった。予想通りか。


「あ、あれ?」


リリーは何が起きたのかわからないとみたいだ。きょろきょろしている。


「じゃあ訓練を始めるか」


「え? リリー、武技が使えないよ?」


「あぁ。封印魔術をかけたからな。これで武技を使う癖はなくなるし、ちょうどいいだろ?」


「そんな!?」


ショックを受けるリリーだが、せっかくなので使えるのは使わないと損だ。そしてリリーには武器の弾き方を教える。一方でイオンと恋火は真剣勝負をしている。


かなりいい戦いになるはずだ。じっくりみたいが召喚にレベル上げ、素材集めとやること満載だからな。


そしてリリーに俺の剣の弾き方をいくつか教えて、使えるようになったところでイオンと恋火の勝負が終わって、訓練は終わりだ。


「はぁ…はぁ…な、なんとか姉の威厳を守りました…」


「イ、イオンお姉ちゃん…速過ぎ…です」


結果はドロー。どうやらイオンの逃げ切り勝ちみたいだな。俺との戦いの反省をちゃんと生かしているみたいだ。これがイオンの利点だろうな。負けたことを反省し、次に活かす。だからこそ強くなれる。イオンにもいつか抜かれるだろうな。


訓練によるスキルアップはなし。リリーは剣の弾き方、イオンと恋火は逃げてばかり。これではスキルは上がらないわな。


訓練が終わったので、獣魔ギルドに向かう。魔石召喚のためだ。合成召喚のためにひよこ、ライオン、スネークが早めに欲しいが今日は火性石と水性石を使う予定。火魔石は初だし、水魔石で水中特化の召喚獣が手に入れば海での釣りが安定しそうだ。


というわけで魔石を作って、魔石召喚。最初は火だ!


魔石が吸い込まれ、魔方陣が赤くなる。成功だ!


今度はどんな女の子が来るんだ?覚悟は出来てるぜ。


そして召喚されたのは狐だった。


「コーン!」


うん。そりゃ、毎回、亜人種が当たるわけないか…ずっと亜人種が当たってたから、来ると思い込んでいた。


『か、可愛い…』


リリーたちが狐を狙ってる。ステータスを見ると狐と表示された。漢字は初だな。何か意味があるのかな?


狐といえばやはり九尾の狐が浮かぶが伏見稲荷の狐も有名だな。とはいえ今回はそのまま名前をつけようかな。


名前 狐子ここ 狐Lv1


生命力 8

魔力  12

筋力  8

防御力 6

俊敏性 15

器用値 8


スキル


噛みつきLv1 気配察知Lv1 火魔法Lv1 夜目Lv1


本当にそのまんま。ただ読み方は珍しいかな。


ステータスはウルフに似ているな。ただし火魔法を持っている。これは色々期待したいな。


次は水魔石。失敗が怖いがここは勝負に出る!火で亜人種来なかったから、次こそ亜人種が来るはずだ。


水魔石が魔方陣に吸い込まれ、魔方陣が青く光る。


よし!成功だ!何が来るかな?


現れたのはーー


丸い形をした青いジェル状の生物。その名はスライムだった。


『…』


リリーたちのテンションが急降下した。こらこらスライムが可哀想だろう。過去に嫌なことがあったかもしれないがあれはモンスターだったからだ。こいつに害はないはず。さて、名前は直感で決めよう。


名前 ぷよ助 スライムLv1


生命力 10

魔力  0

筋力  0

防御力 20

俊敏性 10

器用値 10


スキル


捕食Lv1 防御Lv1 物理無効Lv1 変形Lv1 衝撃吸収Lv1 分裂Lv1 水中行動Lv1


これで俺の召喚できる召喚獣の数は10になった。


最初はスラなんとかにするつもりだったがみんな付けそうだからあえてぷよにした。こっちでも被りそうだがそのときはそのときだな。なぜ助なのかは直感だ。


ステータスは気持ちがいいほど極端だな。筋力0なのは意外だったが、恐らくダメージは捕食スキルで与えるんだろうな…リリーたちが戦った時に徐々にダメージを受けていた。ということはあの時のスライムはリリーたちを食べていたことに…


「タクトさん? 何を考えているんですか?」


「是非私たちに教えていただけませんか?」


「いや、何も考えていないぞ」


笑顔のイオンとセチアが怖い…最近察知能力が高すぎると思うんだ。


ぷよ助の他の能力についてはやばいな。めっちゃ強そう。


防御は黒鉄で知っている守るためのスキルだ。しかしここからが異常。まず物理無効。これで物理攻撃しか持たない相手なら無敵となる。


次に変形。初のスキルだが、これは姿を変えるスキルだろうな。このスキルのおかげで相手にへばりつくことが出来るわけだな。


衝撃吸収はなんだろう?普通に考えるなら壁にぶつけたり、下に落下した時に衝撃を吸収するスキルと捉えるが…謎だな。


最後の分裂。リリーたちを苦しめたスキルだ。ちぎったら分かれて増えたスキルだな。


ただこの分裂や変形は色々調べないとな…どこまで分裂出来るのか?どこまで変形出来るかが謎だからな。


若木の森で一番強い召喚獣はフクロウだと思っていたが、このスライムも大概だな。魔法には弱いが魔法の耐性が付いたら、最強なんじゃないか?


頼りになる仲間が増えたものだ。


ただしリリーたちは狐子に夢中。ぷよ助には関わる気ゼロだ。


「よしよし。お前も可愛いぞ」


可哀想だから膝に乗せて、なでなでする。意外にこのぷよぷよボディーが気持ちいいな。


「あ…」


やばい!恋火に気付かれた!しかし恋火はこっそり近づいてきて、俺の膝を枕に寝転がる。そしてこちらをみる。はいはい、一緒に撫でればいいのね。


早速レベル上げに行きたいが、予定通り海で大丈夫かな?俺がそんなことを考えていると外を出るとアウラさんが待っていた。


「次はどんな子……ッ!?」


ぷよ助を見た瞬間、アウラさんが固まる。そして去っていった。どんな人でも苦手なものがあるんだな。そして俺は火と水の亜人種がアウラさんを避けた説が頭を過った。


亜人種フラグを壊しました。楽しみにしていた人はごめんなさいです。

属性の魔石でも召喚獣が出るところを書かないといけないので、今回書きました。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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[一言] 悪は去った!百合はいいけれどネトラレは駄目!!
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