<3>~救出者達、その裏側。~ (染山&十島編、3)
最近晩御飯を食べた後にすぐ寝ちゃうことが多くて。
と、更新が遅れた言い訳をしてみます。
牢屋? みたいな所。
「紅さんまでここにいらっしゃいましたか」
「ちょ、紅!! 大丈夫なの!?」
相馬と篠崎がいた部屋に新たに紅が連れ込まれた。
両手には二人と同じように手錠が掛かっていた。
「紅!! 起きて!!」
篠崎は身体をすり寄せた。
「ん……、ここは? って、“痛”は!? 赤井は!?」
紅はブンブンと首がおかしくなるほど振った。
「よくわかんないけど、ここは牢屋……? みたいなところよ。もちろん赤井君も、そのペインとか言う人もいないわ」
篠崎が慌てている紅をゆっくりとなだめる。
「そう、なの……」
紅ががっくりと気を落とす。
「では、紅さんまでいらっしゃったようですし、出陣しますか」
「「は?」」
相馬のいきなりの不思議な発言に篠崎と紅が聞き返した。
「いえいえ、篠崎さんが捕まったのは私の失敗からですし。紅さんもここに来て、赤井君もここに居るようなので」
「そこじゃなくて!!」
「どうやって出陣するんですか!!」
篠崎と紅は未だに発言の真意が掴めない。
その時、コキリと音がした。
「こうやって、ですよ」
するりと相馬の片手から手錠が外れた。
「え!? いまどうやって外したの!?」
「縄抜けの一種なんですが。親指の間接を外して抜いただけのことです。ただ、これやるとしばらくの間間接が外れやすくなるし、相当に痛いから、したくなかったんですよ。ですが、状況がそれを許さないものとなってしまいましたから」
相馬は間接を戻し、もう片方の手も同じようにして手錠を外す。
「女子の皆さんにこんなことをさせるわけにはいきません。ですから、今から鍵か何かこの手錠を外す何かを取ってきます」
相馬はそう言って牢屋の壁際まで歩いた。
「何かを取ってくるのはともかく、どうやってここから出るのよ」
「そうよ。流石にドアが開いているってことは無いでしょ」
篠崎と紅が聞く。
「そういえば皆さんには私の才能を話していませんでしたね。私の才能は“通行許可証”と言うのですが。簡単に紹介するなら、このような才能です」
そのまま相馬は壁に手を当てる。
すると、その手が壁に入っていった。
「「えっ!?」」
「この才能は簡単に言うなら火の中水の中壁の中、どこでも入ることが出来ます。この才能を使っている間は温度も毒ガスも全く効かない、という才能です。では、行って来ます」
気さくに相馬は手を挙げると、壁へ飛び出していった。
「というわけなのよ」
篠崎は染山と十島に事情を説明した。
「ったくあのフェミニストが。何であんなに女に甘いじゃん……」
「カッコつけたかったのかなー」
「ちょっとは心配しよう!!」
染山と十島は思い思いにここにいない男に呟いていた。
「じゃあ、ここで待ってみるか。相馬が帰ってくるかもしれないし」
染山と十島はその牢屋で待つことにした。
そしてしばらくの間待ったその時、カツン、カツンとゆっくりこっちに歩いてくる音が聞こえてきた。
「なんか、来たじゃん」
染山はその音を聞いて、牢屋に溶かして空けた穴のすぐ横に隠れた。




