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(裏)
私は必死で逃げていた。
「都市」……。
ほとんど乗っ取られているって言っても過言じゃないわね……。
あの男……、“創造者”、そして“花鳥風月”、“五日間”とか言う奴ら。
このことを一刻も早くあの人に伝えなきゃ!!
しかし、この追っ手もやるわね、「発炎能力」をある程度あげたLEVEL3~4くらいかしら。
もう一人、あいつは瞬間移動でも持っているのかしら、いつの間にかえらく近づかれているものね…。
人に見られているところで私の才能を使うわけにもいかないし……。
「ん、いいところがあるじゃない。あそこなら上手く曲がって撒けるかしら。才能も全力で使えるし……」
そして、彼女はそこに入っていった。
交差点を避けるために造られた地下のトンネルへ。
来ているかしら…、早く逃げないと……。
そうして彼女はしきりに後ろを気にしていて……。
私達は衝突した。




