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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
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#103 野菜の入手法と馬移動

獣魔ギルドを去る前に俺はこの街で売られている野菜について聞いてみることにした。


「野菜ってどこで手に入りますか?」


「それって、畑を持って、栽培したいということですか?」


「本格的にするつもりはないですけど、野菜が定期的に採れるなら助かるかなと思いまして」


「野菜…」


それを聞いたセチアが期待に目が輝く。それを見て二人は納得して、教えてくれる。


「野菜の種や苗は農業ギルドのクエストで手に入るわ」


「畑も所属するだけで小さいのを一つ貰えますよ。その後、畑を大きくするのも畑を増やすのもお金がかかりますね」


やはりギルドがあるのか。そして畑にお金がかかるのは当然か…だがギルドに所属して小さい畑が手に入り、クエストを受けられるならやってみる価値が有る。しかしこの町というか王都で畑は見たことがない。


「場所とかどこになるんですか? この王都で畑は見当たりませんけど」


「近くにヴェルドーレ村って言う農村があるんですよ。ここの野菜はそこから送られてくるんですよ」


ヴェルドーレ…イタリア語で野菜。ネーミングセンスは俺と同じだな。話の感じからして近場みたいだし、図書館や農耕ギルドで場所は判明するだろう。


「ありがとうございます」


「ふふ。いいお野菜が作れたら、教えてくださいね」


「まだ作るとは言ってませんが?」


「そんなやる気満々の目で言われたら、言ってるのと同じよ」


そんな目をしていたか…実際やる気満々だから仕方ないかな。それじゃあ、やりたいことが増えたし、おいとまするとしよう。


ご飯を食べて、バフをかける。最初に向かうのは海にした。ヴェルドーレ村には午後に行くことが決定した。


というわけで移動中のメンバーを巡り第一次戦争が勃発する。リキュールとダーレーが2枠使う。必然的に残りは三枠。リリーたちは四人。一人お留守番だ。イオンは海では必須だからとりあえずお留守番を頼んだが却下された。


「だって、タクトさんと馬に乗れるんですよ!? 絶対に譲れません!」


というわけでクジで決定するとお留守番はイオンで決定する。


地面に手を付いて落ち込んでいる。


メンバーは決まったが、ここで第二次戦争が勃発。次は誰が俺と馬に乗るかだ。誰も譲れなくて結局またクジで決めると恋火が勝利した。


「やりました! タクトお兄ちゃん!」


「よろしく頼むな」


「はい!」


恋火は満面の笑みで喜んでいる。一方でリリーたちはというと。


「うわーん! 負けたー!」


「…イオンお姉様、代わりませんか? 私、とても嫌な予感がするのですが…」


「私も嫌な予感がするので、遠慮しておきます」


こんな会話をしていた。俺も嫌な予感はするが、当たらない事を祈ろう。


というわけでメンバーも決まり、いざ海へ出発だ。俺と恋火はダーレー。リリーたちはリキュールに乗る。理由?白馬に乗るってやっぱり恥ずかしいのである。慣れれば平気になるのだろうが、今暫くはダーレーに乗るとしよう。


リキュールもきっと、そのほうが嬉しいだろう。


そして初めての馬移動を始めた。


「やっぱり早いな」


「はい! 風が気持ちいいです」


俺たちは快適な馬移動を楽しんでいた。一方リリーたちはというと残念ながら嫌な予感が的中する。


「わわ!? 暴れないで!? リキュール!?」


「暴れさせているのはリリーお姉様です! ちゃんと操作してください!」


馬は俺とリリーが操作している。リリーが操作している理由は大剣装備なので、ウルフなどと馬上戦闘が可能であること。ウルフなどの動物相手ではどうしても剣の長さが重要になる。ウルフの全てが飛びかかって来るなら普通の剣でいいんだがそうもいかないだろう。


そして馬上戦闘は操作している人は手綱を持ちながら、戦う方法と手綱を離して戦う方法の二パターンがある。前者は片手持ちになるが普通の馬上戦闘ができる。これはリリーのような剣装備がする戦法で、後者は弓や魔法は戦法だ。


この後者が厄介なのだ。手綱を離すと手綱の効果が無くなることが判明した。つまり手綱を離している間は馬の操作が不能になるということだ。


流石にこれは危険極まりない。弓なら射ったあとすぐに手綱を持てるから前で出来るだろうが、魔法は無理だ。詠唱中、自分は動けず、馬は操作不能。事故る未来しか見えない。というわけで魔法使いは後ろに乗り、魔法を撃つのが基本だと思う。もし前で魔法を使うなら止まってから使うことになるだろう。


では何故俺が前をしているかについては恋火はまだ進化していないので、馬の操作が出来ない。よって俺が操作しているわけだ。


しかしリキュールがリリーの操作に従ってあっちこっちにふらふらしている。馬の装備がなかったら、確実に落馬しているな。何とか海についたがリリーたちはそれどころではない。


「だ、大丈夫ですか? お姉ちゃんたち」


「ぐらぐらするよ~」


「き、気持ち悪いです…」


結論、リリーに馬上戦闘どころか馬の操作をさせること自体が危険であることが判明した。何度か戦闘があったが攻撃だけはリリーは器用に避けていた。その操作を普通にすればいいのにな。


因みに戦闘自体は馬の速度は圧倒的だった。恋火が馬上から魔法を使うことが出来たので、敵はボコボコだった。俺は馬の操作をしていて、攻撃参加は出来なかった。


これらの戦闘でリキュールとダーレーはレベルアップした。


ここで違和感。ダーレーのレベルアップは納得なのだ。疾走は戦闘の時に使っていたからレベルアップも納得だ。リリーたちは使うどころじゃなかったら、リキュールは使っていないので、レベルアップはない。


ただリキュールのレベルアップは2レベルアップ有り得ない。実際に戦ったのはゴブリンとカラスだ。そこまで経験値的に美味しい敵とは言えないのだ。なのにこのレベルアップだ。


俺は考えると心当たりがあった。リキュールが進化した時はオーク戦で上がったレベルは1で進化したのだ。あの時はレベルが高い虎徹、チェス、白夜もレベルが2上がるほどの経験値だ。


計算が合わないとは思っていたが、これは進化のレベルに達したときは残りの経験値は次回に繰り越されると見るべきだな。


お次はインフォです。


『初めて騎乗戦闘を行いました。称号『騎乗戦闘せし者』を獲得しました』

『騎手スキルが解放されました』


久々の称号ゲットだな。そしてなんと騎手スキル解放された!


名前からして騎乗戦闘が安定するスキルかな。とにかく先に称号を確認しますか。


称号『騎乗戦闘せし者』

効果:騎乗している際に馬の俊敏性と器用値がアップ、騎手スキルが解放される。

騎乗戦闘を行ったものが獲得出来る称号。


騎手スキルのみということは矢や杖、剣、槍はそのままの武技で戦えってことだな。


俺の中の悪魔が囁く、騎手スキル取得しちゃえよっと。くっ…確かに優良性は認めるが流石にそれはダメだ。スキルポイントの余裕も無くなってきている。


武器もないし、今は取得するのはやめよう…無念だ。


名前 リキュール 一角馬Lv1→Lv3


生命力 20→24

魔力  2

筋力  20→24

防御力 15→17

俊敏性 35→39

器用値 30→34


スキル


角撃Lv1 蹴り技Lv1 突進Lv1 乗馬Lv1→Lv4 疾走Lv1


名前 ダーレー ホースLv1→Lv5


生命力 8→12

魔力  2

筋力  6→8

防御力 6→8

俊敏性 16→24

器用値 10→18


スキル


蹴り技Lv1 突進Lv1 乗馬Lv1→Lv4 疾走Lv1→Lv3


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
確かに普通の馬であれば非常に危険な行為である だがしかしモンスターであり召喚獣であり人の言葉を理解出来るとても賢いこの馬達であればある程度は問題無いのではないかと思ったりもする
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