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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第二章
23/130

<2>~二人は学校へ向かい、今度は変人に出会う。~ (4)

 一時間目終了。

 ここの数学はそこそこ難しかったな!!


 いや、見栄を張るのはよそう。



 かなり難しかった。


 ここってそういや名門らしいんだよな……。


 よく考えれば難しいのも当然かもしれない。


 そう考えていると、俺の周りには多くの人が集まっていた。


「なぁ赤井、俺はそめやまって言うじゃんよ。よろしくじゃん」

「僕はー、十島とじまってー、名前なんだよー」

 そういって口々に名前を言い出した。

「わかんないとこがあったら俺に任せとけ!」

「そうだ、学校を一通り紹介しようぜ!!」

「なら、この辺の街についても説明しようよ!」

「さーんせーい。」

「とりあえず放課後に俺らと学校でも回るか?」


 話がとんとん拍子で進んでいく。

 だが赤井はこの空気が嫌いではなかった。

 むしろ好きだった。


 ああ、わいわいがやがやっていいなぁ。


「いいぜ、学校案内してくれ」

 いつの間にか答えてしまっていた。

 どうやら赤井もこのクラスに馴染み始めているのかも知れない。


 この後英解、物理、公民と続いた。


 授業についていくのは大変そうだ…。


 そして昼休み。

 今日の昼ごはんは行く途中の近くのコンビニで買ったパンだ。

 食堂の場所とか聞いとかなきゃいけないな。


「なぁ、一緒に食べようじゃん」

 そう言ってきたのは染山。

 休み時間に常に喋りに来てくれた男の一人だ。


「そうですね、私もご一緒させてもらってよろしいでしょうか」

 彼はそうかい

 随分と堅い敬語が特徴で覚えている。


「僕もー」

 こいつは十島。

 どうも話していると気が抜ける奴である。


「そうだな、一緒に食うか」

 そうしていると、俺や染山らのとりまきを見ている男が。


 入りたいのかな……?


 そんなことを考え、声をかけようとすると、


「おーす転校生。一緒に食おうぜ!ほら、天音も!」

 そういって天音と呼ばれた少年の背をバンバンと叩く男。

 こいつは…、藤崎か?

 そうそう、ふじさきれつ

 180センチはある高身長でガタイがいいのが特徴。


 もう一人は……。


「天音、そういやお前は赤井に挨拶してなかったろ。やれよ」

 そうしてバンと前に出させた。


「えっと……、僕は天音。天音あまね雷綱いずな。よろしく……」

 そういって頭を下げた。


「そんなに頭下げんでいいって。天音君、一緒に食べようぜ」

 そうして席を作った。

 どうやらかなり引っ込み思案のようだ。


 いつの間にか5人も周りに集まっていた。

 すっかり大所帯である。


「天音の作った飯はうまいんだぜ!!」

「そ、そんなこと……、ないよ……」

「うんにゃ、ここはうまいに一票」

「僕もうまいにー、一票」

「うまいに俺も一票じゃん」

「あ、転校生。俺の弁当は天音製なんだぜ!!」

「そいつはすげぇな」

「天音はいい嫁さんになれるよな!!」

「いやぁ……」

「そこは喜ぶところなのか?」

 やはりというか。

 場の空気をつくるのは藤崎だな。そう思った。


 五、六時間目もあっという間に過ぎ、放課後。


「さぁて、案内しようかね赤井君」

 結局学校紹介は昼休み一緒だった染山、相馬、藤崎、天音、そして俺の六人で学校を回っていった。


 体育館、保健室、校長室、生徒会室、食堂、etc。


 食堂は思っていたよりずっと広かった。


「ここは親などがいない方がほとんどなので、仕方ないのではありませんかね。料理が出来る人が多いとはいえ、藤崎さんみたいな方もいらっしゃるし、朝は大変でしょうから」

 と説明してくれた。


 そうしていい雰囲気で終わり、通常なら「六人で帰ろうぜ!」的な空気で無事寮までついたろう。


 だが、そうは問屋がおろさなかった。

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