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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
オリハルコン鍛冶クエストと色欲の魔王
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#1013 恋火の結婚式と太陽の太刀

いつもEOを呼んで下さり、誠にありがとうございます。


改めの予告となりますが次の更新からこの月に限り、一週間更新とさせて、頂きます。よって、次の更新は10月10日の23時となります。


まだ確定ではありませんが11月からは一日置きの更新に戻す予定で執筆中です。いつも読んでくださっている皆さんには大変申し訳ございませんが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

夕飯を食べ終えてからログインすると早速恋火の結婚式を始める。


「大丈夫かな? 恋火」


ここに来るまでガチガチだった。午前中に水中で刀を振る練習をしていた姿は見る影もなかった。いつもは揺れている尻尾は全て動かず、尻尾を触っても表情が変化することがない程だ。極限の緊張状態になるとあんな風になるのかな?


ここでシルフィ姫様が入ってくると恋火の様子を聞けた。どうやらウェディングドレスに大興奮していたらしい。それなら安心だ。


結婚式が始まると扉が開いて、サラ姫様と一緒にウェディングドレスの恋火が登場する。恋火のウェディングドレスは白が基準で下が桜色のフリルとなっている。後ろに大きな桜色のリボンもあって、恋火らしい可愛らしいドレスだ。


するとサラ姫様と恋火に異変が起きる。二人が歩いて来ないのだ。というかサラ姫様が歩こうとしているが恋火が動かないから困っているみたい。なんとなくこうなる気がしてたよ。こっちを見たまま固まっているのが物凄く怖く感じる。


「あぁ~…行って来てもいいですか?」


「サラ姫様も苦戦しているようだし、仕方ないかな?」


神父のカインさんの許可も取れたので、俺は恋火の元に向かい、話しかけても返事が無い。


「どうする?」


「しょうがないな。ちょっと離れてて貰えます?」


「分かった」


サラ姫様が離れた俺は恋火をお姫様抱っこする。


「ふぇえええええ!? タ、タクトお兄ちゃん!?」


「その格好でお兄ちゃんと呼ばれるのは色々不味い気がするぞ。ほら、花嫁さんがバタバタ暴れない」


「うぅぅ~…」


唸りながらされるがままモードに恋火はなる。そして俺はヴァージンロードを歩いて、恋火を降ろす。


「こんな結婚式、恥ずかしすぎます…」


「恋火が固まるからでしょ。カインさん、お願いします」


ここからはいつもの流れで結婚式が進んでいく。そしてお互いに誓いの言葉に同意し、マリッジリングを交換するとインフォが来る。


『恋火とマリッジが結ばれました』


恋火は指輪を抱きしめた後、思い出したように周りを見渡すと和狐から何かの合図を抱き着く合図と受け取ると頷き、俺の所にちょこちょこやって来ると俺の胸に顔を押し付けて来た。自分から抱き着いては来ないんだな。俺が抱きしめて結婚式は終わった。最後の最後まで恋火らしい結婚式になったと思った。


「こんな結構式を挙げるとは恋火は策士ですね」


「そうですね。固まる演技をして、タクトさんにお姫様抱っこをしてもらうなんて考え付きませんでした」


「でも、最後のはダメどす。自分から行く時はいかなあかんよ? 恋火」


「うぅぅぅ…狙ってませんよ。あまり思い出させないで下さい。お姉ちゃん達」


恋火が皆にいじられていた。


「あ、タクトだ!」


リリーが高速でやって来ると俺の前で立ち止まる。


「ん!」


両手を差し出して来た。


「ほい」


俺はリリーの頭を撫でた。


「違うよ!? ここはお姫様抱っこをするところだよ! タクト!」


「しっかり撫でられてから言う言葉でも無いですよ。リリー」


この後、イクスたちから結婚式の入場の仕方に色々言われることになる。まだ抱っこやおんぶなら良かったがノワがリクエストしたノワをおんぶした状態で匍匐前進(ほふくぜんしん)をする案は却下した。そんな変な結婚式は自衛隊でもしないだろう。世界中探せば見つかるかも知れないけど、そんな結婚式はあげたくない。


その後、ヘーパイストスから結婚式の祝いとして太刀が渡される。


「わぁ! ありがとうございます! ヘーパイストスさん!」


「太刀の方が目が輝いている気がしているんだが、どう思う?」


「そんなことはないどす。ウェディングドレスを見た恋火のはしゃぎようはこれの比じゃ」


「お姉ちゃん! タクトお兄ちゃんも変な事を言わないで下さい! タクトお兄ちゃんとの結婚が一番嬉しいに決まっているじゃないですか」


拗ねたように顔を背けて来るが顔が真っ赤なのが伝わって来る。すると恋火がチラ見してきて、目が合うと姿が消えて、和狐の後ろに隠れた。


「これからはうちじゃなくて、タクトはんの背中に隠れやなあかんよ。恋火」


「い、今は無理です~」


「笑いすぎですよ。タクトさん」


「いや、微笑ましくてね。恋火、太刀を見せてくれないと名前を決めれないぞ」


恋火が和狐に隠れながら太刀を渡してきた。


「まだ自分で刃を見ていないだろう? 最初に見なくていいのか?」


「…見たいです」


和狐の後ろから出て来た。そして太刀を抜くと赤い刀身が姿を見せた。


「わぁ!」


「恋火さんの最初の太刀ですから火属性の太刀が良いと思って、太陽の太刀を作って見ました」


「ありがとうございます! ヘーパイストスさん!」


さて、ここからは俺の仕事だ。太陽と恋火の名前を組み合わせられないかな?結婚祝いでもあるから恋の字を優先したいな。よし。決めた。


恋輪(れんりん):レア度:9 太刀 品質:A+

重さ:150 耐久値:500 攻撃力:500 

効果:火属性アップ(究)、紅炎、溶断、炎輪、日光、太陽の加護

太陽をイメージして作られた火属性の太刀。真っ赤な刀身が特徴的で刃を振った方向に向けて、炎の輪を飛ばし、突きを放つと太陽の光線が敵を貫くことが出来る。切れ味も凄まじく鋼鉄を溶かして斬り裂く能力を持っている。


ヘーパイストスが随分力を入れたことが分かるな。正直これが初めての太刀の作製とは思えない出来栄えだ。それもそのはずでなんとコロナサイトが使わているらしい。


「うぅ~…早く使いたいです。タクトお兄ちゃん」


「そうだな。これからエクスマキナの母星に行くんだが、敵の動きがどう出るか分からない。恋火だけじゃなくて、みんなも戦いが起きると思って、準備しといてくれ」


「「「「はい!」」」」


それじゃあ、みんなをエクスマキナの母星に連れて行くとしよう。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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