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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第四章
56/130

<2>~“都市”、大荒れに荒れる。~ (1)

 9:36、間之崎学園学校裏。


「とりあえずよ、教室からの脱出は完了したけどこれからどうする?」

 藤崎がそう言い出した。

「ここにずっといるってのは?」

「多分ー、ばれるー」

「もしあの放送が本当だったなら廊下に出ていた生徒が怪しいやつらとやらにどうなったのか……、気になるところじゃん」

「とりあえず、情報収集が先なのでは無いでしょうか?」

 相馬が普通の提案をする。


「妥当ね」

「ま、じゃないとどうしようも出来ないものね」

 女子二人も同意。


 ということで情報収集開始。


「じゃあ、ここから出るか」

「そーっとねー」

 公正なる考えの結果、俺が出ることになった。


「やっぱチョキ最強じゃん!」

「チョキ無敗伝説?」

「赤井、弱いわね。最初で一人負けするなんて」


 うるせーやい。

 ああそうだよ公正な考えの結果だよ!!

 俺が一人だけパーだして負けたんだよ!!


「おいおい。結構な人数が居るじゃねぇか……」

 校舎横のところだった。

 上には本館と別館をつなぐ渡り廊下があり、そこには黒い服を着、機関銃を持った連中が四、五人いた。

 すぐ頭を引っ込める。

「こりゃ放送は本気だったみたいだな……、そういえば染山とかはどうしてあんな放送を信じたんだ?」

「だから、あの高原衣じゃんよ?」

「誰なんだよ」

「生徒会長だよー」

「だから誰なんだよ!!」

「そうだ、生徒会長に会いに行こう!!」

「だから誰!!」


 ここまで支持率の高い男というのも謎だ。

 生徒会長、高原衣。


 何者なんだ?


「多分あの人は今も生徒会室にいるじゃんよ」

「それではー、レッツゴー?」

「俺はまだ知らないんだが……」

 結局俺はよくわからないまま一階の窓からもう一度学校に戻り、生徒会室を目指すことになった。

「廻家さんのところに行ったほうが良かったんじゃないか?」

「私はあんな人よりは生徒会長のほうが信じられるわね」

 紅はばっさりと切る。

 本当どんな人なんだろう、生徒会長。


 生徒会室は二階にあるらしい。

 そこへ向かう。

 行き道には黒服も多数いたが、そこは何とかして。

 生徒会室の前へ。


 そして扉を開けようとドアノブを染山が握ったとき、急に染山が向こうにひっぱられた。

 どうやら開ける瞬間に向こうから扉が開かれたようだ。


「ようこそ、我が城生徒会室へ。紫瀬達ご一行様」

 向こうから開けたのであろう男がおちょくるようにそういった。


「会長、本当驚かすのだけは得意ですね……」

「驚かすのだけとか言うなよー」

 珍しく染山の口癖が出ない。

 敬語に近いものがあった。


「こんにちは、皆さん」

「おやおや、随分と人気の店になったんやなぁ。ここも」

「あらあら」

 そこには扉を開けた男の他にも三人。一人はここ間之崎の制服を着た女子で、黒く長い髪が特徴。

 次の人は少しふけたような老人? 正直見ただけじゃ年齢がわからないような人だった。

 最後の人はレディーススーツを着た綺麗な女性。眼鏡を掛けていて、すっと背の高い人だった。

 この人、誰かに見覚えが……。

 そう思うような人だった。

 誰かに……、似ている……?

 辺りを見回しながらみんなゆっくりと入と、中は意外と広かった。


「ん? そうかそうか。見えないし(・ ・ ・ ・ ・)見慣れない子がいると思ったけど、君が噂の赤井君だね。“才能帰却”の」

 会長と染山に言われた男が俺に話しかけてきた。

 見えない?

 目の前にいるじゃないか。

 そしていつの間にか噂になってたんだ。


「えと……。あなたは……?」

「ああ俺ね。名前は高原たかはらころも、役職は生徒会長だ。あいにくながら副会長ちゃんと書記ちゃんと会計君に庶務っちはいないから戦隊物っぽくは出来ないけどね。生徒会戦隊マモリマセンジャー、みたいな」

 守らないのかよ!!

 と、まあよくわからないけど、この人がみんなの言ってた生徒会長でいいのか?


「って、え!?」

 紅が驚いていた。

 なんか最近よくありすぎて本当に凄い事態なのかどうかわかんなくなってきてるけど。

 残念だな。

 そう思ったが、俺以外のみんなも驚いていた。

 ってことはなにか凄いことでもあったのか?


「なあ紅、どうしてそんなにみんな驚いてるんだ?」

「だってそりゃ、風紀委員長に校長先生、それに理事長さんまでいるのよ!?」

「そうなのか?」

 そうだとしたら結構なトップがここに集っていることになるんだが。

 だが、どうやらそれは本当らしい。

 みんなも一様に驚いていたし。


「ん? そこな少年、あんま驚いてないみたいやな?」

 快活な声で聞いてくる年のわからない人が話しかけた。

「校長、赤井君は裏口的な入学でもありますし、私たちの顔を知らないんですよ」

 美人の秘書みたいな人が補助説明をする。

 ということはやっぱりこの年のわからない人が校長なのか。


「そやな、なら自己紹介させてもらうか。わしは間之崎まのさき龍次郎りゅうじろう。ま、役職は校長じゃわい」

「私は富士ふじいのり。役職は理事長ね」

 確かにこんな二人がいたらびっくりするよね。

 さっきは悪かった。

 しかし、富士って……?

「もしかして、理事長先生って?」

「そうよ。富士叶、あなたの担任の姉にあたるわね」

 ……どうりで。

 さっきは誰かに似てると思ったら。

 叶先生か。

 なんかあの快活さを真面目にしたらああなりそうな気がしないでもない。


「ほらほら、姫ちゃんも自己紹介しないと」

「……ま、そうね」

 高原が隣にいた制服の女子をせかす。


「私は姫岸ひめぎしくろがね。役職は風紀委員長ね」

 その人は私のほうを向いて一礼した。

 凛とした人だった。

 凄いな。

 確かにここに学校のてっぺんみたいな人たちが集まってるわ。

 驚くほか無いな、残念だけど。


「さてさて、自己紹介も終了したし作戦会議でも始めるかい?」

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