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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第四章
49/130

<1>~“都市”、いたるところで異常発生。~ (1)

 5月1日月曜日、9:00 間之崎学園。


 その日、間之崎学園では一時間目だった。というかどこの学校でもそうだった。

 そんな状況で、廊下を歩く謎の集団が居た。


 9:20。

 それは唐突に訪れた。

 急にサイレンがクラスのスピーカーから流れ出したのだ。

 よくある避難訓練などに使われているようなサイレン、しかし避難訓練があるなんて誰からも聞いていない。

 全員が固唾を呑んで見守った。


 その放送から聞こえてきたことは、


「あーあー、ヒトデの足は一本になるまで切られても再生するそうです……、ってこんな緊急暗号言ってもどうせ向こうには先生も居るんだからもう良いか? もう良いよね鉄ちゃん! 緊急放送緊急放送!! 学園内に謎の不審人物っていうか軍団が攻め込んできました!! 信じるも信じないもあなたしだいですが早急に逃げることをおすすめします!!」


 シーン。

 怒涛のような放送だった。

「はっ?」となってみんな硬直して動くことが出来なくなっている。

 今の声は誰だったんだろう。いたずらなのかな。にしてはなんでヒトデの話なんかしたんだろうか、それに向こうには先生が居るってどういう……。

 赤井はそんなことをつらつらと考えていた。

 すると、斜め前の染山がこの混乱の中俺の席まで近づいてきた。

「急いで逃げるじゃん! 早く!」

 どうやら染山はこの放送を信じているようだった。

「おいおい、この放送お前信じてるのか?」

「大体の人はー、信じると思うよー」

 気がつくと十島もここに居た。

「どうしてだよ」

「今の放送の声はあの高原衣じゃん」

「誰だよ」

「生徒会長だけど?」

「生徒会長!?」

 どうやらあの放送は生徒会長が仕掛けたものらしい。


「うわぁ……」

『わあぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!』

 どうやら静かになっていたみんなのたがが外れたようだ。

 他のクラスの方からも聞こえ出した。

 クラスのみんなが廊下に飛び出す。


「皆落ち着いて!!」

 この声は富士先生か。

 でも全員こんなパニック状態じゃ聞きやしないだろうな。

 ていうかどうしてこんなに皆信じたんだろう。


「そりゃあ、生徒会長だからじゃね?」

「そんな理由で信じるもんか?」

「そうですね、赤井君は転校生ですから生徒会長の話を知らないのでしょう」

「まったく、何が起こったのかしら?」

「……大変な……、事態……?」

「まあそう震えるなって、天音」

 いつの間にか俺の席の周りには普段のメンバーが。

 というかお前らはよくパニック状態にならなかったんだな。


「これは、もしかしたらお母さんの言っていた……」

「作戦、『ハッピーエンド』ってやつか?」

 紅が耳元で静かに呟いた。


 気がつくと、俺達以外クラスには誰も居なくなっていた。


「俺達は窓から出て逃げるじゃん」

「窓!? ここは4階だぜ!?」

「でも……、廊下は……、人でいっぱい……」

「篠崎の“重力遮断”を使えば速いわ」

「俺の才能は“才能帰却”だぞ!」

「では、こうするのはいかがでしょう」


 相馬がグッドアイディアっぽいのを言い出した。

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