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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第四章
64/130

<3>~“都市”、いたるところで戦闘開始。~ (1)

 10:14、都市Dブロック。


「くそっ!! こりゃ結構まずい状況だぞ」

「……そうだね……。戦力の分散は今最も避けたい事態だから……」

 “瞬間移動”によって飛ばされた藤崎と天音は、とりあえず開きっぱなしになっていたビルの中に入ることにした。

 この辺りはひどい惨状で、窓ガラスは割れ多少の血痕も見て取れた。


「さてさて、ちょいと邪魔させてもらう訳だけれども」

 そんな二人が隠れているビルの中に入ってくる人影が。

「ふむふむ。三階か(・ ・ ・)。どれ、ちょいと飛んでみるか」

 その人影は、藤崎たちがとりあえず隠れていた三階をずばりと言い当てると、その場から消えた。


「よっ」

「のわっ!!」「えっ……」

 その人影は一階から消えたと思うと、藤崎達の目の前に現れた。


「さぁ、絶望(バッドエンド)を与えにきたぜ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 10:35、都市Eブロック。


「“瞬間移動”とは、恐れ入りました」

「敵に敬服してどうするのよ……」

 “瞬間移動”によって飛ばされた相馬と篠崎は、そんな会話を交わしながら隠れる場所を探していた。


「黒い喪服の人たちが来ても困るので、とにかく隠れる場所を探さないといけませんね」

「その会話三回目よ……」

 篠崎はげんなりしていた。

 この辺りはビル郡が多くあるのだが、どれもこれも鍵が閉まっていた。

 高原の話では人が捕まっているそうなのでビルは入れそうなものなのだが、何故かこの辺りのビルだけは全部にロックがかかっていた。

「この近くは確か政府要人とかが住んでたり重要な会議をするところだから、人がいなくても全部にロックがかかってて当たり前、って訳ね……」

 篠崎は絶望的な声を上げた。

 そう、この辺りは政府要人等が会議を行ったり、また住んでいる所でもあり、無人でも十分ロックがかかっている。

 そして惨劇のようなことも起こっていなかった。

 だから窓ガラスが割れているという風な世紀末的なことも起こっていなかった。

 ふと時計を見ると、飛ばされてから30分以上が経過していた。

「ユメもキボーもあったもんじゃないわ」

「そんなボケをかませられるくらいならまだ大丈夫ですよ」


 そんななか、目の前のあるビルから男が出てきた。

 その男は顔こそ平然としていたが、身体中から滲み出るかのような怒気、殺気がこちらをおののかせた。

 普通じゃない。

 この男は普通じゃない。

 そう二人は思った。


「どうして人がまだ街中にいるのだ? あぁ、赤井達の少年達か。ばらけさせていたが、ここには来ていないようだったな。まったく。先ほどのことで本当に心乱されていたということか。いや、あの時はまだこんなことは起こっていなかったから、これは自分への言い訳か」

 その男は随分と饒舌に喋る男だった。


「とりあえず、捕まえておくか」

 その男は黒い服をビシッと決めると、こちらを向いて宣戦布告をしてきた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 10:15、都市Cブロック。


「紫瀬ー、僕にもカロリーメイト頂戴ー」

「嫌じゃん。俺だって才能使ったんだから、腹減ったじゃん」

 “瞬間移動”によって飛ばされた染山と十島は、染山がもぐもぐとカロリーメイトフルーツ味(税込125円)を食べながらというなんとも間抜けな感じで隠れる場所を探していた。


「携帯も圏外モードー、連絡取れなきゃどうしようもないねー」

「ま、おちつけってことじゃん」

 二人は非常にまったりとしながら街中を歩いていた。


「しかし、こう人もいないとこういう街中は不気味だな」

「本当だねー」


 二人はいまだ誰にも気づかれること無く、本当に平和に歩を進めていた。

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