#1093 イクスの神威解放
俺が潜入に選んだのは恋火、イクス、グレイ、アラネア、スピカだ。イクスはもう行く気満々でどうしようもなかった。これだけロボやメカっ娘を見られたら、怒るのも無理はない。
そんなわけで入り口を恋火が破壊して入るといきなり戦車がいた。
グリゴリタンクLv62
イベントモンスター 討伐対象 アクティブ
恋火は俺に視線を向けて気が付いていない。すると戦車の砲身から特大のキャノン砲が放たれた。
『『『『『ディメンションフォールト』』』』』
次々、ディメンションフォールトが破壊されるが何とか弾いた。そしてグリゴリタンクに炸裂し、爆発する。だが、ボロボロになりながら生きていた。すると砲身の後ろにミサイルポットが現れるとイクスが狙撃してミサイルポットが破壊される。
そしてイクスは接近すると高周波エネルギーブレードで砲身も破壊すると上から突き刺す。ここでグリゴリタンクが光輝くとグレイの咆哮でグリゴリタンクは廊下をスリップしながらぶっ飛んで何も被害を出さないまま自爆した。
「び、びっくりしました…」
「やはり恋火でも気配を察知出来ないか」
「はい…それに危険も分かりませんでした」
厄介な敵だよ。だが、ここからは廊下だ。そこまでの危険はない。そう思っていたんだが、裏切られた。まず廊下が最初に潜入した島と広さがまるで違った。そして廊下の側面からレーザーを撃って来る昔の監視カメラのような装置に新たな敵が現れた。
グリゴリドローンLv55
イベントモンスター 討伐対象 アクティブ
ガトリングガンを装備したドローンが襲い掛かって来た。だが、アラネアの糸で次々破壊される。グリゴリドローンに至っては粘着糸に捕まったら、自爆するしかないみたいだ。ボスに強いかも知れないと連れて来たが、まさかのここで大活躍である。
そんな運営の悪足掻きを突破して中枢に辿り着いた。動力装置の緑色だった。防御タイプか…青だったら、作戦があったんだけどな。まぁ、五日もしていれば青に出会うだろう。
「アラネア、糸を張り巡らして戦闘準備をしてくれ」
「なるほど…中心に柱だけある状態だからどうやって戦えばいいか考えていたけど、確かにこの場所なら粘着糸を使えば戦えるわ。でも、他のみなさんが戦い辛くなっちゃうわよ?」
「あぁ…それはそうか。なら通り抜けれるくらいのスペースを開けてくれ」
アラネアが準備をすると警告音が響いて俺たちは強引に動力室に入れられると隔壁が降りて閉じ込められる。そして敵が現れる。
グリゴリイムプレグナブルガーディアン?
? ? ?
ごついロボが来たな。しかも身体を巨大なシードルで守ってやがる。すると機械の音声が聞こえて来た。
『侵入者を検知しました。三十分後にこの島は自爆します』
「はぁ!? そんな話、聞いていないぞ!?」
この滅茶苦茶硬そうな敵を三十分…いや、脱出の時間を考えるともっと早くに倒さないと行けない。しかも情報では隔壁の防御力は一番高いのが防御型のガーディアンの特徴と言っていた。
「どうするんですか!? タクトお兄ちゃん!」
「ここから脱出するまでにどれだけ時間がかかるのか分からない。とにかく早くに倒すしかない!」
「そういう事なら任せて下さい。マスター。今こそデウスエクスマキナを怒らしたら、どうなるか教えるべき時だと思います。ご命令を。マスター」
イクスは神威解放を使うつもりのようだ。そしてイクスはこいつに勝てる自信があるらしい。
「…わかった。イクス、神威解放だ! こいつと動力装置を一刻も早く破壊しろ!」
「イエス、マスター! 神威解放! 発動します!」
イクスの身体が光輝くとイクスの身体が変化する。
名前 イクス デウスエクスマキナLv19(神威解放)
生命力 347→447
魔力 347→447
筋力 347→447
防御力 347→447
俊敏性 347→447
器用値 347→447
スキル
高飛翔Lv41 多重兵装Lv40 時間遅延Lv6 神感覚Lv27 神瞳Lv37
千里眼Lv39 光速激突Lv6 雷光刃Lv1 白熱刃Lv1 万物切断Lv5
武器破壊Lv5 電子分解Lv1 遠距離狙撃Lv44 必中Lv40 透過Lv10
詳細解析Lv24 量子演算Lv43 指揮Lv24 多照準Lv36→全照準Lv36 次元照準Lv7
時空転移Lv1 行動予知Lv39 遠距離索敵Lv40 魔力感知Lv33 反射Lv19→全反射Lv19
神装甲Lv27 魔力超回復Lv36→無限魔力Lv36 連射Lv34→多連射Lv34 号令Lv1 複製Lv1
加速Lv28→超加速Lv28 巨大化Lv1 超電磁Lv1 武装射出Lv1 星虹Lv5
神バリアLv29 空間把握Lv20 次元拘束Lv5 瞬間換装Lv14 格納Lv1
神リンクLv39 支援要請Lv24 超連携Lv22 遠隔魔力充電Lv26 電弧放電Lv4
追尾光線Lv20 拡散光線Lv1 死滅光線Lv1 衛星砲Lv2 星波動Lv5
神波動Lv16 放射熱線Lv7 光分身Lv1 雷化Lv1 光化Lv11
リミッタ解除Lv4 DEMバーストLv9 限定武装Lv1 神の加護Lv18→機神の加護Lv18
イクスの周囲にエネルギーバスターキャノンをはじめとする今まで作って来た武器が浮かび、イクスの身体のあちこちが開いて、姿が変化すると青白い光の粒子をイクスは纏う。かっこいいな!
そしてイクスはその実力を発揮する。
「複製。エネルギーバスターキャノン」
イクスの周囲にエネルギーバスターキャノンが次々増えた。これはパンドラが使っていたスキルだけど、レベルが違うぞ!?
「号令。全武装、一斉攻撃開始」
イクスの武装が一斉にグリゴリイムプレグナブルガーディアンに襲い掛かった。うそーん。何?このスキル。それが終わると複製したエネルギーバスターキャノンが消えてなくなる。一回使うと無くなるのか。
「複製。エネルギーバスターキャノン。号令」
また増えて、チャージ無しで即撃ち一斉攻撃をする。これで盾が壊れた。更にイクスは次々装備を複製をぶっ放していく。
「複製。放射熱線砲。敵を焼却します」
これでグリゴリイムプレグナブルガーディアンの装甲が爆散する。すると壊れたが元に戻ろうと貼り付いて行く。
「複製。高周波エネルギーブレード。巨大化。超電磁。武装射出」
巨大化した高周波エネルギーブレードがレールガンとなってグリゴリイムプレグナブルガーディアンをめった刺しした。
「電弧放電」
突き刺さった高周波エネルギーブレード全てから電弧放電が発生するとグリゴリイムプレグナブルガーディアンの身体中から次々爆発すると最後は大爆発して終わった。
一刻も早く破壊しろとは言ったけど、あっという間だったな。しかも動力装置を無傷の状態でただ火力のみで押し切ってしまった。これがデウスエクスマキナの真の実力か。半端じゃないな。
「任務完了しました。マスター」
イクスが元に戻ると墜落する。俺はスピカに合図を送り、イクスをキャッチした。どうやら神威解放が終わると魔力が無くなるらしい。完全に意識を失ってしまった。
「お疲れ様。イクス」
折角なのでアラネアに動力装置を破壊して貰う。するとアラネアは糸の上を歩いていく。
「高熱切断! 鋼索!」
高熱の鞭となった鋼索でアラネアが連打している間に俺たちは隔壁の破壊に動く。
「放射熱線!」
「超連携! スクリューランサー!」
恋火の放射熱線とパラス・アテナの槍を使ったスピカとの超連携で破壊出来なかった。これがいくつあるんだよ。俺がリリーたちを呼ぼうとしたが召喚出来なかった。このメンツで突破しろってことね。
アラネアが動力装置を破壊するとまた声が聞こえて来た。どうやら自爆時間と墜落時間は同じらしいです。ふざけんな!
「やってやろうじゃねーか。アラネアはグレイに乗ってくれ。グレイ、群狼でイクスも頼む。アラネアは糸でイクスの身体を固定してやってくれ」
これで脱出の準備は整った。
「とにかく強引に突破するぞ! アラネア!」
「えぇ! 魔素刃!」
アラネアの前足の爪が伸びると隔壁を斬り裂いて、破壊した。
「いくぞ!」
恋火たちが大技でダメージを与えて、俺がスピカとの超連携で破壊していった。そして十分かからず脱出に成功した。俺たちであのボスに掛けられる時間は二十分ってことか。ハードだな。だが、ここで疑問が残る。
「今のがボスだったのか? グリゴリになった名持の堕天使がボスだと思っていたが」
島が墜落すると堕天使の軍も増えることが無くなり、みんながもう大丈夫だと言ってくれたところで俺は回復エリアに戻り、情報を皆に伝えるのだが、この時にまだ戦闘終了を知らせるインフォが来ていないのだった。




