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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第三章
31/130

<1>~二人は対立し、五人は囃し立て、篠崎は紅のために動く。~ (1)

 4月25日火曜日。


 まだ学校までの道があやふやな赤井は紅に、「一緒に行こうぜ!」と誘ったのだが、


 何故かこっぴどく怒られた。


 なんであんな怒ってたんだろ…。


 鈍感男は、気づかないまま登校した。



 8:00AM 間之崎学園2-A。

 紅と共に登校した赤井は、五人に詰め寄られた。


「十島が“天啓”使ったからたぶん大丈夫だとは思うけど、どうだったじゃんよ?」

「大丈夫だったのか?」

「とりあえず怪我等は無いようですが」

「普通に登校してきてよかったよー」

「でも……、何があったか……、謎……、なのです……」


 五者五様。

 心配してくれたり何があったか聞いてきたり。


「そう一気に喋るなよ。実はかくかくしかじかでな」

 かくかくしかじかって便利だね。


 実は廻家さんが普通(?)の人だったり。

 今日も会うことになったとか。(昨日は結局肝心な話が出来なかったそうだ。)

 “創造主”のことはもちろん、崩野関係のことは伏せておいた。



 しかし赤井は気づいていないことがあった。


「ちょっと、何それ!? 私知らないわよそんなこと!? アンタの帰りが遅かったこととなんか関係あるの!?」


 紅の存在だった。


 紅は門の出来事を知らず、一緒に来たことをすっかり忘れていた。


「あー、えっとな、昨日門の前である人に会って、その後俺がその人に付いて行った話の続きになる」

「そ、そういうこと……。もっと早くに言いなさいよ!」

「お前に迷惑かけたくなかったしよ、それに帰ってきたとき部屋真っ暗だったじゃねぇか」

「なら朝話せばよかったじゃない!」

「朝はお前が怒ってただろうが!」




「……痴話喧嘩?」

「私はこの状況に一時離脱させていただきます」

 相馬一抜け。

「俺も一時撤退するじゃんよ」

「同じくー」

 染山と十島が二抜け。

「あー、俺も逃ーげよっと」

 藤崎三抜け。

「あ……、あれ? 僕をほってかないでよっ!」

 天音四抜け。



「大体私はアンタを心配してたのよ! 何よその言い草!」

「つってもあの状況で言えるわけ無いだろうが!」

 そんな喧嘩の途中でキーンコーンとチャイムが鳴った。


 すると紅は背をくるりとこちらに向け、「ふんっ」と言いながら席に戻っていった。


 俺紅の隣の席なんだけど、気まずくなるよな……。


 そう思いながら席についた。

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