~太陽と月、集まり話す。~
―第四ゲート前―
「おぉ、来た来た」
太陽はバスの昇降口から降りてくる一人の男を発見した。
「ツキ!久しぶりだなぁ、おい!」
手を振る太陽。
「まったく、お前がこっちに来るなんて、何年振りだ? 五年振りか?」
「四年ぶりだ。ま、俺の息子がここに来なかったらここに俺は居ないんだろうがな」
「あぁ、そのことだろうとは思ってたさ。その前に、ツキって止めろ」
「なんかいけねぇか?」
「女みたいだろ! お前には美月さんが居るだろうが。」
「いーじゃねぇか。俺は太陽、お前は月でよ」
「俺はただの月じゃねぇ。月に影で月影なんだよ。お前は赤井太陽で普通に太陽だろうが、俺は白道月影、月じゃねぇ、月影だ」
「しゃーない、分かったよ、ツキ」
「「……」」
「アハハハハハハ!」
「クハハハハハハ!」
二人は笑い出した。
今までの会話がまるで普段のネタかのように。
いやきっとネタだったんだろう。
それが通じ合ったことが嬉しかったのであろう。
「ふぃ……。じゃあ、本題に入るぜ。俺の息子に、何があった」
「そうだなぁ……、まずは……」
そうして白道はすべての経緯を話した。
随分とあっさりと。
「成程な……、流石は俺の息子って訳か」
太陽はうんうんとうなづいている。
「ところで太陽、しばらくここにいるのか?」
「そうだな、せっかく来たしちょっとくらいは滞在すると思うぞ?」
するとその答えをきいた白道はすこし神妙な顔をして、
「そうだな、一週間くらいにしたほうが良いぞ」と言った。
「それはお前の雇い主のクリエイターってやつに関係が?」
「……、それは禁則事項だが、こっからは早く離れた方がいい」
「あんがとよ、白道。一つだけ忠告するけど、死ぬなよ?」
「忠告あんがとさんよ」
この二人の関係はあまり知られていない……。




