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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
106/1716

#101 山の羊と茶色い馬

ようやくインフルエンザが治ってきました。感想の返事を返せなくて、すみませんでした。

またしばらくは書けませんでしたので、誤字脱字の直しには時間がかかると思います。

予約が残り僅かなので、ご了承ください。


時刻は深夜0時、俺は日付が変わったタイミングでログインすることにした。狙いは当然魔石召喚だ。先に召喚を済ませておこうと思ったのだ。やることだけやって、ログアウトしたいところだな。


部屋を出て、下に降りると綺麗な椅子や机が並べられていた。え?何もなかったのにいつの間にかちゃんとしたお店になっているんですけど!?


「あ、タクトさん。椅子や机を持ってきてくれた人が来て、並べて貰いましたが変なところはないですか?」


「私とイオンお姉様で指示したのですが、いかがでしょうか?」


いかがも何も完璧なわけだが…イオンとセチアのスペックたけー。


「驚いた…完璧だと思うよ」


そういって、頭を撫でると嬉しそうにしている二人。それを見ていたリリーと恋火を頬を膨らます。


「むー…リリーたちも頑張ったんだよ。タクト」


「机とか、運びました」


「そっか。二人も偉いぞ」


二人も頭を撫で、褒めてあげる。さて、まずはこれからの予定の確認。やるべきことは釣竿の改良と獣魔ギルドでロコモコの契約と魔石召喚だ。この後は決めてないが釣竿を新しくしたのなら使ってみたい。というわけで明日は朝から海で釣りだな!大海原が俺たちを呼んでるぜ。


というわけでさっさと釣竿を新調する。隣ではセチアが作業している。完成したのだがこちら。


檜の釣竿:レア度3 釣竿 品位E+

重さ:10 耐久値:40

魚釣りに必要な道具。

竿の素材が檜、大蜘蛛の柔糸で作られている。


檜の弓:レア度3 弓 品位E+

重さ:10 耐久値:40

追加效果:矢の攻撃力アップ(小)

檜で作られた弓。頑丈で檜の香りがする。

弦が大蜘蛛の柔糸で作られており、耐久値が高い


釣竿も完成したので、獣魔ギルドに向かう。中に入ると恋火が突然抱きついてきた。何事だ?俺がそう思っているとリリーたちが何者かに捕まった。


「リリーちゃんたち、ゲット~!」


「えぇ!?」


「ちょ、なんで!?」


「あ、あなたは!?」


リリーたちを捕まえたのはなんとアウラさんだった。そのままいつものように弄っていく。


「リリーちゃんたち、もしかして進化した? か~わ~い~い~」


アウラさんの暴走しそうだがリリーたちも対抗策を講じる。


「あ、新しい子がいるよ!」


「そ、そうです! 可愛い子がいますよ!」


「私たちの自慢の妹です!」


なんと恋火を生贄に差し出した。こらこら。それはいかんだろ?恋火が涙目で言う。


「お姉ちゃんたち…酷い…です」


「「「う…」」」


リリーたちが恋火の一言で撃沈。だがアウラさんの興味は恋火にいった。


「わぁ! 今度はセリアンビーストを召喚したのね! しかも亜種で狐耳…はぁ…はぁ…ダメ。鼻血出そう」


興奮しているアウラさん。いつも止めてくれる人がいないので、ここは俺が止めるしかない。


「悪いですけど、恋火は勘弁してくれませんか? 見ての通り、怯えているので」


「う…。確かにこれはまずいわね。嫌われたくないし、リリーちゃんたちと遊んでる」


そしてアウラさんはリリーたちに夢中の世界に旅立った。恋火は俺を見上げて来る。


「タクトお兄ちゃん…ありがとうございます!」


かなりの破壊力です。さて、さっさと契約と召喚を済ませますか。


「タクト~! リリーたちも怯えているよ!」


「そうです! 助けてください!」


「あっ!? 耳はダメです! タ、タクト様! 助けてください!」


三人の声が聞こえたが恋火を差し出そうとしたのだ。自業自得である。


俺はネフィさんに連れられて、召喚の間へ向かう。道中、ネフィさんはロコモコを持ち上げ、顔を埋めて堪能している。どうやらアウラさんは可愛い子好きでネフィさんは羊ファンみたいだ。ロコモコは嫌がる様子は見せてないので、そのままにしている。


しかしアウラさんといいネフィさんといい、やはりレベルは相当上だろう。アウラさんは進化したリリーたちを相手取っているし、ネフィさんもロコモコを持ち上げるぐらいに強い。


そして気になるネフィさんにアウラさんのことを聞くとどうやら定期的に開かれるギルドの会議の為にここに立ち寄ったそうなのだ。予定よりかなり早いという話だが、リリーたちが目当てだろう。そしてハリセンの人に仕事を押し付けたわけだな。


立ち寄ったということは開催場所はここではないということだろう。


「もちろんここでも開かれています。ですが毎回開催地を変えるようにしています。ずっと同じところだと遠い人はずっと遠いままですから。それだと不公平になります」


なるほど。納得した。おっと、召喚の間に到着だ。


「…すぐ返してくださいね?」


ネフィさんが未練全開の顔でそんなこと言う。この人のイメージが崩壊したな。やっぱりアウラさんと姉妹なんだな。


部屋に入り、契約を結ぶために魔石を一つ取り出し、ロコモコと向かい合い、語りかける。


「俺たちに力を貸してくれ」


「メ~」


ロコモコが元気に答えてくれる。ロコモコが魔石に吸い込まれていく。それが終わるといつものインフォが流れた。


『クラウドシープ、ロコモコと契約を結びました』


これで契約完了だな。俺の仲間に出来る召喚獣の数は12になった。


次はリスト召喚だ。狙いはゴートだ。魔石が魔法陣に吸い込まれ、輝きを放つ。よっしゃ!成功!


ゴートが召喚された。恐らくロコモコ同様の生産よりだと思うがとりあえず名前を考える。実はやぎの伝説はたくさんある。有名なのがアマルテイア。山羊座のやぎだ。一方でバフォメット。キリスト教で出てくるやぎの悪魔だ。このように善悪両面がある。


このゴートには善であって欲しいからそっち方面で攻める。しかしアマルテイアは危険だから避けるとして他に有名なのは…あれか。イングランド王家の紋章になったヤギ。エアレーだ。バジリスクの敵として有名だ。だがそのままは流石に避けよう。ということで名前を決定。


名前 エアリー ゴートLv1


生命力 15

魔力  1

筋力  10

防御力 5

俊敏性 10

器用値 1


スキル


角擊Lv1 危険察知Lv1 逃げ足Lv1 跳躍Lv1 採乳Lv1


エアレーの別名だね。多分こちらは使わないだろう。


能力は完全な生産ではないらしい。しかし採乳を持っているのが嬉しい。ヤギ乳はバター、チーズ、ヨーグルトが有名かな。芳醇な風味が特徴で牛乳に多い乳糖が少ないので、好んで飲む人がいる。俺は飲んだことがないからヤギ乳は気になる。


さて、一発で召喚できるとは思ってなかったから、次の召喚獣を考えてなかった。


何を狙うか…やはりホースだな。理由はお金に余裕が出来たこととリリーたち用の馬がないと馬に乗って移動できないからだ。問題は上手くいくかだが、大丈夫だと信じよう。


魔石を準備してリスト召喚を実行する。さぁ、どうだ?


魔石が魔法陣に吸い込まれ、光を放つ。


マジで!?よっしゃー!成功だ!光の中から一頭の茶色の馬が誕生した。今度の馬は茶色か。リキュールはお酒の名前にしたが、茶色のお酒はウイスキーしか思い付かない。ましてや種類は知らない。


しかし馬を召喚するつもりだった俺は事前に馬について調べた。まぁ、詳しく調べたわけじゃないが有名なサラブレッドには三大始祖と呼ばれる馬がいるらしい。せっかくなのでその中の一頭から名前を貰うとしよう。


名前 ダーレー ホースLv1


生命力 8

魔力  2

筋力  6

防御力 6

俊敏性 16

器用値 10


スキル


蹴り技Lv1 突進Lv1 乗馬Lv1 疾走Lv1


俺の仲間に出来る召喚獣の数10だ。


正確な名前はダーレーアラビアン。三大始祖の中で一番茶色だったから選んでみた。他にも伝説の馬がいるが、名前を付けるのが怖い…流石にこれはセーフだろう。もし進化先で来るならサラブレッドになるはずだからな。


ステータスは初期のリキュールと一緒だ。亜種でもステータスは変わらないのか。てっきり違うものだと思った。


「これからよろしくな。エアリー、ダーレー」


「ブェ~」

「ヒヒーン」


エアリーとダーレーと会話を交わし、一旦魔石に戻す。そして恋火、ロコモコと外に出る。外には精根尽き果てたリリーたちを抱っこしているアウラさんがいた。ま、そうなるか。


とりあえず目的は達したので、ログアウトして、さっさと寝るとしよう。気持ちよく寝れそうだ。

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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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