#1117 サマエル戦、後半
今日で連続更新は終わりとなります。次回は掲示板回で5月7日の更新となります。
逆鱗を使用したサマエル身体中が真っ赤に変化する。
「アァアアアアア!」
サマエルの体中からドラゴンが現れると放射熱線が身体のあちこちから放たれて、逃げきれなかったプレイヤーが次々脱落する。
「うぎぎぎぎー! タクト!」
「このままじゃあ、全滅ですよ!」
「大丈夫だろ…ほら」
メルたちが本気となり、サマエルに攻撃を仕掛けていた。更にセチアたちも大精霊召喚を使い、サマエルに強いであろうサンダルフォンとメタトロンが召喚される。
「…ん。それならもう頑張ったから寝」
「寝てはいけません! 某はマリッジバーストに参加出来ないんですから、皆さんに頑張って貰わないと行けないんです!」
「…回復出来たよ。兄様」
「サンキュー。ミライ。それじゃあ、行くか…やば」
完全にサマエルと目が合った。すると口からゴッドブレスが放たれる。ここでディアンとリオーネが前に出て、これを体で止めると消し飛ぶ。更に攻撃しようとしてくるサマエルにリオーネの道連れスキルが発動する。
巨大な化け猫の霊に捕まえられるサマエルだが、サマエルの体が発光するとその霊は消えてしまう。道連れスキルは残念ながら不発したが、サマエルの攻撃を封じることには成功しており、ブランのアースヘリヤとリビナとファリーダのデモンクラッシャー、リサのウィスカ・ブーア、グレイたちの突進が入る。
これにみんなが更に追撃に出ようとした瞬間、身体中の赤いドラゴンの目が一斉に光ると全員が爆発する。そして赤いドラゴンが伸びて、みんなに襲い掛かる。それは俺にも同じだった。
「やらせないであります! 神威解放!」
千影が神威解放を使うと千影の体が燃え上がり、褐色の肌となり、第三の目が現れる。
名前 千影 天魔Lv11→波旬Lv11
生命力 154→244
魔力 235→325
筋力 367→457
防御力 111→201
俊敏性 420→510
器用値 263→353
スキル
高飛翔Lv44 格闘Lv18 蹴り技Lv17 刀Lv44 多刀流Lv24
太刀Lv24 杖Lv24 紐Lv24 棒Lv27 扇Lv4
神瞳Lv36 千里眼Lv22 未来予知Lv1 空虚Lv30 無我Lv24
天耳通Lv33 他心通Lv40 神足通Lv26 転瞬Lv35 神気Lv38
仙気Lv35 魔王覇気Lv1 気力融合Lv1 気力装甲Lv1 瞑想Lv1
波動衝撃Lv1 心眼Lv34 神速Lv25 時間遅延Lv1 超加速lv1
万物貫通Lv21 先制Lv26 第六感Lv26 天言Lv25 神感覚Lv26
魔素刃Lv33 格納Lv17 魔力切断Lv25 時空切断Lv21 透過Lv26
残像Lv24 堕落Lv19 空振Lv21 流星群Lv3 爆心Lv1
電弧放電Lv17 閃電Lv24→雷光Lv24 雷轟Lv7 妖術Lv19 多重障壁Lv3
夢幻Lv26 暗黒魔法Lv7 神道魔術Lv17 仙術Lv34 念動力Lv17
荷重操作Lv22 重力操作Lv22 天候支配Lv8 樹海操作Lv1 物真似Lv6
変わり身Lv26 影分身Lv36 闇呪縛Lv17 闇潜伏Lv5 闇移動Lv8
超集束Lv15 神鎌鼬Lv30 多連撃Lv37 多乱刃Lv27 雷化Lv6
魔素化Lv1 魔王技Lv9→魔神技Lv9 魔神魔法Lv1 魔軍Lv1 起死回生Lv1
太極波動Lv1 仏の加護Lv20 魔神の加護Lv1
波旬は第六天魔王波旬とも呼ばれている仏教の悪魔だ。ヒンドゥー教では煩悩の化身である魔王マーラ・パーピーヤスという名前で知られている。
マーラは釈迦が悟りを開くのを邪魔する魔王として登場するが結局全ての妨害は釈迦には通じず負けを見てる魔王なのだが、このゲームでは第六天魔王のほうを採用しているようだ。
「参る! 魔神技! 煉獄旋風!」
千影が回転すると炎の竜巻が発生し、赤いドラゴンが巻き込まれると次々斬られて、消し炭になっていく。だが、サマエルの無現復活は止まらず、千影の煉獄旋風はサマエルが両手で抑え込んで握り潰してしまう。
これに対して千影は変わり身で躱す。
「気力融合! 影分身!」
「「「「流星一文字!」」」」
しっかり強化してから影分身で連続の流星一文字を決めると斬り口が爆発する。だが無限復活した赤いドラゴンたちは俺たちに溶ブレスを使って来る。俺たちが溶岩に飲み込まれてそうになるがヒクスが立ち塞がる。
「ピィー!」
溶岩が天に巻き上げられると溶岩を吹き飛ばしてウェルシュゴールドの体に宝石を体と翼にある太陽の輝きを放つヒポクリフが現れる。
名前 ヒクス ヒポグリフLv12→ミスラ・シルダルLv12
生命力 214→304
魔力 357→447
筋力 432→522
防御力 160→250
俊敏性 546→636
器用値 239→299
スキル
高飛翔Lv56 星間行動Lv12 荷電爪Lv46 羽投擲Lv36 騎乗Lv39
騎手強化Lv1 英気Lv1 神気Lv1 神瞳Lv26 無我Lv22
第六感Lv26 他心通Lv23 神足通Lv27 念動力Lv15 神感覚Lv24
堅牢Lv21→堅固Lv21 暴旋風Lv38 暴風壁Lv29 大気壁Lv15 旋風刃Lv33
神速Lv39 超加速Lv28 溶断Lv22 時空切断Lv20 黄金障壁Lv19
黄金装甲Lv21 電弧放電Lv33 残像Lv46 時間遅延Lv22 魔力回復Lv22→魔力超回復Lv22
脱出Lv19 光速激突Lv42 空間歪曲Lv15 空間転移Lv18 空間感知Lv18
空圧操作Lv13 疾魔法Lv7 炎魔法Lv15 神聖魔法Lv15 雷魔法Lv41
爆魔法Lv40 時空魔法Lv40 天雨Lv33 大気ブレスLv13 溶ブレスLv1
雷ブレスLv27 ゴッドブレスLv29 星虹Lv31 空振Lv22 熱波Lv16→太陽風Lv16
拡散光線Lv1 日光Lv35 荷電光線Lv17 放射熱線Lv17 極光Lv27
烈日Lv3 暴風輪Lv28 多連撃Lv35 超集束Lv24 共栄Lv37
先制Lv27 超連携Lv5 紅炎Lv24 煉獄Lv1 爆心Lv1
光分身Lv18 光球Lv5 核撃Lv1 火山雷Lv1 雷轟Lv7
雷化Lv9 再生の炎Lv1 逆鱗Lv9 捨て身の一撃Lv1 不屈Lv1
起死回生Lv1 神撃Lv1 太陽神の加護Lv35→ミスラの加護Lv35
ミスラはイラン神話の英雄神であり、時がたつにつれて太陽神となり、多種多様な神話に組み込まれた神だ。シルダルはイラン神話に登場するグリフォンの名前でミスラは太陽戦車に乗って天空を駆けると言われていることからこのゲームではミスラの太陽戦車を引いているのがグリフォンだとしたんだな。
まぁ、同じ太陽神のアポロンも戦車をグリフォンで引かせているからこの解釈はあっていいんじゃないかなと個人的に思う。ただアポロンにしなかったのはきっと運営はアポロンが嫌いなのだろう。
早速ヒクスの光を浴びたプレイヤー全員にバフが発生する。これは旗装備で確認されている鼓舞だ。これがミスラの加護の効果だった。通常の鼓舞と違う点は光を浴びないと強化が発生しない点だ。その代わりに光が届く範囲なら全てにプレイヤーに強化が発生する。
こうなると俺たちとは反対側にいるルークたちに強化が発生しない訳だが、向こうにもヒポグリフを召喚しているチロルがいる。
「私たちもいくよ! 神威解放!」
これでミスラ・シルダルは二体だ。そんな状況でもサマエルはチロルたちを無視して、ヒクスに向けて神魔毒ブレスを放つ。
これに対してヒクスは真っ直ぐ突撃する。するとヒクスの体が燃え上がり、神魔毒ブレスを当たる前に蒸発させている。これもミスラの加護の能力である炎熱装甲の効果だ。
この結果、サマエルに突進が決まり、爆心の効果で大爆発する。
「私たちを無視をするな!」
「ピィ―!」
更にチロルたちの攻撃も決まる。どうやらサマエルとミスラ・シルダルの相性はかなりいいらしい。そう思っているとサマエルは両手に大雷霆を次々作り出すとヒクスとチロルたちに放つ。だが、ヒクスたちには命中せず、ヒクスたちはお返しに核爆と光球を放つ。この攻撃をサマエルは手で弾く。
「グォオオオオオ!」
ここで月輝夜が最後の力を振り絞って、オーガラッシュを使うと月輝夜の超覚醒が切れて、膝を地面につけるとサマエルの巨大な尻尾でぶっ飛ばれて、召喚石に戻る。
「「「「マリッジ」」」」
「フン」
俺たちがマリッジバーストを使おうとするとサマエルは巨大な尻尾で地面に叩くと地面が上がったり、下がったりした結果、俺たちは分断されてしまう。これではマリッジバーストは使えない。しかもその結果、地面に隠れていた夕凪たちも強制的に外に出される。
「大地操作…いや、大地支配か」
『兄ちゃん! 危ない! 神魔毒ブレスが放たれてる!』
「何!?」
俺は下げられた上に隆起した地面がサマエルの姿を隠す形となっていた。その結果、神魔毒ブレスに気付くのが遅れた。
「タクト殿はやらせぬ! 竜化!」
俺の前に現れた燎刃が竜化を使うと燎刃を中心にプロミネンスを発生される太陽が生まれ、その中から真っ赤なドラゴンが姿を見せる。
名前 燎刃 ドラゴニュート・プルガトリオLv19→ビックバンドラゴン・デストロイヤーLv19
生命力 247→307
魔力 328→388
筋力 635→695
防御力 188→248
俊敏性 274→334
器用値 350→410
スキル
爆拳Lv27 飛翔Lv36 刀Lv28 太刀Lv26 竜爪Lv1
竜尾Lv1 指揮Lv7 紅炎Lv32 第六感Lv29 天言Lv26
神気Lv35 竜気Lv28 神感覚Lv28 天竜眼Lv31 他心通Lv27
心眼Lv24 爆破の魔眼Lv15 堅固Lv28 強激突Lv27 空脚Lv28→転瞬Lv28
万物破壊Lv29 魔力切断Lv28 溶断Lv30 時空切断Lv23 多連撃Lv31
多乱刃Lv26 獄炎Lv14 再生の炎Lv21 魔力回復Lv22→魔力超回復Lv22 炎熱装甲Lv1 竜鱗装甲Lv25
防御無効Lv26 爆心Lv23 空振Lv21 重圧Lv12 炎輪Lv18
焼失弾Lv14 大噴火Lv5 火山雷Lv1 熱波Lv14 炎熱操作Lv18
溶岩壁Lv1 白熱刃Lv17 炎魔法Lv5 爆魔法Lv41 溶波動Lv15
火砕流Lv6 火山弾Lv1 日光Lv16 放射熱線Lv13 超集束Lv9
焼尽Lv13 戦闘高揚Lv32 肉体活性Lv28 煉獄Lv2 炎分身Lv15
炎化Lv5 陽炎Lv13 烈日Lv1 流星群Lv1 逆鱗Lv3
捨て身の一撃Lv6 覇撃Lv15 竜技Lv31 溶ブレスLv1 ドラゴンブレスLv20
起死回生Lv3 竜魔法Lv16 惑星魔法Lv5 核爆Lv1 光球Lv1
自爆Lv1 破壊竜の加護Lv26 王の加護Lv1 太陽竜の加護Lv31
燎刃が竜化すると溶岩の壁が現れて、神魔毒ブレスとぶつかる。
『くぅうう! ここで負ける訳にはいかない! 某の後ろには守りたい主と仲間がいるのだ! 溶ブレス! 溶波動!』
燎刃は口から溶岩のブレスを放ち、更に両手から溶岩の波動を放ち、前に進むと神魔毒ブレスを押し返す。
「アァアア!」
ここで虎徹が神剣解放でサマエルの右手を焼き斬り、サマエルの顔にはコノハとコーラルが突撃する。更にチロルたちの召喚獣にメルたちも燎刃の助けに入る。これでこの勝負は互角に終わる。
そして燎刃は爆発の中、踏みとどまる。
『はぁあああ!』
燎刃が突撃するとサマエルは翼から羽投擲が放たれる。すると燎刃に多重障壁が発生し、ガードする。竜化しても装備している守護竜刀の効果は発生する。
ここでサマエルの体中の赤い蛇が燎刃を狙う。
「天昇!」
ミールが天昇を使うとミールの木と赤い蛇がぶつかり合う。すると次々破壊される。やはり火と木じゃ相性が悪い。本来なら燃えているはずだが、ミールは水樹の加護がそれを許してはいないようだ。
するとミールの木を突破した赤い蛇たちが殺到する。
恋火とセフォネ、ファリーダ、グレイ、虎徹、白夜、優牙、アラネア、千影に加えて、回復して貰ったダーレーとルミにメル、シフォン、ミランダ、アーレイ、鉄心さんなどの上位プレイヤーたちに加えて、ミカエルとウリエルが赤い蛇を次々斬り裂き、リアン、ブラン、ゲイル、スピカは槍や角で特攻し、貫いた。
これに参加した虎徹、優牙、アラネア、サフィは次々赤い蛇に噛まれて、召喚石に戻ってしまう。これを見た燎刃は止まらず、前に進み続けて、核爆を手に作り出すとサマエルの顔に核爆をダンクシュートのように叩き込むと大爆発をする。それが晴れて来ると燎刃は両脇がサマエルの爪で貫かれていた。
『ふ…後はお願いします。お姉様たち。自爆!』
燎刃の体が真っ赤になると地面が溶岩になる。これを止めようとサマエルの釘が燎刃を狙う。これをゲイルとエアリーと地面から飛び出したぷよ助が体で止めると核爆発のような自爆がサマエルに炸裂する。
これで燎刃とエアリー、ゲイル、ぷよ助が召喚石に戻った。ぷよ助ならちゃんと生き残る手段を残していたはずだ。それでも死んでしまったという事はあの釘には分裂や使役などのダメージを共通化させるようなスキルがあったって事か。
それにしてもただ一言にどれだけの感情を乗せたことだろう。本当だったら、自分の手で決着を付けたかっただろうに…俺との結婚式が遅れたせいでこんなことになってしまった。それでも燎刃が命掛けで助けてくれた上にリリーたちが集まる時間を作ってくれたことに感謝しかない。
「俺たちに出来るのは燎刃たちの代わりにあいつを倒すことだけだな」
「…ん。末っ子の頼みを聞くのは姉として当然」
「ここでまさかの姉アピール…さっきまで寝ようとしていた人の言葉とは思えないの」
ノワだからしょうがない。だが、ノワの闘志にも火が付いたことが分かる。
「やるぞ! リリー! イオン! ノワ! ユウェル! アリナ!」
俺たちが切り札を発動しようとすると当然また邪魔しにドラゴンたちが伸びて来るが先に切り札を使ったルークとチロルたちと切り札を使って召喚獣がそれを止めてくれた。
「「「「マリッジバースト!」」」」
俺たちは神鎧グランサーペントメイルに身を包み、身体の大きさは結構大きくなった。ただ姿はお馴染みの竜騎士と同じだ。両手にはインフィニットエクスカリバー、神剣エスカトンリープリング。周囲にみんなの装備が浮かんでいる。
「無限の聖剣…あれなら…ガブリエル! ウリエル! 彼らを援護しますよ! あの邪魔な蛇を排除しましょう!」
「了解! いっくよー! 天使技! エンジェル・オーダー!」
ガブリエルがラッパを鳴らすとガブリエルにそっくり緑色の天使が沢山現れるとそれぞれから雷波動が放たれ、赤いドラゴンに入る。
他のみんなも邪魔な赤いドラゴンの排除に動く。それを見た俺は決断する。
「全宝玉解放!」
神剣エスカトンリープリングと神鎧グランサーペントメイルの力が解放される。
神鎧グランサーペントメイル(宝玉全解放):レア度10 魔法鎧 品質S+
重さ:10 耐久値:15000 防御力:8000
魔法鎧効果:ドラゴンの防御力アップ(究)、全属性耐性、半減、神気、竜気、神障壁、黄金障壁、神鎧、堅固、衝撃無効、絶対防御、光吸収、後光、聖療、全反射、乱反射、瞬間再生、復活、烈日、陽光、光化、全滑走、環境無効、武器破壊、妨害無効、魔法無効、神の加護、地竜の加護
宝玉効果:全属性アップ(究)、魔法再時間短縮(究)、魔力超回復、魔力吸収、天候支配、炎熱支配、物理支配、海流支配、粒子支配、魔素支配、時空支配、全属性無効、無属性耐性、加護無効
刻印効果:無限のルーン、超加速、星間行動
オリハルコンとドラゴンメタルの合金と最高級の宝石、内側にはゴッドウールで作られた究極の魔法鎧。全てのダメージを半減させてしまう能力があり、魔法に対しては攻撃を受け付けない。更に地竜の力で武器に対しても圧倒的な防御力を誇っている。
更に他の武器もリリーたちが解放させていく。そして全ての武器から攻撃を放ちながら、サマエルに飛び込む。
それを見たサマエルは当然向かえ打ってくる。ドラゴンたちから無数の放射熱線が放たれると神威解放を使ったブランがイージスを構えて乱入した。
「アテーナイ・カスレフティス! くぅううう!」
俺たちが押されているブランを支える。
「行くぞ」
「はい!」
「「はぁああああ!」」
俺たちが加わったことで攻撃が弾かれ、サマエルに直撃する。
「「「「聖剣解放!」」」」
ルーナ達それぞれのエクスカリバーの一撃が直撃するとファリーダたちも大技を使う。それが終わると次はミカエルとウリエルが構える。
「主よ。あなた様から授かりし、剣の力を解放いたします! 天使技! ウリエル・フランマ!」
ウリエルの剣が巨大化すると燃え上がり、回転しながらサマエルに襲い掛かり、サマエルの体を貫通する。だが、サマエルの体は燃え上がりながらも貫通した体はすぐに元に戻る。
「来たれ! 贖罪の光よ! 汝の罪はこれを持って許されるであろう! 天使技! ミカエル・ルーメン!」
ミカエルの天使の輪が巨大化するとそこからとんでもない魔力が集まり、日輪よりも更に強力な光の波動がサマエルを襲うがサマエルはそれを手で止めようとする。
「アァアアアアア!」
「くぅうう! 今です!」
「神威解放!」
神剣エスカトンリープリングからヘーパイストスの炎が燃え上がる。これが神剣エスカトンリープリングの全力状態だ!
神剣エスカトンリープリング(全宝玉解放、神威解放):レア度10 魔法剣 品質S+
重さ:10 耐久値:30000 攻撃力:13000
魔法剣効果:神技【エスカトン・フローガ】、神殺し、魔神殺し、不死殺し、大物殺し、神気、英気、万物切断、魔力切断、時空切断、神速、光速激突、神障壁、神感覚、時間遅延、超加速、大雷霆、閃電、雷化、炎化、荷電光線、雷轟、電解、超電磁、電磁支配、火山雷、神火、大焦熱、紅炎、放射熱線、溶断、大噴火、核撃、流星群、彗星、星震、ガンマ線、星渦、光化、超集束、荷重支配、瞬間再生、溶波動、雷波動、神波動、帰還、複製、武器投擲、起死回生、奇跡、加護無効、巨人の加護、ヘーパイストスの加護
宝玉効果:全属性アップ(究)、魔法再時間短縮(究)、魔力超回復、天候支配、炎熱支配、物理支配、海流支配、粒子支配、魔素支配、時空支配、荷電球、核爆、惑星、水爆、光球、黒星、次元震
刻印効果:無限のルーン、スキル発動速度アップ(究)、未来予知
神剣エスカトンリープリングの全ての能力を発動された状態。世界を焼け野原にしてしまう程の炎の神剣で海を一瞬で蒸発される火力を誇っている。
なんか物騒な説明な気がするが、いきなりで悪いがケリを付けさせて貰う!
「神技! エスカトン・フローガ!」
神剣エスカトンリープリングの炎がフィールド規模の大きさの刃になると俺たちはサマエルを頭から両断した。
するとフィールド全体がヘーパイストスの炎に包まれて、隆起した大地は溶岩となり、周囲の草木が焼失する。その間、サマエルはヘーパイストスの炎と火山雷に焼かれ続ける。それが終わると核爆の効果で核爆発がサマエルを襲った。
今、セチアの怒りを感じたぞ!ヘーパイストス!みんなはどうやらダメージを受けていないのが救いだ。それなら草木にも優しくして挙げて欲しい。
だが、これでもまだサマエルは死なない。すぐに両断した体がくっつくと俺たちに向けて、拳を降ろして来た。だが、サマエルの周囲に荷電球、核爆、惑星、水爆、光球、黒星が現れる。それを見たサマエルは羽でガードしようとするが同時に直撃し、大爆発に包まれる。
俺たちもその余波を受けるが踏みとどまっていた。これでもまだ死なないこいつはもう無茶苦茶だが、無茶苦茶には無茶苦茶で対抗するまでだ。
「インフィニットエクスカリバー! 伝説解放!」
俺たちの周囲に黒曜石の光が無限に発生する。
インフィニットエクスカリバー(伝説解放):レア度10 専用装備 品質S+
重さ:なし 耐久値:なし 攻撃力:20000
効果:聖剣技【インフィニット・コールブランド】、神殺し、魔神殺し、大物殺し、灰燼、無詠唱、無限魔力、無限詠唱、譲渡、無波動、時空切断、魔力切断、次元震、未来予知、時間停止、絶対防御、無限乱刃、無限連撃、無限のルーン、無限復活、不死身、全反射、天候無効、加護無効、支配無効、封印無効、領域支配、聖剣解放、勝利の加護、星の加護
制限時間:1分
星から無限の力を授かり、新たに生まれ変わったエクスカリバー。強さでは主神クラスを滅ぼす能力を有しており、神に忌み嫌われている聖剣となった。一方で星の最終兵器という役割持ち、鞘には不死身となる力が宿っており、神々の武器を超越した最強の聖剣。ただし無限の力は人間には強すぎるために5分経過すると持ち主は死んでしまうので、制限時間には要注意。
同じエクスカリバーなら技名が似ているのは道理か。時間がもうないし、これで決める!決めれなかったら、みんなに任せた!
「聖剣技! インフィニット・コールブランド!」
背中からミカエルの必殺技、俺の無限の斬撃がサマエルを挟む込む形でぶつかり合うとみるみる生命力が減っていく。
「最後の一押し、行くわよ!」
「やってやるのじゃ!」
「サテライトキャノン、発射します」
生き残ったみんなも自分が持てる最強の必殺技を繰り出し、最後の攻撃に参加する。しかしサマエルもただやられるだけじゃなかった。尻尾から赤い棘が現れると空に放たれ、俺たち全員に降り注ぐ。
『水晶投擲!』
俺たちの周囲に水晶が生まれるとサマエルの棘とぶつかると爆発するがサマエルの棘が無事だった。
『神短剣ハーフバリアサクス! 半減! 神障壁なの!』
次にアリナの神短剣ハーフバリアサクスが半減の障壁を展開すると棘の長さや太さが変化するが破られる。
『…任せて。影竜』
俺たちの影からドラゴンが現れ、俺たちを守るように傘になると次々突き刺さる。すると俺たちの側面からサマエルの釘が飛んで来る。今度は自動防御で影が壁となり、釘からの攻撃をガードする。更にイオンが武器を操り、釘の迎撃に動いてくれた。
だが、ここで影竜の限界が来る。すると群狼を引き連れたグレイと白夜、伊雪、千影が守りに入る。
「「「はぁあああ!」」」
三人は錫杖を回転させて、棘を弾く。それでもガードしきれなかった攻撃はグレイの神鎧グレイリリコスアーマーに弾かれた。装備させたのは無駄じゃなかったよ。
そう思っていると次の棘が降って来たがこれなら行ける。
『リリー! ユウェル! 強化してくれ!』
『うん! 竜技! ドラゴンフォース! 』
『任せろ! タク! 逆鱗!』
みんなに守られた俺たちは武器を構え直す。
「『『『『諸刃の一撃! っ!?』』』』」
ここでサマエルは両手を構えた。やばい!?ジェネシスフィールドだ。これでは必殺技が使えない。
「「「「やらせない!」」」」
生き残っていたブラン、ファリーダ、メル、シフォン、鉄心さん、ミカエル、ウリエルが両手を狙い、空からスピカに乗ったトリスタンさんの轟覇閃がサマエルに直撃し、サマエルの顔が仰け反るとそこに黄金の竜巻となったヒクスとチロルたちが突撃し、完全にサマエルのバランスを崩した。これで決める!
「『『『『超連携! 超集束! いっけぇえええええ!!』』』』」
全ての武器の力と俺たちの力を集めて、インフィニット・コールブランドを中心にそれぞれの技が覆うように放たれた無属性と全属性が合わさった超必殺技がサマエルに直撃し、サマエルは大爆発する。
「「「「どわ!?」」」」」
「「「「きゃ!?」」」」
全員が爆風で吹き飛ばれた。俺は起き上がるとリリーたちの声がする。
『『『『勝った?』』』』
「だと思」
ここで俺の手元から黒曜石の光が視界が包み込むと俺は現実のベッドで目を醒ます。何が起きた?少しして状況を理解した。
「インフィニットエクスカリバーの制限時間オーバーか…抜いてから結構時間を使っていたからな。ってどうなるんだよ!? これ!?」
佳代姉からあの時点でサマエルが死んで無事にイベントはクリアになったそうだ。これで俺の問題は経験値とイベント結果がどうなるかだ。サマエルが死んだ時点で俺たちは生きていたと判断されるなら経験値を得てから死んだことになる。
イベントもサマエルが死んだ時点で終了だ。だが、イベントの終了インフォが聞く前に死んでしまった俺の扱いがどうなるかが問題となる。佳代姉たちの話では普通に考えるなら大丈夫だと言ってくれたが物凄く心配だ。結果、寝れない。
「だー! どうせ明日はゲームが出来ないんだ! もういい! 徹夜でテスト勉強すればいいんだろう!」
誰に何を言っているのか自分でもよく分からないがとにかく今は何かを叫ばないとやってられない精神状態だった。こうして俺たちの何とも言えない堕天使イベントが終了した。
その頃、サタンはルキフグスからアザゼル敗北の報告を聞いていた。
「そうか…アザゼルも負けてしまったか。悲しむのは無粋なんだろうね。ルシファー」
「そうですね。きっとアザゼルは彼らとの遊びを凄く楽しんだでしょうから」
「それでサタン様、これからどうするおつもりですか?」
「アザゼルが落ちたことで暗黒大陸の北方面も人間の手に堕ちた。動くにはいい時期だろう」
そういうとサタンが視線を動かすとそこにはサタンの配下には入っていない協力者たちがいた。
「時期はもうすぐ12月。我らの力が最も高まる季節だ。この世界を支配するのは我々かそれでも人間と神か最後の祭りを始めようではないか」
そういうとその場に集まった者たちは乾杯するのだった。
流石にマーラの名前をするのは千影があまりにも可哀想なので避けました。理由は下ネタになるので、知りたい方は個人の判断で調べて下さい。マーラのwikiで下の方に載っています。
ちょっと次の更新まで時間が空くので、ちょっとネタバレしておくとタクトたちにはちゃんと経験値とデスペナは対象外となります。理由は本編で書いたようにイベントクリア後の死亡だからです。死んでしまったみんなもスキルの経験値は入ります。




