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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
魔王討伐同盟とハロウィンイベント
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#973 見つからない砦の謎

今日は現実世界では10月31日でハロウィンだ。そんな日でも学校に行かなくてはいけない俺たちである。そして急にとんでもないことを言うのが海斗だ。


「誠吾の家でハロウィンパーティーしようぜ!」


「急に言い出すな。そういう事は最低でも1週間前に言え」


「そうよ。親がハロウィンの準備をしているから流石に断れないわ」


「私も無理かな」


これは明らかに海斗のミスだ。


「無理か…はぁ…誠吾に王子様の仮装をして貰う予定だったんだけどな」


「え!」


「そこ。揺れない。明らかに嘘だから」


「あぁ。お金がないお前がどうやってそれを用意出来るんだ?」


「批判の嵐!」


そこは当たり前だと思う。寧ろここで嘘だとはっきりさせたことを感謝して欲しいぐらいだ。すると姫委員長が聞いてくる。


「誠吾君は佳代さんたちとパーティーをするのかな?」


「いや、うちはハロウィンではそういうのをしないんだよ。二週間後に俺の誕生日があるからさ」


「え!? い、いつ!」


「11月14日だけど…あぁ~…誕生日パーティーとかやらなくていいからな? 佳代姉たちと毎年することになっているし、誕生日プレゼントは俺があげてないんだから貰うのは変だからさ」


姫委員長が食い下がって来たけど、流石に今年は遠慮しておいた。それが筋だと思う。


というわけで俺の現実でのハロウィンパーティーはスーパーで売っているハロウィンのケーキのみということになった。たまにはプチ贅沢してもいいだろう。


家に帰るとゲームにログインする。リリーたちはやはり呪いが残っている状態だ。すると一生懸命おでこを隠す。どうやら恥ずかしいらしい。昔はこんな事無かったのにな。そして当然のお願いをして来る。


「「「「ソウルケーキをください!」」」」


「昨日網の製作を優先するって決まっただろ? 残念だけど、今日は出番なしだ」


「「「「そんな~」」」」


こればっかりはどうしようもない。呪われたメルたちも待機状態になってしまったんだからな。正直、物凄く戦力が低下している。そのせいで現実でハロウィンパーティーをする人が増えることだろう。というか海斗の奴がまさにこれなわけだ。


町の中を歩いていると昨日助けようとした女の子に遭遇する。どうやら呪いは受けていないようだ。生贄を受け入れていたからか。


「あ! お兄ちゃん! 昨日は大丈夫だった?」


「俺は大丈夫だったけど、お姉ちゃんたちは魔女様に呪われちゃってね」


「そうなんだ。生贄の時の痛さとか大丈夫だった? もう慣れちゃったけど、物凄く痛くて最初のころはよく泣いていたいんだよね」


俺は味わっていないけど、相当の苦しみだったはずだ。何せウィッカーマンは燃えていたからな。そこで俺は余計なことだと思いながらも質問する。


「君は痛いのが嫌じゃないのか?」


「え? もちろん嫌だよ。でも仮装もお菓子も用意出来ない私が悪いんだもん」


これは明らかに変だ。


「昨日俺たちが買い物の時に使ったカボチャはどうしたんだ? あれがあればお菓子も仮装も用意出来たんじゃないか?」


「うん。でもあれはお店の売り上げだからお母さんが管理しているの。だから昨日は私だけが連れていかれたんだよ」


それでもこの子の分としては十分なカボチャの量があったはずだ。つまりこの子の母親はわざとこの子にカボチャを与えず、自分だけは助かることを選んだことになる。どうせ蘇ることとか言い訳にするんだろうけど、親が子供にすることじゃないだろう。しかしここで怒りを見せても意味がない。それよりも俺にはこの子に聞きたいことが出来た。


「そっか。もしもの話なんだけど、魔女様の生贄とかが無くなるとしたら、君はどう思う?」


「え? それは考えたこともないけど…もう数百年毎日生贄に捧げられてきたから、それが終わるなら嬉しいかな?」


「嬉しいか…それが聞けて良かったよ」


魔女と戦うには十分な理由が出来た。それと魔女に対する嫌がらせも思いついた。恐らく運営は意図して魔女のルールに抜け道を用意している。どんな結果になるかは分からないけど、やらないよりはやりたい。何せ俺は嫌がらせや悪巧みは大好きな人間だからな。


みんなにこのことを伝えて、俺は町の外に出るとグレイ、白夜、優牙、ルーナ、伊雪を召喚する。そして俺たちは昨日町が復活する時に見た光の柱が上がっていたところを目指す。しかし結界装置を探しても見当たらない。空間索敵も発動されていたけど、フィールドの端に到着してしまった。


「「「「カボカボカボ!」」」」


「あいつら、笑ったよな?」


「ですね」


「やっちゃいますか?」


「…やるにしても目的を果たしてからだ。空から探しても見つからなかったのは明らかに変だ。たぶん見えなくしているんだろうな」


こういう時は魔術殺しの魔導書だな。そこで俺は重要なことに気が付いた。展開された魔方陣をこれで破壊出来ないんだろうか?問題点は魔方陣の規模が大きすぎる点か…明らかに魔術殺しの魔導書の範囲を超えているからな。それでも試して見たいところだ。そんなことを考えながら再び捜索を再開するが結局結界装置を見つからなかった。


「見つからないのは魔法や何らかの術のせいじゃないってことか…」


「そうみたいですね。こうなると本当にここにはないのかも知れません」


ここにはないか…確かにそれなら魔術殺しの魔導書に引っかからないのも当然…あ。


「そういう事か! 偉いぞ。ルーナ!」


「え? 何か分かったんですか? パパ」


「たぶんな。恐らく結界装置とやらは夜…いやもしかしたら生贄の時間の間だけ現れるようになっている可能性が高い」


「しかしお父さん。それなら魔術殺しの魔導書に引っかかる気がします」


「それは魔術で隠している場合だろ? 結界装置とやらが丸ごと無くなっているならどうだ?」


そこでルーナと伊雪も俺の仮説を理解した。


「つまり魔女は結界装置…いえ、砦ごと転移されているということですか?」


「あぁ…それならこの状況の説明が付く。取り敢えずここにテントを設置して、町に戻ろう。ダーウィンさんなら砦が現れる時間を知っているはずだ。教えて貰おう」


「「はい!」」


俺たちはテントを設置して、ダーウィンさんにいつから結界装置があるのか聞いてみると今の時間帯に存在していないこと自体、知らなかった。つまり調べるしかないということになる。こうなると銀が頼りだ。事情を説明して通信で聞いてみる。


『砦を発見した時間? それなら偵察をお願いされた時だから二十一時を少し過ぎたころだねん』


『つまり二十一時には出現しているのはほぼ確定か』


『うん。モンスターが出現するのもその時間帯だし、間違いないと思うよん』


『だな…俺からみんなに伝えておくからテントを設置したらカボチャ集めをしてくれ』


『了解!』


俺も連絡を済ませて、設置にしたテントに転移して呪いを受けていないセチアと和狐、グレイたちを召喚する。


「お前らがさっき笑った奴らかは知らないが俺たちのスキル上げに付き合って貰うぞ」


夕飯までカボチャ集めをした俺たちにインフォが来る。


『セチアの木魔法のレベルが35に到達しました。木魔法【シードドレイン】、【シック】を取得しました』

『和狐の炎魔法のレベルが20に到達しました。炎魔法【アークフレア】、【プロミネンス】を取得しました』

『和狐の妖術のレベルが20に到達しました。妖術【夢幻陣】を取得しました』

『白夜の雷魔法のレベルが35に到達しました。雷魔法【マグネットサークル】、【サンダーヴォルティックス】を取得しました』

『エアリーの神聖魔法のレベルがに到達しました。神聖魔法【ヒールオール】、【シャイニング】を取得しました』

『狐子の狐技のレベルが20に到達しました。狐技【幻炎狐】を取得しました』

『ヒクスの時空魔法のレベルが35に到達しました。時空魔法【テレポート】、【アクセラレーション】を取得しました』

『スピカの海魔法のレベルが10に到達しました。海魔法【ハイドリックプレス】、【マリンスロウ】を取得しました』

『月輝夜の大剣のレベルが10に到達しました。大剣【インパクトスラッシュ】を取得しました』

『クリュスの雷魔法のレベルが35に到達しました。雷魔法【マグネットサークル】、【サンダーヴォルティックス】を取得しました』

『クリュスの氷魔法のレベルが35に到達しました。氷魔法【ダイヤモンドダスト】、【ヘイルシャワー】を取得しました』

『蒼穹の疾魔法のレベルが10に到達しました。疾魔法【トルネード】、【エクスパンション】を取得しました』

『コーラルの光魔法のレベルが30に到達しました。光魔法【リフレッシュ】、【フラッシュバン】を取得しました』

『コーラルの光魔法が神聖魔法に進化しました。神聖魔法【セイント】、【ブレス】を取得しました』

『ルミの氷魔法のレベルが15に到達しました。氷魔法【ブリザード】、【レジストフリーズ】を取得しました』


順調にスキルが上がっているね。和狐は俺たちの中では初となる炎魔法を覚えたな。アークフレアは以前レッカが使用した魔法でプロミネンスは地面をマグマにして、マグマが波打って敵をマグマに沈める魔法だ。


町に帰るとカボチャを網に交換して、ルインさんたちに網を持っていくと対ゴールドパンプキン用の巨大網が完成間近になっていた。これの開発に関わっていたシャローさんが教えてくれる。


「タクトさんの分で取り敢えず1つは完成しそうですね」


「作戦はどうなっていますか?」


「召喚獣とドラゴンたちで囲い込み漁をしようと思います。実験して分かったことですが、脱出スキルでも封鎖スキルは突破出来ないようなので、呪いを受けていない満月さんたちにも協力して貰い、一網打尽にしようと思います」


「なんか生き生きしてますね。シャローさん」


「あ~…はは。すみません。魚じゃないのが残念ですけど、流石にこれだけの大人数で漁をしたことが無かったもので、わくわくしちゃってます」


生産職も楽しんでいるようで何よりだ。それじゃあ、ログアウト後にゴールドパンプキン漁をするとしよう。

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異世界転生した鼠小僧は義賊になる
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[一言] 『エアリーの神聖魔法のレベルがに到達しました。神聖魔法【ヒールオール】、【シャイニング】を取得しました』 レベルが表記されてないです。
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