表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第五章
91/130

<2>~俺達と黒服との戦い。~ (回転VS創造)

これから先、更新が遅れることがあると思います。


ごめんなさい。

「大丈夫なんですか? 太陽さん」

「ちょっとこの先戦うのはきつそうだな」

「はい、これハンカチ」

 祈から手渡されたハンカチをビリビリと裂き、右の太もも辺りをきつく縛る。


「“恋”さん、大丈夫なんですか? あーあー、“DBY”もこんなボロボロになっちゃって」

「どうして、あなたは怪我一つしていないのですか?」

「戦う気が失せた。負ける戦はしないのが私の主義。ほら、さっさと止血処置だけはしておきますよ」

「分かったわ。――――――、っ痛!」

「我慢するんです。これやっとかないと死ぬかもしれませんよ?」

 “恋”の手当ては“DAT”がしていた。

 紅いネクタイを外してきつく結ぶ。



 その時だった。


 チンと安っぽい音が鳴った。


「さて、こちらはどうなっているかな?」

「俺達が出るってこと=死なんだけどな」



 真ん中を通っていたエレベーターが開き、中から二人の男が現れた。


「なっ!!」

「遂に、本気出したのかしら? “”」

 “恋”と“DAT”がその面子を見て驚愕している。


「あらら、“ラヴ”。やられちまってるじゃねぇか」

「うるさいわね。さっさと倒しなさいよ。“ペイン”」

 その二人とは、“創造主”と“痛”だった。


「そういえば、“鳥”はどこに行った?」

「そこに……? あれ? 先ほどまでいたはずなのですが」

 “創造主”があたりを見渡して仲間を探していた。


「“鳥”、逃げたか。まあいい。さてお前達、相手をしよう」

「言っとくけど、俺と戦う=敗北ってことは悟っとけよ?」

 “創造主”は極めて落ち着いて、“痛”は挑発するように言う。


「“痛”……、やばいよ、お姉ちゃん」

「赤井君がいないこの状況、最悪だわね」

「こいつが“痛”。お前達が言ってたやばい奴か。いや、そんなことよりも、だな。“創造クリエイト”」

 廻家は“創造主”に歩いて詰め寄る。


「その名前はもうとっくに捨てている。今は“創造主クリエイター”だ」

「お前、あの事件(・ ・ ・ ・)から変わっちまったな」

「黙れ。――――、“痛”、こいつは俺がやる。他の奴らの相手を頼む」

「ほいほい。とはいえ、全員やられてるしな、骨の無い仕事だな」

 そうして廻家と“創造主”が歩いて右の端のほうへ行く。


「ほら、さっさとやるぞ。“回転スピン”」

「成程な。昔のあだ名なんて、言われても嬉しくないな」

 “回転”もとい廻家は、はぁ……と手を横に振る。


「ここでさっさと倒しておくか」

 右手を廻家に向ける。


「正直、勝てる気がしないな。最強の四天王、“4C”に、俺が挑んでるなんて」

「その話をするな」

「そうかよ、過去をうじうじと引っ張ってる馬鹿野郎が」

 廻家はそこで言葉を切ると、両手を前に突き出す構えにした。


「全てを回せ」

 ヒュウと風の音が鳴り出す。


「お前の才能で俺に勝てると思ってるのか?」

「ま、多分無理だろうな」 

 だんだん廻家からゴォォと響くような音に変わる。


「創造:爆風ストーム

 ゴッと“創造主”の右手辺りから音が鳴り巻き風が吹く。

「おらっ!!」

 ゴッと廻家からも両手辺りから音が鳴り巻き風が吹く。

 その風は真ん中で衝突すると、消えてなくなる。


「お前の力でやろうとすることなど、簡単に真似できる。武器はどうした?」

「お前の作戦が思いのほか朝早くにやられたもんで、家に忘れちまった」

「そうか、なら俺が確実に――――――――、勝つ」

 言葉を途中で区切り、右腕を後ろに回し左腕を腰辺りで少し曲げて構えた。

 瞬間、凄い速さで“創造主”が廻家に迫る。

 足腰は全く動いていなかったにも関わらず、だった。


 それに対応しきれず、思い切り顔面を廻家は“創造主”に殴られる。

 そのまま吹っ飛ばされ、地面に倒れこむ。


「か、ったくよぉ。それ、強すぎだろ。“消し去る砲弾(キャンセルカノン)”」

「俺の力を差し引いても、弱すぎるな。鈍ったか?」

「さっきお前の仲間に散々殴られてな。それより、殺すのか?」

 “創造主”は吹っ飛ばされた廻家に馬乗りになっていた。

 そして、頭に右手を当てられる。


「俺は、アイツと同じようなことをするつもりは無い。ただ、しばらくは黙っていてくれ」

 “創造主”は廻家の手に手錠を掛けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ