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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第四章
54/130

<1>~“都市”、いたるところで異常発生。~ (6)

 5月1日月曜日、9:45 とある場所。


「A地区、制圧完了。B地区、残り数人。C地区、制圧完了」

「そうか。一般人の拘束は順調だな。で、『円卓』の面子は?」

「零星の鳳凰院、一星の焔、四星の廻家、六星の等々力、七星の輝が残っております」

「結構……、というかそれはやばいな。よりにもよって実力派が残ったか……。10時を超えたらそっちを重点的にするか」

 そこは大きなホールだった。

 そして一人の少女と男が。

 一人は言わずもがな“創造主”。

 もう一人はパジャマのような白いワンピースを着ていて、腰までかかる長い金髪だった。


「後、赤井君と他の仲間達に、イレギュラーでもある紅桜もまだみたい……、です」

 まるでそこの景色を見て、通信を聞いているかのように彼女は話す。

 そんな彼女の目は赤く光っていた。

 正確には全体が光っているわけではない。

 黒目のところにロックオンのような絵があり、そこが光っていた。


「“創造主”様が気にしていた赤井太陽についても目下捜索中だそうです」

 やはりか。

 あいつらが簡単につかまるはずは無いだろう。

 赤井太陽、富士叶、富士祈。

 白道はこちらの手中に収めたのだがな。

 あの四人組め。

 今は三人か。


「本当に面倒な事態だな……。というか、その口調はやっぱり直らないもんなんだな」

 しかし、厄介なやつらばっかりが残った。

 そして、彼女のこの口調はいつになっても慣れない。

 別に彼女が気をつかっているわけではなく、才能を使っているときは嫌でもこうなるらしいが、結構きつい。


「そうそう、間之崎の“(ペイン)”さんからの報告だと、あの生徒会長にやられたそうだよ。襲撃を行った瞬間に校内放送でばらされたみたい。それでも事態は収束に向かっているようだけどね」

 少しは口調が普段の状態に戻ったようだ。

「あの高原衣か……」

 要注意人物に入れておくべきだった。

 食えない男とは思っていたのだが。

 それで赤井達が逃げ出した、ということか。


「その生徒会長自体もまだ捕まってないみたい」

「まさしく状況は最悪……、だな」

 要人を捕まえに行かせる人員はもっと増やせばよかったか……?

 いや、これ以上は手が回らないか。

 イレギュラーの紅桜の所に行った“恋”はあの才能だからな。

 赤井達のところに行った“痛”も強さでは問題なかった。

 廻家と焔のところに行った三人も十分な戦力だった。


 そうか、“痛”が間之崎に手間取っていたからその後行く予定だった等々力が残っているのか。

 あの女は強さ的に問題が無いが、倒されていないということにはそういう意味があるのか。

 ああいうやつもほうっておくのは問題だからな。さっさとあまっている人員を行かせるか。


「あ、連絡が入りました。“yesterday”が仕事を終了させたようです」

「“yesterday”か、あいつの担当は間之崎にも六星の等々力のところにも近いからな。よし、行かせるか。“(フラワー)”、伝えてくれ」

「分かった」

 こともなげに彼女はそういうと電波でもキャッチしたかのように独り言を言い出した。


「“yesterday”さん。今から地図を送りますので“痛”さんが受け持つ予定だった六星さんのところへ行ってください。これは“創造主”の命令です」

「え、はい。そうです。何分くらいでしょうか?」

「了解です、10分ですね」


 全部独り言だったが、まるで誰かと会話しているようだった。

 というか会話していたのだろうか。


「という訳で、10分で行けるそうです」

「OK。じゃあ問題ないな」

 計画に支障はきたせない。

 作戦はもう始まった。

 リセットボタンはこの世にはない。

 無論、この計画にも。

 ゲームオーバーはこの世にはない。

 無論、この作戦にも。

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