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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第三章
42/130

<3>~一般人にして他称世界最強が動き、“創造主”を驚かす。~ (5)

「“都市”に、連れて行け、か」

 片膝をつき、右手をアスファルトの地面について“風”は言われたことを反復する。


「そうだ。今ここでお前を殺してもそれは俺の一時の感情が満足するだけで、後には何も生まれんからな」

 冷たい目はそのままに言い放つ。


「……わかった。“創造主”様に連絡してみる」

 そういうと、白い手袋を右手に付け直し、ポケットから携帯電話を取り出した。

 そしてボタンを押し、耳に当てる。



「ええ、はい。申し訳ありません」


「で、用件なんですが」


「そうですか、もうお分かりでしたか」


「……よろしいのですね。わかりました」


 そこで電話は終わった。

 向こうの声は聞こえなかった。


「どうやら良いそうだ。良かったな」

「そうか。ところで――――――」

 桜はそこで言葉を切ると、“風”の足元を指差した。


「何が起きてんだよ、それ」

 “風”が右手をついていた部分。

 そこのコンクリートが茶褐色のような色となり、灰のようにさらさらと砂のように風で流されていた。

 その円はすこしずつ広がっていっている。


「……これは“滅亡の右手(ジェノサイド・ライト)”の力だ。触れたものを腐敗させる」

「そういや、さっき言ってたやつか。それはオンオフってのはつくのか?」

「つかない。故にこうして手袋で封印している訳だ。こんなもの放置していたらいつか自分の身体にでも間違って触った時に死んでしまうからな」

 そうして右手を見せた。


「アンタ、そういや聞いてなかったが名前は?」

「“(ウィンド)”、とでも呼んでくれ」

「成程、風化で『風』ってわけか」

 “都市”に行くのは、“風”がこっちに来るときに乗ってきた車に乗ることで解決した。

 そうして世間話をしながら、その車は“都市”へと向かっていった……。




「そうして俺はここで体育教師にでもなれ、といわれてここに居るわけだ。ちなみに体育教師とは何たるかっていうのを教えてくれたのが桜島。なんか意気投合してな、そんで仲良くなって今に至ると。ちなみに今は黒峰高校ってところで教育実習ってやつを受けてる」

 長い回想が終了した。


 ちなみに桜は赤井と紅を除く事情を知らない他の八人には招待状をもらってきたんだと嘘をついた。

 なんだよ招待状って。誰からどうして何の理由でもらったんだよ。

 そうは思ったけど誰も何も言わなかったので納得したようだった。


 そして、

「ちょ、有り得なくないですか!! 桜さん!!」

 周りのみんなに聞こえないように桜さんにツッコむ。


「流石私のお兄ちゃんって所ね!」

「本当に紅の言っていたことが本当だったなんて……」


 だっていかにも四天王みたいなやつだったのに。


「で、お前らどこ向かってるんだこれ?」

「廻家さんって人のとこ。その人はいろいろ知っているらしいの、“創造主”関連とか」

 最後の方は声を小さくして言った。


「じゃあ、俺も行こうかな。桜島も来るか?」

「そうだな、生徒の安全を守るって点でもいいかもな。じゃ、行くか」


 結局、この後廻家さんのところに行くのは桜さん、桜島先生を含めた十人となった。

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