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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
オリハルコン武器と嫉妬の魔王
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#1052 火山島の宝探し

休憩が終わった俺はログインして、リリーたちに宝探しのための作戦を話す。


「まず最初の関門はパイアとデルピュネーだな。和狐、パイアと戦った感じを教えてくれ」


「はいな。とにかく攻撃が効きづらかったどす。そのせいで全然動きを止める事が出来ませんでした」


「今回は前回出来なかった解体もしたいからな。確実に動きを封じて仕留めるとしよう。イオンとセチア、ノワで動きを封じて、俺、ユウェルとチェス、黒鉄、ハーベラスで相手をしよう。デルピュネーは残りで一気に倒す形で行こう。倒したら、総攻撃で仕留める」


「「「「はい!」」」」


俺が宝探しのメンバーに選んだのはリリー、イオン、セチア、恋火、イクス、ノワ、リビナ、リアン、和狐、ブラン、セフォネ、ファリーダ、ユウェル、アリナ、燎刃、グレイ、虎徹、コノハ、チェス、ゲイル、白夜、黒鉄、ルーナ、伊雪、ディアン、クリュス、千影、ハーベラス、リオーネだ。


転移した先ではヘーパイストスたちが作業をしていた。神となったヘーパイストスは当然のように空間転移が出来るようになり、俺の送り迎えから卒業してしまったのだ。ちょっと寂しい気分になったのは秘密である。


「あ、タクトさんに皆さん。これから宝探しですか?」


「あぁ。お土産を楽しみにしててくれ」


「楽しみにしてる!」


やばい…パンドラを期待させてしまった。


「タクトさん、まだあると分かったわけじゃないですよね?」


「あぁ…ただダーレーと走っていた時に採掘ポイントはいくつか見つけていたから最悪それで誤魔化すよ」


「それって、どこで見たんですか?」


「もちろんあいつがいる所だな」


全員が宝があることを祈り、出発する。


「やっぱり空間索敵が反応しない。テューポーンの仕業か?」


「それにあいつらは動く気がやっぱりないわね。あの扉を守ることに専念するって感じだわ。イラつかないのかしら?」


「クリュスは良かったですね。タクトさんは寧ろ戦い推奨ですから」


「全くよ」


時々守りの指示もするんだけどな。まぁ、クリュスがストレスを感じていないならこのままでいいんだろう。さて、問題はパイアが現れないことだ。


「この前出現した所より先に進まないと出て来ないみたいだな」


「では、取り敢えず行ってみますか?」


「だな」


しかし出て来ず、デルピュネーが攻撃を仕掛けて来た。


「しょうがない。ここは俺たちが見張っているからリリーたちは先にデルピュネーたちを仕留めてくれ」


「分かった! いくよ! みんな!」


リリーたちがデルピュネーを仕留めに向かうがパイアは出て来ない。少しずつ距離を取ってみるが意味が無かった。


「あの時、偶然現れたのか?」


「そうかも知れませんね」


「それにしては凄いタイミングで現れましたよ」


セチアの指摘はもっともだと思うがあれはヘーパイストスのクエストだったからな。そういう事もあるか。もしかしたらパイアが出て来いない可能性もあるな。一応ハーベラスに聞いてみるが首を振った。魂探知でも引っかかられないなら万策尽きたな。ここでハーベラスにもデルピュネーの討伐に向かわせた。


ハーベラスの接近に気が付いたデルピュネーは盾を構える。するとハーベラスの目が赤く光るとデルピュネーは爆発する。爆破の魔眼だ。そして尻尾の蛇がデルピュネーに襲い掛かるとデルピュネーはハーベラスに視線を向けないように盾を構える。


賢いがハーベラスはこれを狙っていた。蛇が霊化で盾をすり抜けると盾を持つ手にハーベラスの尻尾の蛇が噛みついた。なんとかしようと手を上げてしまったデルピュネーにハーベラスの冥府の咆哮が襲い掛かる。


再び盾が間に合ったが冥府の咆哮は盾をすり抜け、デルピュネーの身体をすり抜けるとデルピュネーの生命力は一瞬で無くなり、静かに倒れた。追尾能力と防御無効がある即死攻撃が冥府の咆哮の力だった。


「「「ワン!」」」


ハーベラスの強さを見たリリーたちは負けられないとやる気を出して、デルピュネーをボコボコにして、帰って来た。


「倒したよ! タクト!」


「お疲れ様。それじゃあ、解体行ってくるな。一応警戒してくれ」


歩き出してから背後を見る。来ないか。なんかこのタイミングで来ると思ってしまった。それからも警戒しながら解体をする。


デルピュネーの竜鱗:レア度9 素材 品質S-

守護と封鎖の能力がある鱗。守りに特化している素材で主に防具として使用されるが盾に使用するのも非常に人気がある。


デルピュネーの盾:レア度9 縦 品質S-

重さ:50 耐久値:500 防御力:300

効果:堅牢、封鎖、守護結界、熱無効、地竜の加護

デルピュネーの絵が描かれている盾。頑丈さと拠点防衛に特化しており、敵部隊の足止めにおいて非常に強力な盾となっている。


結局パイアは出現せず、ユウェルがやって来ると手を差し出して来た。


「目当てはこれか?」


「当たり前だぞ!」


デルピュネーの盾をあげた。さて、問題はここからだな。


「行ってみるしかないか」


「ですね。お願い出来ますか? 燎刃」


「はい! イオンお姉様! 炎熱操作!」


滝が割れて、横道が姿を見せた。


「行くぞ」


「「「「おぉ!」」」」


ここで背後から何かが滝から出現した音がした。


「「「「ま、まさか…」」」」


全員が背後を見るとそこにはパイアの顔がこんにちはしていた。逆サイドの溶岩の滝にも横穴があったんだな。そんなことより、まさかパイアは探知スキルが通用しない敵なのか!?そして現在の陣形は防御役は全員前に配置していた。これは不味い。


「横穴に入れ!」


横穴に跳びこむとそこは広い空間だったが目の前に巨大な塊がある。それはパイアだった。


「「「「うそ…」」」」


まさかの二匹目。しかも現在俺たちは挟まれているという最悪の状況となってしまった。


「ど、どうするの!? タクト!?」


「とにかく前の奴を先に仕留める! ディアン! 後ろのパイアを斥力場で時間を稼いでくれ!」


ディアンが向きを変えた瞬間にパイアの突進が来る。すると斥力場を発生させているディアンが押される。突進の威力で押されているのか。とんでもないパワーだぞ。そして俺たちもこれに巻き込まれるがディアンは踏みとどまり、パイアを押し返した。


「「「「ふぅ~…ん?」」」」


チェスとゲイル、黒鉄、ハーベラスがパイアの突進に押されながら向かって来た。強激突の範囲に入っているせいで無我や無視持ち以外は逃げれない最悪の状況だった。


「タクトさん! 逃げて下さい!」


「恋火! タクトはんを連れて行くんや!」


「わ、分かりました!」


「みんな!」


リリーたちは防御スキルでなんとかしようとするが黒鉄とディアンに挟まれて遮断結界が砕け散ると今度はディアン側からパイアの突進が入り、見事に潰された。


「やってくれたな…この巨大猪ども!」


「落ち着きなさい。タクト。どうやらリリーたちは無事みたいよ」


リリーたちは上手く黒鉄の股下の隙間に逃げたようだ。ただ逃げれなかったグレイたちは倒れ込む。一気に生命力が危険領域になってしまった。ここで止めを刺すべくパイアたちが再び体当たりを仕掛ける。


「やらせるか! 閃影!」


「火炎車! 爆心!」


「爆轟なの!」


一匹のパイアに俺と恋火、アリナの技が炸裂する。そしてもう一方にはファリーダとルーナ、千影が仕掛けた。


「魔王技! デモングランドクラック!」


「融合魔法! ブリザードトルネード!」


「伸びよ! 如意金剛錫杖!」


ファリーダが地面を強く踏みつけると魔王の波動が地面を走り、パイアの下からダメージを与え、バランスを崩したところにルーナのブリザードとトルネードの融合魔法で動きを封じたところに千影が如意金剛錫杖で突きを放った。


しかしどちらの攻撃も一瞬の足止めにしかならなかった。しかしその隙にリリーたちはグレイたちを救出し、こちらに合流する。一方黒鉄とディアンは連れることは不可能で別々のパイアに襲い掛かった。


「グレイたちの回復は俺がする。セチアとリアンは黒鉄とディアンのサポート頼む。他のみんなも攻撃に参加してくれ」


「うん! いくよ! みんな!」


リリーたちが戦いに参加するがパイア二体に苦戦する。パイアは凍りつかない上に影や木々での足止めを意に介していない。それに厄介なのが熱風。リリーたちが正面以外に行くとすぐこれを使って来た。


更に全方位での毛針攻撃に放射熱線、爆心、炎ブレス、爆轟、煉獄、神障壁、神装甲を確認した。スキルも強力だが吐出しているのがステータスの高さだ。生命力が異常に多く、防御力もかなりあると思われる。


「みんな! 行くよ!」


「「「「ドラゴンブレス!」」」」


防御スキルを突破した後のリリーたちの同時ドラゴンブレスで生命力が二割ぐらいしか減らない。ここに瞬間再生ですぐに一割ぐらいになる。


だが、弱点も見えて来た。パイアは魅了や幻術などに弱いみたいだ。猪だからか一度壁に激突するとこちらに向きを変えるまでかなりの時間もかかる。更に魔法の妨害手段もない。圧倒的な生命力と筋力、防御力、回復能力で目の前の敵に襲い掛かるパワータイプ。これが分かれば戦い方も決まって来る。


「とにかく一匹を足止めして、もう一匹を集中攻撃するしかない! ユウェル! ノワ! 足止めを頼む!」


「…ん!」


「任せろ! タク!」


「「竜化!」」


竜化したユウェルは早速仕掛ける。


「竜技! ドラゴンホイール!」


ユウェルが丸くなると高速回転して、地面を走るとそのままパイアに体当たりをする。あっさりパイアの鼻で弾き返されて空を飛んでしまうが見事に着地を決めた。そして今度はそのまま体全体で止めに入る。


「よく目が回らないな」


「ユウェルちゃんはいつも転がっているからね!」


「そういえばタクトさんの前ではしたことがありませんね」


「ユウェルも女の子って事よ」


ワンピースで前転していた普通は下着が見えるからな。ユウェルもそういう事を気にしているなら色々安心出来るな。リリーは自覚がないし、アリナは逆で挑発してくるから大変なんだよ。


そのユウェルの背後からノワが堕落やドラゴンアブソリュート、ドラゴニックプリズン、影封陣のコンボに千影が闇呪縛で完全に動きの封じに掛かる。だがそれでも止まらないのがパイアでユウェルを徐々に押していく。


「やるぞ! 攻撃を途切れさせるなよ!」


「「「「おぉ!」」」」


一切手加減無しの連続攻撃を三周したところでパイアをギリギリで仕留めることが出来た。運営に言いたい。砦を消し飛ばしたエネルギーバスターキャノンや各惑星魔法の直撃を受けても生きており、ディアンの重力球は鼻で弾いたこいつはなんなんだ?


「はぁ…はぁ…これをもう一回するぞ」


「「「「は…はーい…」」」」


流石にしんどい上に魔力が危険域の為、ここでチョコレートで回復して、竜化状態のノワとユウェルが参加したことで連続攻撃を三周しないで倒すことが出来た。そしてインフォが来る。


『セチアの連続詠唱のレベルが40に到達しました。連続詠唱の最大数が1増加しました』

『恋火の二刀流のレベルが50に到達しました。二刀流【グランドサザンクロス】を取得しました』

『恋火の時空魔法のレベルが35に到達しました。時空魔法【アクセラレーション】、【テレポート】を取得しました』

『ノワのレベルが10に到達しました。呪撃殺、無我、魔力回復を取得しました』

『和狐の狐技のレベルが30に到達しました。狐技【狐稲爆(こいなばく)】を取得しました』

『ブランのレベルが10に到達しました。星震、魔力回復、絶対防御を取得しました』

『セフォネのレベルが10に到達しました。冥波動、弱化毒、耐性無効を取得しました』

『ユウェルのレベルが10に到達しました。砂嵐、石ブレス、斥力操作を取得しました』

『千影の格闘のレベルが5に到達しました。格闘【フック】、【アッパー】を取得しました』

『千影の蹴り技のレベルが5に到達しました。蹴り技【後ろ蹴り】、【横蹴り】を取得しました』


そりゃあ、みんなにレベルアップが来るよ。とんでもない強さだった。恐らくお月見イベントで登場した猪神といい勝負したと思う。経験値には結構美味しい敵でスキル上げにも使える敵だった。最も生半可な攻撃はすぐに回復されてしまうけどね。全員がへとへと状態で休憩している間に解体をする。


パイアの肉:レア度10 素材 品質S+

豚肉の頂点として知られているお肉。肉の大きさから肉の宝城とまで言われており、上質で爽やかな油で老若男女がどれだけでも食べれるとされている。


パイアの毛皮:レア度10 素材 品質S+

丈夫な毛皮として真っ先に名前が挙がる程の認知度を誇っている毛皮。ただ頑丈なだけでなく、耐寒性、耐衝撃性に優れていて、毛皮の中でも最高級品の一つとされている。


パイアの牙:レア度10 素材 品質S+

パイアの最大の武器である猪牙。とにかく巨大でとんでもない頑丈さを誇っている。巨獣の加護で巨人のパワーに匹敵する力を得ることが出来、突撃することはもちろんの事、相手を持ち上げ、投げ飛ばす武器としても使用することが出来る。


最高級のお肉の出現にリリーたちが跳び起きたのは言うまでもない。毛皮も有能みたいだが、牙は結構難しい武器になるんだよな。みんなが使っているのだと鉤爪とかショベルカーのような槍を作っている人がいたな。後は金属と合わせるやり方がある。これはどうするかちょっと考えるか。


さて、この空間には何もないが道は続いているようだ。先に進むと採掘ポイントを二つ発見した。これを見たユウェルとリオーネが採掘する。


超振動石:レア度9 素材 品質S-

長年強烈な振動に晒されたことで石自体が強烈な振動を放つようになった石。扱いを間違えると武器が粉々になってしまう程、使うのがかなり困難を極めると言われている。


これと宝箱が出て来た。掘り当てられたユウェルはちょっと悔しそうだ。超振動石もいいものなんだけどな。特にイクスにとっては武器素材だ。これで行き止まりだったので、逆側も見に行くと同じパターンだった。


「次はこっちだ!」


「なー!」


またリオーネが宝箱を当てて、ユウェルは超振動石を当てる。この結果、ユウェルは丸くなった。いじけているらしい。


これで取り敢えずパンドラの期待に応えることが出来たけど、テューポーンの所で見つけた採掘ポイントが気になる。


「どうするかな…アリナ、何か声は聞こえるか?」


「静かなの」


それが余計に怪しい。あれだけギャーギャー言っていたテューポーンが静かなのは明らかに変だ。まるで俺たちがやって来るのを待っているのかと邪推してしまう。


「…宝箱を見つけてしまったし、一度戻るか」


「いいの? タクト?」


「採掘ポイントは逃げないさ」


というわけでヘーパイストスのところに戻り、戦果を報告する。


「本当にあったんですね」


「すごーい!」


「それじゃあ、開けるか」


「タク! 開けさせてくれ!」


ユウェルに解錠の木鍵を渡して、宝箱の中身を確認した。


ネクタル:レア度10 通常アイテム 品質S+

効果:デメリット解除、状態異常解除、三時間不死身、三時間無限魔力、三時間神気、三時間星気、三時間神の加護

星の神が飲む不老不死になれると言われている神の酒。人間の効果が発動するのは三時間と限定的だが、非常に強大な力を得ることが出来る。香りが強く極上の甘い味がする。


これを見たユウェルは取り出し、瓶を開けようとする。


「はい、没収ー」


「あぁ~!? 何をするんだ! タク!」


「お酒は簡単に飲んだら、ダーメ。リリーたちもだ」


「「「「えぇ~…ソーマ酒は飲んでいるのにぃ~」」」」


泥酔の効果は無いが一応念のためだ。俺は酔ったリリーたちの恐ろしさを忘れない。そして次の宝箱を開ける。


「なんだ? これ? タク」


「懐中時計だな」


調べてみるととんでもない代物であることが判明する。


クロノスクロック:レア度10 アクセサリー 品質S+

効果:時間遅延、時間停止、超加速、クロノスの加護

時間神クロノスの力が宿っている懐中時計。時計を操作することで時間を自在に操る事が出来る。更に時間に関わる干渉を無効化する能力を持っている。ただし時間停止は一度の戦闘で一分間しか止める事は出来ない。


ここでのクロノスは原初神の方だな。実はギリシャ神話には日本語では同じ読み方をするクロノスが二柱登場している。一方は原初の神カオスから生まれた時間を司る神。もう一方はゼウスの父親だ。


俺もギリシャ神話を知るまでは同じ存在だと思っていたけど、ゼウスの父親のほうのクロノスはウラノスとガイアの子供で農耕の神だ。この事から全く違う神様であることが分かる。ゲームだとごちゃごちゃにされていることが多いから分かりにくいんだよね。


そんなことより一分間の時間停止って、このゲームではかなりのチートだ。一分間、ボコれるわけだからな。試しに使ってみるか。


俺がクロノスクロックにある三つのボタンの内、中央のボタンを押すと謎の空間がクロノスクロックから展開されて、その空間に入った者は俺以外の時間が止まり、リリーたちの動きもまた止まった。それだけじゃなく鍛冶で発生した火の粉まで止まっている。


「おぉ~。凄いな! これ。本当に動かないのか?」


リリーの頭を撫でるが無反応だった。髪の毛を立たせてみると落ちない。感心していると時間が元に戻り、リリーの髪の毛は下に落ちるとリリーは頭を触る。


「リリーの頭を撫でたでしょ! タクト!」


「あれ? 分かったのか?」


「もちろんだよ!」


「私たちもはっきりと見えてましたよ」


時間を止めても意識はあるのか。悪戯心を刺激されていただけに変な事をしなくてよかった。というかこれは運営の防衛策なんだろうな。時間止めて何をされたのか分からなかったら、通報とか出来なくなる。


とにかくこの懐中時計は戦い方を大きく変えるな。俺としてはヤマトタケルノミコトにどれだけ有利に戦えるのか気になる所だ。


「これは没収だよ! タクト! リリーが持つ!」


「ダメです! 絶対にタクトさんに使うつもりでしょう!」


「イオンちゃんもそのつもりの癖に~」


二人が喧嘩する一方で聖杯をまだ使っていないみんなが一斉にこれを狙う。俺もみんなの立場ならこれは欲しいな。しかしこんなチートなアクセサリーを簡単にくれるはずもなく、聖杯の対象から外れていることを知ったみんなはがっかりするのだった。


因みに俺は皆に使う事は禁止されました。これは当然だろうな。俺でも使われたくない代物だ。火山島での宝探しは大成功をしたことだし、ここで夕飯のためにログアウトすることにした。

今年最後の更新です!今年もたくさん読んで下さり、皆さま、本当にありがとうございます!少しでも皆さんに楽しい時間を届ける事が出来たのであれば幸いです。


それでは皆さん、来年も『Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~』をよろしくお願いいたします。よいお年を!

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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[一言] クロノスクロックとインフィニティエクスカリバーを組み合わせたらやばそう
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