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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
堕天使イベント
1155/1718

#1091 堕天使イベント、開始

お昼を食べて、イベント開始までテスト勉強する。そして開始時間となる午後三時前にゲームに一度ログインした。


一応アイテムのチェックをしてからイベント開始となる島に転移した。そしてそれぞれ作戦会議で決まった防衛を担当する場所に配置に付いた。俺が担当するのは島の東エリアだ。メルたちが西エリアでシフォンたちは北エリアで鉄心さんたちが南エリアの担当となった。


中央の木を防衛するのはルインさんたち生産職と満月さんたちとルークたちの部隊が防衛を担当する。最初なので堅実に守りを固めるスタイルでスタートした方がいいと結論になった。与一さんたちはメルと鉄心さんの部隊に配属されている。今回の敵は堕天使。狙撃などがかなり有利となるイベントだと考えたからだ。


「い、いよいよ始まりますね…」


「今更だけど、俺たちなんかが入ってよかったのか?」


俺の部隊の人たちはガチガチに固まっていた。いきなり上位ギルドに配属されたら、プレッシャーは半端ないだろうからな。


「みんなで決めた事なんだ。良いんだよ。それにそこまで背負いこまくていいぞ。俺たちに出来ることなんていつもの通りに戦う事しか出来ないんだからな」


「「「「た、頼もしい…」」」」


やばい。何か恥ずかしいことを言った気がする。するとリリーたちと視線が合うとにやにやしていた。


「…なんだよ」


「「「「べっつに~」」」」


満面の笑みで言われた。完全におちょくっているな。一方で全員で暴れられることが許可されているからみんな、やる気に満ちている。


ここで時間となり、ミカエルと援軍である天使たちが空に現れた。そして天使たちはそれぞれ島に散らばっていく。


「人間たちよ。まず我々の呼びかけに答えてくれたことをまず感謝します。改めて現状について説明します」


空にこのエリアのマップが表示される。


「現在我々の裏切り者であるアザゼル率いる堕天使の軍勢がここに攻め込んで来ています。奴らの狙いはこの島にあるセフィロトの樹にエネルギーを送っている木の破壊です。もしこの木が破壊されることがあればセフィロトの樹は枯れ、我々の天界は地上に落下することになります。その被害がどんなものになるかは想像出来ません」


巨大な島が遥か上空から落ちて来る映像は想像したくないな。巨大隕石には負けるだろうけど、相当な威力にはなるはずだ。それを阻止するのが今回のイベントなわけだな。


そしてエリアのマップに赤い点が無数に表示される。


「この赤い点が堕天使の軍です。大きいのがアザゼルが言っていた堕天使軍の兵器である謎の島となります。アザゼルは嘘を言いません。嘘のようなふざけたことを実行する男です。なのでアザゼルの島の破壊とこの島の木の防衛が最優先事項となります」


これは聞いての通りだね。そしてアザゼルが話していた島への直接攻撃が禁止であることなど注意事項され、回復エリアや安全エリアなどの説明された。そして参加しているプレイヤーが重要なことを質問する。


「回復エリアや安全エリアのダメージは回復させることは出来ないんですか?」


「通常の回復手段で出来ますよ。回復魔法の場合は対象を地面にしてください。回復アイテムの場合は地面にかけると回復出来ます。また堕天使の襲撃が終わってから我々天使が総出で回復しますので、安心してください」


なるほど。拠点の攻撃に対して、回復が出来るのは嬉しいな。これは説明に無かった事だからみんなに共有しておかないと行けない所だ。これが終わるといよいよイベントが始まる。


「そろそろ時間のようです。この場に集まった勇敢な戦士たちに(しゅ)の祝福があらんことを」


ミカエルがいなくなるとインフォでイベント開始が伝えられた。そして早速イクスが反応した。


「敵反応多数接近中。目標補足しました。マスター」


「シンクロビジョン!」


俺は堕天使の軍勢の姿を捉えた。それを見た俺はミカエルの先程の言葉が脳裏に再生される。


『(嘘のようなふざけたことを実行する男です)』


堕天使たちが手に持っていたのはエクスマキナ顔負けの銃だった。その銃を堕天使たちが一斉に構えると銃に稲妻が発生する。あれはレールガンか!


「全員! しゃがめ! 狙われてる!」


「「「「へ?」」」」


「ギルマスの言う通りしろ! 開幕から死ぬぞ!」


『『『『『ランパード』』』』』


俺が壁を作ると堕天使の軍団からレールガンが放たれて、ランパードを破壊した。だが、俺が展開した全てのランパードは破壊されていない。きっと難易度によって、使う武器が変化しているんだろうな。


「な、なんですか? 今の攻撃」


「エクスマキナの銃のような装備からレールガンが放たれた…ここに集まっていたら、ただの的にされるだけだな…みんな、頼む」


「任せて! タクト!」


リリーたちがランパードから飛び出したところを狙われそうになるが空間転移で敵軍に奇襲をしかけたリビナ、和狐、白夜、エアリー、狐子、ルーナ、ヒクス、ルミに襲撃される。その結果、堕天使たちはリビナたちを狙うがその間にリリーたちが距離を詰めて、乱戦状態になる。


「俺たちも行くぞ!」


リリーたちが敵の注意を完全に逸らしたことを確認したプレイヤーたちも参戦する。その様子をイクスの目で確認した。


「よし…取り敢えずこれで注意は向こうに向いたな。ん? あれは島なのか?」


「今度はどうしたんですか?」


「いや、目標の島がロボットアニメに出て来るような宇宙要塞みたいなんだが…」


「「「「はぁ?」」」」


そうなるよね。俺も同じ気持ちだよ。でも、こっちに向かって来ている島が完全にメタリックなんだもん。そういえば島の破壊には内部に入って破壊しろとかアザゼルが言っていたな。これがロボアニメなら間違いなくあの中には敵とか防衛の装置がある。面倒臭いことになった。


そしてリビナとノワ、アリナに敵のデバフの効き具合や天候でどれだけの飛行能力があるのか調べさせた。


まず現在確認出来る堕天使の軍勢はフォールンシリーズのドミニオン、エクスシーア、デュナミスまでだ。ここに新たな堕天使が追加されている。


グリゴリエンジェル?

? ? ?


グリゴリアークエンジェル?

? ? ?


半分機械化されているエンジェルたちだ。どうやらアザゼルに魔改造されたエンジェルみたいだな。レールガンをぶっ放してくれたのがグリゴリアークエンジェルだ。


ただ現在はこのレールガンを持っていない。どうやら一発切りの使い捨て装備のようだ。その代わりにビームソードやビームを放つ銃でリリーたちと戦っている。それを見ていた隣から怒りを感じた。


「これはわたしたちへの挑戦状だと思います。マスター」


「暴れて来てもいいけど、島への攻撃だけはしないでくれよ」


「もちろんです。リリーたちのようにうっかりミスはエクスマキナにはありません」


不吉なことを言うなよ。イベントが始まる前にちゃんと話したからきっと大丈夫なはずだ。そしてノワたちが調べたところやはりと言うか全体的に魅了に弱く、神魔毒などのデバフは全体的に効くようだ。ここ最近では非常に珍しい敵だ。


その原因はアロマの堕天使ちゃんで判明している。どうやら堕天使には神の加護が無いらしいのだ。恐らく神によって、罰を受けたのが原因なんだろう。その代わりに天使たちよりステータスが高いことが判明している。


『タクトさん! 敵が抜けました!』


数に物を言わせてこちらに近付いて来た。向こうが数で来るならこっちも数で対抗されて貰おう。俺はマモングリモワールとレヴィアタングリモワールを展開する。


「魔軍!」


「それなら私もやろうかしら。魔軍!」


マモングリモワールからマールス・ゲニウムが召喚され、レヴィアタングリモワールはフォルネウスに加えてファリーダが魔王の試練で登場したナールジャーンが無数に召喚された。


「完全にハルマゲドンですね」


「堕天使と悪魔と精霊の戦いだけどな。しかも堕天使は半分メカ」


「あはは…そう考えるとちょっと違いますね」


ここで俺は部隊のみんなに指示を出す。


「みんなは漏れ出た敵を撃破してくれ」


「え? それだと俺たちに経験値が入りますよ」


「別にいいよ。ポイントは貰えるんだからな。俺の経験値は召喚獣たちが稼いでくれるから早くしないと俺たちに総取りされるぞ」


「冗談に聞こえないっすよ…それ」


もう既に次々敵を倒しているリリーたちである。しかも漏れ出た敵は容赦なく、セチアとチェスが矢でミールは投槍、ディアンたちは光線で攻撃している。


それを見たみんなは遠慮しながらも迎撃に動いたがエアリーとジークの拡散光線で一気に倒される敵を見ると遠慮が無くなる。そんなことをしていて、死んでは元も子もないし、本当に自分たちの経験値が無くなるからな。


その頃、イクスはビームソードを高周波エネルギーブレードで簡単に斬り裂いて怒りを露わにしていた。


「ブラン、後で話があります」


「え!? 私が怒られるんですか!? 関係無いですよ!? それに何も知りません!」


「同じ天使であるあなたには聞く権利があります」


「理不尽すぎます!」


何やら揉めている。そんなことをしながら敵を攻撃している辺りは流石だな。俺はルインさんたちに戦闘状況を伝える。他の所からも情報が入ってきているが内容はほぼ一緒だ。みんなが得ていないのはアザゼルの島の情報くらいだな。


『今から落として来ますね』


『簡単に言っちゃうのがタクト君よね。分かっていると思うけど、気を付けるのよ』


『はい。最悪の場合は時間停止で逃げますよ』


俺は部隊の指揮を戦いにくそうにしていた魔法使いの人にお願いして、ダーレーに乗る。


『今から敵の島に乗り込む。リリー、イオン、イクス、ブラン。付いて来てくれ』


俺たちが島に近付くと島にビーム砲が展開されて、撃って来た。するとブランが正面をガードするとビームが神盾イージスの効果で弾かれて、ビーム砲を破壊する。更にイクスがバリアを展開してくれた。そしてイオンは被弾しながら距離を詰める。神鎧グランサーペントメイルさまさまだな。こちらもビームを全て弾いてしまっている。


「海錬刃! 流水乱舞! はぁあああ!」


イオンが次々ビーム砲を破壊してくれた。


「タクト! リリーもオリハルコンの鎧が欲しい! このままじゃあ、全部イオンちゃんに取られちゃうよ!」


いつも突撃役はリリーだからそのお株をイオンに奪われて、焦っているらしい。その間にイクスとブランはビーム砲を破壊している。


『お子様だな』


『言うなって』


『つまり思っているってことだな?』


ダーレーと会話しているとイオンから連絡が来る。


『タクトさん、入り口を見つけました!』


『すぐに向かう。いくぞ。ダーレー』


『おう!』


俺たちが向かい、島の中に潜入する。すると新たな敵が現れた。


プリズムフォールンデュナミスLv55

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


プリズムケルビムと似ている敵だったが遥かに弱い。イクスにとっては動かない的に当てるようなものだった。こいつらを突破すると門があり、生命力のバーが存在していた。


「ぶっ壊せ! リリー!」


「任せて! タクト! カラミティカリバー!」


リリーが一撃で破壊するとどうやら島の動力室に辿り着いた。


「あれをぶっ壊せばいいみたいだな」


動力室はほぼ空洞だったが中央に柱があり、その柱の中心部に水爆のような装置があった。装置全体の色は赤色だ。普通に攻撃していいものか悩んでいると装置が輝き、目を瞑ってしまう。光が収まるとそこには堕天使の羽があるロボがいた。


グリゴリガーディアンtypeALv65

イベントモンスター 討伐対象 アクティブ


俺はアザゼルがちょっと好きになりそうだ。かっこいいロボじゃないか!


「マスター…」


「おっと…来るぞ」


グリゴリガーディアンtypeAの腕はアームになっており、それが伸びて来た。俺たちはそれを避けて、距離を詰めようとするとグリゴリガーディアンtypeAの周囲に紫電の槍が発生すると飛んで来る。それを俺たちは弾いて距離を詰めるとロボの目から死滅光線が飛んできた。


それを避けると次は肩が開いてミサイルポッドが現れるとミサイルが発射されそうになった瞬間、イクスがデウススナイパーエネルギーライフルで狙撃して、片方のミサイルポッドが爆発する。容赦ねー。


片方となったミサイルは俺たちはあっさり破壊して、距離を詰めるとバリアが貼られ、強制的に離れる事になった。


「ち…硬いな…」


「ホーミングレーザー。発射」


イクスがホーミングレーザーを放つとグリゴリガーディアンtypeAではなく、動力装置に命中する。するとバリアが薄くなる。


「あの動力装置を狙うとこいつは弱くなるのか。よく見つけたな」


「あの装置から現れましたし、魔力感知で魔力の流れを見て、はっきりあれから魔力を貰っていると分かりました」


「じゃあ、先にあの柱にあるのを壊せばいいんだね?」


「そういうことだな。リリー、ブラン頼む。俺たちであいつの相手をするぞ」


リリーが攻撃している間に俺は武器をパラス・アテナの槍に武器を変更する。そしてリリーたちの攻撃でバリアが無くなったタイミングで仕掛ける。


「超連携!」


『気力融合! いくぜ! おら!』


気力融合の効果でいつもより更に強くなった俺たちの超連携で中心部を抉ると爆発が発生する。


「グランドサザンクロス!」


「高周波エネルギーブレード、出力最大!」


更にイオンがバツの字に斬り、イクスの高周波エネルギーブレードから超振動している巨大な魔力の刃が発生し、袈裟斬りする。するとグリゴリガーディアンtypeAから次々小規模な爆発が起きると最後は大爆発した。


「あ、あれ? リリーの出番は?」


「ないみたいですね」


「…もー!」


リリーの八つ当たりを喰らった動力装置が壊れると警告音が聞こえて来た。


「何々!? 何か悪い事しちゃった!?」


警告音を聞くとそういう気持ちになるよな。ここでスピーカーから声が聞こえて来た。


『動力装置が破壊されました。隔壁閉鎖。この島は後、十分後に墜落します。残っている人は直ちに脱出してください』


「それなら隔壁を閉じるな!」


完全に道連れにする仕様だ。運営の悪質さがここに極まっているな。さっさとテレポーテーションで脱出しようとするとやはり魔法が使用出来なくなっていた。もちろん空間歪曲も無理だった。


「マスター」


「あぁ。急いで脱出するぞ!」


俺がダーレーとの超連携で次々隔壁を破壊しているとプリズムフォールンデュナミスが復活しており、光線で攻撃してきた。


「そんなもん効くか! 邪魔だー!」


ダーレーとの超連携で全ての光線を貫き、プリズムフォールンデュナミスと隔壁を纏めて破壊する形で一気に外に脱出した。


「わ!? びっくりした…いきなり出て来ないでよ。タクト」


「無茶言うな…それよりもこの島はもうすぐ墜落する。島にいると一緒に落下することになるかも知れない。すぐに引くぞ」


「じゃあ、こいつら、倒すね。食べていいよ」


「シャー!」


リビナが椅子にしていたフォールンドミニオンの顔がリビナの蛇に噛み付かれて、倒されると周囲に痙攣しながら無残に転がっている堕天使たちを始末した。ブランを見ると複雑そうだ。


闘っているみんなに伝えると島のあちこちから爆発が発生し、島が墜落して行った。あの島は墜落していいものなのだろうか?ここで俺は陸地の回復エリアに入ろうとした時だった。俺は空間歪曲で現れたフォールンドミニオンの奇襲を受けた。


すると回復エリアから出て来たスキアーが俺の盾となり、フォールンドミニオンの槍に貫かれ、追撃の雷撃を受けて、死んでしまう。更に追撃に出たフォールンドミニオンだったが冥府の加護で蘇生したスキアーに巻き付かれると遠距離攻撃ばかりしていた叢雲とリースが回復エリアから出て来た。そして同期で仲良くボコボコする。それを一緒に帰って来たみんなと見守った。


それが終わり、回復エリアに中に入るとインフォが来る。


『ミールの槍のレベルが5に到達しました。槍【バックランサー】を取得しました』

『千影の蹴り技のレベルが10に到達しました。蹴り技【回し蹴り】、【飛び蹴り】を取得しました』


ルインさんに通信を開きながらその場にいるみんなに島で起きたことをなるべく詳しく説明した。


『ただの防衛クエストではないとは思っていたけど、酷いわね』


『まだ序盤ですからこれから島に設置されている兵器や敵も強くなっていくと思います』


『そういう事になるでしょうね。でも、動力装置と敵の関係が分かったのは大収穫よ。急いで他の所にも伝えさせてもらうわ』


『お願いします。俺は言った通り、ここで一度ログアウトします』


『分かったわ。そっちに援軍を送るわね』


そんなわけで俺はここで一度安全エリアに戻って俺たちの部屋でログアウトした。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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