#964 超連携と必殺技研究
コロナにたぶんなっていないのにものもらいになってしまいました(×~×)
今のところ更新には影響はありませんが少し静休させて貰います。これの影響でもしかすると更新を休むことがあるからしません。その時になったら、改めて前書きで報告させて貰います。
翌日、学校で連携案を纏めた俺は学校が終わると速攻で帰宅し、ゲームにログインする。急いで帝蚕蛾を倒して、卵があるか調べらないと恋火たちの結婚式や今後の予定が狂ってしまう。
というわけで早速ログインした俺は聖域の島にやって来た。ここで帝蚕蛾狩りだ。選んだメンバーは俺と連携出来る可能性が高いイオン、恋火、虎徹、ゲイル、千影。
それぞれ案を伝えて、連携実験を始める。最初に試すのはイオンからだ。帝蚕蛾を出して、いきなり超連携を発動させる。
「蒼天雷!」
近衛に蒼天雷が落ちると近衛に蒼い稲妻が宿る。
「閃影!」
帝蚕蛾の羽を斬り裂いた。そして追撃が発動するがそれは近衛の効果だ。
『いまいちか』
『はい…』
『落ち込むことはないさ。近衛に雷が宿ることは確認出来たんだ。次は氷雷で頼む』
『はい! 氷雷!』
これで再び超連携が発動し、帝蚕蛾を斬り裂くと帝蚕蛾は切り口から凍り付き、近衛の雷轟の雷が氷雷となった。この分ならわざわざ斬らなくても雷轟を放てばこうなりそうだな。
『これは成功だな』
『はい! では、私がとどめを刺しますね』
『頼む』
解体結果は外れ。まぁ、簡単には落ちないよな。次は恋火との訓練だ。
「武器とスキルの超連携は確認出来たから次は動きで出来るか試して見ようか」
「動きですか?」
「あぁ…俺と恋火は同じタイプだから試して見る価値がある。今から動きの説明するぞ」
「はい!」
帝蚕蛾を出して実験開始。まずは俺が斬りかかる。すると帝蚕蛾に躱された。何気に強いんだよな。すかさず恋火が襲い掛かり、恋火の攻撃が終わると俺が斬りかかる。これを単純に繰り返してみる。
結果は超連携は発動せず、ただの連続攻撃となってしまった。
『ダメか…恋火、折角だから俺が考えた技を試して見てくれ』
『はい! 幻炎狐!』
幻炎狐が恋煌に宿ると恋火が斬りかかる。黒炎を宿すことが出来たからこれも出来るとは思っていたけど、やはり出来たか。
俺が呑気にそう考えていると帝蚕蛾は羽ばたき大量の鱗粉を恋火に放つ。それを見た恋火は回避を選択すると俺に鱗粉が向かって来た。
「やば! 天候支配!」
俺が天候支配を使うと何故か恋火と超連携が発動し、恋火の刀に竜巻が宿り、幻炎狐が更に巨大になる。
「えぇえええ!? えーっと…行きます! やぁあああ!」
予期せぬ超連携に驚いた恋火だが、攻撃を選択する。帝蚕蛾に攻撃を躱されたと思った瞬間、幻炎狐が螺旋を描きながら帝蚕蛾に襲い掛かり、帝蚕蛾が捕まるとそのまま帝蚕蛾は炎の渦に飲み込まれる。
「す、凄い技です! タクトお兄ちゃん! あ」
俺が鱗粉の直撃を受けていた。恋火が急いで帝蚕蛾を倒して俺の所にやって来る。
「ご、ごめんなさい!」
「いいって。これは俺の自業自得だからな」
超連携を発動されるかどうかは超連携を持っている人に決定権がある。つまり俺は恋火との超連携を優先したわけだ。状態異常から回復しつつ、先程の現象を考える。
「まずは幻炎狐と天候支配でさっきの連携が発動するか試すべきか…これで超連携の条件が分かるだろう。ついでに幻炎狐の必殺技も試して見てくれ。恋火」
「はい!」
その前に解体すると鱗粉ゲット。折角だから後で爆弾でも作るかな。気持ちを切り替えて超連携を試すと一応はすることが出来た。ただし先程よりは威力が出ていない。
「これはもしかして刀の攻撃力が追加されているか炎の渦の中で刀の追撃が発動している感じか?」
「残念ですけど、私じゃ分かりませんでした」
イオンが言うのも無理はない。恋煌の追撃は灼熱だから炎の渦の中で発動していても見分けがつかないだろう。この辺りの検証はサバ缶さんたちに任せよう。
次は虎徹との超連携を試すが上手くいかない。
「ガウ…」
「落ち込まないでくれ。虎徹。きっと超連携出来る方法があるはずだからさ」
虎徹との超連携は武技が肝になると思っていたのだが、上手くいかない。
「やっぱりスキルが必要なのかな?」
ここで千影がアドバイスをしてくれる。
「それでしたら、雷光はどうでしょう? 虎徹様はスキルでお館様は近衛で持ってますから出来る気がするのであります」
「確かに…やってみるか。虎徹」
「ガウ!」
俺と虎徹が同時に雷光を発動されると千影の読み通りに超連携が発動する。さて、どんな超連携だ?
雷光を発動された虎徹が最初に帝蚕蛾に襲い掛かるがこれを帝蚕蛾は躱す。次に俺が雷光で攻撃を加えるために動くと当然帝蚕蛾は躱そうとする。しかし雷光状態の虎徹が背後から襲い掛かり、帝蚕蛾を斬り裂く。そして俺の斬撃も命中し、ここから俺と虎徹の雷光状態での連撃が帝蚕蛾を襲う。俺はこれがしたかった!
しかしこの連携は俺の想像を超えていた。超連携が終わると帝蚕蛾に雷轟と灼熱が発動し、俺が近衛を振ると俺と虎徹の多乱刃まで追撃が加わり、超連携が終わった。帝蚕蛾はボロボロだ。
「かっこよかったな…」
「ガウ…」
俺と虎徹は視線が合い、お互いに笑みを浮かべると刀を合わせた。しかし解体結果は外れ。色々台無しにしてくれる。
次はゲイルとの超連携。これは是非試したい超連携が存在していた。それがゲイルが雷化し、近衛に宿るというもの。俺の予想は正しくゲイルと超連携が発動し、近衛に宿る。
この状態でまずは帝蚕蛾に放ってみる。すると倍以上の大きさとなった雷化したゲイルが放たれ、帝蚕蛾に噛みつくといつもと比べ物にならない程の雷轟が発動した。どうやらゲイルの雷轟と近衛の雷轟が合わさった感じだな。
ゲイルが噛みついている分、威力は出ているが雷轟を超連携した場合と大して変わらない印象だな。しかしこれは武器が近衛のケースだ。他の武器でも試して見たくなる。俺が選んだのはパラス・アテナの槍。きっとえげつないことになりそうだと思った。
ゲイルと超連携が発動し、地面で麻痺になっている帝蚕蛾に向けてパラス・アテナの槍を投げる。パラス・アテナの槍は見事に帝蚕蛾に命中すると雷化したゲイルが炎と水の竜巻を纏いながらに帝蚕蛾と共に空に上がる。すると遥か上空で大爆発が発生した。
『ゲイル!? 無事か!?』
「ガウ!」
あ、帰って来た。びっくりした。まさか最後に大爆発するとは思ってなかった。そういえば水を電気分解すると水素と酸素が作られるんだったな。取り敢えずゲイルが無事で良かった。
爆心地にいた帝蚕蛾を解体するとミュウさんが目当ての物が手に入った。
帝蚕蛾の蚕種:レア度10 重要アイテム 品質S+
帝蚕蛾の卵。養蚕に使用される素材としては最高峰の素材として知られている。桜花でもかなり稀少な素材で滅多に市場には出回ることはない。
これで目的の一つは達成されたことになる。後は千影との超連携だ。千影との超連携は影分身を使ったものになる。これはグレイが群狼でしているからきっと出来るはずだ。相手は星熊童子にお願いした。
イオンたちが星熊童子に挑み、俺と千影は準備を整える。
「影分身!」
「グォ?」
「「参る!」」
千影と超連携が発動する。千影の影分身たちが星熊童子に連続で斬りかかり、最後に俺が斬りかかると千影の天國が旋風刃、俺の近衛が雷轟を発動する。
「グォオオ!? グゥウウ…グォオオ!」
星熊童子はそれでも生きており、拳を振りかぶった瞬間、イオンと恋火、虎徹が斬りかかり、最後にゲイルが雷を降らせて倒した。
「何と言うか…別の連携技のような気がするであります…」
「だな…千影との連携技は武器が結構影響しそうな感じか。宝刀解放を使うとえげつなさそうだけどな」
「あ、それならベリアルに試したであります」
「そうなのか? 手ごたえはどうだった?」
「技としてはあたしが出せる最高の技だったと思うであります。ただそれでもベリアルに通用しませんでした」
落ち込んでしまった。これで一通り技を試したし、ここで連携訓練を止める。解体結果は外れ。調子悪いな。俺はみんなを呼んで昨日のベリアルとの戦いを聞くことにした。
「戦いにはなっていたけど、押されていた感じだったのか」
「はい…とにかく硬くてダメージが入らないんです…」
「神の武器を使えばだいぶ戦えはしました。しかし警戒されましたね」
「そうか…」
これからみんな神様の武器を得るために動くことになるだろう。再戦する頃にはだいぶ変わっているはずだけど、問題はベリアルの本気がまだ見えてないことなんだよな。
「主…もしかしてベリアルの倒し方が分かっていますか?」
「心当たりはあるかな? ヒントを挙げると金属や建物に滅法強い召喚獣がいるだろ?」
「え? あ! ぷよ助ですか?」
「正解」
ぷよ助の粒子分解なら恐らくベリアルの硬さを無視してダメージを与えることが出来ると思う。しかしぷよ助には問題がある。
「でもぷよ助じゃ、ベリアルにたぶん勝てない。闇属性を無効化出来ないからな」
落とし穴とか上から投げつけるとか地面からの奇襲など手段はあるけど、あれだけ強いベリアルがぷよ助に捕まるとは思えない。作戦次第だとは思うけどね。
「では、どうするんですか?」
「叡智で知ったことだけど結合召喚で召喚されるスライムを見つけたんだ。そいつは最終進化先のスライムの素材から召喚されるスライムで恐らくアンナプルナのボスのスライムだろう」
バルトアンデルスの話から見ても間違いないと思う。どんなスライムかは分からないけど、まともに魔法やスキルが効くスライムだとは思えない。するとみんなが不安げな顔で聞いてくる。
「「「「召喚するつもり?」」」」
「いや、ぷよ助がいるからな。みんなに相談して見るよ」
全員がホッとする。ここでギルドに帝蚕蛾の蚕種を持っていき、俺は修練の塔に向かう。相手は菅原道真だ。
「いつもと雰囲気が違うな。少年」
「はい。俺が考えたオリジナルの必殺技を試すために来ました。感想を聞かせて頂けるとありがたいです」
「なるほど。道理で雰囲気が違うわけだ。良かろう。お主が考えた必殺技見せて貰うとしよう」
「行きます」
俺が考えたオリジナル技を菅原道真に披露した。
「剣術と魔術の融合…よく考えられておる」
「初めてなので上手くいきませんでしたね…参りました」
そうそう初めての試みが成功するはずがない。しかし最初の手ごたえとしてはかなりいい出来だったと思う。必殺技の道筋としては十分。後はここからどれだけ必殺技の精度を上げて、進化させて行くかだ。
ここで時間を確認すると微妙な時間だった。夜は国際会議があるから今のうちに生産作業をしているとパンドラがやって来る。
「どーん! んん~。モフモフなんだよ~」
「こらこら。危ないぞ」
衝撃無効は偉大だ。パンドラの突撃でもびくともしないからな。
「僕の服もゴットウールで作ってもらっていいですか?」
ヘーパイストスがそういう程だ。するとパンドラがこれを止める。
「なんで止めるの? パンドラ」
「お父さんには直接受け止めて欲しいんだよ」
パンドラにこう言われるとヘーパイストスは詰む。お父さんは娘に弱い生き物だな。そしてパンドラがリリーの武器を持ってくる。
流星大剣:レア度9 大剣 品質S-
重さ:200 耐久値:2000 攻撃力:1500
効果:星獣殺し、万物切断、星気、星雨、隕石、星波動、重力操作、荷重操作、星の加護
メテオライトで作製された大剣。星の力と重力を宿している剣で重さを自在に変化させられることで非常に使いやすい武器となっている。また遠距離技もあることでどの距離でも戦うことが出来る。
単純な能力ならアスカロンを越えているな。ここでみんなを集めて、結婚式の予定を含めて話をする。するとセチアが意外にも明るく言う。
「来週なんですね。では、タクト様。魔法杖を二つ作る許可をくれませんか?」
「ん? 二つか?」
「はい。私とタクト様のです。私の妻になる誓いとでも思ってください。何処かの誰かにエンシェントエルフなのに魔法矢を持っていないのか? とか言われましたので、最高の杖を作って見せます」
セチアにこんなことを言ったのはエルビンだな。脳内でエルフィーナが謝っている姿が過る。
「分かった。任せる」
「金属の杖にしたいので、パンドラの力を借りてもいいですか? やはりこういうのは女性の力をお借りしたいので」
「いいよ! セチアお姉様が考えたデザインをパンドラに教えて!」
「えぇ。でもそれは後にしておきますね」
秘密にされた。ま、楽しみにしておくとしよう。
「武器の方は個人的には太刀が気になっているんだが、作り方は知らないよな?」
「はい」
「ということは安綱さんに聞きに行かないとダメか」
「出来ればタクトさんたちが出かける前に会いたいです。そうすれば結婚祝いということで恋火さんに渡せますから」
「ヘーパイストスさん…ありがとうございます!」
安綱さんのところに行くとするなら国際会議が終わった後になるな。後はユウェルの武器依頼だ。
「伊雪の錫杖をお願い出来るか?」
「任せろ! どんなのがいい? 伊雪」
「基本的には千影さんが持っているのと同じがいいですが、欲を言えばもっと一撃の重さが欲しいですね」
「ならメテオライトを使ってみるのはどうだ?」
「それはいいですね! よろしくお願いします!」
結構強い錫杖が作られそうだな。そして他の装備のことも決める。
「ブランの装備はこのままでいかないか?」
「えぇえええええ!? しかし主」
「俺には神剣グラムとパラス・アテナの槍があるからさ。それに場合によってはブリューナクとか使いたい場面も出て来ると思う。その時は貸してくれる感じで行こうと思うんだが、どうだ?」
「いえ、それは当然だと思いますけど…」
ブランがみんなをチラ見する。やはりブランなら気にするよな。
「もちろんブランがこれだけ装備を整えたんだから暫く新しい装備はないと思ってくれ。特にオリハルコンの装備は他の皆を優先することになるだろう。皆はそれでいいか?」
「「「「いいよ!」」」」
「皆さんがそうおっしゃるなら頑張らせて頂きます」
よし。次は防具だ。俺が依頼したのはセチアのローブだ。
「タクト様と同じ感じでお願いします!」
「…分かりました」
「ふふ。和狐さんたちが結婚式を挙げる時にタクト様と同じものを挙げますから」
「頑張らせて貰います!」
何か二人でこそこそ話をしていたが和狐がやる気になったなら良かった。そして一応リリーとイオンの防具の話もしているとノワが聞いて来た。
「…にぃ、枕」
「それはまた今度」
ノワが俺の背中にくっついて来る。
「…枕~…ま~く~ら~」
俺がノワの甘え攻撃に耐えていると伊雪が言う。
「枕ぐらいならすぐに作れますよ」
「…ん。決定」
「伊雪…」
まぁ、いいか。どうせいつかはノワに作ることになるものだ。余裕があるうちに済ませておいた方が後々のためと思うことにした。そういえばもうすぐ十一月で少し寒く感じる日が出て来た。こうなると炬燵が頭に過るな。
「…にぃから何かいい物の気配を感じる」
「気のせいだ」
炬燵を作ったら、ノワは間違いなくそこから出ようとしないだろう。最悪戦い拒否もあり得る。まぁ、ノワならさっさと戦いを済ませて炬燵に戻りたいと思う方がしっくり来るけどな。いずれにしても炬燵は保留にして、ログアウトすることにした。




