<2>~二人は学校へ向かい、今度は変人に出会う。~ (裏)
何なのよ、アイツ!
紅は怒っていた。
昼も一緒に食べるって言ったら「いや、別に良い」って言うし! 帰るときも道が分からないだろうから一緒に帰る? って聞いたらまた「いや、別にいい。」って言うし!
怒っていたが故に早めに帰ってしまっていた。
そのため、門の出来事を知らなかった。
ここも、異常なしね。
風紀委員長姫岸鉄は校内を見回っていたために、門の出来事に気づかなかった。
ああ忙しい忙しい!
生徒会室の書類を片付ける一人の男。
結局今日はみんな帰っちゃったし……、俺も“鉄姫”と帰ろうかな……。でも“間之スポ”の準備もあるしな……。もうちょい頑張るか!
生徒会長高原衣は学校行事で忙しく、門の出来事に気づかなかった。
今日も仕事忙しくて大変だわ。
富士叶などの先生達は忙しく、その門の出来事には気づかなかった。
故に、赤井がよく分からない男についていったということは、あそこにいた四人以外知らなかった。
そして、彼らの知らないところで話はどんどん進んでいた。
―都市、第四ゲート前―
「久しぶりだな、都市!」
その男はどこかへ向かいながら道の真ん中で高らかに声を上げていた。
普通なら白い目で見られたりするものだが、ここの道には誰もいなかった。
だからこそ、声を上げているのかもしれない。
「まだ待ち合わせには時間があるな……、“ツキ”の奴はこういうの疎いし、散歩でもしとくか」
時計を見ながらゲートの前の道で待ち合わせをしているだろう男は歩き出した。
男の名前は、赤井太陽。
太陽もまた、ある学園の門の息子が巻き込まれてる出来事には気づかなかった。
―第四ゲート前へ向かうバス車内―
「アイツが連絡をよこすってことは、赤井つながりのことなんだろうなぁ」
ハァ……と溜息をつきながら愚痴る男。
世界は動いている、誰も知らないところで。




